Beiterのノックが対応するということで初めて知ったシャフトメーカーさんです。ドイツのAurel Archeryというメーカーで、アルミシャフトとカーボンシャフトを作っています。
最新モデルはOryXというフルカーボンシャフトで、小売価格だとACGとACEの中間くらいの価格帯のものを作っているようです。このシャフトが最上位モデルになります。ホームページをじっくり見てみましたが、まだまだ、イーストンシャフトと競争できるレベルにはないように思います。
昨年のオリンピックだと、イーストン以外の矢でメダルを獲得できたのはCXだけでしたが、新しいシャフトメーカーは次々に生まれている状況です。現状でイーストンと競争できるメーカーはほぼないと思いますが、将来が楽しみです。順調に競合メーカーが成長していけば、10年くらいで状況変わるかもしれません。
Aurel Archery
http://www.aurel-archery.de/
The following two tabs change content below.
山口 諒
熱海フィールド代表、サイト管理人。日本スポーツ人類学会員、弓の歴史を研究中。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、ベアボウ競技歴5年。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は準優勝。
最新記事 by 山口 諒 (全て見る)
- イーストン2025年、新商品はタングステンポイントです - 2024年12月3日
- Colt-Sahara National Open 1962 - 2024年12月2日
- 前方脱着ブリッジシステム BOSEN Ranger - 2024年12月1日
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
アクセルの新しいサイトはいつ入荷しますか?
あと、シュアロックのクエストXとアルティマの性能の違いについて教えて下さい。
今現在その三つのサイトのうち、どれを買おうか悩んでいます。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
アクセルの新しいサイトは来週の入荷予定です。
> あと、シュアロックのクエストXとアルティマの性能の違いについて教えて下さい。
Sure-locとアルティマの一番の違いは頑丈さです。クエストは振動吸収の剛性という意味ではなく、「もの」として頑丈にできています。がっちりしています。その分、調整は力(握力)がない人にとっては、スムーズに動かないと感じられるかもしれません。後は、重さの違いでしょうか。
> アクセルの新しいサイトはいつ入荷しますか?
> あと、シュアロックのクエストXとアルティマの性能の違いについて教えて下さい。
> 今現在その三つのサイトのうち、どれを買おうか悩んでいます。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
そろそろカーボン矢を買うのですが、いろんな種類があり、どれがどのような特徴があるのかがよくわかりません。カーボンワン・a/c/g・a/c/e・x10について教えていただきたいです。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
現在、アルミ矢をご使用ということでよろしいでしょうか? それを前提とすると予算が決まっていないのであれば、ACEかX10がよいかと思います。X10とACEの違いはシャフトの重さと太さです。ポンドが高くないとX10は性能を発揮しませんので、現在使用しているのが、X7-2014/XX75-2016よりも太いものであれば、x10という選択肢もあると思いますが、それ以下であれば、ACEのほうがよいと思います。
ただ、アルミ矢からカーボン矢への移行の場合、ポンドも今後上げなどとすると、ACEはチューニング幅が広くないので、4ポンドも上げれば、使えなくなってしまい、買い替えが必要になってきます。
カーボン矢への移行は単純に通常シャフトの性能だけを考慮してシャフトを選択するのではなく、これから先の全体のスケジュールと予算を考えてシャフトを選択することのが一般的です。
お客様の予算と高校生か、大学生か、社会人の方か、現在使用のシャフトサイズ、今後ポンドアップの予定があるのかを教えてください。
> そろそろカーボン矢を買うのですが、いろんな種類があり、どれがどのような特徴があるのかがよくわかりません。カーボンワン・a/c/g・a/c/e・x10について教えていただきたいです。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
今は高校生です。シャフトはxx75プラチナムプラスを使っていて、サイズは1716 です。今後は残り6ポンドほどあげる予定です。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
すみません。先ほどの返信で一つ情報をもらうのを忘れていました。プランジャーの硬さです。。。申し訳ございません。
ばね硬さがふつうくらいだとして書きます。硬い場合でも話は同じですが、柔らかい場合は違う選択肢を考えたほうがいいかもしれません。
まず、6ポンドも上げれば、スパインは変わってしまって、矢は使用できなくなります。また、6ポンドであれば、一気にあげるのはかなり無理があるので、2ポンドずつか、3ポンドずつになると思います。
現在が36ポンドだとすると、38ポンドでいったん、40ポンドでも使用できるようカーボン矢を作り、その後に40ポンドにあげ、42ポンドまで上げた時点で最終的に使う矢を作ることになるかと思います。
シャフトの選択ですが、特に予算が決まっているわけではないようなので、最初にACEで、その後にX10に移行するのかよいかと思います。1716から6ポンド上げれば、X10もあう程度のポンドにはなりますし、X10は耐久性がよく長持ちするので、矢尺やポンドが変わったりスパインが変わってしまうというアクシデントがない限りは、トータルで見るとACEよりも安く維持できる場合が多いです。
A/C/Gについてですが、A/C/Eと比べると若干重いです(5%程)。また、スパインを合わせることが場合によっては難しいです。これはお客様の環境次第ですが、ACEは細かくスパインを選択できるのに対して、ACGでは、大まかにしかスパインを選択することができません。
お客様の現在のシャフトは880相当ですので、買うカーボン矢のスパインは700台だと推測しますか(正しくは指導者やプロショップの方に見てもらって決めてください)、ACGの710の前後は660と810です。対して、ACEでは720の前後は、670と780で、より細かい間隔で設定されています。
カーボンワンについては、価格がアルミ矢とあまり変わりません。カーボンのほうが加工が難しいので、同じ程度の価格でカーボンシャフトとアルミシャフトがあれば、カーボンシャフトのほうが精度は悪いです。つまり、カーボンワンに移行すると、現在よりも精度の劣るシャフトを使うことになります。
カーボンワンはそもそも高精度のシャフトとして開発されていないので、ターゲットでレジャー用としてや、初心者用、リハビリ用などではおすすめできますが、精度が必要な競技用としてはおすすめしておりません。
こんな感じでよろしいでしょうか。
> 今は高校生です。シャフトはxx75プラチナムプラスを使っていて、サイズは1716 です。今後は残り6ポンドほどあげる予定です。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
細かいご説明どうもありがとうございました。これでちゃんとシャフトを選べると思います。そこで、また質問なのですが、べインについての質問です。レンジオマチックスピンウイングべイン、オルタナティブべイン等いろいろ種類があるのですが、これにも特徴があるのでしょうか?
