Carbon Paragon 40トンカーボンシャフトの販売について。

昨日発表された低価格の40トンカーボンシャフトをどう販売するか一晩悩んでいました。現在市場ではCX社が販売している40トンカーボンモデルがあり、その性能と耐久性については、高い評価を得ていると思っています。

ただ、慣れていないグレードのカーボンが使用されているため、個人的にはスパイン選択が難しかったと記憶しています。多くの世界大会で実績を残していますが、高価格でスパイン選択が難しい(スパイン間違えると高い買い替えになる)ことが、トップ選手の評価が高くても、一般競技者であまり普及しない原因ではないかと考えています。

対して、今回発表されたシャフトはACCと同価格帯で、かつ、振る舞いが素直なストレートシャフトで、慣れ親しみやすい商品となるのではないかと思いますが、それでも、この価格帯では使用されない高性能なカーボンですので、メーカー提供のスパイン選択についての情報だけではなく、一般の意見も考慮にいれて、大きく販売すべきだと思っています。

そのため、スタートは仕入れをある程度に制限し、お客様のフィードバックで、この商品の個性が理解できた時点で、大きく売り出すことを予定しています。よろしくお願いします。


【提言】下町ボブスレーの敵討ちだ。

フェイスブックで「純国産アーチェリー開発 下町ボブスレーの敵討ちだ(日刊スポーツ)」という記事を目にしました。写真は引用せず、記録のため文面は最後に引用します。リンクが生きている間はリンクで読んでください。

さて、国産アーチェリー(ハンドル)の問題点に関してはこれまで何度も書いてきました。また、下町ボブスレーに関しても記事を書きました

問題ばかりを書いて、批判だけしていても仕方ないので、「下町ボブスレーの敵討ち」をするため、今回は提言をいくつかしたいと思っています。いずれにしても、「使うか」「使わない」で2020年には結果が出る話ですので、この記事に関しては、このまま内容修正せず、2020年の東京オリンピックで答え合わせしたいと思います。

1.開発方針を改める

まず、記事によれば、”外国製に関しては愛好者からは「作りが粗い。細やかさがない」などの不満が耳に入る。”とありますが、その通りです。それを日本企業が作れば、作りが繊細で細かいものができるかもしれません。しかし、そもそもアーチャーはそれを求めているのか考えていただきたい。バリがあっても、タップが切られていなくとも、グリップの裏など見えないところの塗装が適当でも、「愛好家」はともかく、トップアーチャーはそんなところを気にはしていません。

ハンドルに限って言えば、ジオメトリ、アライメント、重量配置、ダンピング設計、グリップの形状・その加工可能性、全体での安定性などが評価のポイントとなるところであり、もし、国産ハンドルを作るのであれば、その部分でのアイデアが必要であり、特に一番重要なジオメトリに関しては、シンポジウムで一切言及されていなかったのですが、そのまま、ホイットのものをパクることにならないことを願っています。

「かつてアーチェリーを製造したメーカーに勤めていた技術者」がプロジェクトに関わっているということなので、かなり安心しましたが、例えば、実績あるGMXのホイットのジオメトリと重量配置をそのままに、リム接合部分だけを改良して、プランジーホール上下できるというのでは…期待しています。

もう一点、中小企業としてアーチェリーのマーケットなら挑戦できるという発言がありましたが、プロジャクトメンバーのスケール観には大きな疑問を抱いています。たとえば、今年のATA(主にアメリカのプロショップと大手代理店が集まるイベント)には、10000人近くの関係者が集まりました。

>国内の競技人口は約6万人も、海外は約600万人。

この調査が何をベースとしてたものかはわかりませんが、アメリカ合衆国魚類野生生物局の2016年の調査によれば、ターゲットアーチェリー(非オリンピックスタイルのコンパウンドボウとベアボウを含む)はアメリカだけでも1240万人です。もちろん、全員がオリンピックスタイルではありませんが、道具を製造している会社はほぼ共通しています。

