ベガスシュート2022、男女ともに若い選手が優勝!

先程終了したベガスシュート2022ですが、男子は15歳のBodie TURNER選手が優勝し、50000ドル(570万円)の賞金をゲットしました。

女子ではもっと若い14歳の(写真右)Liko Arreola選手が優勝しました。ボウスタンドをアッパーリムの方につけるという発想はなかったです!

正直、どちらの選手もそこまで知らない方で、これから注目してみたいと思います。


ラムロッズ(Ramrods)のアルミバーを追加しました。

ここ何日間ずっと商品ラインナップの見直しと発注で、1日8時間はパソコンに向き合っていて、もはや筋トレになっている気がします…3時間の練習より疲労が…明日くらいに筋肉痛になりそう。久しぶりにRamRodsのホームページを見たら、使用選手のセッティングが公開されていました。

新規にRamRodsのアルミバーの取り扱いを始めます。近年一部のトップ選手の間で流行っているセッティングとして、エクステンダーをスタビライザー(振動吸収・安定)として考えずに、ただのアルミのブロック(アルミバー)を接続し、ハンドルからVバーまでを一体感のあるソリッドな感覚で使うというものがあります。

RamRodsのバーはまさにその設計でアルミブロックから削り出して、フラックアルマイトをしただけのものです。Vバーまでのソリッド感を得るためのもので、振動吸収性などを期待して使用するものではありません。

昨日のNimes決勝でのスティーブ・ウェイラー選手は1インチのバーを使用しているようです。ただのアルミの塊なので当然重く、1インチで約30gです。このアルミバー自体に振動吸収性を期待できないものの、Vバーをハンドルに直接取り付けるよりも、1-2インチ離したほうが全体的に安定するセッテイングになりえます。特に、VektorやコンツアーCSのようなテーパーでスタビライザーの先端を振動させて、振動を取るスタビライザーには相性がいいです。

2022年のRamRodsのラインナップになります。

RamRods – JPアーチェリー


ワールドシリーズ2022ニーム始まる、全欧選手権に。。

ワールドシリーズ2022年の初戦(全2戦)のNimesが始まりましたが、この状況下ですので、アジアやアメリカの選手は出場しておらず、出場しているのはヨーロッパの選手のみで、ヨーロッパ選手権状態に。本日が決勝トーナメント。17時から順次ユーチューブでライブ予定です。

Live: Under-21 finals | 2022 Nimes Archery Tournament 17時より

Live: Finals | 2022 Nimes Archery Tournament 21時30分より


WIN&WINの2022年の新モデルが発表されました。

現在、アメリカでは世界最大のアーチェリー展示会ATAが開催されています。いくつかの新商品が発表されました。まずは、リカーブですと、WIN&WINの2022年の詳細が出ました。事前情報通り大きな変更はありません。新モデルとしてはWINEXリムの最新モデルの提供が始まります。記憶が正しければ、3回の改良を加えての、4世代目だと思います。現行モデルより多少定価が値上がり予定です。出荷開始時期はまだ聞いていません。提供された画像が文字通りイメージなので(CX7は実物)、まだ時間かかると思います。

CX7シリーズにウッドコアリムが追加されます。

ハンドルに大きな変更はないと聞いていますか、色のバリエーションに変更があるかもしれません。リムの中では昨年に弊社では販売を終了したMXT-GF/GWシリーズが終了となります。

また、発注済みのグリップのいくつかが生産終了につき、自動キャンセルという連絡があり、現在打ち合わせ中です。2年前にグリップのプラットフォームを統一しているので、バリエーションが減るようです。


Fivics2022年は20年記念の限定色です。

先程、2022年のFIVICSのカタログが到着しました。特に目立った新商品はなく(7月発注のシャフトなどが出荷されたばかりなので)、設立20年記念の限定カラーのハンドルとタブが登場するようです。また、Argon-Xリムがアップグレードして、マイナーチェンジしたようですが、カタログからは改良点がわからなかったです。まぁ、FIVICSのリムはまだ販売を開始していないので。

来年機会があれば、2023-2024年の販売を見据えて、ベアボウで自分がFIVICSの試してみようかなと思ってはいます。ベアボウ強国のイタリアで人気のメーカーですし。現在はホイットの30年前のふるーいリムを使っていますが、インドアではKINETICのほぼ情報がない新モデルが年明け届くので、まずはこの子を向き合います。

新商品がゼロなわけではなく、上記の新型Vバーとプランジャーが新商品として発表されています。

WIN&WIN のフェイスブックから

WIN&WINの2022年のカタログはまだ届いていませんが、新モデルは出ず、既存のモデルのマイナーチェンジくらいしかないという事前情報です。ATF-Xハンドルにもブレディ・エリソンモデルのグリップが装着できるのは知りませんでした。

CXT, Radical Pro, Inno AXT, AL1, Nano-TFT, TFT-G, ATF Brady Ellison


Doinker(ドインカー)再始動、スタビライザー入荷しました。

スタビライザーの製造から撤退したドインカーから8月にふたたびスタビライザーの製造を再開するという連絡を受けましたが、ポディウムスタビライザー昨日届いたようです。私は出社していないので写真もなにもないのですが、年明け出社する楽しみができました。どんなスタビライザーで再参入するのでしょうか。

ドインカーがスタビライザーから撤退したときの記事で、私が

HEROの発売当初の値段(のちに大幅に値下げ)だったり、いろいろと製造ではなく経営戦略に問題があったのかなという印象です。

と書きましたが、例えば、ただのネジのセットが1000円以上したり、ウェイトが異常に高かったりと、Aボムの品質変わっていないのに、10年で卸価格が倍になったり、差別化できない商品まで高く売りつけ、スキあらば値上げしてくるメーカーでしたが、今回の再参入時には、ネジセットの定価もウェイトの定価も、納得できる価格に設定されてい、Aボムの価格もある程度には値下げされました(定価で29ドル)。これを期に正しい方向に進んでいってほしいです。