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
横から失礼します。
普段からシャフトの購入ではお世話になっております。
興味深い話だったのでいくつか質問させてください。
>ポンドが高くないとX10は性能を発揮しませんので、現在使用しているのが、X7-
2014/XX75-2016よりも太いものであれば、X10という選択肢もあると思いますが、それ以下であれば、ACEのほうがよいと思います。
1)2014/2016(シャフト選択表のT6)ということは、X10の選択適応はスパインが概ね 600 以上ということでよろしいでしょうか?
2)そのあたりのスパインがシャフト選択(ACE/X10)の境目というのはどのような物理的根拠で判断ができるのでしょうか?(もしくは経験則?)
>ACEはチューニング幅が広くないので…
3)どの部分で“チューニング幅”をみるのでしょうか?(スパインの選択段階の幅のこと?)
>幅が広くないので…
4)スパインが 750 より固ければX10,ACEともにほぼ50間隔でスパイン選択が出来ますが、どのポイントをみてACEは“広くないので…”となるのでしょうか?(それともスパイン幅が60~80となる 750 より柔らかい場合のこと?それであればX10は同様に70~100となってますし…1000までの話)
>ACEは細かくスパインを選択できるのに対して、ACGでは、大まかにしかスパインを選択することができません…
5)ACEはチューニング幅が広くない(マイナス思考的表現)=ACEは細かくスパインを選択できる(プラス思考的表現) と言えるのならば、ACGでは大まかにしかスパインを選択することができない(マイナス思考的表現)=ACGはチューニング幅が広い(プラス思考的表現) と言っても(言い換えても)よいのでしょうか?(先の 質問3) で述べた“チューニングの幅=スパイン選択段階の幅?”が正しい場合)
>1716から6ポンド上げれば、X10もあう程度のポンドにはなりますし…
6)1716(スパイン880)=Group T2 から6ポンドアップという事はシャフト選択表でみると最大でも Group T4=650~700(X10の場合)となりますが、これは先の 質問1)の項目の内容(T6以上が適正?の件)と矛盾してるように思いますが、どのように解釈すればよろしいのでしょうか?
以上、長文となりましたがよろしくご指南ください。
※スパイン選択表の数値はJPアーチェリーのHPにある“シャフト選択”のリンク先に接続できなかったのでシブヤアーチェリーのカタログにある数値を参照しています。ご了承ください。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
>レンジオマチックスピンウイングべイン、
>オルタナティブべイン等いろいろ種類があるのですが、これにも特徴があるのでしょうか?
お客様の求めるものが違うのでいろいろな種類のものを扱っています。
オルタナティブベインというのはカーリーベインでしょうか。だとすれば、このベインはデザインが豊富なのが特徴ですが、ペイントがはがれやすくベインのバランスが悪くなります(3枚ともに一定のバランスで剥げれば問題ないですが)。デザイン重視のお客様の間で需要があることは理解していますが、取り扱いはしていません。
レンジ・オ・マティックのベインは色が少なく単色しかないですが、品質が良く、多くの方に選ばれていますので、まずは、このベインを選択されることをお勧めします。
ベインのセッティング・選択はポンドとスパインが変わってしまうと、一からやり直しになります。例えば、タブは一回FIVICSのものがいいとなれば、ポンドを上げたとしても、同じFIVICSでいいと思いますが、ベインはACE780の時にROMの40mmがベストだったとしても、スパインがX10 550に変われば、合うベインはいちから選択しなおす必要があります。
ですので、まずは無難なものにし、成長してリム・ポンド・引き尺・スパインが安定した時点から、自分に合ったベインを探した方が効率は良いのではないかと思います。
> 細かいご説明どうもありがとうございました。これでちゃんとシャフトを選べると思います。そこで、また質問なのですが、べインについての質問です。レンジオマチックスピンウイングべイン、オルタナティブべイン等いろいろ種類があるのですが、これにも特徴があるのでしょうか?
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
>1)2014/2016(シャフト選択表のT6)ということは、X10の選択適応はスパインが
>概ね 600 以上ということでよろしいでしょうか?
コメントの返信はあくまでも特定のお客様(質問者様)に対しての返信です。
>2)そのあたりのスパインがシャフト選択(ACE/X10)の境目というのはどのような
>物理的根拠で判断ができるのでしょうか?(もしくは経験則?)
質問者様は初めてのカーボン矢ということです。現在使用している矢は最初の1ダースか、作ったとしても2ダースであると思われます。経験則上、移行時の1916と2016の間では結構な体格差があります。
1916までのスパインを使用している選手であれば、一般的なアドバイスであまり間違えることはないですが、カーボン矢に移行する段階で、すでに2016番以上のスパインを使用しているのであれば、矢尺がすごく長いか、特に重いリムを引いているか、いろいろと考えられ、一般論で回答してしまうとよくない結果を生む可能性が高いです。それに該当した場合には、より質問者様の状況を詳しくヒヤリングする必要があります。
今回のケースでは、どこまで、一般論として回答していいのか、それとも質問者様の情報をより詳細にヒヤリングする必要があるのかのボーダーとして1916/2016という線引きをしました。線引きをした理由は上記の通りで、線引きの妥当性に関しては、経験則です。
>3)どの部分で“チューニング幅”をみるのでしょうか?(スパインの選択段階の幅のこと?)
意味は、特定のスパインのシャフトが対応するポンドの幅という意味です。質問者様は6ポンドもポンドアップする予定があるというので、この幅にできるだけ対応できるシャフトがよいのではないかと思います。
>4)スパインが 750 より固ければX10,ACEともにほぼ50間隔でスパイン選択が出来ますが、
>どのポイントをみてACEは“広くないので…”となるのでしょうか?