ほかのATAの調査を合わせると、少なくとも、アメリカだけでも、アーチェリーのマーケットは2,000億以上にはなると考えています。この数値は国内だけで3,000億近いゴルフのマーケットには及ばないものの、恐らく、国産アーチェリーの開発している方々の想像よりもアーチェリーマーケットは巨大です。開発からマーケティングまで多くの資金が投入されているのです。

The Survey estimates that 12.4 million people 6 years old and older used archery equipment recreationally in 2015. Most of them, 9.8 million, or 79% were 16 years old and older. The remaining 2.6 million, or 21% were 6 to 15-years-old.
(The preliminary report of the 2016 National Survey of Fishing, Hunting, and Wildlife-Associated Recreation より)

2.行動する

ボブスレーの例からわかりように、彼らの最大の問題点は「ジャマイカ」でしょう。メイド・イン・ジャパンなのに、なぜ、国内チームに使ってもらえないのか、なぜ、日本の連盟と協力できないのか。国内選手に使ってもらえるかは、現状完成していないので、何とも言えなくとも、今からでも、全日本アーチェリー連盟や選手とのパイプ作りを開始するべきです。

担当者と連絡を取り、例えば、試作品とパンプレットだけでも持って、今年の全日本ターゲット選手権に、国体に、全日室内にブースを出店して、全ア連と現役のトップ選手と関係を持つ。完成してから、それを2019年の全日本ターゲットでやっても遅すぎるのは自明です。同時進行ですぐにでも、連盟との関係づくりを始めるべきでしょう。

また、マスコミという点でも、行動がずれていると感じます。今回は日刊スポーツさん、確か、会場では日本工業新聞さん、そして、NHKさん。どれも立派ですが、アーチェリーをやるのであれば、まずは、雑誌アーチェリーさんを招待して(*)、取材してもらうのが先決ではないでしょうか。だって、アーチェリーなのですから。

その他、シンポジウム・イベントには、経済産業省や東京都中小企業振興公社、江戸川区生活振興部の方を招待するより、現役のアーチャー、有名なチームでコーチ・指導にかかわっている方、競技団体の監督さんなどを招待するほうがよっぽど今後にとって大事だと思います。

*自分が知る限りではシンポジウムには招待されていなかった

3.自腹を切る

参加している補助事業を見る限り、おおよそ、税金は1000万円弱投入されているように見えます。その是非はともかく、正直言って本気でトップ選手に使ってもらおうと思うのであれば、全然足りません。後発なのですから、今のホイット(および販売店)の営業や、ウィンジャパンの営業の方のかけている費用を考える、本気で使って思おうと思うなら、全国各地を飛び回り、関係作り等々、相当な出費、自腹を切ることとなります。

開発して、展示して終わりが「ものづくり」であればともかく、営業して、使ってもらい、選手に帯同してメンテナンス・サポートするまでが「ものづくり」なら、かなりの出費になります。その覚悟が最終的には問われるのではないでしょうか。

頑張って下さい。

(ここから)
下町ボブスレーのリベンジを図る。東京の下町、江戸川区の町工場の社長たちが純国産アーチェリー弓具の開発に取り組む。プロジェクトリーダーで金属加工を手掛ける西川精機製作所の西川喜久社長(52)は20年東京五輪での採用、その後の一般販売、事業化を目指す。2月の平昌五輪で、下町ボブスレーは2大会連続の不採用に終わった。自国開催の五輪では、今度こそ、日本のものづくりの質の高さをアピールする。【田口潤】

きっかけは江戸川区の広報紙だった。10年前、西川精機製作所の西川社長は紙面の片隅に「アーチェリー初心者講習会」の文字を目にする。子供時代から弓矢に興味があり、いつかアーチェリーをやってみたいとの思いがあった。すぐに申し込んで体験すると、魅力にはまった。休日は区内の競技場に通うようになった。

すると、そこはものづくりの職人。「アーチェリーを見れば見るほど、自分で作ってみたい」との衝動に駆られ出す。現在製造するメーカーは米国と韓国の2社が占めている。かつてはヤマハなども製造していたが、10年以上前に日本企業は完全撤退。外国製に関しては愛好者からは「作りが粗い。細やかさがない」などの不満が耳に入る。「うちは機械屋。作ってみよう」と決断した。

