ホイット(HOYT)が2023年ターゲットラインを発表、まずはストラトスです。

ホイットが2023年ラインを発表しました。まずは最上位モデルのStratos(ストラトス)です。いいですね、こういうの待ってましたという感じです。

近年のホイットのコンパウンドの流れはPrevail(2017)から始まっていると感じています。このモデルで今まで長く採用されているGTX/スパイラルカムからX3/SVXカムに変更し、ハンドルデザインも大きく変更されました。2015年モデルのPodium(37/GTX)は308fpsしか無かったのが、一気に(X3)313fpsまで引き上げられ、321fpsのSVXカムは2017年から来年の新モデルでも採用されるロングセラーになりました。

Prevailは多くの実績を残し、その後、ハンドルを2.5インチ長くしてリムを短くし、(X3)313fpsから(DCX)324fpsまで矢速を引き上げたInvictaが発売されます。3モデルで、308fpsから324fpsへと、近年ホイットは矢速にコミットした開発を行ってきました(*)。

*いずれもラインナップで遅い方のカムの値です

ただ、この弓の後半はコロナだったので正当な評価ではないかもしれませんが、初動(2019年末)からあまり売れませんでした。個人的にはホイットユーザーでPrevail SVXカムを使用している場合に、ハンドルとリムの長さを変更しただけでは、Prevailからの買い替えをさせるほどの違いがないのが原因ではないかと思っています。

今回出たStratos(ストラトス)の設計をシリーズの前2モデルと比べてみると、ハンドルの大きさ(横線)では、PrevailとInvictaの中間となっています。対して、ジオメトリー(縦線とグリップの位置関係)は前2モデルが同じく矢速に優れるリフレックスデザインであるのに対して、安定性を重視したデフレックスデザインで、現在、この設計をしているのはPSEだけだったので、驚きです。ただ、矢速を追求する方向から転換したわけではなく、アクセル間を短くすることで矢速を確保し、同SVXカムの場合、2fps矢速が向上しています。

また、写真でわかるようにデフレックスデザインになったことで、リムがグリップに物理的に近づき、リムがかなり短くなっています(1インチ=2.5cm)。これによって、リムの安定性が向上します。

https://www.youtube.com/watch?v=R-Bi-F16iSE

弊社には来週に新しい弓が届くので、これは弊社情報ではなく、取引先のランカスターアーチェリーさんによる実射レビューで言及されていることですが、フルドロー時にリムがinvicta(写真右)と違って、アーチャー側まで曲がってこないので、発射時の動きですべて的側に向かう動きとなり、弓の飛び出し感が素直なフィードバックになっているとのことです。

さて、次はカムです。スピード重視の方には引き続きSVXカムが提供され、矢速はアクセル間が短くなったことで、2fps向上しています。

注目はやはりこの新しいHBTカム、ホイットターゲットモデルでは史上初めてのバイナリーカムの採用です(*)。自分はエリートのバイナリーカムを使用していたので、親近感が(笑)、ホイットもいよいよバイナリーカムを選択しましたか。

*ハンティングモデルではある

一番わかりやすい違いがこの写真です。Invicta(左)Stratosを引くジェシー選手です。ホイットのハイブリッドカムシステムは調整が簡単ですが、ケーブルがリムに接続されるために、ケーブルが物理的にいろいろなところと繋がり、そのテンションによってトルクを発生されます。これを解決するのに、バーを曲げるアイデアが生まれるわけですが、バイナリーカムではカムのトラック同士がつながるだけなので、ケーブルは非常に近い距離であまりトルクを生みません。今回ホイットでも、HBTカムモデルに限り、固定式のローラーガイドを採用しています

今回ホイットではこれでもかというくらいにあらゆるカスタマイズができるカムに仕上げてきました。これによってカムの効率性は低下するので、GTXカム時代の308fpsまで矢速は落ちています。ただ、個人的には、同じシリーズで332fpsを出すモデルが有るのだから、これくらいカムの違いがある方が、お客様も選択しやすいのではないかと思います。

ということで、ハンドルもリムも、カムまでも今年のInvictaとは違う設計になっています。SVXカムという選択肢もあります。ぜひご検討ください!

SVXカムモデルはすでに出荷されており、HBTカムは2#の出荷が始まっています。HBT1#(24.5″-28.0″なので多くの方がこちらかと思います)は9月になるとのことです。レビュー用は来週の入荷です。HBT1#の出荷が遅いとのことでしたので、Stratos 36のSVXモデル(来週)とAltus 38 HBTモデル(9月)がレビューモデルとなります。Altusの記事はこの後に。

HOYT Stratos(ストラトス) 2023 – JPアーチェリー


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Ryo

(株)JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、2021年よりターゲットベアボウに転向。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。次はベアボウでの出場を目指す。
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