これに関しては、返信の通り、700番台になるというのはあくまでも推測で、正しいスパインは指導者の方か、プロショップで見てもらうべきです。
質問者様に対して、モノのとしてのシャフト自体の性能だけではなく、よりアーチャーにとっての正しいスパインになるように細かくスパインが設定されているかも、シャフトの"性能"の一つであることを伝えたかっただけです。
>5)ACEはチューニング幅が広くない(マイナス思考的表現)=ACEは細かくスパインを選択できる(プラス思考的表現) と言えるのならば、
>ACGでは大まかにしかスパインを選択することができない(マイナス思考的表現)=ACGはチューニング幅が広い(プラス思考的表現)
>と言っても(言い換えても)よいのでしょうか?(先の 質問3) で述べた“チューニングの幅=スパイン選択段階の幅?”が正しい場合)
ACEもACGも良いシャフトです。そのシャフトの良さがお客様に合うか、合わないか、お客様の環境でその良さを発揮するかという問題ですので…細かくスパインが設定されていることがプラスになるかはお客様の状況次第です。
>6)1716(スパイン880)=Group T2 から6ポンドアップという事はシャフト選択表でみる
>と最大でも Group T4=650~700(X10の場合)となりますが、これは先の 質問1)
>の項目の内容(T6以上が適正?の件)と矛盾してるように思いますが、どのように解釈すればよろし
>いのでしょうか?
質問者様の文書を読む限りでは、
最初のカーボン矢を作る→ポンドアップ(少しずつ6ポンド上げる)→(すると、たぶんスパインは合わなくなるので)→もう一度カーボン矢を作る
という流れになると思いますが、今回の返信は最初のカーボン矢を作るという趣旨の質問に対する回答です。6ポンドアップ後の話は、もう一度カーボン矢を作るというケースに該当すると思います。
どのように解釈するかという意味では、最初に作るカーボン矢と、次に作るカーボン矢では、考慮すべき点が違うということでしょうか。
アバウトな表現ですが、最初に作るときはまずは応用力がある矢を作る、セッティング定まってきて2ダース目を作るときは、それに特化した高性能な矢を作るというのがよいではないかと思います。
ただ、これも状況次第なので、一般論とは考えないでください。例えば、最初のカーボン矢だとしても、1か月後にインハイ予選が迫っていて、そこで点数を出さないといけないと次がないという状況であれば、最初のカーボン矢からある程度特化した矢を作るという選択をする場合もあります。
すべて、質問者様(最初のカーボン矢を作る)に対する回答です。質問者様の環境・状況で、私の返信は不適切ということであれば、指摘していただきたいですが、別のケース(例えば、6の質問の様に2ダース目のカーボン矢を作るとき)では、この回答はふさわしくないのではないか、矛盾しているのではないかという指摘であれば、その可能性はあります。矛盾しているところもあるでしょう。
しかし、それは初心者に向かってダクロンがベストとすすめ、隣のベテランさんに8190を今度試してみてくださいと言うのと同じで、アドバイスはあくまでに、その人のためのものですので、ご理解ください。
> 横から失礼します。
> 普段からシャフトの購入ではお世話になっております。
> 興味深い話だったのでいくつか質問させてください。
>
> >ポンドが高くないとX10は性能を発揮しませんので、現在使用しているのが、X7-
> 2014/XX75-2016よりも太いものであれば、X10という選択肢もあると思いますが、それ以下であれば、ACEのほうがよいと思います。
>
> 1)2014/2016(シャフト選択表のT6)ということは、X10の選択適応はスパインが概ね 600 以上ということでよろしいでしょうか?
>
> 2)そのあたりのスパインがシャフト選択(ACE/X10)の境目というのはどのような物理的根拠で判断ができるのでしょうか?(もしくは経験則?)
>
> >ACEはチューニング幅が広くないので…
>
> 3)どの部分で“チューニング幅”をみるのでしょうか?(スパインの選択段階の幅のこと?)
>
> >幅が広くないので…
>
> 4)スパインが 750 より固ければX10,ACEともにほぼ50間隔でスパイン選択が出来ますが、どのポイントをみてACEは“広くないので…”となるのでしょうか?(それともスパイン幅が60~80となる 750 より柔らかい場合のこと?それであればX10は同様に70~100となってますし…1000までの話)
>
> >ACEは細かくスパインを選択できるのに対して、ACGでは、大まかにしかスパインを選択することができません…
>
> 5)ACEはチューニング幅が広くない(マイナス思考的表現)=ACEは細かくスパインを選択できる(プラス思考的表現) と言えるのならば、ACGでは大まかにしかスパインを選択することができない(マイナス思考的表現)=ACGはチューニング幅が広い(プラス思考的表現) と言っても(言い換えても)よいのでしょうか?(先の 質問3) で述べた“チューニングの幅=スパイン選択段階の幅?”が正しい場合)
>
> >1716から6ポンド上げれば、X10もあう程度のポンドにはなりますし…
>
> 6)1716(スパイン880)=Group T2 から6ポンドアップという事はシャフト選択表でみると最大でも Group T4=650~700(X10の場合)となりますが、これは先の 質問1)の項目の内容(T6以上が適正?の件)と矛盾してるように思いますが、どのように解釈すればよろしいのでしょうか?
