国宝 日置流弩術伝書…じゃなかった話

2,065円が…日本における「弩」について資料を集めているのですが、東大史料に「日置流弩術伝書」なるものを発見。同様のものがすでに文字化されていないか調べてみましたが、どこにも情報がないので、複写を依頼しました。昨日届いたのですが…中身はほぼ既知の日置流弓術目録六十カ条で、弩(クロスボウ)に関する情報はゼロした。お気をつけください。

全部読んでみましたが、興味深いところもあり、調べている事とは関係がないのですが、後半に、

(現代語訳)敵に攻められた際、城の四方に向かって「張」という字を書き、真言などを唱えなさい。そうすれば、たとえ運が尽き果てようとしていても、あと七日間は城を持ちこたえさせることができる。

島津家文書-80-3-13 日置流弩術伝書 11コマ目

と書かれています。当時、戦術として呪術が使用されている事自体驚きはないのですが、このような情報が「弓術書」に含まれていていたのは興味深いです。まだ弓術が実戦に使われていた時代(1608年)だからこそなのでしょう。少なくとも、現在の弓術書からは削除されている内容です。

以上、2065円でした。

島津家文書-80-3-13 日置流弩術伝書 : 慶長十三年十二月十五. 法量: 第1紙17.8×94.6cm, 第2紙17.8×94.8cm, 第3紙17.8×94.7cm, 第4紙17.8×91.1cm. 差出: 寺沢広忠. 宛所: 少将(島津家久). 島津番号: 80-3-13. マイクロフィルム:Hdup.M-23「島津家文書マイクロ版集成[No.島津]」リール番号164-開始コマ779

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山口 諒

熱海フィールド代表、サイト管理人。日本スポーツ人類学会員、弓の歴史を研究中。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、ベアボウ競技歴5年。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は準優勝。

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