プレシジョン・バランス(Precision Balance)のダンパーウェイト

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この記事は昨日の記事の続きです

昨日入荷したプレシジョン・バランスのスタビライザーは、何といっても、このPBT(Precision Balance Technology)という内蔵型ダンパーウェイトが特徴的ですが、その説明の前にまずロッドのほうについて解説します。

スタビライザーのロッド部分は軽いカーボンロッドを使用しています。27インチで135gとアメリカ製のスタビライザーの中では最も軽いグループです。軽いことで有名なACEスタビライザーで27インチはありませんが、29インチのACEが134gですので、同等の軽さを実現しています。

また、レブン社のもう一つのブランド・ドインカーは、大口径のロッドを得意としていますが、このロッドは直径が0.64インチ(1.63cm)と、風の影響を受けにくい細身のロッドとしてデザインされています。細さという点では、今年の6月にアークテック(Arctec)が発売した直径16mmのクロスチューブカーボンと同等のレベルで、市販されている競技用のロッドの中では最も細い部類のサイズです。

*今年の世界選手権でリカーブ部門において最も使用選手の多かったHMC+の直径は20.5mmです。

「軽い剛性のあるカーボンロッド + 独自の振動吸収構造・振動吸収機能」というのが、ここ近年のトレンドのようですが、まさにそのトレンドの設計になっています。わざわざこのスタビライザーを購入して、先端のダンパーを外してシューティングする人はいないと思いますが、その場合は、剛性のあるACEスタビライザーのような感覚です。

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さて、先端のダンパーについてですが、説明書には、

「この特許申請中のPrecision Balance(ステンレススチール)内蔵型ダンパーウェイトシステムはショット後に発生する不必要な潜在的振動を取り除くのに非常に有効です。それぞれのウェイトに対して内蔵型ダンパーは中に滑り込ませて装着します。このデザインによってウェイトをロッドから独立させることができます。そのためこのウェイトは指で押すことで簡単に動かすことができます。なのでウェイトが自由に動かせなくなるまでネジを締めないでください。ダンパーが正しく機能しなくなってしまいます。

と書かれています。

通常の状態で力いっぱい締め付ければ、間にダンパーが入っているといっても、ウェイトは押しつぶされたダンパーによって動かなくなりますので、そうならないように、このロッドではウェイトを通す側のねじの長さを調整できるようになっています。ねじの長さによって取り付く向きが変わってしまうので、ねじの長さを調整できるようになっているカーボンブレードと同じです。

しっかりとエンドキャップを締め付けても、ダンパーが押しつぶされず、ウェイトが余裕をもって、手で触ると少し矢印の方向にぐらつく程度の余裕があるようにしてください。この状態でエンドキャップ(写真の黒いキャップ)を最後まで締めこんで固定しても、ウェイトは手で触ると動きます。Aボムダンパーなどの先に取り付けられたウェイトくらいの動きがベストのようですが、自分に最適にテンションはチューニングしてみてください。

シューティング時にこの独立した構造によって、大きな振動も小さな振動もとるということのようです。

テストした感じですが、びっくりするほどまっすぐ弓が飛び出します。ロッドの剛性といったことではなく、普通のスタビライザーでダンパーを使用すると先端のウェイトが全方向に動いて振動をとるとともに、その動きが飛び出しを邪魔しますが、このスタビライザーでは、ウェイトの中をロッドの軸が貫通しているので、ウェイトが上下・左右方向に動くことはなく、前後(バック面~フェイス面)のみに動いて振動を吸収するので、飛び出しの邪魔をしません。

ただし、そのことによって、さらに飛躍的に振動吸収能力が増している感はないです。

現在、HMC+などの高剛性のスタビライザーをすでに使用していて、センターにダンパーを取り付けているのであれば、「ダンパーを取り付けた状態での振動吸収能力」と「センターにダンパーを取り付けずにアッパーを取り付けた時の飛び出し」という感覚の平均値に近いです。