>
> 以上、長文となりましたがよろしくご指南ください。
>
> ※スパイン選択表の数値はJPアーチェリーのHPにある“シャフト選択”のリンク先に接続できなかったのでシブヤアーチェリーのカタログにある数値を参照しています。ご了承ください。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
羽の話が出たので便乗させていただきます。
最近、ガスプロ・スピンベインからエフィシェントに張り替えたのですが、サイトが少し落ちました。理由を教えてください。
あと、一般的にガスプロよりスピンウィングの方がよく飛ぶと言われますが、その理由も教えてください。
よろしくお願いします。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
丁重なご回答ありがとうございました。
個々のケースを見て行く時、一般論だけでは述べていけない状況の見極めが必要なのですね。勉強になります。
追加で質問です。
(たぶん)一般論で述べて良い状況…成長も止まり射形も固まった(矢尺の変化がない)高校生の年代でパワー(実質ポンド)も変化がない状態(時期)とします。
先の質問/回答で、
>ポンドが高くないとX10は性能を発揮しませんので…
とありましたが、では
1)ACEとX10との選択で、X10の性能を発揮させるにはどのくらいのスパイン以上からなのでしょうか。(製品的には1000から準備されてはいますが…)
しかし実例として実質ポンドの比較で低い子が高い子より(ACEとの比較で)X10での点数が良かったケースがありました。県のヘッドコーチのコメントでは「(ポンドは高くても)技術的にX10を使いこなせていないからだ…」とのことでしたが、その技術面に対する具体的な説明・解説は得られませんでした。(確かにデッドリリース気味ではありますがその方が意識しすぎてのスライディングリリースより矢のばらつきは少なくなります)
2)それは単純にポンドが高いだけでなく使いこなす技術も必要という事でしょうか。だとするならば具体的にはどのような技術が必要でその獲得にはどのようなトレーニング方法が適切なのでしょうか。(「X10は使いこなすのが難しい」と言われるのですがそれの具体的な解決方法までは示してもらえないので)
3)技術がない(使いこなせない)なら無理に(X10用の技術向上に)固執しなくてもACEを使い続けた方が良い(無駄な時間を使わない)のでしょうか。それとも競技として点数向上を目指すのなら(時間を使い遠回りになってでも)X10を使いこなせるようになった方が良いのでしょうか。(トップの選手(高得点者)はほとんどX10を使用しているという現状=使いこなせない者(=ACE等使用者)は最初から負け組 みたいな雰囲気がありますよね)
最終的には限られた練習時間を何に使うのか、その選手(指導者)の考え方次第…となるのでしょうか。
4)上記で述べた使いこなす技術云々が正しいのならば、その技術の目安はどのように判断すればよいのでしょうか。実際にスパインが合うX10を準備して射ち比べれば一目瞭然なのでしょうが、その前に例えばACEでの30mで練習ベスト345点、アベレージ330点レベル、同様に70mでベスト320点、アベレージ300点ならX10移行可能なレベルと判断が出来る等々…それともリリースの鋭さで判断でしょうか。
また長文での質問となってしまいました。
よろしくご指南ください。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
>ガスプロ・スピンベインからエフィシェントに張り替えたのですが、
>サイトが少し落ちました。理由を教えてください。
サイトが落ちるかどうかは人それぞれです。サイドが落ちる場合は回転数が上がりすぎている可能性があります。柔らかいACEなどで発生します。逆にお客様がX10の450のような重いシャフトを使っていて、サイトが落ちた場合は、違う原因が考えられますが、詳しくはもう少しお客様の情報がないと分析できません。
>あと、一般的にガスプロよりスピンウィングの方がよく飛ぶと言われますが、その理由も教えてください。
自分はそうは思いません(ガスプロの方が優れているとは思っていません)。一番の違いは羽の硬さです。柔らかい羽根が合う方もいれば、硬い羽根が合う方もいらっしゃいますので、一概には言えません。
> 羽の話が出たので便乗させていただきます。
>
> 最近、ガスプロ・スピンベインからエフィシェントに張り替えたのですが、サイトが少し落ちました。理由を教えてください。
>
> あと、一般的にガスプロよりスピンウィングの方がよく飛ぶと言われますが、その理由も教えてください。
>
> よろしくお願いします。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
> (たぶん)一般論で述べて良い状況…成長も止まり射形も固まった(矢尺の変化がない)
>高校生の年代でパワー(実質ポンド)も変化がない状態(時期)とします。
例えば、高校三年生で射形が決まっていて、1200点を少し超える程度の通常体型の男子アーチゃーと想定して書きます…
> 1)ACEとX10との選択で、X10の性能を発揮させるにはどのくらいのスパイン以上からなのでしょうか。(製品的には1000から準備されてはいますが…)
簡単な問題ではありませんか、矢尺が長いほど、ポンドが高いほどX10のほうが合うケースが多いです。
>県のヘッドコーチのコメントでは「(ポンドは高くても)技術的にX10を使いこなせていないからだ…」
>とのことでしたが、その技術面に対する具体的な説明・解説は得られませんでした。
可能性として考えられるものは限りないほどあります。また、「技術的」というコメントの場合、道具を変えて対応しようとしないで、道具を新調しないで、まずはある道具を使って練習量で身体的・技術的な上達を目指すべきという意味がも含まれているのではないかと推測します。
道具が全くあっていない場合には、変えることをおすすめしますが、多くの場合で単純に使いこなせていない丈です。では、どうすれば道具を使いこなせるのか…ブログのコメント欄で説明しきれるような単純な問題ではないので、そのためのコーチかと思います。
> 2)それは単純にポンドが高いだけでなく使いこなす技術も必要という事でしょうか。
>だとするならば具体的にはどのような技術が必要でその獲得にはどのようなトレーニング方法が適切なのでしょうか。
どんな道具でも使いこなす技術は必要ですが、お客様のこと質問は的外れではないかと思います。技術を磨き、たくさんのいい射をして、高い点数、成長していくことがアーチェリーの目標であって、そのために技術を磨くものかと思います。
はじめに自分(アーチャー)があって、それに道具を合わせていくもので、道具がはじめにあり(この場合X10)、それに自分(アーチャー)を合わせていくという練習のアプローチは的外れではないかと思います。X10が合わないなら、ACEを使えばいいのではないでしょうか。
> 3)技術がない(使いこなせない)なら無理に(X10用の技術向上に)固執しなくてもACEを使い続けた方が良い(無駄な時間を使わない)のでしょうか。
その通りだと思います。
>(トップの選手(高得点者)はほとんどX10を使用しているという現状=使いこなせない者
>(=ACE等使用者)は最初から負け組 みたいな雰囲気がありますよね)
そうは思いませんが…まわりの雰囲気で道具を決めてしまう態度のほうが危険だと思います。トップアーチャーは、ほぼみんな周りなど気にしないものです。所属する集団の雰囲気に流されていては、その集団からとびぬけた成績を残すことは困難ではないでしょうか。周りを気にする人間は、その周りの人間と同じレベルのことしかできないものだと思います。
