この記事は2018年2月28日に書かれたものです。最新の情報とは異なる可能性があります。ご注意ください。

テレビ東京・ガイアの夜明け・下町ボブスレーの真実について。

前回のコメントに対する返信の続きではないですが、関連しています。読んでいない方は事前に読まれることをお勧めします。

昨日、テレビ東京で「下町ボブスレーの”真実”」という番組が放送されましたが、興味深い内容でした。登録する必要がありますが、下記のサイトで見ることができるようです。

下町ボブスレーの“真実”【ガイアの夜明け】|テレビ東京ビジネスオンデマンド
http://txbiz.tv-tokyo.co.jp/gaia/vod/post_150039?trflg=1

気になったというか、やはりなと思ったところは二つ。





こちらは開発担当者(写真右)と元トップ選手(*)とのやり取り。国産ボブスレーについて選手に感想を聞こうとしますが、嫌な顔をされます。そして、上のやり取り。

*Sandra Kiriasis選手 : 2005年世界選手権で金メダル。2006年トリノ五輪でも金メダルを獲得。2007年、2008年世界選手権2人乗りで連覇。

皆さんどう思いますか?

私は選手側の意見です。そり作るなら、まず、のってみるべきです。そして、前回の記事につながりますが、100社以上が製造にかかわっています。それらすべての人間にボブスレーを経験させることは困難です。結果、ほぼすべての関係者が自分が作っているものが、どう使用されるか理解せずに作っることになるのでしょう。

かわりに使用されたラトビアのメーカーの工場も映像に登場しましたが、少人数でボブスレーを理解している人間だけで作っている印象でした。



そして、最も気になったところは、番組全体を通して、日本の関係者(日本選手や日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟の関係者)が全く登場しないことです。

機体検査がどのように行われているかわかりませんが、開発現場に連盟で、国内競技会で機体検査を担当する人が一人でもいれば、常時、機体に問題があるか確認できると思われますが、その程度の協力体制すら連盟から得ることができなかったのでしょうか。そんな仲悪いの?

残念なお話でしたが、今後の教訓になるのでしょうか。

参考資料
ボブスレー国際競技規則2017  12. ボブスレーの構造及び図面

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山口 諒

熱海フィールド代表、サイト管理人。日本スポーツ人類学会員、弓の歴史を研究中。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、ベアボウ競技歴5年。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は準優勝。

2 thoughts on “テレビ東京・ガイアの夜明け・下町ボブスレーの真実について。

  1. 試作品をいきなりオリンピックじゃなくて、国内の大会での実績を積ませるって考えはないのかと。あとシンポジウムの説明で、下町アーチェリーは選手からのフィードバックを取り入れている感じでしたか?

  2. そういった説明は一切ないです。そもそも、どの選手と、どの団体と協力するのかの説明もありませんでした。

    プロジャクト自体が「東京オリンピック」を目標にしている以上、2019年の10月の全日本ターゲット選手権で結果を出すことが確実に求められるでしょう。

    最初の完成品が2019年の春ですので、ぎりぎりのスケジュールだと思います。

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