今回はスタビライザーと5オンスウェイトが入荷しています。次回の荷物(入荷日はまだ未定)で、サイドとダンパーウェイトが入荷する予定です。

サイズによって値段が違います。また、なかなかに高いスタビライザーです。コストパフォーマンスを考えると、やはり1万円を切るHMC+スタビライザーに敵うものはなかなか登場しないですね。

以上、リカーブの話です。

前回、プレシジョン・バランスについて触れたのは、コンパウンドのスタビライザーについて書いているときでしたので、次の記事でコンパウンドの面からも少し書いてみたいと思います。


JPアーチェリー大宮店が「モヤモヤさまぁ~ず2 大宮」に取り上げられました。

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大宮 モヤモヤ(する)スポットとして…。。。。。

「弓を引くと顔がおかしくなる」という取り上げられ方でしたが、バラエティをご覧にならない方に前もって説明しますと、バラエティはそういうものです。教え方下手だなとか、重いポンド引かせすぎとかは突っ込まないでおいてください。ご理解を。実際は、そんなにモヤモヤしないと思います★

大宮店長の村田から、収録の報告まではあったのですが、実質に放送されるかはわからないので、事前告知はしないで下さいということでした。まさか、こういうことになっているとは。

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これからもJPアーチェリー 大宮店をよろしくお願いします。

追記

さっそく、ファイバーボウ(明日入荷予定)の通関作業していたら、通関士の方から「昨日のモヤさま見ましたよ」といっていただけました。結構、影響力ありますね。


コンパウンド店 HOYTの2014年ラインに対応しました。

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JPアーチェリー あちぇ屋のコンパウンド店がホイット(HOYT)の2014年ラインナップに対応しました。

コンバウントに関しては価格がすべてそろっているので、価格を2014年のものに更新して、2012-2013年モデルで即納モデルとして在庫しているものの価格を15-20%ほど値下げしました。

販売方針としては、生産が終了したものの取扱い終了に加え、新規モデルではプロ・エリート・シリーズの全モデル、カーボン・スパイダー、フリースタイルの取り扱い、その他のモデルは取り寄せ扱い。

また、ラッカス・ジュニアパッケージをエントリーモデルとして追加しました。このパッケージは弓本体に加え、フィールドタイプのクイーバー・レスト・サイトと矢が3本付属したパッケージです。これで24,800円ですので、なかなかお得かと思います。

逆に、カーボンスパイダーの価格届き値付けしましたが、価格を考慮すると、2014年のボウテックのカーボンローズはかなりいいモデルです。同じハンドルにして(弊社価格で)カーボンスパイダーより2万円安く、10%も軽く、ドローレングスも広い範囲に対応しています。もちろん、高価なカーボンスパイダーの売りもありますが、日本での通常の使用範囲での耐久性以上に、ハンティングでの耐久性(車にひかれても、木の上から落としても平気)という売りは、一般のユーザーには必要ないように思います。

入荷は11月から始まります。昨年の請求書を調べると、同時期のホイット発表で、出荷は11月2日(入荷はその翌々日)になっているので、同じ感じかなと思います。スパイラルXなどの特注注文は早くいただければその分は約納品できるかと思います。


HOYT 2014年Newモデル まずは雑感。

大久保店定休日の真っただ中、金曜の早朝にHOYTの2014年モデルが発表されましたね。
土曜日(日本時間で)の発表と完全に思い込んでいたので、朝起きてYouTubeの登録チャンネルのおススメを見てびっくり(@_@;)
カーボンスパイダーだの、プロエッジだのFXだの。(一部略)
あわててHoytのカタログをチェック。
ははぁ~ん、アルファエリートが無くなって、RKTカムも無くなって、ヴァンテージエリートプラスもなくなって、コンテンダーも無くなって。。。
「プロシリーズ」が一気に増殖、他を完全に飲み込んでしまったんですね(苦笑)