> 4)上記で述べた使いこなす技術云々が正しいのならば、その技術の目安はどのように判断すればよいのでしょうか。
日々見ている選手なら、そのような目安を設定することはよいかもしれません。自分は選手の射形を見ていないので何とも言えませんが、一番簡単な目安は、最初の設定のように、X10の耐久性です。スパインが変わらなければ、ACEよりもX10のほうが長持ちします。1.3~1.8倍くらいは長持ちしますので、長くアーチェリーを続けるなら、X10のほうが実質的には安いシャフトです。
お客様の求める回答とは違うことはわかりますが、しかし、回答として「リリースのスムーズさ」としたところで、今度はその定義をしなくてはいけませんが、アーチェリーの技術は全体で一つなのであって、リリースだけを切り出して語ることはできません。トータルアーチェリーなどでもあるように、全体で一つのサイクルを完成させていくことが求められていて、そのパーツを切り出して評価、切り出して定義することは困難です。
X10とACEで迷われている選手には、上記の基準で矢を作ってみることをおすすめします。上達する過程では、いろいろと失敗がありますが、ACEもX10もよい道具ですので、上達する努力を続ければ、いつまでも自分のものにならないような事態はないと思います。
プロショップが矢を選択するときポンドやドローレングスなどを気にするのは、それが一番大事だからではありません。一番大事なのはアーチャー本人、本人の技術です。しかし、それは本人の努力の問題で、いったん置いといて、努力では変えられないポンドと引き尺を一番に気にするだけの話です。後は「がんばってね」という気持ちで矢をお渡しします。
道具を渡して…極論…点数が出るかどうか本人の努力次第というのは、プロとして何か投げやりといわれるかもしれませんが、しかし、高等学校において「アーチェリー部」が存在するのは、「教育」の一環としてアーチェリーが評価されているからだと思います。その意味において、すべてをお膳立てして、すべてを準備してあげて…失敗しないような、先にある穴を埋めて…というのは何か違うような気がしますが…失敗の体験も教育の一環です…うちの子も転んで歩くことを覚えました…これ以上はコーチ・指導者としての姿勢の話になりますので、控えさせていただきます。
> 丁重なご回答ありがとうございました。
> 個々のケースを見て行く時、一般論だけでは述べていけない状況の見極めが必要なのですね。勉強になります。
>
> 追加で質問です。
> (たぶん)一般論で述べて良い状況…成長も止まり射形も固まった(矢尺の変化がない)高校生の年代でパワー(実質ポンド)も変化がない状態(時期)とします。
>
> 先の質問/回答で、
> >ポンドが高くないとX10は性能を発揮しませんので…
> とありましたが、では
>
> 1)ACEとX10との選択で、X10の性能を発揮させるにはどのくらいのスパイン以上からなのでしょうか。(製品的には1000から準備されてはいますが…)
> しかし実例として実質ポンドの比較で低い子が高い子より(ACEとの比較で)X10での点数が良かったケースがありました。県のヘッドコーチのコメントでは「(ポンドは高くても)技術的にX10を使いこなせていないからだ…」とのことでしたが、その技術面に対する具体的な説明・解説は得られませんでした。(確かにデッドリリース気味ではありますがその方が意識しすぎてのスライディングリリースより矢のばらつきは少なくなります)
>
> 2)それは単純にポンドが高いだけでなく使いこなす技術も必要という事でしょうか。だとするならば具体的にはどのような技術が必要でその獲得にはどのようなトレーニング方法が適切なのでしょうか。(「X10は使いこなすのが難しい」と言われるのですがそれの具体的な解決方法までは示してもらえないので)
>
> 3)技術がない(使いこなせない)なら無理に(X10用の技術向上に)固執しなくてもACEを使い続けた方が良い(無駄な時間を使わない)のでしょうか。それとも競技として点数向上を目指すのなら(時間を使い遠回りになってでも)X10を使いこなせるようになった方が良いのでしょうか。(トップの選手(高得点者)はほとんどX10を使用しているという現状=使いこなせない者(=ACE等使用者)は最初から負け組 みたいな雰囲気がありますよね)
> 最終的には限られた練習時間を何に使うのか、その選手(指導者)の考え方次第…となるのでしょうか。
>
> 4)上記で述べた使いこなす技術云々が正しいのならば、その技術の目安はどのように判断すればよいのでしょうか。実際にスパインが合うX10を準備して射ち比べれば一目瞭然なのでしょうが、その前に例えばACEでの30mで練習ベスト345点、アベレージ330点レベル、同様に70mでベスト320点、アベレージ300点ならX10移行可能なレベルと判断が出来る等々…それともリリースの鋭さで判断でしょうか。
>
> また長文での質問となってしまいました。
> よろしくご指南ください。
SECRET: 0
PASS: c543b84aa0508c004992afb649837456
もっと単純に、x10は重いので、実質ポンドが低いと、風に強いという長所よりも、失速という短所が上回ってしまうということだと解釈しています。
ですから、実質が低い子でも、30mなどの短距離では失速という負の要素が出にくいので、場合によってはx10の方が良い結果が出るということなのではないでしょうか。
(例えば実質28ポンドのキャデット女子選手が、30mダブルの試合で、風があったりしても絶対勝ちたいからx10を使う、という場合など1000番の存在価値があると思います。)
また、某所のセミナーで「x10は使いこなすのが難しいということは全く無い」とテクミチョフ氏は説明していました。
x10でミスが大きく出やすい場合があるのは、x10の樽形がACEよりも顕著であるため、ACEと同じプランジャーの出し具合では、フルドロー時にきちんとまっすぐに向かないから、と説明していました。
一般に、弦よりもポイント約一個分、矢が外に向くようにプランジャーはセットするものですが、x10は弦と重なる状態にセットすると、ちょうど良いそうです。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
お世話になります 様
>もっと単純に、x10は重いので、実質ポンドが低いと、風に強いという長所よりも、失速という短所が上回ってしまうということだと解釈しています。 ですから、実質が低い子でも、30mなどの短距離では失速という負の要素が出にくいので、場合によってはx10の方が良い結果が出るということなのではないでしょうか。
ご意見ありがとうございます。
具体的には二人とも実質ポンドが30ポンド前半でポンド差が約2ポンド。
ポンドが高い子がACEで70mを練習アベレージ290~310点程度に対してポンドが低い子がX10(矢尺も比較すると若干短い)で70m練習アベレージ300~320点でした。
なので単純に(ではないのでしょうが)…矢尺が長いほど、ポンドが高いほどX10のほうが合うケースが多い…とはなっていないので=使いこなす技術の差、が原因なのかなぁと考えた次第でした。
山口 様