5年前、まずは12分の1のミニチュアサイズのものを作製してみた。仕事の後、図面を書き、レーザーを使いながら約1カ月で完成。熱意に共鳴した愛好家からは、かつてアーチェリーを製造したメーカーに勤めていた技術者を紹介された。今は違う仕事に従事しているものの、アーチェリー作りの情熱を持続している人物。部位の寸法、位置など、設計技術を学び、研究した。ちょうど、その頃、東京五輪招致が決まった。

当初、アーチェリー製造はライフワークだったが、20年東京五輪の夢も加わった。自然と熱が入る。昨年からは同区内の中小企業とプロジェクトを結成。ネジ1本のミリ単位の調整を進め、同年9月には試作品第1号を完成させた。今後も改良を進め、東京五輪前年の来年には、最終形を完成させる計画だ。

夢は広がる。国内の競技人口は約6万人も、海外は約600万人。東京五輪で採用され、その後は大量生産し、事業化していくことが最終目標になる。「アーチェリーを製造する唯一の地域が江戸川区。アーチェリー村となれば、地域創成にもつながる。東京五輪で、日本代表選手に使っていただき、事業化となることが理想になる」。

今年からは東京都の経営革新計画承認支援事業としても認められ、アーチェリー製造は本業になった。「毎日のように壁にぶつかり、試行錯誤の連続だが、とにかく日本製の本物の一品をつくりたい」。下町ボブスレーは2度の五輪に挑戦も失敗した。道程は簡単ではないが、日本のものづくりの強みを世界に発信するためにも、東京五輪という大舞台のチャンスを射止める。

(以下省略)


ハンティングアローメーカーの独特なシャフトデザイン。

日本ではボウハンティングは許可されていないので、私たちとしてはハンティング用のシャフトは販売したことがないのですが、たまたま、ハンティング用のシャフトの広告を見ていたら、ターゲットシャフトとは全く違う設計がされていることがわかり面白かったので、記事にしてみました。

この設計はBLOODSPORTという会社(競技用のシャフトは製造していないメーカー)のシャフトですが、シャフトのポイント側に特殊にシート*が巻き付けられています。

*特許によると特殊なテクスチュア

ボウハンティングの前提として、まず、アーチャーはバイタルエリアというもの(内臓など)を狙います(スモールゲームなどを除く)。その結果、矢は体を貫通するものの、即死することはほぼありません。獲物は完全に動きを停止するまで逃げるので、ハンターは獲物を追跡する必要があります。このあたりが日本ではボウハンティングが禁止されている理由の一つだと思うのですが、(イメージとして)銃器が獲物を殴ってその場で倒すのと違い、矢は貫通させて失血や窒息で倒すため、獲物はより長距離を移動するケースが多く、日本の平地が少ない環境では、獲物の回収の難易度が非常に高いのです(*)。

*「ボウハンティングは成功率が低い」という俗説はあまり正しくないと感じています。それは、日本国土地形を前提とした局地的なロジックでしかなく地球全体で同じことが言えるとは思いません。

さて、話を戻すと、このシャフトの前方のシートは貫通後に付着している血液・体液によって、状態が異なり、上から心臓・肺(そのあたにいる)、肝臓(3時間程度は生きている可能性がある)、胃や腸(6時間程度)、なにも付着していないとミスしたと分かるので、矢を回収した後に自分がどのように獲物を回収するかの判断ができるというユニークなものです。まぁ、加工がされていないシャフトでもある程度は付着しますし、熟練のハンターなら状況だけで判断できると思いますが、面白いアイデアです。


(2018年4月)グーグル翻訳の実力は。

アークシステム(Arc Systeme)社のフェイスブックページに、リリーサーの重量選択についての記事が上がっていました。Back Tension L’Attendu By PJ の開発に参加したデローチェ(Deloche)選手のコメントなのですが、やはり、フランス語でした(-_-;)

フランス語は読めないので、解読にグーグル翻訳を使用してみました。

—(原文)—
Le poids du laiton donne un sentiment de confort, qui n’est pas toujours au service de la performance. En effet, si votre puissance n’excède pas 50 livres, et/ou si votre arc possède un let-off élevé (faible puissance au mur) à partir de 70% et au-delà, le confort sera au détriment de la performance.