2014年Newモデル、ここまでわかっている範囲ではPSE、HOYT、Bowtech(1種)。
ざっと見渡して今年のトレンド?は、ターゲットモデルにショートドロー(短い引き尺対応弓)が増えた点ですね。
昨年までは各メーカー、どうしてもメインとなるラインが短くても25インチ以上。ほとんどは26インチ以上から、でした。
そうなると必然的にリーチの短い選手は初・中級モデルやハンティングモデルっぽいものに手を出さざるを得ませんでした。
特に日本やアジアにおいては欧米人に比べてリーチが短い方が多くみられます。「あぁ~あ、このモデルに短い引き尺が用意されていればよかったのに」なんて声も沢山頂きました。
そういったマーケットの要望に対し各社一斉に今年は反応したんでしょうね。
良い事です。
あと、色。
Hoytで紫(パープル)が復活しました。紫って日本では冠位12階でも示されているように、最も地位の高いものに与えられる高貴な色で、全日本スターバッチでも最上位が紫ですよね。
Bowtechでは「カーボンローズ」に、PSEでは「Vege Stiletto」に、Hoytにも各モデルで選択が出来るようにラインナップされました。
個人的には今年のHoytでこの紫が復活したのが一番うれしいトピックかもしれません。

紫2

 

 


HOYT Archery 2014年 コンパウンドのラインナップ

fuse2014topホイットアーチェリー 2014
http://archery-shop.jp/catalog/HoytCatalog2014.pdf

カタログはこちらでダウンロードできます。サーバーのスピードの関係で国内のサーバーに移動させています。メーカーのページよりも早くダウンロードできると思います。44MB。

さて、ホイットの2014年のラインナップのうちのコンパウンド商品について書きます。

リカーブについての簡単なレビューはこちら

カーボンスパイダーなど予定通り発表されたものもありましたが、まず、一目見てよくわからなかったのが、ラインナップを増やしたのか???減らしたのか???

bowspec2013

bowspec2014

上の表がホイットの2013年の全モデル、下が2014年の全モデル。2013年は22モデル、対して、2014年は24モデルとスペック表ではモデルが増えているように見えます。

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しかし、競技用ハンドルとしては、アルファエリート・ヴァンテージエリート+・コンテンダーの3機種の生産が終了し、傘下のFUSEが販売していたフリースタイルが生産終了になり、本格的なコンパウンドボウとしてHOYTのラインナップに移籍しただけで、残りのモデルはすべてプロ・エリート・シリーズに集約されました。

実際のモデル数は増えていますが、製造するデザインは減っているように思います。

プロ・コンプ・エリートはなかなかの人気で、世界選手権でも、表彰台を独占したので、悪い判断ではないと思いますが、長くて安定性(ATA)があり、かつ、軽量なモデルがなくなってしまいました。2013年モデルではアルファエリートが36インチで4.4ポンドだったのに対して、プロ・エリート・シリーズでは、同じ重さ(4.4ポンド)の「プロ・コンプ・エリート・FX・ショートドロー」という弓があるものの、33.75インチしかなく、ドローレングスが23.5インチまでにしか対応していないので、使用できる選手はかなり限定されます。一般的なモデルでは5%ほど重く、ATAも1インチ短い「プロ・コンプ・エリート・FX」が軽量モデルに相当するのでしょうが、ターゲット用の全モデルの重さが4.6-5.0ポンドの中に限定されてしまったのは少し残念です。

プロ・エリート・シリーズでの新規モデルは、FXとエッジの2モデルです。エッジは50mラウンドとフィールドアーチェリー向けに開発されたモデルで、新規開発されたZ5カムが装着され、ドローレングス調整可能なカムでは、一番速い321fpsを得ることができます。FXはドローレングスの調整ではカム交換が必要になってしまうスパイラルXカムが装着でき、その場合328fpsというプロ・エリートシリーズで最速の矢速を得ることができるモデルです。現在のプロ・コンプ・エリートの矢速では満足できない人向けのモデルです。

