この記事は2014年12月15日に書かれたものです。1年以上前の記事は内容が書かれた当時とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

ジェーク選手のプロディジーハンドルのレビュー

20141215191430ジェーク選手がプロディジーハンドルの新しい機能のレビューを公開しました。ジェシー選手同様基本的なチューニングについての話で、より高度なチューニングについては、彼らが製作するアプリを参照してください

以下、要約です。ただし、赤字の部分は自分の意見です。ジェークの意見ではありません。

20141215_191530まずは、プランジャーの高さを調整するシステム。1/8インチ(約3mm)差で3つのポジションで調整できます。ミドルはフォーミュラRXなどのスタンダードなホイットハンドルで採用されている位置。ハイはフォーミュラHPX/フォーミュラION-Xなどのリフレックスハンドルで採用されている位置。ローはスタンダードよりも1/8インチ低い位置の3つです。好みで試してみてください。

20141215191622プロディジーハンドルのチューニング機構を分解したところ。かなり多くのパーツから構成されています。工場出荷でリムをねじる機構の部分には2つずつワッシャーが入っていますが、ジェークはすべてのワッシャーを外して使用するようです。外したものはなくさないように。

20141215191724センターショットの調整では、まずはいつも通りのセンター調整を行ってから、リムをねじる調整という順番でやります。ジェークのセンター調整のやり方は日本でも一般的な方法と同じです。センターの真ん中、上リムの中央、下リムの中央に弦を通します。上の写真では下リムがセンターの位置になく調整が必要です。

2014121192129前後しますが、動画の最後でスタビライザーがまっすぐであることを確認してくださいという注意が入っています。センターがまがっていたら正しく調整できません。もう一つの可能性としてセンターブッシングがまがっている可能がありますが、ジェークは数百のハンドルをチューニングしてきて、ブッシングがまがっていたの1つだけだったので、あんまり神経質になることもないでしょう。

20141215192110リムがねじれているかの確認はハンドルの上部を持って弦を引いて、弦溝にまっすぐ入るかで確認。

IMG_20141215_203943(↑参考資料。リムがハンドルの接する部分のクリアコート)

プロディジーのリムをねじる機構ですが、あくまでもリムはストレートであるべきです。ただ、リムを塗装するとき、全面に均等にクリアコートが吹き付けられない場合があり、リムはまっすぐだけれども、クリアコートの厚みがリムの左右で異なるときに、そのクリアコートの厚みの差によってリムがまっすぐハンドルに装着されない場合があり、この機構はその修正を行うためには最適のものである。
(9:30あたりで説明しています)

コメント欄
動画で説明していても、動画を見ていない人から動画にコメント(メーカーはストレートなリム作れよな的な)が入って、再度ジェークがコメント欄で説明しています。

ジェークの説明はもっともですが、このシステムが発表されたときには「プロディジーは捻じれたリムでもセンターが出る機構を搭載」という記事を書きました。これは自分がジェークとは違う意見を持っているということではありません。ワッシャー1枚は0.005インチ(0.127mm)です。もし、このシステムにワッシャーが1枚しかないのであれば、クリアコートの厚みの問題を解消するためのものに疑いようはありませんが、このシステムには4枚ものワッシャーが装着されています。その計は0.5mmで、断言できますが、クリアコートの塗装時の厚みの違いの解消に0.5mmもリムをねじる必要は絶対にありません。

勘違いされやすいところなので、勘違いされないように最初の記事の時にも書きましたが、自分は別にこのシステムに批判的なわけではありません。このシステムによってねじれたリムでも使用できるようになります。これを悪用する人間(ねじれたリムを売る)が現れるかか問題であり、このシステムは有用なものです。使う側の倫理の問題です。ジェークのように性善説に立って考えればこの機構は素晴らしいものです。

20141215192207以上、ジェークのブロディジーのレビューでした。


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Ryo

山口諒 - JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、2014年コンパウンドに転向、2018年よりベアボウに挑戦中。リカーブ・コンパウンド両方で全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。

6 thoughts on “ジェーク選手のプロディジーハンドルのレビュー

  1. プロティジーの27インチの値段が25インチとどのくらい差があるのか教えてください。

    また、回答しづらいと思いますが、27ハンドルにショートリムをつける場合と、25ハンドルに表示2ポンド弱いミディアムルムをつけた場合(両方とも28インチ)、どちらの方が矢速が早くなりますか。

