【追記】JPアーチェリー2022年経営方針について。

今更の写真ですが(笑) この1月に国内卸の値上げ、それに伴う取引先プロショップ達の小売価格の値上げ、大手のポイント還元システムの改変が予告されていたので、実は年始時点ではまだ今年の経営方針を決定していませんでした。様子見でした。

昨日で国内のアーチェリー業者の方針がほぼ出揃ったので、弊社としての方針をお伝えしようと思います。まず、値上げですが、ほぼ行う予定はございません。弊社では仕入れ価格(卸価格)の変動はないので基本値上げを行いません。ただ、前の記事で書いたとおり、フライト減便・燃料価格高騰を理由とした国際送料を中心に高騰しており、送料値上げ分の転嫁はどこかでやりたいと思っています。直近では送料の高いAVALONのリカーブバックパックを400円(5%)値上げしました。価格据え置きという意味ではないのでご理解ください。ちなみに、ドインカーのAボムは値下げしています

Doinker(ドインカー)再始動、スタビライザー入荷しました。

値上げをしないかわりに、現状弊社(業界全体もそうですが)では、在庫率が下がってきています。簡単に言えば発注をかけても、メーカーにも在庫がなく、入荷してこない商品が多いということです。また、2年間のコロナの影響で、メーカーも生産計画が厳密に立たず、その商品の生産が止まっているのか、それとも廃盤(生産終了)なのかはっきりしないものもあります。その問題を解消するため、入荷予定がはっきりしないものに関しては、一旦ラインナップから削除します。それにより在庫率を引き上げます。お客様側から見ると、オンラインショップに掲載されている商品で入荷待ちと表記されているアイテム数が減るということです。

また、卸価格が値上げされていないとは書きましたが、ピンポイントで大幅に値上げされたものもあります。弊社で言えば、KrossenのHyperシリーズのクイーバーが35%ほどの値上がりです。ただ、X10シャフトやスピンベインのように売らないと商売にならない商品ではないので、愛好家の方には申し訳ございませんが、長期入荷がなく削除した商品とともに、商品の入れ替えを行い、全体として販売するアイテム数を維持し、お客様の選択肢が減ってしまわないように努力します

以上、

1.基本値上げは行わない(1月に実施)

2.長期入荷ない商品の販売を終了し、在庫がないものを減らす(現在取組中)

3.終了した数だけ商品を新規追加して、全体でのラインナップを維持する(2月予定)

の3点を概ね2月末までに行い、今年の方針としたいと思います。よろしくおねがいします。

【追記】

ベンチマークとして大手のオンライン在庫率との比較です。(1/23時点)

リカーブ用ベイン(*) 弊社 19種類 在庫率 87% / S社 20種類 在庫率 45%

ヒップクイーバー 弊社 8種類 在庫率 27% / S社 9種類 在庫率 56%

ベインは種類で劣っているものの在庫率では勝っています。クイーバーは種類・在庫率の両方で劣っています。今後、2月末までに4つの数値ともに上回れるよう努力したと思います。

*FFPはサイズ175だけを採用、在庫処分は含まず

ウィン&ウィン傘下のWNSが新しくSFシリーズを追加。

SFはSFでもセバスチャンフルートではなく、Super Feel (スーパーフィール)のSFです。混同されがちなSFプロダクツの取り扱いは終了しているので問題はないかなと思います。WNS SFラインとしてスタートしますが、商品はWNSオリジナルラインよりも、高級路線のもので、最上位のハンドルは5万円を超えるくらいに設定されそうです。

まず、ハンドルとしては同価格帯のカーボンハンドルとアルミハンドルが登場します。APEX-GXはほぼ新デザインのカーボンハンドルで、最近のWINの上位モデルのプランジャーの高さを調整できる機能が搭載されています。アルミハンドルのVULCAN Xにも搭載はされています。