—(翻訳)—
真ちゅうの重さは、常にパフォーマンスのサービスではない快適さの感じを与えます。 実際に、あなたのパワーが50ポンドを超えない場合、および/またはあなたの弓が70%以上の高いレットオフ(低パワーウォール)を持つ場合、快適性はパフォーマンスを犠牲にしています。

どうでしょうか??

まぁ、理解できなくもないといったところですかね。

で、実際のコメント(*)ですが、真鍮の重さは常に快適さを提供してくれますが、弓のポンドが50以下の場合や、レットオフが70%よりも高い(つまりホールでングウェイトが低い)場合などは、その快適さが必ずしもパフォーマンス(高得点)を与えてくれるとは限らないということです。

しかし、進歩を感じます。

*フランス語→英語の精度はかなり高いので、その翻訳された英語を使用しました。


最適リム差し込み角度という謎の概念のはじまり。

年に1-2度は、お客様から「リムの差し込み角度」についての質問を受けます。聞かれ方はいろいろとありますが、要約すれば、リムボルトを何回転した位置でリムの性能が最大限発揮できるのかという質問です。しかし、当然ながら、そんな位置は存在しません。

厳密に言えば、最大の効率性が出る位置はありますが、それはリムボルトだけではなく、弦の長さと、個々人の引き尺によって決まるものですのですが、メーカーで設定された値があると思い込んでいる人がいるようです。一人くらいであれば、正してあげればよいのですが、何人もいると、そん勘違いをする原因を探りたくります。1年くらい考えていたのですが、別の記事の構成をしているときにひらめきました!

かつて、日本にあったヤマハの影響ですね!その時に雑誌アーチェリーか、プロショップで聞いた話を覚えていて、誰にも訂正されることなく、今に至り、それを今のハンドルに当てはめた結果です。

相変わらず、下手な絵ですみません。リムの差し込み角度調整機構(それによってポンドを変更する)を簡易化したものです。現在の弓で採用されているものも、かつて、ヤマハで採用されていたものも、どちらも、力点と支点の位置関係を変更することで、ポンドを調整します。しかし、現在のシステムでは、力点(リムボルト)の位置を変更するので、力点とグリップのピボットポイントの位置関係は変更されません

対して、かつて、ヤマハが採用していたシステムでは、力点(リムボルト)ではなく、リムとハンドルの接合部の厚みを変更して、支点の位置を変更するシステムでした。この場合、ポンドを変更すると、リムボルトとリムの支点の位置関係が変わるだけではなく、ピボットパイントとの位置関係も変わり、ポンドを変更することは、ポンド調整の意味だけではなく、ハンドルをより、デフレックス設計にも変更することを意味します。

ピボットポイントの位置とリムの支点の設計はハンドル設計において、大きな意味を持つものです。かつてのヤマハでは、ポンドを最も上げた時に、ピボットポイントとリムの支点の位置が設計された位置の来るということでした。

当時ヤマハハンドルでは、リムの”支点”が最も性能を発揮する位置が存在していて、それは、ポンドを最大にした時でした。しかし、それはその位置のリムの角度が最適という意味ではなく、その位置でピボットとの位置関係(ジオメトリ―)が最適という意味です。

しかし、現在のポンド調整システムにおいては、元々リムの支点は固定されていて、変更するにはハンドル自体の買い替えが必要で(*)、お客様がいじれるものではなくなっています。

*ORIGINAL EARL HOYT GEOMETRY = 直線  / HP(ハイパフォーマンス) GEOMETRY = 少し的側 = リフレックス

まとめると、リムの支点を変更してポンドを変更するヤマハ式の調整方式においては、設計者が意図した最大限の性能が出る位置が存在しましたが、現在のシステムでは、その位置関係はポンドを変更しても変わりませんので、まだ、ヤマハのハンドルを引き続き使用している方を除き、そのような概念はもう存在しません。


シャフトの真直度が悪かったら!

