CX(カーボンエクスプレス)の2016年新商品について

carbonwxpress_medallion_XR_2016カーボンエクスプレス(Carbon Express)が2016年ラインを発表しました。現行のターゲットラインに変更はなく、弊社で取り扱っているメダリオンXRのロゴの変更だけです。多くのメーカーがやっていることですが、ロゴをカラフルにすることで、XRシャフトであることをよりわかりやすくするというマーケティング戦略的なものだと思います。性能に変化はないので、特に区別することく販売します。

RZ_selectもう一つはハンティングの世界で大成功したMaxima BLU Red Zoneをターゲット用として精度を向上させたRZ Selectです。コンパウンド競技が50mwになってから多くの競技大会で結果を出しているGold Tipのウルトラライトとほぼ同じ0.286″(7.3mm-500)のシャフトで、重さもほぼ同じは6.6gr(ウルトラライトは6.3gr-500)。

違いは大口径シャフトで初めてバレルシャフトと同じように矢飛びを安定させる効果を持つデュアルスパインシャフトとして設計されていることで、ポイント側とノック側が硬く、シャフトの中央部分が柔らかく製造されています。このシャフトでどれだけ射つ機会があるかは微妙ですが、メーカー側の実験では、既存の大口径シャフトに比べて、100ヤード先(92m)でのグルーピングが大きく違うそうです。

X10/ACEの真直度は0.0015″ですが、本来のハンティング用に用意されたBlu RZが0.0025″であるのに対して、Ble RZ Selectでは真直度が0.0010″以内で用意されます。イーストンで同じ精度を実現しているのはX7だけです。

新しいXRシャフトは現在通関中の荷物ですぐに入荷します。新しいBlu RZ Selectは来年の2月くらいになる予定です。


マシューズが2016年ハイスピードモデルを発表

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マシューズが2016年ハイスピードモデルを発表しました。1つ目は現行のHTRを短く、軽量化したNo Cam HTX。ドローレングスが29インチまでなので、正確なIBO測定ができていませんが、カタログ値ではHTRよりも遅くなっていますが、実際にはよりハイスピードモデルです。1インチ短くなると10fps程度減るので、表示は326fpsですが、実質的には336fpsになます。HTRより2インチ短く、重さは4ポンドを切って3.99ポンド(1,809g)、ドローレングスは23インチ、リムのポンドは40ポンドから用意されています。

flatbackgripまた、グリップはHTR(フォーカスグリップ)とは違い、フラットなグリップが装着されています。

halon_5もう一つは、デュアルカムタイプの現行のモンスターシリーズWake(写真右)を軽くしたHalon(ヘイロン-写真左)。
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アクセル間は30インチ、最もハイスピードのHalon5で353fpsになっています。
クロスセントリックカムカムには新設計のクロスセントリックカムが搭載されていて、理論上完璧なノックトラベルを実現するノーカムシステムをベースとして、引きはじめをより鋭角にすることで引き味とのトレードオフに高い矢速を実現したモデルです。

今回ターゲットモデルは発表されませんでしたが、ATAで新しい発表があると聞いています。もう少しお待ちください。


Myboから新型ハンドル WAVEが発表、入荷は年末です。

mybo_archery_wake軽量のマグネシウムハンドルRIOで好調なMyboから新しいNCアルミニウム製の軽量ハンドルWave(ウェーブ)が発表されました。入荷は年内間に合うかどうか微妙といった感じです。
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Wave自体はミドルクラスのハンドルです。定価は決めていませんが、3万円前後になる予定です。デザインは今どきのハンドルとしてはかなりユニークで大きな穴がなく、15年ほど前に出たホイットのエラン(Elan)や、2000年前後のイタリアデザインのハンドルをほうふつさせるクラシックなデザインです。
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重さは25インチで1,130gの軽量ハンドル。現状23インチモデルは発表されていません。素材は6082アルミニウム合金が使用されています。デザインにこだわる多くのメーカーは6000系では6061を採用していますが、6082と6061の違いは明確には分かりません。もともとの素材の性質が近いので剛性は熱処理などによって変わり、どちらが優れているかは言えないが、6082のほうが若干しなやかさがあるようです。

このハンドルの製造はすべてイギリスで行われており、メイド・イン・UKです(Myboはブランド名でMerlinアーチェリーで製造されています)。RIOハンドルは10台以上販売してましたが、トラブルなしでしたので、Waveにも期待しています。


G5プライム 2016年新型モデル RIZE(ライズ)を発表。新素材82Xアルミニウムハンドルを採用。

ライズ_Rize_Prime_2016G5プライム 2016年新型モデル RIZE(ライズ)を発表しました。8月には2015年モデルのONE STX/MXを短くした36シリーズを発表していますが、このRIZEは全くの新規のモデルとなります。設計はアクセル間33.25インチ、ブレースハイト6.75インチ、IBO 335fps、重さは4.3ポンド(1950g)、対応するドローレングスは26-30インチ。

ライズ_2016_primeすでにレビュー動画がアップされています。矢速は2015年のRivalよりも5fps遅くなっており、RIZEはハイスピードよりも安定性を追求したモデルになっています。一番の特徴はコンパウンドボウで初めて採用された82Xという素材。通常競技用には加工しやすく着色も楽な6000番か、剛性はあるがきれいに発色させることが困難な7000番のアルミが使用されますが、新素材82Xアルミニウムハンドルがどんな特徴を持つのか楽しみです。


イーストンが新しいクイーバーラインナップ “ELITE”を発表

イーストンエリートクイーバーイーストンがYoutubeで新しいクイーバーライン”ELITE”を発表しました。同時に価格も届きましたが、名前にふさわしくちょっと高めのクイーバーです。

