フランスNimesでの展示会とワールドカップインドア観戦後にスペインのFLEXに向かいました。日にちの都合で1日自由時間があったので、スペインの西側、サンティアゴ・デ・コンポステーラという町に向かいました。
西洋世界ではバチカン・エルサレムに次ぐパワー・スポットで、お世話になっている方にパワースポットのパワーストーン(黒琥珀)買って来ました…なんか効用ありそうじゃないですか★
景気があまりよくないスペイン…聖地でも、銀行のリストラに反対している人たちのデモがありました。スペインの物価はヨーロッパの中でもかなり安い方なので、旅行者としては助かるのですが…どうなっていくのでしょうか。
ちなみに、通訳の塩飽はアンドラ、京都店の米田はバルセロナに。さらに、ちなみに、サクラダ・ファミリアが教会として認められる(2010年)まで、毎年見に行ってましたが、この教会は寄付のみによって建設されています。寄付金によって、細々と建設されていたために、完成するまでに200年と言われていましたが、近年マスコミなどに取り上げられたことで、観光客が急増し、入場料と寄付金が建設費としてあてられるのですが、この建設費が潤沢になり、あと、想定工期がどんどん短縮され、建築物だったのが、着工から128年目の2010年には教皇によって教会として認められ、外観も後10~15年で完成する予定です。未完の状態を見たい方はお早めにどうぞ。
2012年の11月にクリス・アンダーソンが来日して講演を行いました。以前から、この「メーカーズ」という運動には注目していたので参加しましたが、簡単にいうとだれでモノ作りができる世界がやってきます。
講演会自体は100人くらいの参加者が集まって、こじんまりと行なわれたのですが、その内容が斬新だったのか、12月ごろにはこぞって(経済系の)マスコミが記事として取り上げました。
興味がある方は読んでみてください。ただ、web記事は1か月くらいでリンク切れると思います。ご了承ください。
ものづくりデジタル革命、生産者・消費者の垣根消える(日経マーケ)
MAKERS クリス・アンダーソン著 製造業を変える個人のものづくり(日経新聞)
2030年のモノ作り (日経ビジネス・バックナンバー)
製造業が根底から変わり始めた! メイカーズ革命(週刊東洋経済・バックナンバー)
『MAKERS』に見る製造業の新潮流 (週刊ダイヤモンド・バックナンバー)
話をアーチェリーに戻すと、まず、アーチェリー業界では少し前には「機械弦」「手作り弦」とどっちが優秀かという議論がありました。現在では、機械で作った弦が優秀というのが一般的な意見です。まだ、手作りの弦を好んでいる選手も多いですが、いずれ、すべて機械弦に変わっていくでしょう。
まぁ、木製の弓で天然繊維で作った弦を使用している世界であれば、弦も手作りの方が優秀かもしれないですが、ハイテクを駆使したカーボン繊維で作った弓に、合成された繊維(8190ならSK90)を編んで作った原糸を原材料とする弦ですら、機械の精度がますます上がってくれば、弦の製造も機械で作った方が、バランスが取れるのは理解していただける話かと思います。ただ、弦自体の性能ではなく、融通が利くという意味では、手作りの方がいいのは続いていくのでしょう。
*機械製と手作りの弦についての議論は、オペレータが同じレベルという前提です。手作りの弦を作る人が50年のベテランで、機械の弦を作るオペレーターが新卒なら、前者の方が優れている可能性が相当に高いです。
2012年末、アメリカのSpecialtyで弦を作る機械が発表されました。もちろん、FLEXやWinners Choiceのような弦を作るメーカーがあるので、これまでもこのような機械はありましたが、とても高価な機械で個人どころか、プロショップが買えるような値段ですらありませんでした。
しかし、この機械は16万円程度で、その他の備品一式を購入しても、30-40万円で弦を機械で作る設備を整えることができます。前の「メーカーズ」の話につなげれば、まさに誰でも、優秀な機械製の弦を作ることができる時代がやってきました。
これからやってくる、その時代に大規模メーカーとしてのFLEXの優位性はどこにあるのか、その疑問を胸にFLEXに向かいました。
Flexはスペインのサンタンデールという素敵な海辺の町にあるのですが、ホテルに着いてすぐフロントから、荷物があるといわれ受け取ったのがこちら。
私たちが泊まるホテルをFlexに連絡したところ、アポの前日にわざわざFlexの方がホテルに来てくださって、歓迎の手紙を置いて行ってくれました。素敵な心遣い感謝いたします。
山口 諒
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