先月のBow Internationalという雑誌に「Does arrow straightness really matter?」という記事が載っていました。真直度のために追加料金(精度が高い方が価格は高い)を払う意味はあるのかという内容の記事で、まぁ、結論は意味はあるというものでした。

それは経験則上みんな分かっている事かと思いますが、一点興味深かったは、精度の悪いシャフトはフレッチングに角度をつけてより回転させることで、グルーピングが向上したという内容です。

シャフトのグレード(精度)によって、羽根を変えるというのは、あまり知られていないアイデアだと思います。中古の摩耗したシャフトを手に入れた時など、試してみてはいかがでしょうか。


水分を補給するとはどういうことか 栄養・栄養学について考える 8

今、冬ですが、ちょっと最近ホットな話題だったので、記事にしてみます。

夏の練習で、よく水分補給をしてと言われますが、スポーツ栄養学での「水分補給とは何か」についてる考えたことはありますか?水分補給とは何か。当然ですが、「水分を飲むこと」ではありません。水分を体内に取り入れることです。

下記は産経新聞の引用ですが、

「水分を補給しても、腎臓は尿として水分を体外に排出します。この尿が増加することを利尿と言います。利尿作用が強い飲み物は、補給しても思ったほど水分が身体に残らないというわけです。アルコールは腎臓の血液の循環を増やし、結果的に尿が増えます。ビールなどのアルコールを飲むと、飲んだ以上に排尿があります。夜中や朝にのどが乾くのを経験した方もおられると思います」

*アルコールはなぜ水分補給にならない?脱水予防で尿意は我慢してもいい?医師に聞いた より引用

つまり簡単に言えば、摂取した水分量から、排尿された分を引いた量が、水分補給された量となります。多めに水を飲んでも、全部おしっこになってしまったら意味がないということです。

*https://www.acefitness.org/education-and-resources/professional/prosource/april-2016/5855/the-newest-index-on-the-block-the-hydration-indexより引用

まぁ、長く生きていれば経験値から分かって来たりもしますが、科学的な実験によって、数値化されているBHI(Beverage Hydration Index = 飲料水分補給指数)という値があり、個人差もきっとあるので、完全に正しいとは言えないものの、考えるけっきけとしてはよいデータではないかと思います。

このグラフでは水の飲料水分補給指数を1とした場合に、それぞれの飲み物にどれだけ水分補給能力があるのかを示しています。数値が高いほど、能力が高いということです。

最も優れているのは経口補水液(OS-1などが有名)です。水分補給を目的に作られているので当然と言えば当然でしょうか。ついでは牛乳、オレンジジュースと続きます。

逆にびっくりするかもしれませんが、スポーツドリンク(実験ではパワーエイド)は水よりも水分補給能力が低いです。これは水分補給だけではなく、栄養素なども含まれているからだと思います。そして、最も水分補給に適していないのは、アルコール類ではなく、ノンアルコールのコーヒーでした。コーヒーにクッソ牛乳入れたらどうなるのだろうか(笑)。

簡単に解説しましたが、元のしっかりとした記事(英語)は下記です。経口補水液は常備しておくと便利ですよ(特に幼い子供がいる家庭にはお勧めです)。

The Newest Index on the Block: The Hydration Index


【追記】超絶 凄(すご)ワザ! … 凄ワザ???

