話題のトルクレスDループを作ってみよう - 理論

ストリングテンション作って、取り付けする前に、トルクレスDループについての理論的な解説をします。このDループのメリットはレットオフ=ホールディングウェイトに大きく影響を受けます。

この動画はピーク58ポンドに設定されている弓をフルドローまで引き、その時のストリングのテンションを表現したものです。ホールディング時にはポンドは10ポンド程度になっているので、指一本で軽く触れるだけで大きく変化していることがわかるかと思います。

トルクレスDループとはフルドローで最もストリングにかかるテンションが低いときに、Dループと顔の接触によるテンションやリリーサーからのテンションをできるだけストリングに伝えないようにするためのアイデアです。理論上ホールディングウェイトが低いほどメリットがあります。


話題のトルクレスDループを作ってみよう - 準備編

Peineau_トルクレス_Dループ先日のArchery TVで登場したトルクレスDループ。WAがDループというのだからDループなのでしょうが…通常のDループと違ってDの部分はありません。話題になっているようなので、作ってみようと思います。今後店舗でもサービスとして提供する予定です。

弦を作るやり方について書きましたが、トルクレスDループは基本的には両方のループにサーピングがされていないリカーブ弦です。作り方は同じです。

トルクレスDループ1トルクレスDループ2作り方は同じなのですが、長さが4cmほどなので、一般的なストリングジグでは作ることはできません。ということで、準備編はトルクレスDループを作るためのジグの準備です。製作するためのジグは2cm-5cmの間くらいで自由に調整できる2つのフックがあり、サービングするときにテンションがかかるので、それに耐える剛性があることが必要です。今回、材料は新宿の東京ハンズでそろえてきました。全部で2,000円ほどでした。もう一度言いますが、サービングするときにテンションがかかるので、ジグの素材は高くてもよいものを使用したほうが良いと思います。

トルクレスDループ3ジグの組みたては…坂本と二人で5分くらい。まぁ、ここの部分は設計次第ですかね。

トルクレスDループ4これで完成です。もう一点ありました。両方のフックに原糸をかけて、その真ん中をサービングしていく必要があるので、赤丸で囲んだ部分にはある程度の空間が必要です。この空間が確保されていないジグを設計してしまうと、サービング時に地獄を見ます。ご注意ください。

私の方で考えたジグを参考にしていただいてもかまいませんが、自分でジグを設計するのであれば、まずは適当に釘でもポールでも見つけて1度作ってみることをお勧めします。それで作ってもトルクレスDループは高品質のものはできませんが、そうすればどんなものを設計していくことが必要なのか見えてきます。

では、続きは明日。


リカーブ弦の作り方について - 基礎編

弦を作ってみよう_JPアーチェリーお客様からリクエストがありましたので、リカーブ弦の作り方についての解説ビデオを制作しました。最もベーシックな作り方です。正規の道具を使用しています。個人用にもっと安い道具(例えば木の板と釘)で制作することもできますが、このビデオはできるだけ安く作ることを目的にはしておらず、競技をする上で弦の仕組み・作り方を理解することで、自分の道具に対する理解を深めることを目的にしています。

使用しているのは

1.スピギャ ストリングジグ
2.ワークベンチ (GREATTOOL ワークベンチバイス GTWB-300 アマゾンで購入)
3.Beiter ワインダープロ サーバー

です。原糸とサービングの性能による選択はせず、見えやすい色を重視して選択しています。

このビデオで解説しているのは弦として機能するものを作る手順です。わかりやすさを重視するためセンターとエンドで同じサービングを使用しています。

ただ、理想的な弦を作るためには手順ではなく、1.原糸の選択、2.ストランド数の選択、3.センターサービングの選択、4.センターサービングとノック溝のフィッティング、5.エンドサービングの選択、6.サーバーのテンション調整などを経験により学ぶことが必要です。


動画中のサービングの細かい処理が理解できなかった方には、上記の動画をお勧めします。かなりわかりやすいと思います。


弓の長さとはなにか についての簡単な解説

弓の長さお客様のから弦の長さとインチ表示(弓の長さ)の関係についての質問がありました。アーチェリーに関して書いているサイトはほかにもあるので、その情報を引用すればいいかと思って検索したところ、正しい情報を伝えているサイトが皆無でした(自分が検索した限り)。

もう少し時間をかけて検索することも考えましたが、時間を考えたら自分で一つ書いた方が速いので、弓の長さについて書きます。

検索すると、弓の長さとは「ハンドル+リムの伸展長」や、「設計段階での弓の形状を図面上で展開した時の長さ」といった記述があります。この考え方をしているメーカーを知りませんが、調べてみるとロングボウでの話のようです。現在のリカーブではそのような考え方はしないので間違い英でください(*)。

*アーチェリー教本2000年(改定版)のP.26ページより
bcy-x弦
さて、弦で68インチ用として表示されているものでも、164cm/165cm/166cmの3つがあります。その違いは何でしょうか。その違いはメーカーの差です。すべてのモデルに当てはまるわけではないのですが、2015年モデルではW&Wが164cm、MKが165cm、ホイットが166cmでフィットします。

では、弓の長さが68インチというとき、この長さはなにを表わしているのか。答えは簡単です。メーカー推奨値のブレースハイトに設定した時の弦の長さに3インチを足した値が弓の長さです(*)。

*アーチェリーメーカーの団体ATAのGuideline for ATA Non-Compound Bow Length and Bowstring Length Specifications(PDF – 0.18MB)
Designation: ATA/BOW-112-2008 により

