
資料を漁っていたらヤマハのアーチェリー製造に関する技術資料をちょっとだけ発見。メモです。まとめると、
・アーチェリーのハンドルにはWPC(ウッド・プラスチック・コンビネーション)材を使用してい、その接着にはレゾルシノール樹脂系接着剤を用いる
・アーチェリーリムにはカエデ/マトアを木心材としてもちいて、心材同士はレゾルシノール樹脂系接着剤で接着、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)やGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)をエポキシ接着剤で接着し、その上からFRP(繊維強化プラスチック)をウレタン系接着剤で接着する。リムチップなどにはABS樹脂を用いる
・衝撃が強く場所には厚さ0.2mm程度のSBR(スチレンブタジェンゴム)を介在させて緩和する
・圧締にはエアーバック方式を採用して、ねじれを最小限にする

の4点がポイントかと思います。素材に関しては特に新しい知識はないですが、3種類もの接着剤を使い分けていたこと、圧締に空気を使うのは面白いアイデアだなと思います。以上、90年代前半のヤマハのアーチェリー用品製造に関するメモでした。使うタイミングが来るのかはわかりませんが、一応共有として。
The following two tabs change content below.

山口 諒
熱海フィールド代表、サイト管理人。日本スポーツ人類学会員、弓の歴史を研究中。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、ベアボウ競技歴5年。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は準優勝。

最新記事 by 山口 諒 (全て見る)
- 【第5回】訳あり品をヤフオクにて放出します - 2024年12月25日
- GASボウストリングから新作ライン「SystmX」を発表 - 2024年12月15日
- SCOTT アーチェリー 2025年リリーサー - 2024年12月15日