【追記】本日11月2日深夜(3日深夜 1時25分)に再放送されます。ご覧になっていただいた方がこちらの記事の中身がより伝わると思います。また、この番組に関しての議論は今週で締めきります(話題のベースになるこの番組の内容いつまでも覚えてられないので)。

下記のNHKのサイトで216円で見れます。

NHKオンデマンド – 超絶 凄ワザ! 「東京オリンピック全力応援 究極の競技用具を作れ!」

(追記ここまで)

同じNHKでも、なんでこんなに違うのか…。

昨日、超絶 凄(すご)ワザ!「東京オリンピック全力応援 究極の競技用具を作れ!」というNHKの番組で、より良いアーチェリー用品(ハンドル)を作ろうという企画がありました。先日の超人パラでは弊社が関わり、私の方で責任をもって協力したので、中身のテクニカルな部分で納得のいかないところがあれば、私の責任ですが(まだ見てないのでNHK総合で流れてからにしてください…)、この凄ワザはいったい誰が監修したのでしょうか?でたらめすぎて…つらいです。

ハンドル製作企画は金曜日に再放送があるので、見てない方はどーぞ。

さて、番組の中身はより良いハンドルを作るということから…リムとハンドルの接合の精度向上という流れに…へ?

(ホイット2018カタログより)
精度向上って…そこからアルミをいきなり削り出すのですが、接合部の遊びをなくして、がっせつ接合したいのであれば、ピンを抜いて、エリソン選手のようにハンドルに直接リムをねじ止めしてしまえば完璧かと思います。いくら精度を高めても、はめ込むよりねじ止めのほうが確実ですよね…と。

しかも、そのアイディアの説明、ピンが入る部分を斜めにすることで全体で接するということらしいのですが、横から見ると、やっぱり2点で接しているようにしか見えません。

他にも突っ込みどころ満載ですが、それはともかく、何でアーチェリーはこういう扱いを受けるのか非常に不満です。結果、70メートルでトップ選手の前田さんが実射して、9点と10点の2本で番組終了…あの…アーチェリーは一定性、道具は安定性が大事なのですが…2射で何がわかるのでしょうか。超人パラと違ってバラエティ枠なのかもしれませんが、もう少し真面目にプロの意見を聞きながら、まじめなアーチェリーを取り上げていただきたいものです。

国産ハンドルをこれから目指していくみたいですが、カーボンのような今までにない素材を使ったり、”ORIGINAL EARL HOYT GEOMETRY”と呼ばれるホイットが開発した配置を革新したり、コンポジットのような新しい製法で作ったりしないで、既存のアメリカや韓国製のハンドルに少し改良を加えて、これが国産だ!と言われても、あまり個人的にはワクワクしないですね。。

明日、シンポジウムを行うそうなので興味がある方は、ぜひ。
シンポジウム【東京オリパラを目指して ~プロジェクト桜 純国産アーチェリーの復活~】
https://www.facebook.com/prjsakura/


プロアーチャーの選択 栄養・栄養学について考える 7

ゴールデンウィーク最終日、皆さんはどうお過ごしでしたか。自分は読書をしておりました。ゴールデンウィーク前に手配していたジェーク・カミンスキー選手が書いた「トレーニング・フォー・アーチェリー(Training for archery)」が届いていたので、さっそく読み込んでみました。英語ですが、間もなく販売も始める予定です。

中身ですが、題名通り、アーチェリーのトレーニングについて書かれたものです。シューティング技術やチューニングに関する内容は含まれていません。

アーチェリー専用のトレーニングについて書かれた本が多くない中では、なかなか読み応えのある本でしたが、今回は本を参考にして日本アーチャー向けのサプリメントについて考えます。というのは、この本の中で、ジェーク選手は「Wilderness Athlete」というブランドのラインナップを使用して、アーチャーに必要なサプリメントの選択方法と摂取方法を説明してくれているのですが、このブランドはアメリカでしか販売されておらず、代理店はなく、並行輸入で入手する事すら難しいようです。

