WIN&WINの2022年の新モデルが発表されました。

現在、アメリカでは世界最大のアーチェリー展示会ATAが開催されています。いくつかの新商品が発表されました。まずは、リカーブですと、WIN&WINの2022年の詳細が出ました。事前情報通り大きな変更はありません。新モデルとしてはWINEXリムの最新モデルの提供が始まります。記憶が正しければ、3回の改良を加えての、4世代目だと思います。現行モデルより多少定価が値上がり予定です。出荷開始時期はまだ聞いていません。提供された画像が文字通りイメージなので(CX7は実物)、まだ時間かかると思います。

CX7シリーズにウッドコアリムが追加されます。

ハンドルに大きな変更はないと聞いていますか、色のバリエーションに変更があるかもしれません。リムの中では昨年に弊社では販売を終了したMXT-GF/GWシリーズが終了となります。

また、発注済みのグリップのいくつかが生産終了につき、自動キャンセルという連絡があり、現在打ち合わせ中です。2年前にグリップのプラットフォームを統一しているので、バリエーションが減るようです。

Kアーチェリーの本当のロッドがヤフオクに大量出品。

昔恵比寿にあったプロショップのKアーチェリーさん、2015年頃に挨拶に行った記憶があります。その時はオーナーさんは不在でしたので、オーナーさんには直接挨拶はできませんでした。調べたら2018年でしたが、私達の海外の取引先からメールが有り、Kアーチェリーと連絡がつかないとのことで、いろいろと調べましたが、その頃には活動を終えていたようです。

そこで製造されていたロッド(スタビライザー)が、リサイクルSHOP Chou Chouさんというおそらくアーチェリー業界とは関係のないショップから、ヤフオクに本当のロッドのまま、未完成(ブッシングが付く前)が大量に出品されています。ショップを閉店したときの在庫がどういう流れでたどり着いてのかわかりませんが、ロットだけでも使いみちが思いつかないのですが、入札が入っているものもあるので、なにに使うのでしょうか??

完成していれば価値が全然違っていたので残念です。

2022年からダンパー許可のベアボウは変わるのか?

Vibration dampeners are permitted. They may be installed in the riser by the manufacturer, or by attaching aftermarket dampeners directly to the riser or to weight(s). Any combination of weight(s) and vibration dampener(s) must pass through a ring with an inside diameter of 12.2 cm (+/- 0.5mm) without having to flex vibration dampeners to fit through the 12.2 cm ring. A riser manufacturers´angled stabilizer insert(s) are allowed, but angular brackets or connectors are not permitted. Weight(s) and dampener(s) may be added below and above the riser’s grip, but must not aid the athlete in aiming or ranging in any way.

WAルールでは1/15から有効、日本では4/1を予定

あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。

さて、2022年の最初の記事というか、最近考えているのは今年からベアボウに導入されるダンパーがどういう影響を与えるのかという点です。新しいルールの日本語訳はまだ公開されていないと思うので、機械翻訳したものにちょっと手を加えるとこんな感じです。

ダンパーを使用することは可能です。メーカーがハンドルに取り付けるか、メーカー純正ではないダンパーをハンドルに直接取り付けるか、ウエイトに取り付けてもよい。ウェイトとダンパーの組み合わせは、内径12.2cm(±0.5mm)のリングをそのままの状態で、ダンパーを曲げることなく通過しなければならない(*)。ハンドルのスタビライザーブッシングの角度は認められるが(**)、ブラケットやコクネクターによって角度を追加してはならない。ハンドルのグリップの下と上に重りやダンパーを追加してもよいが、競技者のエイミングや測距の助けになるようなものであってはならない。

*ダンパーにたくさんウェイトをつけると自然に曲がっていきます。解釈としてこの状態で通れば問題ないと考えます。「手で曲げて検査を通してはいけない」という意味であり、逆にダンパーを手で支えたりして、ダンパー+ウェイトが最大長になる状態で検査せよという意味ではないと思います。

**ヤマハなどが過去に採用しています。α-EXで実測3度。

さて、まずはルール改定の理由については公式では「アーチャーの怪我を減らすため(In an effort to reduce repetitive motion injuries)」とされていますが、ベアボウはダンパーがないから怪我しやすいという話は聞いたことがないです。というかリカーブよりよほど体に優しいです。

個人的には以前に記事にも書いたとおり、ベアボウで使用できる道具を増やして、ベアボウのマーケットを拡大させることが目的だと思います。9月にコストを理由にベアボウは世界ターゲットの新種目に採用されませんでした。マーケットが拡大することで、WAがベアボウを世界ターゲット選手権に含めても、コストと釣り合うと思う状態にすることが今後の目標となります。その第一歩でしょう。

国内でもベアボウ用品を本気で販売しているプロショップは非常に少ないと思いますが、その理由も(ウェイトとタブくらいしか売るものがなく)お金にならないからだと思いますが、使用・販売できる道具が増えれば、興味を持つプロショップも間違いなく増えると思います。そのためのルール改正と考えています。

ですので、このルールの改定によって、スタビライザーとアングルブラケット以外はほぼすべてのアクセサリーを、また、ウェイトは「直接ハンドルに取り付けなければならない。」というルールが廃止されたことで、取り付けする方法の自由度も格段に広がりました。

ただ、いわゆるアッパーのようなウェイトとハンドルの間にゴムダンパーをいれて、ウェイトを”大きく”振動させる方法で振動を抑えるような、シューティングの感覚を変えてしまうようなダンパーが使われだす可能性は低いと思います。トップアーチャーの多くはソリッドな感覚のセッティングを好んでいます。

ですので、このような長さ方向に距離を持たないようなダンパーやドインカーEXOのような非常に硬いダンパーが採用されるようになるのではないかというのが個人的な考えで、今は非常に重い矢を射っているので、振動対策の必要性を感じませんが、インドアが終われば自分も試してみようと思っています。4月の販売解禁に向けて、販売ラインナップを揃えている段階です。

家に1/4″ネジのウェイトがなかったのでロッドになっています…本来はウェイトが合法??という話です。

一点、新ルールに明確になっていないのは、スタビライザーブッシングに角度をつける「ブラケット」の装着は明文化されてNGですが、ハンドルに取り付けられた「ウェイト」(写真の金のパーツは明確にウェイトです)、そこに角度をつけたブッシングの存在は合法か?という問題です。写真で角度がついているのがわかると思いますが、このブッシングにダンパーやウェイトを装着できるのか。

競技規則に正式に追加するまでには明らかになっていて欲しいですね。