ボウテック(Bowtech)の2020年モデルが発表されました。スペシャリスト復活!

予定通り、ボウテック(Bowtech)の2020年モデルが本日発表されました。2モデルですが、どちらも聞いた名前ですね(笑)。


まずは、往年のスペシャリストがスペシャリストⅡとして復活します。現在のメダリストをベースとして、グリップに新しい設計を取り入れています。2020年の両モデルに搭載されているクラッチパフォーマンスグリップ(Clutch Performance Grip)は1/4″角度の違うグリップに交換できます。色のオプションが必要かわかりませんが、4色から、ハンドルも9色から選択できます。後半、スペシャリストはプラップオプスの1色しかなかったと思うので、色の選択肢は圧倒的に増えています。40ポンドモデルも選択できます。

また、現在のReckoning(レコニング)に搭載されているダンパーもついてきます。価格はまだ決めていませんが、メダリストより1万円くらい高い、9万円前後になると思います。スペシャリストが11万円でしたので、エリートのビクトリーのように過去に実績があるモデルを、復刻して、コストパフォーマンスの良い実績ある競技用モデルとして追加しました。

もう一つはレコニング38。2019年に発表されたレコニングの38インチモデルとなります。グリップが調整できます。ただ、引き尺が27インチからとなっているので、使用できる人が限られますね。

完璧なスペックですね、ボウテックのハイスピードターゲットReckoning。

ということで、時差の関係でまだ価格が来ていませんが、来週くらいにはカートに追加します。どちらも既存のモデルをベースとしているので、入荷には長くかからないと思います。在庫の予定はどちらもないです。


マシューズ(Mathews)の2020年はTRX36/40の2モデルです。

PSEと同日にマシューズ(Mathews)の2020ラインも発表されました。現行のHalon X Compの後継モデルとしてコンパクトでハイスピードのTRX36、軸間40インチのTRX7/8の後継モデルとしてがっしりと安定感のあるTRX40が発表されました。現行のTRX38があるので、名前を聞いた時には、あー、現行の軸間違いが出るのね、程度の認識でしたが、カムもハンドルも新しくデザインされていて、全くTRX38の軸間違いではないものでした。

まず、マシューズの厚みのあるハンドルだからこそできることなのでしょうが、サイドウィンドウにもゲージデザインを採用。発表されている横からの写真だと分かりづらいですが、このレオ・ワイルド選手が紹介し、手にしているTRX36の肉厚ハンドルの存在感はなかなかです。自分の最初の弓Apex7を思い出します。

弓の基本思想はホイットの真逆で、可動部をできるだけなくし、強堅性の高い=ソリッド感のある弓を作っています。ドローレングスを変えるだけでも、レットオフの変更も、モジュール交換が必要ですが、その分、それぞれのモジュールはそのためだけに作られているので、高いパフォーマンスを発揮します。この設計思想を不便に感じるか、頼もしいと感じるかは、もうそれぞれのアーチャーの考え方の問題なので、どちらが正解ということはありません。

TRX38にあるハーモニックダンパーは装着されていませんが、かわりにハンドルの下部にハンティングボウではすでに実績のある3Dダンパーが搭載されています。カムはC3Xという新設計のものです。グリップも新しくなっています。グリップなどに関しては、また、実物でレビューします。即納モデルは来週の中ごろ入荷予定です。

2020年(昨日から)から、発注時にストリングカラーなどをカスタムする場合には、追加で5000円いただきます。

また、現行のTRX7/8/Halon-x/Halon-x-compは生産終了となります。Halon-X-Compは1台在庫しています。特価品に追加しましたので、良かったらどうぞ。この特価品をご購入で引き尺が合わない場合にのみ、ご希望のモジュールを3000円で提供されていただきます。

【即納】Mathews Halon X Comp - JPアーチェリー

本日より販売開始します。

Mathews 2020 Target

【即納】HOYT Invicta 37 DCX 


PSE2020ライン揃いました。

いろいろと発表がありましたが、まずは、一番整理のしやすいPSEからです。ターゲットラインはすでに発表済みで、新しく、ハンティング向けのCarbon Air Stealth Mach 1とEVO NXTシリーズです。Carbon Air Stealth Mach 1では、レイドバックリムを採用し、簡単に言えば、リムをよりパラレルにして振動を抑えた設計です。どちらもカタログには載せませんが、ほしい方がいれば取り扱いは可能です。

