この記事は2020年7月4日に書かれたものです。最新の情報とは異なる可能性があります。ご注意ください。

Dループをどうセッティングしていますか?

たまにはコンパウンドのチューニングに関することを。リカーブのノッキングトラベルについて考えていたのですが、そういえば、コンパウンドでこの記事書いてなかった気がしたので。検索したら書いてないっぽいので。もし重複したらごめんなさい。

さて、みなさんDループはどのようにセッティング・チューニングしていますか? Dループにはいくつかのセッティングが存在していますが、リリーサー同様優劣はないように思います。上の写真はトップアーチャーの方のDループセッティングですが、それぞれ異なっています。1は下にノッキングポイント(または金属ノック)をつけるという方式で、自分の感覚では一番一般的なセッティングです。2はノッキングポイントをつけないでDループのみという方式です。3は上下ともにノッキングポイントをつけるというやり方です。手元の自分の資料では見つけられませんでしたが、1の逆の上にだけノッキングポイントというやり方と、全く異なってきますが、トルクレスDループが5番目のやり方です。

トルクレスDループ導入の場合のノッキングポイントについて

基本的な考えとしてはリリーサーのフックがシャフトの延長上にあるのが最もノッキングトラベルの安定化と、シャフトのパラドックスを最小にできると考えられます。これは軸間(ATA)やドローレングスと弓の設計によって違うので、必ずしも、1のやり方でそうなるとは限りません。また、リリーサーのフックとシャフトの延長線との位置関係が変わることで、矢飛びにも変化が出ます。1-5までのやり方に優劣がないのは、この部分で個人差があるためと考えられます。

今のセッティングがうまく行っていないなら、別のセッティングを試してみるのはどうでしょうか。下記、動画でいろいろなタイプのセッティングを見ることができます。

コンパウンド トップアーチャー アンカー集 - Youtube

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山口 諒

熱海フィールド代表、サイト管理人。日本スポーツ人類学会員、弓の歴史を研究中。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、ベアボウ競技歴5年。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は準優勝。

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