マシューズ 2020年Newモデル「TRX36」のご紹介です。
TRXシリーズ初の36インチ。38や40で慣れているサイズ感からすると第一印象はコンパクト。
重さは手元の秤で4.7ポンド(約2.13kg)です。
新しくなった「C3Xカム」は、「Noカム」が「満月」なら、さしずめ「十日夜の月」。
TRXシリーズの中で最も最速の334fpsを叩き出します。
ちなみにこのC3XカムはTRX40と共通。TRX38とは異なるカムとなります。(CCTカム)
そうなると36&40と38では引き尺変更モジュールは共用できませんのでご注意を。
個人的に引き味はCCTからあまり変化を感じません。V-モジュールによってメリハリのきいたバレーとウォールになっています。
2019年モデルから新規採用となったエンゲージグリップは今年も標準装備。
また別売りグリップで「エンゲージサイドプレート」も用意されています。
これは標準のエンゲージグリップを外して“無垢”のグリップで使用したい時に、薄っぺたくなってしまう両サイドの厚みを補てんするプレートです。
このTRX36、眺めていて気がついた点。
まずはストリングの通り位置とハンドルの中心線の位置関係。
ハンドルの縦中心位置の目安になるリアブッシング(赤矢印)
そこにストリングの通りを重ねて視線を上に持って行くと、グリップの中心をストリングが通っていません(緑矢印)。かなり左寄りです。これはTRX7、8、38の時に比べてあえて左に寄せてきたんでしょうね。
38でペーパーテストを行うと右射ちの場合、矢が右向きに破れる結果が大勢を占めました。そこでトップハットワッシャでカム位置をフェイス面からみて目いっぱい左に寄せると解消されるケースが相次ぎました。
さらに36のカム位置を見るとなんと初めからトップハットが目いっぱい左に寄せれらている組み合わせです。
7や8、また38の入荷状態ではやや左のほぼ真ん中位置でした。
意見や要望を取り入れた結果こうなったのでしょうかね。
もちろんこのセッティングには相性があるので必要に応じて変更を。
試射はまだ行えていませんが、時間があれば真っ先に確認したい項目です。
他にもエンゲージグリップの有り・無しも試してみたいし、期待値はかなり高いです。
マシューズTRX36&TRX40は絶賛販売中ですヽ(^。^)ノ
Yamada
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「矢が右向きに破れる」とは、ノックが右側、ポイントが左との理解でよろしいでしょうか?
カムを左に動かすのは、レストを右に動かすのと同じでよろしいでしょうか?
>「矢が右向きに破れる」とは、ノックが右側、ポイントが左との理解でよろしいでしょうか?
逆です。ポイントが右に向いているという意味でもあるので、ノックは左側に来ます。
>カムを左に動かすのは、レストを右に動かすのと同じでよろしいでしょうか?
ちょっと違います。レストだけを右へ動かすと矢は右に向いてくれますが、矢とレスト先端の接触点は射手のピボット上から右へ離れて(ズレて)いきます。一方、カムだけを左に動かせば接触点はピボット上から離れずに矢が右に向いてくれます。
「矢が右に向く」と言う状態は一緒でも(若干違いますが)ピボット上に接触点があるとないでは得られる結果は違ってきます。
逆でしたか。
ノックが左の場合、矢が右向きなのでレストを左に出すと理解してました。矢を左に向かせるため。(まあ、実際にはこのケースでレストを動かしても改善されたことはなかったです、今までの経験では。)
カムを左に動かすと矢の向きはレストを中心に右向き傾向になるように思います。
なので何故ペーパーの空き方が改善されるのでしょうか?
私自身、この左右の破れについて原因・対策がよくわかっていないので教えてください。
以上 よろしくお願いします。
>逆でしたか。
はい、右に向いているというのは「ペーパーが破れている方向」の様子の事です。
>ノックが左の場合、矢が右向きなのでレストを左に出すと理解してました。矢を左に向かせるため。
ひとつの方法としてはあっています。が、仰る通り結果が伴うかどうかはまた別の問題です。例えばカムの位置を左or右にずらしてみる、ドローウエイトを上げてみるor下げてみる、カムリーンを確認して適宜調整する等方法は色々あります。
>カムを左に動かすと矢の向きはレストを中心に右向き傾向になるように思います。なので何故ペーパーの空き方が改善されるのでしょうか?
誰もが必ず改善するとは限りません。そもそもの原因が他にあるかもしれないからです。また射手の習熟度(技術の再現度)にもよります。ただ私が過去これまで店頭でご相談や拝見させていただいたケースの中でかなりの確率でこの「カム左寄せ」が改善の一助になったのも確かです。
>左右の破れについて原因・対策
(上下の破れは無いとして)思いつく弓側の原因は・・・レストの前後左右、カムの左右、スパインの不一致、カムリーン、均一に巻かれていないグリップテープ、はさむ硬さが均一でないノック、など。
射手側の原因としては、再現性の低い全体動作、癖のあるグリップ、真っすぐ抜けていないリリースの軌道などです。
一番大事で一番難しいのは原因を特定することです。これさえなんとかなれば、対策はそう難しいものではないと思います。
なかなか難しいですね。
私自身もプロアーチャー達の投稿等のようにきれいに穴が開いたことはありません。
良くて羽がやや左破れぐらいになるのですが、
そこからが調整できず妥協しています。
レストを左右に動かしても変わらない。
やはり別の原因か?
補足しますと、レストやスパインをチューニングすることは「矢と弓」とのバランスの調整です。一方で、カムの位置を変更することは「矢とアーチャー(主に押し方)」とのバランスの調整です。
山田も書きましたが、押し方などにも注目するとよいかと思います。