PSEアーチェリー、早くも2020年モデルの一部を発表、スープラシリーズ。

また、出てなかった2020年のカラーチャートが届いています。プレミアムカラーは少し高くなっています。

変更としては軽量カーボンハンドルのカーボン・エアシリーズの中で、ローレットオフモジュールが選択できるCarbon Air Stealth SEを販売してきましたが、2020年のラインには含まれていないので、ECカムモデルの販売に切り替えます。

PSE Carbon Air Stealth EC

前の記事にリカーブについて、最後にコンパウンドではどうかなと書きましたが、昨日からホイットの2020年の販売を開始したところ、即時に1万円以上の値下げが行われたようです。この1週間の間に大手さんで買ってしまったお客様は、発表されたばかりの新商品が1週間で1万円も安くなるとは思っていないでしょうね。ちょっと可愛そうなような。。。

私たちのお客様”以外”のアーチャーに対する責任。


ホイット(HOYT)2020、コンパウンドが発表されました。

先日のリカーブに続き、ホイット(HOYT)2020のコンパウンドが発表されました。8月には現行ラインの製造を終了していて、約2か月売るものがないという前例のないリリースとなりましたが、出たものを見ても、ホイットらしくないというか、リカーブでも、ここ何年かカタログに採用しているエリソン選手やお国元の米ナショナルチームに使用を拒まれても、採用し続けた可動式リムボルトをあっさり撤回したりと、本当に設計しているエンジニアに変更になったのではないかと思うほどのリニューアルが続きます。

さて、簡単なところでは、プロフォースの2020年モデル65%のローレットオフモジュールが付属します。2019年の出荷済みのモデルではローレットオフモジュールが付属し、2020年出荷のモデルでは、65%が標準搭載、ハイレットオフモジュールが付属という形になるようですが、まぁ、違いはないでしょう。また、写真では具体的には分かりませんでしたが、少し色味が2020年は異なるようです(少しマット調)。もう売ってます!

HOYT PRO FORCE | JPアーチェリー


次に主力のインビクタ(Invicta)ですが、見てわかるとおり、ロングハンドルが採用されています。上記の写真の比較は完全に正しい長さにそろえてはいませんが、ハンドルとリムの比率を見ることはできます。どれもATAは37インチです。ホイットの発表では、2.5インチハンドルを長くしたとのことです。近年成功したマシューズのPro Compに近い長さになっています。ハンドルデザインもより直線的になっています。ハンドルを長くして、リムを短くし、ブレースハイトを3/8″短くしたことで、SVXカムで330fps(9fps増)とこちらもマシューズのプロコンプと同じ値になりました。

カムですが、SVXとともに新しくDCXというカムが登場します。こちらはX3カムのリプレイスですが、こちらも11fps速くなっています。ハンドルの違いで9fpsですので、カムのデザイン変更による実際の違いは2fpsです。来週初め入荷予定の在庫モデルはDCXで手配していますので、入荷後山田の方から詳しいレビューが出ると思います。

(ホイットのプロモーションビデオより)
他にはステルスショットのデザイン変更、レストを装着するためのホールが2つになり、より確実に装着できるようになったとのこと(なら使えよ…)。

評価が分かれるところはさらに豊富になったグリップオプションでしょうか。6種から選択できます。もちろん、オプション、セッティングは多いほどいいという考えの方からすべば最高のことでしょう。しかし、私の最初の弓はApex7でグリップは変更できるものではありませんでしたし、カムの位置も変更できず、ケーブルガードも可動式ではなく、それでも、全日本で戦えるレベルのチューニングに持っていくのに、3か月かかりました。エリートのエナジー35は4か月かかりました。

個人的には、最終的なレベルで選択肢が増えるほどチューニングがしやすいとは考えていません。特にグリップのポジションはその弓の性質を一番伝えてくれるもので、それを6種類も選べるとなったら、しかも、ドローレングスを変化させるモジュールもあるとしたら、ちょっと半年でもチューニングを終える自信がないです。チューニングが完成しないという意味ではなく、完成しても、もしかしたら、あっちの方がより点数出るかもという迷いを消すのが難しいという意味です。