リムとしてはカーボン/フォームリムが2種類追加されます。これでWNSだけでリムが計11種類にもなり、どうしようかと迷っています。現在WNSから3種類を在庫販売しているのですが、これに他のメーカーのものを合わせて、お客様に商品をおすすめするときに、正しい選択肢が見当たらないこともないので、あまり増やす必要性を感じていません。増やすなら2万円台のキネティックかなという感じです。

スタビライザーは現行のウィンのデザインを踏襲したような15mm径のSMC15が追加されます。WS700の下位モデルのようなAPEXサイトもなかなか興味深いです。あとは、カーボンクリッカーくらいまでは扱うかなと思います。

あとは矢も発売されるようですが、ウィンは前からイーストンとの競合を避けるために、ターゲットシャフトを作る技術は十分にあっても手を付けないのではないかと言われていました。今回2種類のターゲット向けシャフト4mmシャフトがカタログに載りましたが…グローバルにどのような形で登場するのか正直想像がつかないです。限定された地域だけでの販売、日本での販売はないとか、いろいろとありそうな気がする手ので、屋に関しては詳細が出てからまた考えたいと思います。新学期に間に合えばいいなくらいの納期かと思います。

まさかの形でSFがカムバックです★

大口径シャフトの取り扱いをコンパウンド店にまとめました。

先日の試合でベアボウ用に使用したPS23シャフトの販売を開始しました。このシャフトを選択した理由としては、現行のカーボンシャフトの中で、競技用のV1グレードであり、200grのヘビーポイントがあり、ポイントの重さのチューニングが簡単で(後ろから装着)、柔らかい500番があるという条件で調べた結果、このシャフトとイーストンのSD23の2つが残りましたが、SD23用のポイントウェイトの生産が遅れており、今シーズンには間に合わないことから、唯一の選択肢としてPS23を選択しました。

(取り寄せで何度か販売した)コンパウンドとベアボウ用として販売を開始しますが、部品の在庫数管理や販売サイト表記などの都合により、PS23/RX7/X23など大口径シャフトの販売はリカーブ・ベアボウ用でも、すべてコンパウンド店に移動させました。よろしくおねがいします。

PS23 シャフト シリーズ - JPアーチェリー

業界が変わるか、それはあなた次第!

お客様からコメント欄で情報をいただき、いろいろと再調査しました。その結果、これまでのいくつかの記事に変更が必要となり、この記事にまとめました。この記事で変わった部分を集約して報告し、過去の記事はその時点では間違っていないので、書かれた日とともに変更修正は加えていません。

読んでいない方のためにかんたんに説明すると、渋谷アーチェリーは弊社と価格では競合せず、同じ価格で販売することを4年以上は継続してきました(始まった時期は不明)。そのとき、販売価格と卸価格と実質価格(販売価格から還元ポイントを引いた価格)とがあり、そのバランスがおかしい商品がありました。

それが2022年の価格改定で、渋谷アーチェリーは弊社との価格の連動を解消し、お客様から報告された商品では70%以上という過去に聞いたこともないほどの値上げがされています(この記事の執筆時点)。その過激な値上げによって、価格の歪みが概ね”解消”されたようです。

詳しくは上記の記事で詳細に説明していますが、卸価格は定価からパーセンテージで計算され、例えば、定価の55%といったように決められます。渋谷アーチェリーのオンラインショップでは概ね、定価の80%をベースに販売価格が定められています。そして、今回の値上げでは、(50%を超える)異常なポイント還元率を一律で30%を上限に設定されています。そのために、定価 x 80%(販売価格) x 70%(実質価格) = 56%となり、55%の掛け率で契約しているプロショップでは、渋谷の小売実質価格が卸価格より安いという商品は存在しなくなります。卸価格が小売価格より安いねじれ状態がついに解消しました。個人的には良いことだと思います。

久しぶりに渋谷アーチェリーのオンラインショップの価格みましたが、WINとKAP(仕入先は同じはず)で大幅に割引率が違う(KAPが高い)のと、FIVICSのハンドルとリム・シャフトの取り扱いがないのですね(タブは売っているので仕入れはできるはず)。それでうちに大量に注文があるのが納得です。FIVE-Xシャフトの主要スパインの在庫を1ダースずつから2ダースに変更しようと思います。

