この記事は2014年1月9日に書かれたものです。最新の情報とは異なる可能性があります。ご注意ください。

ファイビックス(FIVICS)2014年ラインナップ発表

fivics2014top

今週末の中日インドアのブースでいくつか新商品を見ることができると思いますが、FIVICSの2014年のラインナップが発表されました。毎年大量の新商品が発表されるメーカーで、今年も大量の新商品が出ました。興味深いもの多数です。大まかに紹介します。

fivics2014(1)

自社でハンドルの製造をはじめて4年目。そろそろ完成されたレベルのハンドルが登場したと思います。プラチナハンドル。堅固なセンター調整機能、ハードアルマイト塗装、(自分の好みですが…)クラシックで基本に忠実なハンドル設計。実物を見ていませんが、カタログを見る限りではGMXレベルの良いハンドルに仕上がっていると思われます。実物を見るのが楽しみです。

搭載ダンパー(センターブッシング・グリップ・リムポケット)の素材も、新しくFIVICSが開発したゴムといくつかの樹脂をブレンドした合成ゴム樹脂(カタログ値で60%振動吸収能力が向上)BTR300にアップグレードされました。

fivics2014(2)

もう一つの新しいハンドルはハイドロハンドル。明るいアルマイト塗装を採用したモデル。既存のSRVハンドルのヘビーモデル(1,320g)。

fivics2014(3)

既存のSRVハンドルでは、ショートハンドルの23インチモデルが登場します。現在、競技用ハンドルで23インチがあるのはW&Wだけなので、新しい選択肢として良いのではないでしょうか。

fivics2014(4)

fivics2014(5)リムは3モデル登場します。リムはカタログだけでは何とも分からないので、また書きます。

fivics2014(6)以前からサイトピンの開発を依頼していましたが、ついに登場しました。サイトピンだけでなく、カラーリング搭載でリングを強調します。

fivics2014(7)スタビライザーは12月に登場したCEX2000と、FIVICSのコンパウンド・ハンティングラインとして新設されたギアラインからギア2000・スタビライザーが登場します。根元にSQエクステンダーを搭載したコンパウンド用のスタビライザーです。CEX2000の取り扱いに伴い、CEX5スタビライザーの取り扱いを終了する予定です。

fivics2014(8)ウェイトはCEX2000用のノースリップウェイトと、待ちに待ったアルマイトカラーウェイトが登場します。CEX2000用のウェイトは先端にカットを入れることで、スタビライザーの先端を地面につけてセットアップするとき、ウェイトがスリップしないようにしたものです。

アルマイトカラーウェイトは7色で登場。23mmですので、現在販売しているFLEXのカラーウェイトよりも太いです。

fivics2014(9)トップセーバーはホイット(HOYT)が特許をとったダンパーと同じような構造ですが、ホイットの設計と違いリムには埋め込まれていません。ダンパーの重さは前後で10g、上下で20gなので、多少は矢速に影響を与えると思います。ただ、ダンパーの位置として理想的な場所なので、振動吸収性能はかなり上昇するでしょう。

fivics2014(10)こちらはハンドルのダンパーでも使用されている新素材のBTR300合成ゴム樹脂を使用した新しいダンパーです。

fivics2014(11)V-ZEROとシリーズにも新しいショートダンバーが登場します。

fivics2014(12)新しいダンパーを使用した新しいアッパーです。アルマイトカラーウェイト搭載。

fivics2014(13)Vバーの接続用SAボルトをBTR300合成ゴム樹脂でコーティングしたSAボルト。

fivics2014(14)新しいCEX2000ダンパーとアルマイトカラーウェイトを使用したアッパー。

fivics2014(15)Vバーには新色の紫が登場します。

fivics2014(16)fivics2014(17)新しいタブが登場します。別途フィンガーレストなどを装着することなく、プレートのデザインだけで、セーカータブと同等の機能を持っています。また、2本指用の用意されました。

