主にアメリカで展開しているウィン&ウィンのコンパウンド部門(WIN BLACK)が2015年モデルを発表しました。
新しいフラッグシップモデルはハイケーンC6(Hurricane C6)という弓で完全にハンティングモデルです。
-アクセル間 31インチ
-IBO 320+fps
-重さ 1580g
-ハイト 6.5インチ
-40/50/60/70ポンド
-引き尺 25-30インチ
というスペックです。
2011年にコンパウンドを発表して3年。ウィンはまだコンパウンドボウの製造では新顔で、技術面、特にカムのデザインではまだまだなところが多いです。ただ、毎年すごい勢いで進化しています。アメリカにはフリーランスに近い形で働くカムデザイナーの人が何人かいます。ウィンもそのうちの誰か優秀なデザイナーを雇えれば一気に変わるかもしれません。
この弓と比較されるのは同じカーボンハンドルで、バイナリーカムの技術でトップを走るボウテックのカーボンオーバードライブになるかと思います。価格も同じくらいです。カーボンオーバードライブはハイケーンC6と比べアクセル間で0.5インチ長く、ハイトは同じですが、約100グラム軽く、その矢速は342fpsに達します。
もちろん、コンパウンドボウは矢速が速ければいいというわけではないですが、軽量のハイスピードモデル、11万円程度の弓で320fpsでは、ライバルとの差はまだかなりあるとしか言えません。
また、いくつかのハンティング用精度(0.003″)のカーボンシャフトも発表されています。今年も紹介のみです。
ウィン・コンパウンド - WIN BLACK
http://www.winandwinblack.com/
山口 諒
最新記事 by 山口 諒 (全て見る)
- HOYT コンパウンド工場見学 - 2024年10月8日
- 日身ア連、さらなる内紛へ - 2024年10月7日
- 連盟主催の大会中止へ - 2024年10月3日
日本では弓矢による狩猟は禁止されていまーす。
このような動画をサイトで紹介するのはいかがなものでしょうか?
商品名は「ハリケーン」ではないでしょうか?
お客様はコンパウンドをされている方でしょうか?
コンパウンドにおいて、ターゲット(日本で認められている)とハンティング(日本で認められていない)の違いは、設計思想の部分を除けば、ターゲット用のポイントを装着した矢を使うか、それとも、ブロードヘッドポイントを装着した矢を使うかだけです。
取り扱い、紹介、リンクする、販売するときに、切り分けることはできないのが現状です。
そういった実務上の問題はさておき、「いかがでしょうか」という部分に関しては、別に悪い事だとは思っていません。
以前に雑誌アーチェリーがカナダへのハンティングツアーを特集したことがあります。
例えば、大麻は国内では禁止されていますが、禁止されていない国もあります。合法です。しかし、そうであっても、大麻は「悪い」ことであるという社会的な通念があるので、雑誌や、テレビでそのようなツアーが紹介されることはないと思います。
逆に、日本で車の自動運転技術を開発することは違法ですが、アメリカの一部地域では認められているので、日本人技術者が日本で違法なことを、海外に行ってやることを、「悪い」と思っている人はいないかと思います。テレビでも堂々と紹介されています。
日本の場合、ハンティングが禁止されているわけではなく、銃、網、わななどが認められています。弓矢が違法なのは、日本の国土や環境の事情によるところが大きく、それらが該当しない地域は日本を出ればあります。日本国内の居住者が動画やサイトを見て、ハンティングに興味を持ち、ツアー(ライセンスが必要なので基本的にツアーになります)で合法な地域にいって、ハンティングすることは別に問題ないと思います。
また、ボウフィッシング(魚のハンティング)に関しては、スポーツとしてはできませんが、本業(漁業権などの関係)ならできると聞いています。
失礼しました、修正しました!
弓矢による狩猟が禁止されている理由は殺傷能力の少ない弓矢で、傷ついた動物を野に放たないという考えから来ています。決して日本の国土や環境ではありません。
ただ、近年のコンパウンドの威力はすざましいものであると理解しています。殺傷能力の高い、高ポンドのリカーブは矢を飛ばすのに力と技術が要ります。コンパウンドは引けてしまえば、矢はどこかに必ず飛んでいきます。
東京の方で素人にコンパウンドを売って問題になったような記事が大手プロショップの記事に載ってました。そのうち、ガンロッカーを用意して、許可制にならないよう祈るだけです。弓をもったすべての人間がルールを守れればいいのですが。
>弓矢による狩猟が禁止されている理由は殺傷能力の少ない弓矢で、傷ついた動物を野に放たないという考えから来ています。決して日本の国土や環境ではありません。
言葉が足りず申し訳ございませんでした。おっしゃる通りですが、前後関係が逆かと思います。日本の国土の環境が大きくかかわっているものと理解しています。平地が少ない日本では無理ですが、地平線まで続く平地、サバンナなどの環境であれば、傷ついた動物を野に放つということはありません。痛手を負わせることができれば、追跡して、仕留めることは可能です。そのような環境では、弓矢の命中率の低さゆえに、動物の個体数を減らし過ぎないことがメリットとなる国も世界には存在するようです。ヨーロッパでは、いくつかの国で弓によるハンティングの再合法化が話し合われていると聞きます。