さて、これは現在の東京近郊のアーチェリーショップの分布です。北にアサヒさん、西に渋谷アーチェリーさん、東にエンゼルさん、南に弊社、中央にKプロさん、そして、結構離れた場所にクラウンさんがあります。もっとも近い渋谷アーチェリーから有料道路を使わずに1時間20分、電車でも同じくらいです。なので、過去にあった弊社の大宮店と同じくらいの距離感ではないかと思います。

私は身近にプロショップがあるべきだという信念のもとに、プロショップがなかった大宮にプロショップを出店しました。店長だった村田が家業を継ぐために退職したのが閉店の理由ですが、経営的に大成功かといえば、予想ほどではなかったです。自分の分析では、埼玉の方はみんな喜んではくれて、店舗に寄ってくれたものの、同じ価格なら、結局は大手で買ったほうがいいよねという流れに勝てませんでした。もちろん、自分の力不足です。

そして、時は令和。再度、若いアーチャー達が地元に根付く形でのプロショップの展開に挑戦してくれています。同じ価格なら近い店で買う、少し高くても近くの店で買うとなるかが再び彼らの挑戦の成功の鍵ではないかと思います。私は失敗しましたが、彼らが成功することを願っています。そして、それを決めるのはお客様です。

私の大宮の経験で言えば、長くても5年で結果が出ると思います。5年好調な経営ができれば、もう大丈夫です(*)。なので、弊社より独立した米田のKACグループはもう安泰だと思っています。若いプロショップたちがどうなっていくのか、2026年頃に答え合わせの記事を書きたいと思います。

*設立当初人間関係でお金と関係なく協力してくれた友人が、うちでいえば、日本代表で金メダルを獲得した田熊(結婚)、千葉国体代表の内海(結婚)、発送担当の佐藤(大学院卒業後の就職)、海外担当の塩飽(大学院卒業後の就職)、結婚や出産、家を買う・転勤などで離れていき、本当に給料を支払って雇用関係という中でプロショップを経営をしなければならなくなるまでの時間が5年位。今やメ〇〇リやリク〇ートなどの超一流企業に務める優秀な人材に時給1000円で仕事をしていただき本当に感謝しています。

ホイットは上位モデルをアルマイトからセラコート(Cerakote)に移行。

昨年にホイット新色の記事を書きましたが、この記事か、その前後にお知らせした気もするのですが、卸価格が少し値上げされ、材料価格の問題かなと思っていたら、値上げの理由は塗装方法をアルマイトからセラコートに変更するためとのことでした。調べた限りではセラコートは評判がよいので楽しみです。

また以上の理由により、2022年のセラコートモデルでは、リカーブハンドルで1,000円、コンパウンドボウが2,000円の値上げをせていただきます。ご理解ください。

2021年アルマイトモデルのXiの青が在庫としてあり、こちらは5,000円値下げして売り切ります。また、このお知らせ以前に受注済みの注文の価格変更はありません。

AVALONから新作アッパーロッド、久しぶりかな。

アバロン(AVALON)から新しいアッパーロッドと、それに合わせて開発された新しいダンパーが発表されました。近年、フォーミュラーハンドルに代表されるようなリムポケットに幅をもたせたハンドルが多く、アッパーを使用しない、または、アッパー”ロッド”を使用せず、ダンパーとウェイトのみを組み合わせて使用する選手が増えたことで、アッパーロッドの新作は久しぶりだと思います。2022年にはウィンがACSアッパーの製造を終了するそうで、結果、弊社での取り扱いプラマイゼロです。