 

fivics2014(18)セーカータブでは、カーボンプレートバージョンが登場です。

fivics2014(19)プラスチックカンタピンチはデザインが3種類になります。それぞれ少しだけデザインが違います。

fivics2014(20)ギアラインのハンティングデザインモデルだけです。

fivics2014(21)新しいボウケース。コンパウンド用には45インチ、リカーブは36.5インチの長さです。

fivics2014(22)新しいデザインのクイーバーです。

fivics2014(0)新しいチェストガードです。サイドに伸縮するゴムバンドを装着することで、よりチェストガードを体にフィットさせ、弦との接触を減らしたデザインです。

fivics2014(23)最後は180度折り曲げることのできるフレキシブルなアームガード。

主に新商品はこんな感じです。価格表は来週届きそうなので、どのモデルを販売するか再度検討して、発注します。2月くらいにはいろいろと届いてくるはずです。個人的にはだいぶ満足したカタログです。

FIVICS 2014
https://archery.co.jp/catalog/fivics_2014.pdf

The following two tabs change content below.
アバター画像

山口 諒

熱海フィールド代表、サイト管理人。日本スポーツ人類学会員、弓の歴史を研究中。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、ベアボウ競技歴5年。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は準優勝。
アバター画像

最新記事 by 山口 諒 (全て見る)

26 thoughts on “ファイビックス(FIVICS)2014年ラインナップ発表

  1. ウッドコアのリムとカーボンのリムとの違いを教えて頂けませんか?
    長所と短所で教えて頂ければ幸いです。

  2. >ウッドコアのリムとカーボンのリムとの違いを教えて頂けませんか?

    ウッドコアはコアの種類です。竹コア、フォームコアがございます。コンポジット型のリムにはコアはないです。コアに関する意見はいろいろとあります。ホイットは一時、コアはより高性能なハイテク素材にサンドイッチされているので、リムの性能にはもはや影響を与えないということを主張していました。確かに、コア素材によって、効率性が変わるということはありませんが、引き心地には影響を与えます。

    カーボンリムのカーボンはリムに反発力を与える素材です。低価格のリムでは、上記のコア素材の反発力のみを利用して矢を飛ばしますが、効率性はかなり低いです。その反発力を向上させるために、コア素材に異なる素材を張り付けます。カーボンファイバー以外にはグラスファイバーがございます。長所というか、現在の競技用リムのすべてでカーボンが使用されています。カーボンが使われているかどうかよりも、どう使われているかが大事で、多いものでは、18層から構成されています。

    グラスファイバーは低価格のリムに使用されています(上位リムにも厚みを出すためや味付けのために使われています)。

  3. >PLATINAとW&Wのリムの親和性っていかがなものなんでしょう?

    正式に販売が始まっているのでしょうか? であれば、販売店にお聞きください。こちらにはまだ入ってきていないです。

  4. アーチェリーバックRCS 930とハーネスジェルアームガードの購入を考えているのですが、取り寄せることは可能でしょうか?また、金額を教えてください。よろしくお願いします

  5. はい、取り寄せで販売することは可能です。

    取り寄せはコメント欄では対応できませんので、メール・LINE・電話等でショップに連絡ください。

  6. >lineにてメッセージをお送りしました。よろしくお願いします。

    了解しました。担当している人間に伝えておきます。

  7. 貴社製品でおしえてください
    RCサイト FV-100、200それぞれについて
    ①総質量(g)は
    ②上下エレベーションの有効長さ(cm)?