慣習的に弓の長さを0.5インチ表示することはないので、67インチと定義される上限値163.8cm~69インチハンドルと定義される下限値166.37cmの間。

つまり、

68インチの弓 = メーカー推奨ブレースハイトに設定した時に弦の長さが 163.8cm ~ 166.37cm の間である弓

ということになります。この範囲に内にある弓が68インチの弓となります。この範囲の中で、MKが中間値の弓、ウィンが少し短めの弓、ホイットが少しブレースハイトが低い弓を作っているのが現状ですが、定義上はどれも68インチの弓となります。

追記

ちなみに伝統的な弓では弓の長さ(伸展長)とブレース時の長さを両方表示することが多いです。

グローザーのローマ弓のレプリカはストリングを弛めた状態で 58 1/2 インチ、張った状態で 53 インチである。ドローウェイトは 30-60 ポンドと幅広く、最大ドローレングスは 32 インチで、ハイトは 1 フィストメル(約 7 インチ)だ。

今日、トルコ弓はグローバーによる精巧なレプリカを手にすることができる。ストリングを弛めた状態でも 51 1/2インチしかなく、ストリングを張るとなんと 44 1/2 インチまで短くなる。ドローウェイトの選択肢は 30-60 ポンドの幅で、最大ドローレングスは 32 インチにブレースハイトは 8 インチである。
(トラディショナルアーチェリーより)


Elite エナジー35 グリップをビクトリーに近づける。

elite_energy_35_グリップ昨日の50mwで自分は今シーズンのアウトドアターゲットが終了です。最後の試合では、試合中に閃いた射ち方を試していたら、1エンドで7本射ってしまうという事態に…でも新しいヒントがいくつか得られたので良かったです。楽しい試合でした。

さて、今年の5月から使い続けた来たエナジーですが、非常に良い弓です。いい結果も出してくれました。ただ、このフラットの部分が非常の狭く境界の線がはっきりしないグリップ(写真上・左)には非常に苦しめられました。以前に入荷したビクトリーのグリップが非常にしっくり来たので、それを買うことも考えたのですが、これから矢速が必要なフィールドに挑戦したいと思っているので、330fpsあるエナジー35をグリップをシーズンが終わったタイミングで改造することにしました。目指すのはビクトリーのようなフラットの部分が広く、グリップのフラットの部分が終わる境界のラインがしっかりとするグリップです。

elite_energy_35_グリップ_パテ後使用するのはSugru セルフセッティングラバー。袋から取り出すと硬化を始め、30分程度をめどに成形をして、24時間で硬くなります。

今回は1パックで行けると思いましたが…少しだけ足りず2パック(実質使ったのは1.3パック程度)使うはめになりました。一度取り出すと保存は不可能なので、残りは捨てるしかありません。写真一番左(ピンボケしてしまいました)が24時間後、そこからペーパーヤスリで磨いた(3分くらい)のが写真中、そこにグリップテープを巻いて仕上げたのが右です。…うん、記事にするほどでもないくらいに簡単でした。まぁ、リカーブのグリップと違って面を作るだけですので。

改造前に比べ、グリップのフラットの部分が1.7倍程度広くに、グリップのラインのほぼ直角でしっかりとしたものになりました。目標通りのものができましたが、点数がどうなるかは明日射場で確認します。

改造前でチューニングはぴったりと合っていたので、チューニングにどんな影響を与えるのか(影響はないという予想ですが)確認します。


アーチャーにぴったり、ビッグゲーム – 大統領と少年ハンター

Big Game Movie Set (2)昨日は横浜で試合でした。一立ちで9時開始の10時半には試合が終了し、時間があったので、弓が活躍するという噂の映画を見てきました。

ハリウッドではなく、北欧の映画だけあって、最初から最後までアメリカをディスってます。そして、フィンランドの大自然の中で弓(手作りのロングボウという設定ですが、弦は化学繊維で、さらにサービングまで使われています…)が大活躍します。アーチャーの夏休みにぴったりではないかと。お勧めです。


ホイット?? マルチコンタクト・アローレスト使用できます

マルチコンタクトアローレストWAの新しいニュースレターが届きましたが、その中で、USAアーチェリーより、上記の写真のようなマルチコンタクト・アローレストが競技規則上問題なく使用できるかという質問があり、WAが承認したことが書かれていました。

試したことないので有効性は分かりませんが、スーパーレスト2つあれば簡単に手作りできそうなので試してみてはいかがでしょうか★


韓国の少年が韓国のトラディショナルボウ作りについて語る

bow_making_korea韓国の15歳の少年が韓国のトラディショナルボウ作りについて英語で語っています。ボランティアの方によって、日本語での字幕がつけられています。8分ほどの動画です。

話、だいぶ盛ってるなってところもありますが、15歳でこれだけしゃべれるのはすごいなと思います。将来、アーチェリー業界で働く日が来るのでしょうか。楽しみです。


サイトの表示エラーについて

本日の午前5時ごろ、サイトの一部に他の通販サイトにリダイレクトするソースを埋め込まれるというトラブルが発生しました。また、問題の解決のため、本日13時から14時にかけて、一時サイトの表示がおかしい状態となりました。

申し訳ございませんでした。

また、現在問題は解決しております*。

*ただし、一部のプラグインの機能を現在無効にしているため表示が以前と少し異なる部分がございます。