このあたりが、いまだにほぼいじるところがないコンクエスト4がマーケットに残り、売れ続けている理由かもしれません。

個人的には選択肢が多すぎる弓は初心者にはお勧めできないです。特にグリップは他の部分と違い正解がないチューニングです。コンパウンドはポンドの調整幅が大きいので、初心者でも最上位のターゲットモデルをお勧めできますが、この弓はちょっと違うかもしれません。まぁ、いじらなければいいだけなのですが、私なら我慢しきれないです(笑)

カラーはすべてsatin finish(つや消し)となります。色の名前には変更はないようです。

もう一つのFX Compはちょっと異色です。DCXカムで28.5インチ、SVXカムでは27インチまでしか対応していません。まぁ、この部分は使用者が限定されるだけですが、ATAは33インチしかなく、ハンドルは非常に短いです。


Invictaは、これまでに設計した中で最も長く最も安定したライザープラットフォームで構築されています。 ライザーの長さを2½インチ増加させることで、Invictaはより低い重心と大きな慣性モーメントで設計され、これまでに構築したターゲット弓の最も効果的な照準と堅固なホールドを実現します。
(グーグル翻訳)

この弓がミドルレンジならいいのですが、価格もホイット側の宣伝も競技用として売りたいようです。しかし、インビクタの宣伝文句では、上のように書いているし、私の経験からも、それには納得なのですが、ショートドローでは、ハンドルが短い方がより安定するという理論は聞いたことがないです。違うメーカー同士、宣伝文句が異なるのはありますが、同じメーカーで、一方で長いハンドルのもたらすメリットをうたいなら、もう一つの競技用ハンドルを逆向きに設計するのは、あまりない経験です。

本当に限られた選手、例えば車いす用に来年のパラリンピック向けに特別に製造されたモデルかもしれません。今のところ、パラアーチャー以外で、これを自信もってすすめられる方が思いつきません。トップの選手でこれを採用する人がいたら、追ってみたいと思います。

以上、新しい2モデルは間もなく販売開始します。


ホイット2020、グランプリタイプでベアボウ競技に対応を。

近年アーチェリー業界でベアボウについて多く聞かれるようになり、対応できないようではだめだと、自分も1年前にベアボウ競技に挑戦し始めましたが、2020年、想定よりもかなり早く(笑)最大手のホイット(HOYT)がベアボウ競技に対応するアイテムを発表しました。ただ、個人的には、もう少しブラッシュアップしてほしい感じがします。

追加それた機能はベアボウのサイドプレート。これはGilloなどのハンドルで採用されているのですが、機能としては、重量を付加しつつ、ブッシングを生かしておくことが求められますが、この丸みでは、径が大きいウェイトと干渉しないか心配です。アメリカで普及している31mmならいけるのかな?YOSTウェイトなどは難しいでしょう。届いたら試してみますが、もう少しスペースがあったほうが良いかと思います。

アルミバージョンのフルセットで425g、ステンレススチールのフルセットで907gです。

もう一つは、近年ベアボウで人気のCDアーチェリーのハンドルデザインのように、リムポケットに重量を付加できる機能です。ベアボウではスタビライザーは使用できないので、ピボットから離れた場所にウェイトを置くことで振動の減衰を狙います。1つ43gで、上下に最大4つ約200gの重量を追加できます。リカーブでも使用できますが、リカーブならウェイトの追加よりもモジュラータイプのタンパーを上下に付けたほうが効果が大きいと思われます。


また、ベアボウのアーチャーの多くは、視界の邪魔になるので、クリッカープレートを使用しませんが、このハンドルでは、クリッカープレートがプランジャーの位置を決定するので、その選択肢ができません。

まぁ、新しいハンドルでベアボウに対応するオプション出してみたといったレベルですが、アメリカには多くのすぐれたベアボウアーチャーがいるので、その方たちからのフィードバックを得て、何年かのうちには競技的なベアボウオプションを完成していくものと考えます。少なくともホイットがベアボウに対応することをアナウンスしてくれたことは喜ばしい限りです。今後が楽しみです。

続く(次回はハンドル入荷後に)


ホイットのハンドルは最速に合わせてあるのでご注意を。

(USA Archeryより – 自分で撮るの?? – リムボルトもう変えてるw)