  2. >プロティジーの27インチの値段が25インチとどのくらい差があるのか教えてください。

    ありません。

    >また、回答しづらいと思いますが、27ハンドルにショートリムをつける場合と、25ハンドルに表示2ポンド弱いミディアムルムをつけた場合(両方とも28インチ)、どちらの方が矢速が早くなりますか。

    実質ポンドが同じで、引き尺が29インチくらいまでであれば、前者(27インチ+Sリム)のほうが矢速が出るかと思います。

  3. 以前、記事で、ハンドルが長く、リムが短い方が、ミスが小さくなると書いてあったのを覚えています。
    今では、リムのねじれ剛性が上がった分、リムが小さい必要がないということで、GMXも27が廃盤になったのだと思います。
    ①ですが、未だにフォーミュラタイプでは27インチを出す理由と
    ②ねじれ剛性が上がった今、まだ、リムが短くハンドルが長いメリットがあるのか。場合によっては、デメリットも
    お伺いしたいです。

  4. >以前、記事で、ハンドルが長く、リムが短い方が、ミスが小さくなると書いてあったのを覚えています。

    こちらでの記事でしょうか。ほかの人が書いた記事であれば読んでみます。
    自分にはリカーブでそのような記事を書いた記憶がないです。

    特にリムは短いほうがミスが小さくなるという話は初めて聞きます。

    ハンドルに関してはコンパウンドではハンドルが長いほうがエイミングが安定するといわれており、そのような話は書いたと思います。
    リカーブに関しては、お客様から聞かれたときには「ホイットはそのように主張しているが、市場やトップアーチャーの間で受け入れられているとはいい難い状況」といった感じで答えています。
    自分自身の意見としては、ハンドルが長いほうが確かにエイミングが安定するかもしれませんが、
    そもそもエイミングが安定するというのは弓の性能の一つでしかないので、ハンドルの長さだけを取り出して、弓全体の性能を語るのは困難だと思っています。

    >今では、リムのねじれ剛性が上がった分、リムが小さい必要がないということで、GMXも27が廃盤になったのだと思います。

    そのようなことはないかと思います。27インチだけではなく、23インチも廃盤になっています。
    ですので、ただのラインナップの整理だと考えます。

    >ですが、未だにフォーミュラタイプでは27インチを出す理由

    フォーミュラではリムポケットが長い分、ウィンドウが短いです。
    経験上、引き尺29インチ、実質45ポンドあたりでは、25インチハンドルではインドアでサイトが取れない(正しい位置にサイトピンを置くと、ウィンドウからはみ出てリムポケットにかぶってサイトピンが見えない)可能性があり、
    アメリカのトップ選手のスペックなら25インチハンドルでは確実にアウトです。
    ウィンドウの短いフォーミュラには27インチハンドルが必要です。

    >ねじれ剛性が上がった今、まだ、リムが短くハンドルが長いメリットがあるのか。場合によっては、デメリットもお伺いしたいです。

    以上のハンドルの長さの話の中で「リムの剛性や短さ」がどう関係するのかわかりません。
    申し訳ございません。

  5. ハンドルが長く、リムが短いという話は、そのホイットの主張をどこかで見たのかもしれません。
    自分も明確な根拠はないですが、言いたかったのはそういうことです。
    その点につきまして、メーカー側が、なぜそのような主張をするのか、また、プロショップの方からも、意見を伺いたいです。

  6. >その点につきまして、メーカー側が、なぜそのような主張をするのか、また、プロショップの方からも、意見を伺いたいです。

    何度も記事で書いていますが、私見として2008年のGMXハンドルは非常に品質のようハンドルで2014年にもたくさんの実績を残しています。

    GMXからハンドルは進化しているのか?
    https://archerreports.org/?p=9911

    ただ、メーカーはGMX以降に出たハンドルはGMXよりも優れているということを主張していかないと、すでにGMXを持っているお客様はハンドルを買い替えてくれない(もしくは他社のハンドルを買ってしまう)ので、
    メーカーの営業には自社の新製品について常に新しい主張が必要です。

    もちろん、営業さんの主張を冷やかに聞く姿勢がよいわけではなく、正しい主張、または、挑戦的で評価できる(応援したい)主張を言っていることもあります。
    プロショップの人間もプロですので、メーカーの営業の話を聞いたうえで、商品をテストしながら、自分のショップのお客様にその商品をどう伝えるかを考えていくわけです。

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