新入荷にあたって、アッパーの在庫を整理したときに発見した旧作達を特価品に追加しましたので、興味ある方はぜひ。

アッパーロッド – JPアーチェリー

73!? Velosリムに新サイズ追加。

主にベアボウ用(または32インチ以上の引き尺がある選手)として、VelosリムにXLサイズが追加されるようです。それ自体は別に珍しいことではないのですが、そのサイズに72インチではなく、73インチが採用されました。詳細のデータシートを読んでいくと、理由はどうやら、ブレースハイトの適正値が10インチとなるようにより1インチ長く作ったようです。

今週末は町田インドアに出場します。これまで毎月10点ずつ点数を上げてきましたが、12月は停滞し、1月は技術のかわりに道具をいじることに。結果として、時間がなく、矢のチューニングは完璧ではありませんが、とりあえず、ベアボウのために新しい矢を作り、さらに、上記のホイットの考えと同じく、より高いブレースハイトで弓をチューニングし直しました。リカーブと違い、パワーストロークは短いほうがミスに対する許容性が上がるのではないかという考えに基づくものです。

12月分の遅れを加えて、20点自己新記録を更新することを目標に挑みます。

ナチュラルは色ではなかったのね…知りませんでした。

ジェシー選手が使用している弦の色はBCYの452Xのナチュラルという色ですが、BCYのナチュラルというのは色ではなく、未染色・未処理という意味でのナチュラル(Natunal)ということを初めて知りました。452XとX99ではオフホワイトに近い色となるようです。白がナチュラルはないとのこと。

来週からGASボウストリングスが、ジェシー選手監修のフリークショーシリーズの受注を開始するというアナウンスがありました。2019年に交渉し、(おそらく)日本で最初に注目をし取り扱いを始めたメーカーが、成長してここまで来たは嬉しい限りです。

新しいフリークショー(Freakshow)シリーズの特徴としては、452Xの未染色加工のナチュラル(色)のみを使用し、ワックスをできるだけ使用しない形で加工され、通常の弦よりもより多いストランド数になるように加工されます。そのために色は弦・サービングともに色の選択はできません。

そのかわりにサービングは太さを選択できます。

・108-109 - イーストン マイクロライト・スーパーノックなど

・110-112 - イーストン ピンノック・Gピンノックなど

・113-114 - バイター ハンターピンノック・ラージ(#2)ノックなど

の3種類があり、指定がない場合には、110-112となります。また、当分の間フルセットのみで注文を受けます。ストリングだけ、ケーブルだけでの注文は受けられないのでご理解ください。私も思いつかないので、この判断にしましたが、今後お客様のご依頼の理由をお聞きし、ストリングはゴースト、ケーブルはフリークショーのセットでも合理的な組み合わせであるケースが出てきた場合には、単品での注文も受けるかどうか再度判断したいと思います。

以上、本日より注文をお受けします。

イーストン(easton)、いよいよ4mm仕様への移行を開始。

昨年のはじめからアナウンスはありましたが、いよいよ、出荷が始まり、従来のACEポイントがHL 4mm #1ポイント、軽いものはML 4mm #1ポイントに移行し、130gr-60grまでに対応します。在庫のACEポイントは在庫限りで販売終了です。ACEピンも4mm 1#ピンに移行します。移行時にちゃっかりイーストンが便乗値上げをしたので、移行がなく従来どおり販売されている上位モデルX10ピンより、ACE用のピンが高いというねじれ状態ですが、まぁ、イーストンのそのうち気が付き、X10ピンの方も上げてくるのではないかと思います。また、従来はアメリカ産表記ですが、台湾産に変更されています。

Easton 4mm ブレークオフポイント

CX 2022年 公式発表されました。

CX(カーボンエクスプレス)から2022年のラインに関しての正式な発表があり、ターゲット部門のシャフトは上記の3ラインだけとなりました。残念です。リカーブ側では今週中に在庫を整理して売り切ります。コンパウンド側はTANK23に関しては継続販売、生産が終了ポイントなどのアイテムは削除しました。

また、現行品ですが、244径のインサートノックの在庫が50ダース近くあり、過剰となっているので、半額にして特価品に追加しました。よろしくおねがいします。

CX LAUNCHPAD PRECISIONノック