山口様からのコメントで“技術向上の努力を怠って道具で点数の向上を図ろうとしている”と誤解を受けている(と感じる)文脈がありますが、それなりの努力(週平均1000~1200射の練習←これがはたして強豪校と言われる部活の選手と比べ多いか少ないかはわかりませんが)をしたうえでさらに上を目指すための道具のステップアップの一つとしてX10を試してみる(自分の打ち方に合う羽を探すためにいろいろ試してみるのと同じ趣旨の考え方)という意図でした。ただ(羽とは違い安くはないお金を使い)試すからには使いこなすポイントがあれば事前に知りたいという考え方だったのですが(先程のプランジャーのセッティングの話などはまさにそれ!)具体的な説明が足りなかったでしょうか。また“ポンドが高いほどX10のほうが合うケースが多い”という話と同様にリリースの特徴でデッドリリース気味より鋭いリリースの方がX10の特徴を使いこなせるなどの話(経験則?)がもしあるのであればあらかじめ知りたいという意味での質問でした(もし実際にそのような経験則があるのならリリースのタイプが違うので最初から使いこなせそうにないX10を試したりしないのかなぁということ)。その意味で“リリース”の部分を例に挙げましたが、スタンスから重心バランス、セットアップからの押し手の肩の決まり具合、左右の引き分け、肘の返し、アンカーの甘さの問題、取りかけの問題等々の流れの結果としてリリースに表われてくると考えているので決してリリースの部分だけを切り出して論ずるつもりではありません。先ほど述べたX10の性能を十分に引き出すポイントの一つとして“リリースの鋭さ”等が大きく関連しているのなら(矢の選択のための)情報として知っておきたいとの意味でした。
>道具がはじめにあり(この場合X10)、それに自分(アーチャー)を合わせていくという練習のアプローチは的外れ…
本人なりの努力を行いそれなりの結果(練習とはいえ70mベストの点数は当時ジュニアナショナルメンバーに選出されていた高校3年生と同じ点数を中学生で出していた)を出した上での更なるステップアップとしての新たな道具(X10)へのチャレンジとの考えでだったのですが、その程度の結果ではまだまだ不十分という事でしょうか。そのような本人の努力と結果を踏まえた上でのご相談だったのですがコーチする身としてこのような考え方はまだまだ浅はかで間違っているということでしょうか。
>すべてをお膳立てして、すべてを準備してあげて…失敗しないような、先にある穴を埋めて…
そのような意図ではなく、何度も述べた本人が努力をしそれなりの結果を出しているので更なるステップアップの手助けをしようとしているだけと考えていたのですが、これは間違った支援の方法でしょうか。常に質の向上を努力し続けるのは言うまでもない話ですが、現状の道具を維持・継続したうえで更なる努力(練習量のアップ…週2000射!?)や更なる結果(日本新記録レベルの達成?)を求めるのがこのケースではより良い指導方針でなのしょうか。もちろん練習量や結果が伴っていなければこのような形での支援をしようとは思いませんが。
お世話になります 様
X10に関する貴重な情報ありがとうございました。今後の指導に大変参考になります。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
>例えば、高校三年生で射形が決まっていて、1200点を少し超える程度の通常体型の男子アーチゃーと想定して書きます…
あくまで上記の想定での回答だとは思いましたが、
>これ以上はコーチ・指導者としての姿勢の話になりますので、控えさせていただきます。
各所に上記の想定を超えた部分での指導者の姿勢を否定するような印象を感じる部分がありましたので追加で具体的な説明ををさせていただきました。
元々は道具をステップアップしていく段階においての技術的基準が知りたいとの趣旨から質問しだしたのですが、話が大きく発展してしまったようです。例えば初心者が練習距離を伸ばしていくのに各距離での点数(10mで320点出せたら次は15mで320点を目指すなど)を基準としている…ように。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
お客さまの意見としてアップしておきます。
> もっと単純に、x10は重いので、実質ポンドが低いと、風に強いという長所よりも、失速という短所が上回ってしまうということだと解釈しています。
> (例えば実質28ポンドのキャデット女子選手が、30mダブルの試合で、風があったりしても絶対勝ちたいからx10を使う、という場合など1000番の存在価値があると思います。)
補足しておきますが、そのような単純な関係はありません。例えば、1000番では、ACEは5.7、X10は5.3で、ACEのほうが9%程重いです。ですので、上記の例で重いシャフトに価値を見出すのであれば、ACEを使うべです。
> ですから、実質が低い子でも、30mなどの短距離では失速という負の要素が出にくいので、場合によってはx10の方が良い結果が出るということなのではないでしょうか。
> (例えば実質28ポンドのキャデット女子選手が、30mダブルの試合で、風があったりしても絶対勝ちたいからx10を使う、という場合など1000番の存在価値があると思います。)
>
> また、某所のセミナーで「x10は使いこなすのが難しいということは全く無い」とテクミチョフ氏は説明していました。
> x10でミスが大きく出やすい場合があるのは、x10の樽形がACEよりも顕著であるため、ACEと同じプランジャーの出し具合では、フルドロー時にきちんとまっすぐに向かないから、と説明していました。
> 一般に、弦よりもポイント約一個分、矢が外に向くようにプランジャーはセットするものですが、x10は弦と重なる状態にセットすると、ちょうど良いそうです。
> もっと単純に、x10は重いので、実質ポンドが低いと、風に強いという長所よりも、失速という短所が上回ってしまうということだと解釈しています。
> ですから、実質が低い子でも、30mなどの短距離では失速という負の要素が出にくいので、場合によってはx10の方が良い結果が出るということなのではないでしょうか。
> (例えば実質28ポンドのキャデット女子選手が、30mダブルの試合で、風があったりしても絶対勝ちたいからx10を使う、という場合など1000番の存在価値があると思います。)
>
> また、某所のセミナーで「x10は使いこなすのが難しいということは全く無い」とテクミチョフ氏は説明していました。
> x10でミスが大きく出やすい場合があるのは、x10の樽形がACEよりも顕著であるため、ACEと同じプランジャーの出し具合では、フルドロー時にきちんとまっすぐに向かないから、と説明していました。
> 一般に、弦よりもポイント約一個分、矢が外に向くようにプランジャーはセットするものですが、x10は弦と重なる状態にセットすると、ちょうど良いそうです。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
選手の方たちの努力の結果は大変立派だと思います。
>「技術向上の努力を怠って道具で点数の向上を図ろうとしている」
そのようなニュアンスを受け取ってしまったとしたら大変申し訳ございませんでした。「怠って」という意味はまったく含まれていません。技術向上に道具を合わせていくべきであって、道具に合わせて技術を向上させるべきではないかという意味です。
>ポンドが高い子がACEで70mを練習アベレージ290~310点程度に対してポンドが低い子が
>X10(矢尺も比較すると若干短い)で70m練習アベレージ300~320点でした。
>なので単純に(ではないのでしょうが)…矢尺が長いほど、ポンドが高いほどX10のほうが合うケースが
>多い…とはなっていないので=使いこなす技術の差、が原因なのかなぁと考えた次第でした。
具体的に書いていただけると大変助かります。選手が使用している矢のスパインはいくつでしょうか。
例えば、X10の大きな特徴は830番あたりで特質が変わることがあります。750まではカットリミットがありますが(カタログに記載されており、750の場合は3.5インチ)、830からはノーリミットになります。また、900番はACEと同じ重さになり、1000番ではACEよりも軽くなります。
一般的にX10として語られるている特徴は450~600番あたりの話で、柔らかいX10はまた違う特徴があり、特に830番あたりからは、ほとんどの場合でACEよりも優れています。