スペックではエッジとFXは大きな違いがないのですが、写真のとおり、ハンドルのデザインが全く違います。FXがプロコンプを短くしたようなデザインであるのに対して、エッジはシュートスルー周りが全く違いものとしてデザインされています。実際のエイミング時の景色は全く違うものになると思われますが、入荷後に紹介したいと思います。

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また、もう一つの大きな特徴として、こちらもFUSEのAXIUMスタビライザーに使用されていたショック・ロッド・ダンパーが、ハンドルのリムポケット部分に標準装備されるようになりました。もともとのスタビライザーにも6本装着されているロッドですが、上下のリムポケットに3つずつ装着されています。劇的な効果があるとは思えませんが、振動吸収性能は向上しているでしょう。

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もう一つ最軽量モデル、新しいデザインのカーボンハンドルとして期待されていたカーボンスパイダーですが、新しいZ5カムの搭載に、AXIUMのショック・ロッド・ダンパーを搭載して、長さ(ATA)30インチで重さは3.6ポンド…ホイットの中で最軽量モデルになっていますが、少し前に発表されたカーボンナイトの31インチで重さ3.2ポンドに比べると、衝撃の軽さには全く言えない重さになってしまっています。矢速はカーボンナイトの330fpsよりも速い331fpsですが、誤差の範囲でしょう。同時に、ホイットの初めてのカーボンハンドルだったカーボンマトリックスと、カーボン・エレメントは生産が終わってしまいましたが、それらの弓にとってかわる新時代のモデルとしては…フルモデルチェンジではなく、マイナーチェンジ程度の差かと思います。

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新しいカーボンスパイダーの振動吸収性能が優れていることを示す実験データがカタログに掲載されていますが、なぜか、他社の”アルミ”ハンドルとの比較で意味が分からないです。イーストンのアルミ矢と、CX(カーボンエキスプレス)のカーボン矢を比較しているようなものですので…それでカーボンエキスプレスのほうが優れているといわれても困るでしょう。

他社からもカーボンハンドルが登場している状況では、自社の前世代のカーボンモデル(カーボンマトリックス)か、他社の”カーボン”ハンドル、同じカーボンハンドル同士で比較して、振動が少ないことを示せないと、何を比較しているのかわかりません。

残るは価格でしょうか。カーボンスパイダーの価格がカーボンナイトに比べて大幅に安ければ、お得にお客様に提供する商品としては価値がある商品だと思います。

リカーブ・コンパウンドともに、価格等は本日の発表される予定です。リカーブは来週には入荷しますが、コンパウンドの入荷は少し遅れるかもしれません。


HOYT Archery 2014年 リカーブのラインナップ

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http://archery-shop.jp/catalog/HoytCatalog2014.pdf

カタログはこちらでダウンロードできます。サーバーのスピードの関係で国内のサーバーに移動させています。メーカーのページよりも早くダウンロードできると思います。44MB。

さて、ホイットの2014年のラインナップのうちのリカーブ商品について書きます。

コンパウンドについての簡単なレビューはこちら

まず、7月から言われていたホイットの2014年の新しいリムですが、予定通り発表されました。新しいリムをテストしていたエリソン選手が、F3リムに戻し、カミンスキー選手も結局はF7リム(このリムで登場した試合でも決勝にF7リムに戻している)に戻しているために、2014年で発表しないで、もう一年寝かせるのかなと思っていましたが、スケジュール通り発表されました。

予想通りといえば、予想通りですが、少し意外でもあります。

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ハンドルのほうですが、フォーミュラータイプでの新しいハンドルはありません。そのかわりに、コンパウンドでも発表されますが、紫(パープル)色が新色アルマイトカラーで登場します。

