ドイツ・アークテック社からCPRシステムに続く、ユニークなコンパウンド商品が登場しました。ヘキサゴン(Hexagon=六角形)チューニングドローストップは、ドローレングスのマイクロチューニングと、レットオフ(ホールディングポンド)の調整を可能にします。
2014年の新商品として発表され、本日午後にさっそく入荷しました。運用方法に関しては現在、大久保店でテスト中ですので、商品の特質に関して説明させていただきます。ホイット(HOYT)用が入荷し、価格も先日入荷したプロストップより気軽に試していただける値段になっています。
ストリングが六角形のドローストップに当たる面を変えることで、ドローレングスとレットオフのマイクロチューニングを行います。ホイットの場合、12mm(0.5インチ)単位のチューニングはカムモジュールの交換で簡単に行えますが、より細かいチューニングにはボウプレスが必要です。手間ですが、リカーブアーチャーが1mm単位でドローレングス(クリッカーの位置)を管理していることを考えれば、12mmこどの設定では大まかすぎることは明らかで、少なくとも3mm(0.125インチ)単位でチューニングする必要があります。
このドローストップはボウプレスを必要としないで、ドローレングスを最大で3mmごと、最大で6mmの幅の中で調整できます。上が、フェノムでの調整例です。
ただ、下カムでドローレングスを調整する中で、上カムのタイミングはズレていきますので、最終的にはカムのタイミング調整は必要です。ちょっとしたアイデア商品という位置づけではないかと思っています。
弊社で調査したホイットのカムでのチャートは上記の通りです。ドローレングスとレットオフは他のカムでもほぼ同じように変化しますが、ホールディングウェイトはリムのサイズとカムサイズの影響を受け、同様にハイとローで3.4ポンドだけ上昇するとは限りませんのでご注意ください。
山口 諒
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いつもお世話になってます。
最近のリカーブのセッティングではヘリカルベインはほとんど見られないのでしょうか。いろんなショップでヘリカル用のクランプはいまだに売っていますが。
個人的には、arizonaのwavベインをヘリカルにしてみたらメンテナンスが楽だし面白そうだなとは思いますが、スピンウィングと比べて回転しすぎて失速してしまうのでしょうか。
>最近のリカーブのセッティングではヘリカルベインはほとんど見られないのでしょうか。
長距離(70mや90m)を戦う矢にヘリカルでフレッチングするアーチャーはいないと思います。逆に短距離であれば、いまだによい選択肢だと思いますが、個人的にテストしたことはないです。修正力を高めるためには大きなベインや硬いベインを選択すればよいだけですので、よく言われているのは、大きいサイズでは何かしらの原因により、うまくクリアできない場合には、小さいベインの貼り方を工夫する(ヘリカルなど)ことで同様の修正力を与えます。その時の選択肢の一つとして捉えています。これだけ豊富なベインの種類があるので、まずはその中から合うものを選び、普通にフレッチングする方がよいという考えです。
>arizonaのwavベインをヘリカルにしてみたらメンテナンスが楽だし面白そうだなとは思いますが
WAVベインは現在一サイズしかありません。このベインを使い、かつ、修正力を上げるのであればヘリカルはいい選択肢だと思います。この選択で特別なより良い性能を得る可能性は少ないと思いますが、「面白い」という点では同意します。試されたときには再度コメントいただけたら幸いです。ただ、WAVは接着面が小さいので、しっかりと貼るのは結構しんどいと思います。ご注意ください。
返信ありがとうございます。
色々な羽を試してみたいと思います。近いうちにヘリカル用のクランプを購入したいと思います。
羽のことであわせて質問したいのですが、GAS PRO スピンベイン リカーブは普通のスピンウィングとサイズは同じですか?バイターのスピンを張るためのクリップみたいなものを流用できるか気になりました。(ターゲットエフィシエントベインはカールがきつすぎて貼るのに苦労したので。。。バイターのクリップみたいなものが使えればこの羽も試したいと思います)
>GAS PRO スピンベイン リカーブは普通のスピンウィングとサイズは同じですか?
通常のスピンは45mm(1-3/4″)です。ガスプロのスピンは50mm(2″)ですので、流用できないかと思います。