ですので、今回のこの記事では、日本国内で入手可能なサプリメントで、アーチャーにとって必要なものについて書いていきたいと思います。

ちなみに、アーチャー向けのサプリも販売されています(アメリカ国内で)。その中身については前回の記事を参照してください。

アーチャー向けのサプリの中身は 栄養・栄養学について考える 6

さて、アーチェリーで必要なサプリを考えるとき、その役割は大まかにいくつかに分けることができます。

*下記、すべての情報に関しては完全な科学的なエビデンスはないです。エビデンスに乏しいことを前提に読んでください。

– エネルギー/電解質の補給
– 筋肉の回復
– 関節のけが防止・抗炎症効果
– 不足しがちな栄養素の補給

です。ジェシー選手が紹介するブランドではそれらをすべて単一のブランドで賄うことができるようですが、国内でそのようなブランドを見つけることができませんでした。それぞればらばらのブランドになりますが、同様な効果があるものを探してみました。

目的別

ビーシーエーエー アルギニンプラス - DNS

・トレーニング直前 – BCAAの摂取で集中力を持続させ、アルギニンで血流の増進をはかる。

–(メーカー商品情報 抜粋)–
BCAA(Branched Chain Amino Acid :分岐鎖アミノ酸)は、身体作りにも役立つし、運動時のエネルギーになるが、それに加えて脳内の疲労物質を抑えることにも、関係してくる。高強度の運動や長時間の運動により、血液中のトリプトファンの濃度が高まり、脳に移行してセロトニンという物質を作り出す。セロトニンは精神を安定させたり身体の生理機能を調節したりと重要な役割を果たしているアミノ酸であるが、これが運動時には、厄介な存在となる。運動中にセロトニンが脳内に移行し、脳の中で増え過ぎると集中力を低下させ、精神的な疲労を引き起こしてしまうからだ。

そんな時強力な味方になるのがBCAAだ。

BCAAとトリプトファンは脳に移行する時、同じトランスポーターであるため、血液中BCAAがたくさんあると、限られたトランスポーターでは相対的に多いBCAAの脳への移行が増え、トリプトファンの移行が減る。勝負どころで君の強い味方になってくれること間違いないだろう。

また、アルギニンもアスリートには有効な武器となる。血流も増進し、BCAAを身体中に素早く届けることで、パフォーマンスをサポートしてくれる。
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パワーシェイク

・トレーニング後 – トレーニング前と違い、プロテイン(タンパク質)だけではなく、たんぱくの割合し減っても、他の栄養素も含まれているバランスの良いものほ摂取する事。

–(メーカー商品情報 抜粋)–
理想的な身体とはどのような身体の事か?それは筋肉質で、無駄な脂肪が無い身体。その身体を作るためには、1日を通してたんぱく質をはじめとした様々な栄養素を摂取することが鍵となる。

その時こそパワーシェイクの出番。ストローを挿すだけで1本で10gの良質なホエイプロテインが摂取できるだけでなく、炭水化物や良質な脂質、22種類のビタミンやミネラルも摂取できる。
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アクエリアス(ポカリでも)

・エネルギー/電解質の補給 – どんな運動でも必要です。

–(メーカー商品情報 抜粋)–
汗で失われるミネラルをはじめ、動くカラダに必要なアミノ酸、クエン酸を配合。カラダを動かすあらゆるシーンで、水分バランスをサポートします。

※1 ミネラルとは、ナトリウムのことです。
※2 BCAA・アルギニン
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(その1)スーパーフィッシュオイル – 大塚製薬

・関節のけが防止・抗炎症効果 – DHAとEPAを摂取する事。関節・筋肉損傷を抑えて、筋肉痛を緩和する効果。

–(メーカー商品情報 抜粋)–
「日本人の食事摂取基準」(2015年)では、EPA+DHAを積極的に摂取することが望ましいとされています。 EPA・DHAを積極的に摂取することにより、血中中性脂肪の上昇を抑えるなど様々な健康機能が報告されています。
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(その2)ジョイントスーパープレミアム – DNS

・関節のけが防止・抗炎症効果 – 関節を守る効果。グルコサミンやMSMなどが中身。毎日摂取する必要はなく、特にハードなトレーニングをした日に摂取することが望ましい