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さらに、2013年後期モデルから、ホイットはミドルグリップを廃して、すべてハイリストグリップに移行しましたが、カスタムカラーのハイリストグリップが発表されました…在庫するの大変そう。。。

2014hoyt_gpx
一方GP(グランプリ)シリーズでは…これを新モデルと呼ぶのは、一生懸命に設計しているハンドルの設計者に失礼ではないかという思いが…というのはいいとしても、新モデルとしてGPXというハンドルが登場します。まぁ、写真のとおり、2013のION-XにGMXのリムポケットを移植したハンドルになっています。90gほど、ION-Xより重くなっています。

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リムでは、GP/フォーミュラーともに、新しいリムクワトロシリーズが登場します。フォーミュラー・クワトロリムとGP・クワトロリムの2種類で、かつ、フォームコアとウッドコアがあるので、4種類…お客様にとっては良いことですが、すっきりしたホイットのラインナップが、また一気に拡大して在庫のやりくり大変になりそうで気が重いです。

細かい点では…以前の記事で内部構造が丸見えのF7リムでは試作品のテストもできないと書きましたが、クワトロリムは両サイドがしっかりと塗装されています。これで、2014-2015年シーズンは都市伝説はもう産まれないことでしょう。

さて、リム自体の設計は、どうなっているのでしょうか。実際には届いてからテストして記事にしますが、2013年の世界選手権では、W&Wとホイットを使用している選手が最も多かったのですが、W&W使用の選手のほぼ全員が最新のリムを使用しているのに対して、ホイットの使用者のかなりの割合で古いリムを選択していました。エリソンもF3リムでした。

なぜ、このを調査したのかというと、ホイットはF7リムで大きな設計変更を加え、F7リムはとても良いリムですが、正直ホイットらしくないリムになっています。W&Wが作りそうなリムです。

かつて、ホイットの創業者はインタビューの下記のように答えています

「メーカーによってそれぞれが異なる特定の能力に力を入れているのが分かる。多くは精確性を犠牲にして、スピードに傾倒している。しかし、高いパフォーマンスから発生するストレスによって、弓の寿命は縮んでしまう。どの能力に力をいれるか、重要度はそれぞれ異なる。僕の場合、最も優れた弓とはこれらすべての要素のバランスが良く取れている弓で、かつ安定性に重きを置いているものだ。」
(Traditional Bowyers Encyclopedia P.191)

F7リムしか知らない方はびっくりするかもしれませんが、それ以前のホイットのリムは決して矢速の速いものではありませんでした。そりよりも安定性を追求した、とてもバランスの良いものでした。対して、ずっとねじれ強度と矢速を追求してきたW&Wは、2000年代は剛性を上げるためにリムを丸めた設計をして大量に破損を出し、矢速を上げるためリムの中を中空にして大量に破損を出したりして、失敗が続き、それによってさらにバランス・安定性を重視するホイットが評価されていましたが、イノ・EX・パワー(INNO EX POWER)で、ついに強いねじれ強度と、速い矢速を実現し、かつ壊れないリムの開発に成功し、そこから一気にW&Wの評価が高まっていきます。

そこに登場したF7リムは、ホイットのリムとしてはかなり軽量で、矢速も速いものの…破損が多いリムで、矢速を追求して折れていた昔のW&Wを見ているようでした。ホイットらしくないリムです。そして、2014年、クワトロリムの一番の売りは折れにくく、F7リム比で40%もねじれにくいそうです。路線をもとのホイットの設計方針に戻しつつあるように見えます。もし本当に広告通りの性能が実現できていれば、INNO EX POWERのように素晴らしく完成度との高いリムとして、他のメーカーを引き離すアイテムになると思います。楽しみです。

そのほかに2012年に発表して、ついには製造されなかった25インチハンドルに装着して64インチの弓を作ることができるエクストラ・ショートリムが、New For 2014として再度発表されました…今度こそ作っていただきたいです。ラインの状況からクワトロリムのエクストラショートは、すぐに出荷されそうですが、F7とカーボン720のエクストラショートの入荷には、まだまだ時間かかりそうです。New For 2015として再再度発表されないことを祈るのみでしょうか。