    以上よろしくお願い致します。

  8. アルミニウムハンドル好きの者です。

    platinaハンドルかなり良さそうですね。使用感などいかがなものなのでしょう?(防振性など他のアルミハンドルと比べて)

  9. >platinaハンドルかなり良さそうですね。

    FIVICSの新しいハンドルですね。イギリスで展示用サンプルを見ましたが、GMX並みにはよさそうでした。ただ価格の問題で取扱いをする予定はありません。量産モデルは手に取ったこともないので、使用感などわかりません。見ただけです…。

  10. やはり新型お高いということですか……

    GMXはHOYTでしたか? 使い慣れないメーカーだから少し苦手感が、長年win&winのハンドルを使用してきたので(個人的なことですが)

    あと、新調するハンドルは27インチがいいなと、表記されたポンドよりだいぶ高く数値が出てしまうので。

  11. >やはり新型お高いということですか……

    そうですね。メーカーと話しましたが、設定された価格が妥当とは考えないので、在庫しての取り扱いはしないこととしました。取り寄せであれば販売できます。

    >GMXはHOYTでしたか? 使い慣れないメーカーだから少し苦手感が、長年win&winのハンドルを使用してきたので(個人的なことですが)

    はい、ホイット(HOYT)です。

    >あと、新調するハンドルは27インチがいいなと、表記されたポンドよりだいぶ高く数値が出てしまうので。

    現在のハンドルが25インチであれば、27インチのハンドルにすることで、同じリムで実質ポンドが約2ポンド落ちます。

  12. Cex2000ですが、カラー版の入荷はいつぐらいになりそうですか?

    剛性が高いとのことですが、30後半のポンドで使ってもHMC22で起こるような振動が帰ってくることはありますでしょうか?
    また、CEX2000の振動グラフをHMC22でやったような計測方法で、とって欲しいです。

  13. >Cex2000ですが、カラー版の入荷はいつぐらいになりそうですか?

    今のところ、取り寄せでのみ対応しています。

    >剛性が高いとのことですが、30後半のポンドで使ってもHMC22で起こるような振動が帰ってくることはありますでしょうか?

    ポンド数の情報だけから判断すると、それはロッドの剛性不足が原因とは思いません。むしろ、柔らかい(剛性がより低い)ロッドを試してみる方がよいと思われます。ACEスタビライザーなどです。

    >また、CEX2000の振動グラフをHMC22でやったような計測方法で、とって欲しいです。

    今のところそのような予定はないです。時間がかかるので…。実射テストして、違いが明確に出ないときや、人間の感覚だけでは商品の位置づけに迷ったときのみ使用しています。

  14. 質問なのですが。

    プラチナハンドル(二七インチ)を購入したく、最寄りのアーチェリーショップにお願いをしているのですが、入荷の予定はなく、ちょっと厳しいかもと言われております。

    単純にプラチナハンドルは出回っている数は少ないのでしょうか?

  15. 他のプロショップの在庫情報までは把握していないのでわかりません。そのショップが代理店ではなくただの販売店なら、付き合いしている代理店次第です。、

    今の情報ではなく、先月問い合わせした時の情報ですが、緑以外は1週間程度で手配できます。

    >単純にプラチナハンドルは出回っている数は少ないのでしょうか?

    入荷と販売数は関係ありません。私たちはたくさんEXプライムを売ってきましたが、Wiawisを先に生産している関係で現在EXプライムのいくつかのサイズの入荷が大幅に遅れています…orz

  16. 丁寧な回答ありがとう御座います。

    私がお世話になっているお店は一応代理店兼販売店だと思います。(一応エンゼルと名を冠しているので)

    >そのショップが代理店ではなくただの販売店なら、付き合いしている代理店次第です。

    とのことですので、取引している代理店さんがアクセリーほうが得意ということになるのかな? 残念ですけれど。

    東北にいると変わったハンドル(パーツ)は手に入りにくいです。少し悲しい。

  17. >東北にいると変わったハンドル(パーツ)は手に入りにくいです。少し悲しい。

    FIVICSは日本にも力を入れて営業しているので、今後、手に入りやすくなるかもしれません。
    今後に期待しましょう。

  18. CEX2000のノースリップウェイトはわりと長い期間入荷待ちな気がしますが、次回の入荷はいつ頃になりそうですか?

  19. 欲しかったのも30gなので助かりました!返信ありがとうございます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です