この記事は2016年11月18日に書かれたものです。最新の情報とは異なる可能性があります。ご注意ください。

プライム(PRIME)が新しいタイプのカムを搭載した2017年モデルを発表。

cbts_hotspot_main1プライム(PRIME)が自分が知る限りでは今までになかった新しいタイプのカムを搭載した2017年モデル、centergy(センタジー)を発表しました。センターエナジーという造語のようです。

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特徴としては、矢(バーガーホール)を弓の中央に置くのではなく、グリップのピボットポイントを弓の中央に置くというものです。それによってスタビライザーがないベアに近い状態でも、トップヘビーにはならず、最適なシューティングバランスを実現できます。ただ、この発想自体は新しいものではありません。

ただ、今までプライム(PRIME)が採用していたシンメトリックカムでは、このような設計はできません。上下カムが左右対称(シンメトリック)で、ケーブルは上下同じトラック形状に巻かれるので、矢は弓の中央から発射されなければなりません。その問題を回避するため、新しいプライムのカムシステムではカムの設計をほぼそのままに、上下のカムのサイズを変更することで、上下カムのケーブルの巻き込みの量を調整して、矢がセンターにない状態でも、完璧なノックトラベルを実現しているようです。

上下のカムの形は同じだがサイズが違うというカムシステムは自分が知る限りではないです。シンメトリックカムシステム(上下のカムが同じ形)とハイブリッドカムシステム(上下のカムの形状が違う)のどちらにも分類できないので…チューニングは両方の特徴を気に欠けながら行う必要があるように感じます。

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このカムシステムが提供する最大のアドバンテージは、スタビがない状態での安定性ですので、スタビライザーを装着した状態がスタートポイントとなるターゲットボウではそこまでのメリットはないかもしれませんが発想としては新しいと思います。いつか、この設計がターゲットボウにも応用されるかもしれません。

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山口 諒

熱海フィールド代表、サイト管理人。日本スポーツ人類学会員、弓の歴史を研究中。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、ベアボウ競技歴5年。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は準優勝。

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