ということで、最大のポイントは昔のホイットの設計方針に回帰したっぽいクワトロリムでしょう。実物が宣伝文句どおりであることに期待です。

ハンドルはホイット・リムはW&Wがベストという評価が近年続いていましたが、このリムがカタログ通りの性能を発揮するものであれば、2014年はこれまでの評価がひっくり返る年になるかもしれません。面白くなってきました。


SF エリートカーボン・シリーズ 全商品販売開始

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ビーチで行われたために、かなりの強風だった今回の世界選手権ですが、リカーブの男子個人で優勝した韓国のリー選手が使用していたのが、FUSEのカーボンブレード同様、空気抵抗を減らして風の中でのシューティングを有利にしようと開発された、SFアーチェリーのエリートカーボン・スタビライザーです。

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こちらが予選の時に使っていた弓で、決勝の時の弓とは色違いですが、セッティングは同じです。

昨年から、エリートカーボン・シリーズの販売はしていたのですが、開発が完了してから、すぐにセンターロッドとサイドロッドは出荷が始まったのですが、その他のアイテムの出荷が遅れ、今回ついにフルラインナップ(エクステンダー・Vバー・アッパー・ウェイト・ボルト・2種類のダンパー)がそろいました。

ちょっど世界選手権で…タイミングとしては出来過ぎな気もしますが…幸運だと思って、本日販売を開始します。


PSE 2014年モデル Stiletto(スティレット)について

主なPSE2014年モデルのご紹介、ラストは「VERGE(ヴァージ)」と「VERGE STILETTO(ヴァージスティレット)」です。

実は当社において隠れたベストセラーボウとして2013年モデルのスティレットはその小振りなデザイン・短い引き尺からの調整幅などと言ったスペックを持ち、多くの皆様にご愛顧をいただきました。

そのスティレットですが、2014年モデルにおいてその名前だけを残して全くの別物として登場しました。

ヴァージスティレット

厳密にいうと「Verge」の別バージョンとしての登場です。違いはハンドルの色のみ。スペックは同じです。*バックストップだけスティレットの方が「バックストップ2」搭載です。ヴァージはノーマルのストリングストップです。

ヴァージカタログ

ヴァージは、黒、黒/迷彩、迷彩、黒スカル、ピンクスカルの色展開。一方ハンドルを含め各所が鮮やかなパープル(紫)が施されたものを「ヴァージスティレット」として用意されました。

では肝心のスペックですが、まず2013年モデルでスープラMAXやドミネーターと共通だったMini-Evoカム(MEカム)ではなくなり、Mini-Driveカム(MDカム)へと変更されました。このためにATA/IBOスピードがダウンする結果となりました。(320fps⇒300fps)

また、引き尺調整幅はカム変更に伴い、23インチ~27.5インチだったところが、22.0インチ~27.0インチへと若干短い側へシフトされました。ブレースハイトは0.5インチ高くなり、アクセル間は1/4インチ長くなりました。ドローウエイトは40/50/60の3種。

名前だけ残して全くの別物に仕上がったスティレット。ユーザー層を女性に絞っての再投入となりました。

もし男性がこの弓をお選びになるならば決め手は色だけですね。

スペックで決めるのであればアクセル間が広く、引き尺調整幅もほぼ同等の「フェノムSD」をお選びになる方が賢明かと思います。

フェノムSD

 


