先週、Bowtech(ボウテック)の傘下であるDiamond Archery(以下ダイヤモンド)から、Prism(プリズム)が入荷しました。
この弓はボウテック/FUEL(フュエル)と共通のハンドルながら、リムやカムなどを安価に抑えたエントリー用モデルとして発売されてます。
ペイントが施されたハンドルは、見た目の印象としてややチープさを感じてしまいますが、性能には全く関係なく、しっかりとした構造となっています。
スペックです。
-2カムモデル
-アクセル間 31インチ
-ブレースハイト 7インチ
-重さ 3.2ポンド(1451グラム)
-ドローウエイト 5~55ポンド
-引き尺 18~30インチ(0.5インチ刻み)
-スピード 295fps
入荷したハンドルは「プリズム・ブルー」
他に「プリズム・オレンジ」「プリズム・グリーン」「プリズム・パープル」「ブラックオプス」の色展開となっています。
この弓には、「3ピン・ファイバーサイト」と「キャプチャー・レスト」、さらに一体型ピープアライナー(3/16インチ径)が付属するので、あとはリーサー(タブ)と矢があればひとまず打つことが出来ます。
当然、これらの取り付け箇所やネジサイズはターゲット用サイト、ターゲット用レストが取り付けられる規格になっていますので、この弓で公式戦に出る際はこれらを換装して出場することも可能です。
【追記】
「3ピン・ファイバーサイト」はルール上、公式戦での使用はできませんが、「キャプチャー・レスト」は使用できます。
「一体型ピープアライナー(3/16インチ径)」
グリップはFuelと共通デザインとなっており、フラットで一般的な樹脂製グリップが装着されています。
カムは“バイナリーカム方式”のFuel とは異なり、“2カム方式”が採用されています。
引き感はFuelに比べ、ハリのある優しい引き味になっていて、ピーク通過後、バレーに向けて緩やかダウンします。
Fuelのようにピーク後にガクン!とバレーに落ちる感触ではありません。
レットオフ数値は公表されていませんが、実測すると、ピーク:38ポンドに対し、ホールド:11ポンドなので、レットオフ:約71%となります。つまりプリズムの方がレットオフ値が低く、ホールディングウエイトが重めになっています。(Fuelはレットオフ:80%オーバーで、ホールディングウエイトはかなり軽めになります)
ちなみにカタログスピードはFuelの320fpsに対し、プリズムが295fpsとなっています。
引き尺変更は、ベースカムについているモジュールの位置変更で叶います。
ただ、Fuelと違うのは、Fuelは引き尺を示す目盛りが単なる数字でだけでパッと見てもすぐに引き尺がわからない仕様であるのに対し、
プリズムは引き尺を示す具体的な数字が刻まれているので、間違いのない引き尺変更が可能となっています。
( ˘ω˘ )。○〇(Fuelもこうしたら良いのに・・・・)
ストリングの消音効果とスムースな矢離れをもたらしてくれる、バックストップも装着済。
では次に、ボウテック/FUELとダイヤモンド/プリズムの2台を並べてみてみましょう。
よく見るとケーブルアレンジメントが異なるので違いに気づくと思いますが、パッと見、ハンドル・グリップが共通なので、単に色違いな2台か?と錯覚しそうです。
リムはFuelの調整範囲が14~70ポンドに対し、プリズムは5~55ポンドとなっており、カムスピードの違いもさることながら、発揮ポンドもこれだけ違うと完全にプリズムはビギナー向けのCPボウであることがわかります。
左(黒)、Fuelのバイナリ―カム
右(銀)、プリズムのカム
初級者から上級者まで扱えるボウテック/FUELに対し、ダイヤモンド/プリズムは初心者にきわめて優しい設計と内容を持った1台となっています。
ダイヤモンド/プリズムは、店舗およびあちぇ屋CPにて販売中です(^o^)丿
Yamada
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