この記事は2018年1月22日に書かれたものです。最新の情報とは異なる可能性があります。ご注意ください。

【全ア連】会員(選手・指導者)の責任ある行動と自覚についてのお願い

厳冬の候 各位には日頃よりアーチェリーの振興発展にご尽力をいただき、深く感謝とお礼を申し上げます。

第 15 回世界ユース選手権大会ではキャデット部門において女子団体金メダル、男子団体で銅メダル獲得の快挙を成し遂げていただきました。この若い選手の活躍は将来に夢を持たせるものとなっています。また、2017 年ワールドカップで第 1 戦、第 2 戦、第 4 戦大会、第 20 回アジア・アーチェリー選手権大会等で男女ともに多くのメダル獲得や、第 10 回ワールドゲームズ(フィールド)競技では銅メダルを獲得するなどの活躍は大変意義深いものであり、この活躍は私たちに感動と勇気を与えてくれました。今後とも、一層の活躍を目指し、さらに皆様からのご支援をお待ち申し上げる次第です。

さて、昨今の報道等でお気づきと思いますが、競技会中に他選手の飲み物に、世界アンチ・ドーピング規程で定める禁止物質を混入させる事例が発生しました。アスリート精神に反し、社会的秩序を混乱する行為が起きたことは残念なことです。つきましては、加盟団体に登録している会員(選手・指導者)はもとより、アーチェリーに関わるすべての関係者に対し、競技、日常生活の場に関わらず、責任ある行動と自覚を持つように、より一層教育と指導を徹底されるようにお願いいたします。

また、「アーチェリー安全対策」の確認と事故防止について、引き続き競技会の開催中と練習中を問わず、貴協会(連盟)役員そしてすべての会員の皆様には、これまで以上の安全意識をもってアーチェリーに取り組んでいただき事故の未然防止及び事故発生後の適切な対応など、安全・安心な活動の運営に努めていただきますよう、深くお願い申し上げます。

なお、万一事故・問題(競技会等含む)が発生したときは、速やかに本連盟にご一報いただきますよう、併せてお願いいたします。

スポーツは日常生活の中から自然発生的に発展してきたものと、人工的な計算により競争的な要素を加味し発展してきた二つに分けられますが、アーチェリー競技は、自分自身が審判であり、スコアは自己申告です、選手一人一人が他の競技者に対しても心くばりをし、規則を守ってプレーするというその誠実さに頼っています。

選手はみな、どのように競い合っているときでも礼儀正しさとスポーツマンシップを常に示しながら洗練されたマナーで立ちふるまうべきで、これこそが正に、アーチェリーの精神です。再度、競技会・会議・講習会の席上で、安全規程(アーチャーの安全マナー)と指導における倫理ガイドラインを確認していただき事故防止に努めていただきたいと思います。

敬具

(公社)全日本アーチェリー連盟
理事長 宮崎 利帳

PDFはこちら

本当に信じられないような事件で、しかも、競技生命が長いアーチェリーの選手だからそう感じるのかもしれませんが、その処分がたった8年間の資格停止処分とは。なんとも…。

The following two tabs change content below.
アバター画像

山口 諒

熱海フィールド代表、サイト管理人。日本スポーツ人類学会員、弓の歴史を研究中。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、ベアボウ競技歴5年。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は準優勝。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です