このブログを書き始めて計12年となりましたが、現在497万回アクセス、10月には500万に達しそうです。いつも読んでいただき本当にありがとうございます。

日ごろから心がけていることは、客観的な記事を書くことです。某アーチェリーメディアは広告主に好意的な記事しか書きませんが、それはそれで仕方ないのかもしれませんが(私たちは広告なしで書いているので圧力は特にない)、それでお客様に正しい事実を伝えられるのでしょうか。ずっと書いていますので、良くないものはよくないと言わないと、次の年、メーカーが不具合対応した時に指摘できないのでは。物事には流れがあるのです。なぜ、そうなったのかを書くためには、前の年に客観的な記事がないと繋がりません。

さて、ホイットから新しく登場したストリングテンション調整が、どのような状況に役に立つのか、他のチューニングとどう違うのかは昨日の記事に書きましたが、昨年の2019年ラインについて、当時私は「謎」と書きました。その時の私の予想は、


タイトルには謎と書きましたが、正直、マーケットに出して、新しいシステムの評価を試して2020年(オリンピック)に向かう感じかなと感じています。なので、通常はホイットのリカーブ上位モデルは2年ごとの更新ですが、来年の2020年(19年秋発表)にも、フォーミュラーXを踏まえての何か出る気がします。


しかし、すべてのアーチャーが矢速のみを求めるものではなく、だからこそ、ウィンは6以上も競技用上位モデルをそろえていますが、矢速が速いというリムの一本勝負に最大手のホイットが打って出ます。なぜそんな必要がという疑問でいっぱいです。

と、2点について書きました。両方ともホイットは答えを出してきましたね。ハンドルに関しては、そのままズバリ予想が的中したと思います。しかし、リムの方に関しては、まさかの結果に。

ホイット2020、ストリングテンション調整はいつ使われるのか?

ホイット(HOYT)の2019年リカーブ、大改革ですが、謎も。

リムはホイットは「1種だけ」「矢速が速ければいいってものではない」と書きましたので、新しい性質の「リム」ができるものと予想していましたが、まさかの、ハンドル側を調整することで、リムにバリエーションを出すという機能でこの問題を解決するは全く思いませんでした。本当に感心しています。お客様にとってもメリットですし、私たちにとっても在庫・流通上、助かることになります。

さらに大事なことは、これはリムではなく、ハンドルに搭載された機能ということです。つまり、ホイットのハンドルを使用すれば、リムは他社のものでも3種類のクリッカーゾーンの感覚をチューニングで得ることができるということです。

ただし、注意していただきたいのは、このシステムはホイット史上最速のVelosリムに合わせて作られたもの、つまり、基本的には最速のリムを落とす(引きをスムース)方向にするものであるということです。ですので、基本的には他社のリムでも速さ重視の硬めのリムが合うと考えます。他のハンドルで矢速があまり出ないようなリムを、このハンドルのパフォーマンスポジションにつけたら、すごく性能が出るといった期待はしないほうがいいでしょう。

競合他社はどうするのか。ホイットは可動式のリムボルトを導入し、リムをねじるシステムを導入しました。が競合他社はどこも追随しませんでした。まぁ、結果を見ればその必要がなかったのでしょう。

しかし、このシステムは、発売されたばかりなので、断言はできませんが、安定性の面でだけ問題がなければ、多くのアーチャーに恩恵をもたらすシステムです(*)。同様なシステムが可能がどうかはわかりませんが(**)、同様にポンド調整、ブレースハイト以外の第三の方法でリムの性質を変更できる仕組みを、競合も考えるのではないかと思います。

*例えばリムをねじるシステムは、リムがねじれている人にしか恩恵はない。可動式リムボルトはリムから音が出る人にしか恩恵はない。
**このシステムがホイットの特許かわかるのは基本18か月後。

続く(ベアボウ編)


ホイット(HOYT) 2020年の新しいリムはGPが大幅な値上げ。


新しいホイットのハンドルについては続きの記事の構成が終わったところですが、いったん休憩して、完成させますので、まずはリムについて。

2020年も競技用リムとしてはVelosの1種類のみです。理由は次の記事で。新作としては安定した品質の840リム(記録では破損ゼロ)のリプレイスとして、インテグラ(Integra)リムが発表されました。代理店にはもう在庫が豊富にあるようで、販売開始します。価格ですが、840リムでは、フォーミュラータイプとGPタイプでは(弊社価格で)5000円以上の違いがありましたが、2020年の価格表ではGPタイプが値上げされ両方とも同じ価格に統一されました。それに伴い、フォーミュラータイプの方は840リムのリプレイスといっていいほぼ同じ価格ですが、GPタイプは1万円近くの値上げとなりました。ご理解ください。

