対応する矢を選択するために

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上記の2000年のイーストンの選択チャートを使用することをおすすめします。最新のものは最新の弓の性能に合わせて計算されています。それ以前の古いもの現在と同じ名称でもシャフトの製法が変わっていたりシて、現在手に入れられるものとは違う可能性が大きいです。例えば、X7は世界記録を記録した当時とは違うものです(1996年モデルチェンジ)。ACE/X10なども1990年代とは違うシリーズ(設計)となっています。

通常の弓と同じようにチャートを使用しますが、古い弓の場合には下記のポイントに注意してください。

【1980年より前の弓の場合】

・カーボンシャフトには対応していません。アルミシャフトから選択してください。

・ファーストフライト弦などには対応していません。ダクロン弦で使用してください。また、ダクロンでの使用の場合には、実際のポンドより3-5ポンド低い値でチャートを見てください。

【ヤマハ・ニシザワの弓の場合】

・リムは現行のポンドアップ式ではなく、ポンドダウン式です。表示されているポンドは最低ポンドなので、それを計算の上選択してください。

【ワンピースボウでプランジャーホールがない場合】

・プランジャーの装着ができず、チューニングできません。この場合、正しい値よりも1つ硬めのスパインでの選択をおすすめします。プランジャー調整ができないので、硬めの場合は距離によってサイトが変わるだけですが(サイトを斜めに装着することで解決できます)、柔らかく出ていまうと、クリアランスがうまく行かず、その場合の解決策はありません(*)。

*フェザーなどに張り替えて、クリアランスが矢飛びに与える影響を低減する方法はあります。

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山口 諒

熱海フィールド代表、サイト管理人。日本スポーツ人類学会員、弓の歴史を研究中。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、ベアボウ競技歴5年。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は準優勝。