上記の例で、830番ほどの柔らかいシャフトではない場合、技術の差というよりも、次に考えられるのはシャフトのバランスです。たる型シャフトの場合は、どの程度カットしているのかによって、シャフトのバランスが異なってきます。2名の選手のFOC(矢の重心位置)を調べてみることをおすすめします。
柔らかいX10でもなく、2名ともに全く同じFOCだった場合、次にプランジャーの設定。それも同じであった場合、初めて技術の差になるのかと思います。
こういった回答でよろしいでしょうか。
> お世話になります 様
>
> >もっと単純に、x10は重いので、実質ポンドが低いと、風に強いという長所よりも、失速という短所が上回ってしまうということだと解釈しています。 ですから、実質が低い子でも、30mなどの短距離では失速という負の要素が出にくいので、場合によってはx10の方が良い結果が出るということなのではないでしょうか。
>
> ご意見ありがとうございます。
> 具体的には二人とも実質ポンドが30ポンド前半でポンド差が約2ポンド。
> ポンドが高い子がACEで70mを練習アベレージ290~310点程度に対してポンドが低い子がX10(矢尺も比較すると若干短い)で70m練習アベレージ300~320点でした。
> なので単純に(ではないのでしょうが)…矢尺が長いほど、ポンドが高いほどX10のほうが合うケースが多い…とはなっていないので=使いこなす技術の差、が原因なのかなぁと考えた次第でした。
>
>
> 山口 様
>
> 山口様からのコメントで“技術向上の努力を怠って道具で点数の向上を図ろうとしている”と誤解を受けている(と感じる)文脈がありますが、それなりの努力(週平均1000~1200射の練習←これがはたして強豪校と言われる部活の選手と比べ多いか少ないかはわかりませんが)をしたうえでさらに上を目指すための道具のステップアップの一つとしてX10を試してみる(自分の打ち方に合う羽を探すためにいろいろ試してみるのと同じ趣旨の考え方)という意図でした。ただ(羽とは違い安くはないお金を使い)試すからには使いこなすポイントがあれば事前に知りたいという考え方だったのですが(先程のプランジャーのセッティングの話などはまさにそれ!)具体的な説明が足りなかったでしょうか。また“ポンドが高いほどX10のほうが合うケースが多い”という話と同様にリリースの特徴でデッドリリース気味より鋭いリリースの方がX10の特徴を使いこなせるなどの話(経験則?)がもしあるのであればあらかじめ知りたいという意味での質問でした(もし実際にそのような経験則があるのならリリースのタイプが違うので最初から使いこなせそうにないX10を試したりしないのかなぁということ)。その意味で“リリース”の部分を例に挙げましたが、スタンスから重心バランス、セットアップからの押し手の肩の決まり具合、左右の引き分け、肘の返し、アンカーの甘さの問題、取りかけの問題等々の流れの結果としてリリースに表われてくると考えているので決してリリースの部分だけを切り出して論ずるつもりではありません。先ほど述べたX10の性能を十分に引き出すポイントの一つとして“リリースの鋭さ”等が大きく関連しているのなら(矢の選択のための)情報として知っておきたいとの意味でした。
>
> >道具がはじめにあり(この場合X10)、それに自分(アーチャー)を合わせていくという練習のアプローチは的外れ…
>
> 本人なりの努力を行いそれなりの結果(練習とはいえ70mベストの点数は当時ジュニアナショナルメンバーに選出されていた高校3年生と同じ点数を中学生で出していた)を出した上での更なるステップアップとしての新たな道具(X10)へのチャレンジとの考えでだったのですが、その程度の結果ではまだまだ不十分という事でしょうか。そのような本人の努力と結果を踏まえた上でのご相談だったのですがコーチする身としてこのような考え方はまだまだ浅はかで間違っているということでしょうか。
>
> >すべてをお膳立てして、すべてを準備してあげて…失敗しないような、先にある穴を埋めて…
>
> そのような意図ではなく、何度も述べた本人が努力をしそれなりの結果を出しているので更なるステップアップの手助けをしようとしているだけと考えていたのですが、これは間違った支援の方法でしょうか。常に質の向上を努力し続けるのは言うまでもない話ですが、現状の道具を維持・継続したうえで更なる努力(練習量のアップ…週2000射!?)や更なる結果(日本新記録レベルの達成?)を求めるのがこのケースではより良い指導方針でなのしょうか。もちろん練習量や結果が伴っていなければこのような形での支援をしようとは思いませんが。
>
>
> お世話になります 様
>
> X10に関する貴重な情報ありがとうございました。今後の指導に大変参考になります。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
> 元々は道具をステップアップしていく段階においての技術的基準が知りたいとの趣旨から質問しだしたのですが、
道具をステップアップしていく、技術的な基準について、個々のケースではメールやコメントで連絡いただければ、自分が知っている範囲で回答させていただきますが、ざっくりと広い範囲で質問されるとお答えするのは難しいかと思います。
今回の場合は、先ほどの返信が初めてわかりましたが、2名の選手の比較においての話だったようですが、それまでは、1名のお客様がおり、X10新規購入で悩まれているお客様なのか、X10に移行したけど点数が出ていないのか、X10を購入したけどどのタイミングで使い始めるのかを悩んでいるのか…具体的な解決すべき問題のポイントがつかめず、具体的なアドバイスができませんでした。
大変申し訳ございませんでした。
> >例えば、高校三年生で射形が決まっていて、1200点を少し超える程度の通常体型の男子アーチゃーと想定して書きます…
>
> あくまで上記の想定での回答だとは思いましたが、
>
> >これ以上はコーチ・指導者としての姿勢の話になりますので、控えさせていただきます。
>
> 各所に上記の想定を超えた部分での指導者の姿勢を否定するような印象を感じる部分がありましたので追加で具体的な説明ををさせていただきました。
>
> 元々は道具をステップアップしていく段階においての技術的基準が知りたいとの趣旨から質問しだしたのですが、話が大きく発展してしまったようです。例えば初心者が練習距離を伸ばしていくのに各距離での点数(10mで320点出せたら次は15mで320点を目指すなど)を基準としている…ように。
SECRET: 0
PASS: c543b84aa0508c004992afb649837456
X10の1000番がACEよりも軽いというのは気づきませんでした。
有り難うございます。
「830番あたりからは、ほとんどの場合でACEよりも優れています。」
ということみたいですので、
「ポンドが高くないとX10は性能を発揮しません」と言っても、
それは830以上には当てはまらない、ということですね。
力のない女子選手がシングルを射つような場合には
ACEでないと駄目かと思っていましたが、逆に(金銭的に余裕があれば)
x10の方が、軽さと形状から有利になる場合もありそうですね。
(90グレインのポイント復活も納得です。)
大変参考になりました。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
以前の記事(2010/5/27)でカット限界の記事がありました。
(そのデータ 2010年のものが変わっていないという前提で)
例えばX10の750~650では29インチで3.5インチとなっています。
限界範囲内であれば(上の場合だと~3.5インチまで)ポイント側からどの程度カットしてもバランスの変化を気にしなくて良いレベルということでしょうか?