最近、10月の増税に向けて価格の見直しをしているのですが、大手プロショップがうちの価格を参考にしているような??こちらのリム、さっそく大手さんでは昨日から56,160円(ポイント1%)で販売が始まっています(12月14時19分時点)が、弊社が価格を発表したら、変わるのかな(-_-;)まさか、発売してすぐ1万円以上の値下げはないと思うが。。

HOYT 2020 Integraリム – JPアーチェリー


ホイットの新しいシステムは面白いですね!


今日の朝にホイットの2020リカーブラインが発表されましたが、新しい「ストリングテンションテクノロジー(String Tension Technology)」はなかなか面白そうです。来週に届くので、詳細は届いてから測定して書きますが、まずは概要についておさらいしておきましょう。

近年、ホイットはなぜか2度(角度)もリムをねじるシステムや、音の対策として可動式のリムボルトを導入しましたが、多くのトップ選手、仕舞いには自社のカタログを飾るエリソン選手にすら、リムボルトをソリッドタイプに交換されてしまう事態に至りました。ホイットが近年そのような歓迎されない技術を採用した理由は、確実には分かるわけないのですが、個人的には、どんなもんだろうと新技術を投入しないと既存の選手がGMXのような完成されたハンドル(今年のワールドカップファイナル4位の選手もまだ使用)を使用し続け、消耗品のリムと違い、ハンドルの買い替え期間が延びるためだと推測します。

ホイット(HOYT)の2019年リカーブ、大改革ですが、謎も。

しかし、そのような状況に至り、2019年にはついに方向転換をし、競技用ハンドルはすべてソリッリムボルトに切り替え、大幅にハンドルの種類を削減し、新しいフォーミュラーXハンドルはインドアシリーズで4勝、ターゲットでも1位と3位を獲得しました。

ベガスシュート(ワールドシリーズファイナル)でもホイットが、惜しい。

面白いというか、設計にかかわるメインエンジニアが交代になったのかと思うくらいに、明らかな2019年に続き、2020年もかなり保守に、成功したハンドルのデザインをほぼそのままに(写真で見た限りでは同じ)、リムポケットの設計だけを変えて、Xiときました。しかも、Xモデルも新モデルで結果が出るまで当面は販売を続けるという、安全策に安全策で確実にオリンピックイヤーに結果を出そうとしています。

そして、新しく追加された機能は「ストリングテンションテクノロジー」と「ベアボウ対応」の2つです。ちょっと先にベアボウ始めてよかったです(笑)おかげでこの機能もそれなりに正しく説明できます。


ストリングテンションテクノロジー(笑)英語にすると凄そうです。どんな機能かといえば、ハンドルの実効的な長さを調整できるようにしたものです。日本のベテランアーチャーにとってはなじみがあるヤマハがかつて採用していた機能に極めて似ています。違いはヤマハがジオメトリーが変わることでリムのポンドも変わってしまっていたのに対して、今回ホイットが採用したシステムではリムボルトの位置を調整することで、ポンドを変えずにジオメトリーを変更でき、その時、ポンドは変わらないが、グリップに対してテンションがかかる角度(赤いライン)が変わることで感覚が変わることを、ストリングテンションという新しい概念として名付けています。

最適リム差し込み角度という謎の概念のはじまり。

上は以前書いた記事ですが、この概念が再度アーチェリー業界に戻ってきそうです。続きはまた明日。販売開始は今週末の予定です。


Easton2020インドアラインにX23/X27の新色追加。

イーストンの2020年インドアラインナップにRX7についで、X23の先端が黒となった2色バージョン(ブラック/シルバー)が追加されました。スペックは同じですが価格は少し高くなっています。入荷は9月の中旬を予定しています。

EASTON X23 B/Sシャフト

また、正式にPSEからPhenom XTシリーズの2019年での生産終了がアナウンスされました。後継モデルはATAが結構違いますが、Centrix SDです。在庫のPhenom XTは特価品に追加しましたので、スペックが合う方はぜひ。

【即納】PSE Phenom XT-MD