–(メーカー商品情報 抜粋)–
強くするのは筋肉だけじゃない。本来スポーツの動作は、人間の身体には不向きな動作の連続だ。

跳んだり、投げたり、捻ったり、切り返したり…。不向きな動作を何度も何度も反復することで”巧さ”を身に着けていくが、もともと身体にとって不向きな動作だ。身体によかろうはずもない。その時身体のどこに負担がかかるのか?それは腱や靭帯、軟骨といった結合組織だ。

日々の反復練習では常に結合組織にダメージを与えることになり、ケガの要因になり得る。

現役で活躍できる時間は限られている。ましてや、高校、大学の部活は入学から卒業までの短い間だし、実業団の選手でいる時間は限られている。ケガをしている暇はない。
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(その1)マルチビタミン(メーカーはどこでも)

・体調を整える – 様々な仕事をしているビタミンは不足の内容に。

–(メーカー商品情報 抜粋)–
マルチビタミン1粒で、1日に必要なビタミンの摂取目安量をクリア。まずは、ベースサプリメントで健康の土台作りを始めましょう。人間に必要なさまざまな栄養素はチームプレーで働きます。
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(その2)ドクターズチョイス 3種ビフィズス菌+5種乳酸菌=350億個の善玉菌サプリメント(できるだけ多くの種類が入っているものを)

・体調を整える – 日本では特定の乳酸菌を含むものが人気だが、体調を整える意味では多種の乳酸菌を含むものが良いとされている。

–(メーカー商品情報 抜粋)–
ビフィズス菌、オリゴ糖、食物繊維のすべてを配合。
5種類の乳酸菌、3種類のビフィズス菌、あわせて350億個のプロバイオティクス配合。
ダニスコ社の特殊3重コーティングで善玉菌を腸まで生きたまま届ける技術を使用。
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(その2)オリヒロ 植物酵素カプセル 60粒(できるだけ多くの種類が入っているものを)

・体調を整える – 天然の植物から微量栄養素を取り入れて、バランスを整える。特に安全な生野菜が手に入らないような地域への遠征時に必要。

–(メーカー商品情報 抜粋)–
野草64種類、果物10種類、野菜9種類、海藻2種類の合計85種類の果物を使用。熟成に用いる陶製のかめは遠赤外線効果と微妙な通気性を持ち植物エキスを呼吸しながら熟成させます。
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以上、8種類のサプリメントを紹介させていただきます。気になるものはありましたか?

種類(=摂取量とはなりませんが)をみると、筋肉・体力というよりも、コンディショニングとけが防止のためにサプリを活用しているようです。

個人的には長く乳酸菌とプロティン(10g/日程度)は摂取していて、効果を実感できています。まぁ、マルチビタミンは食事のとりよう次第ですので、個人的にはあまり必要性を感じませんが、最後の天然の植物を多種集めて作られたものには関心があり、さっそくアマゾンで購入しました。

効果があるかわかるのは半年後くらいですかね。

続く。


参考文献 : Training for archery by Jake and Heather Kaminski


【実験中】脳波計とシューティング動画のシンクロテスト

先日から実験に入っているEEG(脳波計)によるトレーニングですが、いくつかのテストを行っています。戸惑うこともアありますが、漠然とした「集中」「リラックス」と違い、自分の状態をある程度ビジュアライズして確認できるのは、かなり強力なツールだと感じます。

ただ、上記のものが工夫をしてシンクロさせたものですが、1&2&4射目は正しくアンカー後に集中レベルとリラックスレベルが上昇していますが、3射目ではリリースの少し前に低下しています。

これがこちらのトリガーの誤差(カメラとセンサーが同期できていない)なのか、それとも実際にリリース前に低下しているのかに関しては、ややこしいところですが、この判断こそがこのトレーニングのかなめだと思いますので、新しい工夫をして、より厳密にする必要がありそうです。

2データはそれぞれ動画(カメラセンサー→時間情報付加→記録)とロガー(センサー→変換→ブルートゥース通信→時間情報付加→記録)で違うので、これらをどう厳密に同期させるかが次の課題となりそうです。

リー・キーシク大先生に動画(*)をシェアしてもらっちゃいました!(^^)!

*弊社作成ではない