適正なバランス(どういう状態が適正かはわかりませんが)を気にするならば限界範囲内であっても例えばポイント側から2インチ、ノック側から1インチとかカットするようなことはあるのでしょうか?
カット限界を超えると
>ポイント側とノック側の両方を切って、長さとシャフトのバランスを取る必要があります
とのことだったので『バランス』という言葉が気になり上記の質問となりました。
また適切なバランスとはどのような状態をいうのでしょうか?
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
>例えばX10の750~650では29インチで3.5インチとなっています。
はい。最新のデータでも変わっておりません。
>適正なバランス(どういう状態が適正かはわかりませんが)を気にするならば限界範囲内であっても
>例えばポイント側から2インチ、ノック側から1インチとかカットするようなことはあるのでしょうか?
範囲内であれば、ノック側からカットする必要はありません。ポイント側とノック側は重さが違うので、両方から同じ量カットした方がよいことはないです。
>また適切なバランスとはどのような状態をいうのでしょうか?
正しいバランスがあるわけではありませんし、メーカー指定の数値が絶対とは言いませんが、まずはメーカーの指定した値の中で矢を組みだてる必要があります。
上は以前撮影したものですが、スパインを合わせることで矢は、矢全体としてはまっすぐ飛び出します。ただし、矢は蛇行しながら飛びます。この時にどのような蛇行で飛んでいくのかを決めるのがシャフトのバランス(樽型の場合)とポイントの重さです。
ただ、これを確認するためにはハイスピードカメラが必要で(ペーパーチューニングでも蛇行している矢のノードポイントの位置を知ることはできません)、メーカーで事前にテストをして、このくらいのカットでノードポイントがおよそ正しい位置に来るよというのが上記の数値になります。
その中でより理想的な位置というのは、存在するのは間違いないですが、上記のハイスピードカメラのレンタル代が15万/日程度なので、カメラで撮影して知るくらいなら、3ダースX10を作って比較した方が安いです…。今後、ハイスピードカメラの価格が下がってくれば、新しいチューニング方法は完成されると思いますが、現状ではまだありません。
> 以前の記事(2010/5/27)でカット限界の記事がありました。
> (そのデータ 2010年のものが変わっていないという前提で)
> 例えばX10の750~650では29インチで3.5インチとなっています。
> 限界範囲内であれば(上の場合だと~3.5インチまで)ポイント側からどの程度カットしてもバランスの変化を気にしなくて良いレベルということでしょうか?
> 適正なバランス(どういう状態が適正かはわかりませんが)を気にするならば限界範囲内であっても例えばポイント側から2インチ、ノック側から1インチとかカットするようなことはあるのでしょうか?
>
> カット限界を超えると
> >ポイント側とノック側の両方を切って、長さとシャフトのバランスを取る必要があります
> とのことだったので『バランス』という言葉が気になり上記の質問となりました。
> また適切なバランスとはどのような状態をいうのでしょうか?
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
新しい記事を書きました。参考にしていただければ幸いです。
http://jparchery.blog62.fc2.com/blog-entry-1355.html
シューターテストでは、矢速はほぼ同じと思っていましたが、シューティングテストで厳密に数字を取得した結果、同じ重さの矢の場合、ガスプロはスピンよりも、0.2~0.5%矢速が落ちることが分かりました。遅くなりましたが訂正させていただきます。
> >ガスプロ・スピンベインからエフィシェントに張り替えたのですが、
> >サイトが少し落ちました。理由を教えてください。
>
> サイトが落ちるかどうかは人それぞれです。サイドが落ちる場合は回転数が上がりすぎている可能性があります。柔らかいACEなどで発生します。逆にお客様がX10の450のような重いシャフトを使っていて、サイトが落ちた場合は、違う原因が考えられますが、詳しくはもう少しお客様の情報がないと分析できません。
>
> >あと、一般的にガスプロよりスピンウィングの方がよく飛ぶと言われますが、その理由も教えてください。
>
> 自分はそうは思いません(ガスプロの方が優れているとは思っていません)。一番の違いは羽の硬さです。柔らかい羽根が合う方もいれば、硬い羽根が合う方もいらっしゃいますので、一概には言えません。
>
>
>
> > 羽の話が出たので便乗させていただきます。
> >
> > 最近、ガスプロ・スピンベインからエフィシェントに張り替えたのですが、サイトが少し落ちました。理由を教えてください。
> >
> > あと、一般的にガスプロよりスピンウィングの方がよく飛ぶと言われますが、その理由も教えてください。
> >
> > よろしくお願いします。