この記事は2019年10月11日に書かれたものです。最新の情報とは異なる可能性があります。ご注意ください。

トレーニング映像システムを統合する。

(Bow International 125号の記事)
低価格化に伴い、多くの場所で動画を導入したしたトレーニングが取り入れられるようになっています。私は高校時代にカメラで撮った動画を家でチェックしてフォームの改善に役立て、国体チームに選ばれたときだと思いますが、その場でフォームを確認できる遅延システムを体験し、その時は10万円以上したので、自分用に導入はできませんでした。また、韓国の指導の現場ダートフィッシュという分析ソフトが導入されていますが、こちらもかなり高価で使用したことはありません。

ダートフィッシュ
http://www.dartfish.co.jp/

あれから20年近く経ち、多くのものがデジタル化され、現在では動画撮影はスマホ、遅延システムは無料のアプリ(*アンドロイド)、画像の分析は無料のKINOVEAで行えるようになりました。自分も会社の射場(近射8m)でトレーニングに5年近く使用しています。非常に効率的です。ただ、動画撮影と遅延システムはどちらもスマホなのですが、シングルタスクのため、同時にできません。また、動画の分析はスマホではできず、PCが必要で、動画の引継ぎが面倒です。

今回はこのシステムを1つに統合しようと思います。4-5年前にも、会社で使っているシステムの統合を考えていましたが、非常に高価でした。この何年かで機械の性能が向上し、価格は低下したので、再度の挑戦です。今なら、5万円ほどでできると思います。

*遅カメ (遅延再生カメラ)

Kinoveaの0.8.23登場で日本語メニューサポート開始


ベースとなるのはKinoveaなので、Windowsベースのタブレットしか選択肢はありません。ただ、タブレットについているカメラは角度を調整できないので、タブレットの角度とカメラの角度を自由に設定したいので、カメラは外付けのものを接続しての使用が良いかと思います。処理能力を考えると動画の解像度を落とせば、少し前のタブレットで十分なので、Surface pro 4(2016年後頃のエントリーモデル)を中古で39,800円で購入しました。USB(Web)カメラはもともとあったもので、いくらで買ったか思い出せませんが、3,000円程度で購入できます。

本日、テストとして、カメラからの動画の取り込み、それを10秒の遅延表示でさらに動画の記録という処理を行いました。限りなく本番環境に近い運用だと思います。

Core m3/メモリ4GB で 640×480収録 でCPU負荷35%でメモリ 900MB and 1280×720収録 で CPU 60%の同900MBでした。Kinoveaは2ソースの入力記録に対応していますが、現状4万円程度のタブレットでは、2ソースの場合は640×480までが限界のようです(もう一つカメラ届いたら試してみます)。最新モデル(surface pro 6 12万円)なら、フルHDで処理できそうですが、実用性とコスパを考えると、この選択で良かったかなと思います。

続く。


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Ryo

(株)JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、2021年よりターゲットベアボウに転向。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。次はベアボウでの出場を目指す。

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