【ありがとうございました】不明なコンパウンドボウ

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今回、世界選手権で全選手の使用モデルを調査してきました。
そのうちで、私の知識不足により、2名のみ使用しているコンパウンドボウのモデルがわかりませんでした。
どなたかわかる方がおりましたら、コメントでもメールでも連絡いただければ幸いです。
ありがとうございました。
お客様の情報提供により、
上が barnsdaleのCLASSIC X
http://www.barnsdalearchery.com/pulsepro/data/img/uploads/classicXmodel.jpg
下の弓はMartin Onza XT M38(2013)
http://www.martinarchery.com/2013/images/bowpics/onza_small_reg.png
と判断しました。
上の弓のメーカー(Barnsdale)は初めて知ったメーカーです。まだまだ知らないことたくさんですね…今後ともよろしくお願いします。
これによって、コンパウンド女子の使用弓具のまとめを出せます!
ちなみに、
HOYT 72
Mathews 3
PSE 1
Martin 1
Barnsdale 1
となりました。コンパウンド女子においてHOYTの圧倒的なシェアとなりました。


世界ターゲット選手権 2013 トルコ 観戦記 その1

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仕事も落ち着き、やっと、記事が書けそうです。国体の会場で多くのお客様とお話しする機会がありましたが、一番驚いたのは話題によっては、実際に会場にいた自分よりも、世界選手権ネタに詳しいお客様がいたりしたことでした。
インターネットの力というものでしょうか。ほぼすべての情報がリアルタイムに世界中に発信されるようになり、実際に会場に行くよりも、ネットで家で観戦したほうがいい時代なのかもしれません。今回実際にトルコまで行き、往復で40時間近く移動にかかったために、逆に試合の情報の入手に出遅れるという事態に…。
ただ、業者の私たちは中継の動画とはまた違う目線で試合を見ているので…直に行く必要はまだまだありそうですが。。。
さて、決勝はビーチで、予選~1/4までは上の写真の黄色で囲んだ場所、ビーチから歩いて30分程度の場所だったために、非常に風の強い試合になりました。
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会場に続く道は本当に何もない道…ひたすら歩きます。別荘地のようで、道の両側の住宅の半数プール付きの豪華な住宅。関係者の並さんはホテルからの送迎バスでの移動。
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会場はこんな感じで、すぐ隣に同様の練習レンジが2つ。試合会場から練習場への移動時間は1的なら10秒(84的は2分くらい)という、最高な環境でした。会場の隣にはブース会場があり、地元の代理店、WIN&WIN、試合に的と雨具を提供した代理店のJVDの3社がブースを出していました。その隣にはホテルからのケバブとハンバーガーショップが出張できていました。ケバブをいただきましたが、なかなかおいしかったです。
WIN&WINのブースでは来場者に「Turkish delight(トルコの悦び)」というお菓子を配布していました。味は…個人的にはあまり好きではないのです。。。
今回会場では、ドル・ユーロ・トルコリラの3つの通貨が流通していました。
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到着した時はまだ弓具検査・プラクティスの日で、会場で弓の再チューニングをする選手もいました。また、今回男子団体リカーブで優勝したアメリカチームは、(全チーム中唯一)本格的なマッサージベッドを会場に待ちこみ万全な体制な体制で選手をサポート。
試合会場では多くの知り合いに会うことができました。昨年にワールドカップファイナルで一緒に食事したオランダのコーチは、イタリアチームのコーチとして移籍していたり、フランジィーリ(父)からFB5.3を紹介されたり、面白い話ができました。
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新しくところでは、ダニエル・ブラウンさんとお話しすることができ、ヴィットリオ・フランジィーリさんから、娘さんのカーラさん(むろん写真一番左)を紹介していただきました。とてもきれいな方でした。
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以前、記事でアメリカのエリソン選手がホイットの新型リムをテストしているのではないかという話を書きましたが、その720リムと現行祭事用意モデルのF7リムと、どっちで世界選手権に臨むのかなと期待していたところ…なんと古いモデルのF3リムで試合に臨んでいました。
以前使用していた720リム、F7リムともに満足できなかったから、F3リムに戻したのでしょう。個人的にはかなり意外な結論です。また、この部分についてはまた触れると思います。
続く。