この記事は2018年5月22日に書かれたものです。最新の情報とは異なる可能性があります。ご注意ください。

【全ア連】会員(選手・指導者)の責任ある行動と自覚についてのお願い その2

会員(選手・指導者)の責任ある行動と自覚についてのお願い

新緑の候 各位には日頃よりアーチェリーの振興発展にご尽力をいただき、深く感謝とお礼を申し上げます。

さて、昨今の報道等でお気づきと思いますが、山梨県アーチェリー協会の男性主任強化コーチが、指導する複数の高校生たちに対してセクハラ・パワハラ行為をしたニュースが報道されました。

本連盟にはすでに被害者より通報が寄せられ、山梨県の会員資格停止処分と射場への立ち入り禁止、そして中学生・高校生への接触(SNS 等含め) を禁止する処分が言い渡されているにもかかわらず、処分後も、男子生徒への接触・SNS の送信男子・県外の試合となると別で選手の応援や女子の強化コーチだった経過から何かしら理由をつけては顔をだし、うろうろしながら色々な人に声をかけやお話しをし、山梨県選手の近くへ不用意に接近している状況があり、保護者より連盟としての対策と対応について要請が出されました。申し出を受理し本連盟の定める規程に基づき倫理委員会を立ち上げ、被害者、加害者より聞き取り調査を進めていた矢先でのニュースとなりました。

新年当初に連盟として、1 月 15 日付けにて「会員(選手・指導者)の責任ある行動と自覚についてのお願い」文書を送付しましたが、改めまして加盟団体に登録している会員(選手・指導者)はもとより、アーチェリーに関わるすべての関係者に対し、競技、日常生活の場に関わらず、責任ある行動と自覚を持つように、より一層教育と指導を徹底されるよう再度お願いいたします。

本連盟の倫理規程・ガイドライン、行動規範等の再確認をし、会議・大会等を利用して学習会を開催してください。特にパワハラ・セクハラの禁止を明確にする立場を表明するとともに、アーチェリー技術指導において、押し手・肘・顔向け・腰の位置等の指導や体調管理などの目的で選手の身体に触れるときは、選手本人の了解を得るとともに、なぜ必要かの説明を行い同意の上に指導してください。1対1の指導を避け他者に同席を求めるなどして、選手に誤解を与えることがないよう配慮することも必要です。(公財)日本スポーツ協会のスポーツ指導者のため・倫理ガイド等を参考に学習会をすすめると良いと思います。

また、「アーチェリー安全対策」の確認と事故防止について、引き続き競技会の開催中と練習中を問わず、貴協会(連盟)役員そしてすべての会員の皆様には、これまで以上の安全意識をもってアーチェリーに取り組んでいただき事故の未然防止及び事故発生後の適切な対応など、安全・安心な活動の運営に努めていただきますよう、深くお願い申し上げます。

敬具

(公社)全日本アーチェリー連盟
理事長 宮崎 利帳

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Ryo

(株)JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、2021年よりターゲットベアボウに転向。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。次はベアボウでの出場を目指す。

5 thoughts on “【全ア連】会員(選手・指導者)の責任ある行動と自覚についてのお願い その2

  1. アーチェリーだけでなく、あらゆるスポーツにおいて今指導者のあり方が問われていますね。
    東京オリンピックに向けて競技力だけでなく、指導力の向上は急務だと思います。
    オリンピックを見てアーチェリーをやってみたいと思った方を受け入れるためにも、各団体の取り組むべき課題だと考えています。

  2. アーチェリーだけでなく、様々な競技で指導のあり方が問われていますね。
    東京オリンピックを間近に控え、我々アーチェリーに携わる人間が今一番考えなくてはいけないのは、指導者のあり方だと思います。
    オリンピックを見てアーチェリーをやってみたいと考えた方を失望させないよう、各団体で今から取り組むべき問題ですね。

  3. 確認したところ、全ア連のもともとのお知らせが間違っていました。こちらの記事では訂正しました。

  4. そうですね。今回の事件は上級者相手の射指者(強化コーチ)ですが、やってみたい、始めてみたいと思った初心者向けの指導でも課題は多いと感じています。

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