TRU BALLが2022年新商品のリリーサー2モデルを発表。

T.R.U. BALLが2022年新商品のリリーサーを発表しました。両方ともに多様な調整に対応したリリーサーで、高性能化に伴い、いよいよリリーサーの値段も3万円台に乗りそうです(現状ギリギリ切る値段で販売できると思います)。詳細は入荷後紹介しますが、全体的に生産が遅れており、9月発注分がまだ届いていないので、年明け早々の販売は難しそうです。


RX7という不思議なシャフトを考える。

先週から始まったベアボウ第2章の道具編のために調べ物をしていたものを整理しています。ただ、チューニング用パーツのアジャスタブルポイントとウェイト(赤で囲んだもの)の製造が遅れており、来年1月中の納品は無理とのことでした。

RX7に関しては2つ記事を書きましたが、いまいちこのシャフトの正体をつかめずにいました。世界的にも2019年に発表されてから、このシャフトより低価格のX23は世界戦で見かけても、価格的に上位モデルのRX7はほぼ見たことがなく、存在意義を理解できずにいました。

今回自分が使うベアボウインドア用シャフトを選定するときに選択肢に入れて検討してみましたところ、まず、ノックについて自分の理解が足りていないことが判明していました。カタログは定期的に見直すものですね…。

イーストンカタログ2015
イーストンカタログ2022

イーストンは近年までSサイズとLサイズのノック溝のデータしか公開してきませんでした。Sは088″でLは098″とされてきました。しかし、2022年のカタログではデータを一新し、Sサイズを096″、Lサイズを112″に変更してきました。メーカーに確認中ですが、Gノックのサイズが変わるというのは大きなニュースですので、発表されていない以上、測定方法が変わっただけだと思います。

それに伴い、Hノック、マイクロライト・スーパーノック、マイクロライトノック、Xノック、3Dスーパーノックのデータが公開され、Nノックなどは今まで通りデータがないという状態です。どういうポリシーはちょっとわからないのはさておき、今までSとLしかないという認識でしたが、細かくサイズが分かれていることがわかります。

– Sサイズ 096″ Gノック Sサイズ

– 103″ 3Dスーパーノック

– 108″ マイクロライト・スーパーノック

– 111″ Hノック / Xノック

– Lサイズ 112 Gノック / マイクロライト 

111と112に違いはほぼないので、3Dスーパーノックが中間のMサイズ、マイクロライト・スーパーノックはLよりのMサイズのノックとなります。サイズから読み取れることは、111/112サイズはコンパウンド用です。というのは、リカーブのアーチャーは自分が作ったり、サイズを選んで購入しますが、コンパウンドでは、弦のサイズ(太さ)は購入時についているものが標準設計で、色だったり、素材を変更する人はいても、太さを変更することは設計時の性能を損なうので、ほとんどの人はやりません。

となると、103と108は高ポンドのリカーブで弦を太くしたとき、またはベアボウで太い弦を選択したときにフィットする弦に合わせての設計と考えられます。ラインナップを見ても確かに、柔らかくても、500番くらいまでしかない、硬いスパインのシャフト(6.5mm/0.246″)用のノックとして販売されています。

ということで、2019年に書いたこのレビューは正確ではないということになります。というよりか、このような勘違いを払拭するためにイーストンは自身のノック溝の径を2サイズではなく、5サイズあると公表したとも考えられます。

以上、096よりは太いものの、3Dスーパーノックを使用すれば、ストランドを2本追加した弦でリカーブで使用できるノック溝となるので、RX7をリカーブで使用することに問題はありません。

では、多くの実績のあるX23とRX7の違いといえば、スパインです。テーパー設計にすることで、WA最大径のRX7 420 = X23 2315 340 は80番柔らかく射つことができます。自分でもリカーブのときには450番のシャフトを使用していたので、400番のスパインというのはトップアーチャーにとっては、無理に硬いシャフトを射つことなく、正しいスパインとして、最大径のシャフトを選択できるのがメリットとなります。これはチューニングとしては、軽いポイン、正確に表現すればヘビーポイントではなく、通常のポイントを選択でき、リリースによるミスの低減を可能にします。リリースによるミスがほぼないコンパウンドでは有効ではないです。

ただ、前の記事でも取り上げましたが、RX7 525 = X7 2114 506でX7とほぼ違いはありません。イーストンの説明を見ても、RX7に関していえば、420番が本来の設計された性能を発揮する唯一のサイズで、残る2つに関しては、RX7もどきといったところだと思います。525のテーパーは0.0032″(=0.082mm)で0.1mmもありません。

さらに、今回の記事を書くきっかけとなった自分のベアボウシャフトで言えば、ベアボウは一般的には高ポンドを使わないので、最大径の23を選択でき、かつ、それを80番柔らかい状態からチューニングをスタートできるRX7-420は選択肢としてかなりありではないかと思います。


MKアーチェリーが2022年モデル MK SD

MKアーチェリーが独自のハイブリッドシステム(フォーミュラーとグランプリILFの両方に対応)を採用した2022年モデルのMK SDを発表しました。価格はまだ届いていませんので、出荷などは来年になるかと思います。

13種類ものカラーバリエーションがありますが、在庫としては黒の1色だけで他の色は取り寄せ扱いとなると思います。価格情報と入荷日が決まりましたら再度お知らせします。