イーストンエリートクイーバー_2ベルト別売りで、ターゲットクイーバーとフィールドクイーバーがあり、5色での展開です。全部そろえると1万円くらいになります。年末までに入荷するかは微妙な感じです。


Easton Elite Quivers – Youtube


Avalonから新しいリカーブ向けダンパーが入荷

DSC_1270コンパウンド向けのユニークなボウスタンドなどを製造しているAvalon(アバロン)から、新しくリカーブ向けのダンパーを仕入れてみました。予想よりもはるかに硬さがあるダンパーで興味深い商品です。

DSC_1268そして、大きさも想像以上で、ウィンのBWダンパーと比較すると倍くらいはありそうな感じです。ダンパーとしてはセンターロッドにも、サイドロッドにもおすすめできます。ウェイトをあまり装着しない場合には、もう少し柔らかいダンパーのほうがよいかもしれません。

Avalon カーボンプロダンパー

コンパウンドでは、本日マシューズより正式に連絡があり、2016年の発表はターゲットモデルが11月1日、ターゲットモデルが11月16日とのことです。また、2015年で生産が終了したホイットのプロエッジエリートの在庫品の価格を大幅に下げました。希望が合う方にはお買い得だと思います。カーターからは生産終了の連絡があり下記のモデルの生産が終了します。

即時販売終了
ハンマー
ハニーDo
フェアチェイス L
ハニー L 3本掛

下のものも生産終了ですが弊社に在庫あり。

フェアチェイス S
ストラップレス 
スクイーズミー 

この3つは在庫限りで販売終了します。
よろしくお願いします。


ホイット、2016年コンパウンド残りについて

HOYT_powermax_2016コンパウンドの2016年ホイットの残りについてです。まず、廃盤になるモデルは「Pro Edge Elite」「Faktor 30」「Charger」「Charger LD」「Nitrum 34」「Nitrum LD」「Nitrum Turbo」「Carbon Spyder ZT 34」「Carbon Spyder ZT Turbo」「Carbon Spyder ZT LD」の10モデル。事前の予想通り、2015年結果を出したターゲットラインナップは大幅に変更はなく、10モデル中9モデルがハンティング用です。

プロエッジはハイパーエッジに、カーボンスパイダーZTはカーボンディファイアントに、ニトラムがディファイアントになりましたのはもう紹介しましたが、チャージャーはパワーマックスというモデルに生まれ変わります。スペックに大きな変更はなく、矢速が3fps増です。
HOYT_ignite_2016また、エンシリー向けとして人気イグナイト(Ignite)は新色が出ます。

以上が2016年になります。価格は来週までには決定できると思います。

この後は、G5 PRIME、そして、Mathews発表があるはずです。ご期待ください。


ホイットより、2016年のテーマのフルドローATAについての投稿が

フルドローATA昨日、ざっくりとホイットの新しい設計テーマのフルドローATAについての説明しましたが、ホイットのフェイスブックでわかりやすい比較の投稿がありました。写真はカーボンディファイアントとカーボンスパイダですが、ターゲット競技用のハイパーエッジでも同じリム(Ultraflex)とカム(DFX)なのでこの写真でも理解の助けにはなります。

フルドロー時のATA(アクセル間)を長くすることでストリング間の距離がフルドロー時でよりか離れ、この場合では3.45インチの違い。それによってピープの位置フェイス側に移動し、頭のポジションもよりATA(ブレース時通常測定)の長いモデルに近づくということです。一点注意していただきたいのは、リムのカーブ(ディフレクション)を変更することで、フルドローATAを長くするのがこの設計であり、とにかくデカいカムを搭載することでストリング間を離しているわけではないという点です。

ポディウムとハイパーエッジの違い-0.00.00.00そして、もう一点。去年のこの時期にはノーカムシステムで同じことを書きましたが、新しいモデルではハンドルが大幅に長くなっています。写真はおおよその比較で、競技用モデルとしては現行品で一番長いと思われるポディウム40とハイパーエッジの比較です。ATA36インチのハイパーエッジではハンドルの長さはATAの94%でおよそ34インチ、ATA40インチのポディウム40ではハンドルの長さはATAの75%で、30インチ。ATA比で約19%もハンドルが長くなっているのかわかります。ATAはハンドルがほぼ同じ(約100%)のTRGには及びませんが、34インチのハンドルはホイット市場でも結構な長さだと思います。

ホイット2016スペック表それにしても、24モデルもあるのか…すげぇ。


(コンパウンド)ホイット 2016発表 テーマはフルドローATA

carbon_defiant_FX_28本日の早朝にホイットの2016年モデルが発表されましたが、コンパウンドだけです。リカーブは発表されませんでした。聞いたところではプロディジーの問題を修正するための新しいシステムは開発したとのことですが、時間が足りず間に合わなかったようです。今週中か来週には情報が届くと思いますが、しばらく待つことになりそうです。

なので、この記事はコンパウンドのみについてです。

2016年のホイットのテーマはフルドローATAという面白いものです。上の写真は新しいカーボンディファイアントFX(Carbon Defiant)というカーボンハンドルでアクセル間(ATA)が28インチしかないモデルなのですが、新開発のウルトラフレックス(UltraFlex)リムとDFXカムによって、アクセル間が30インチのもの以上の安定感があるとのことです。

一般的にコンパウンドボウはATAが長いほうがエイミングが安定する(ただし長すぎると重くなるので重さとのトレードオフ)のですが、このコンセプトは通常測定するブレース状態(弓を引かない状態)のATAではなく、フルドロー時のATAを長くするということで、ブレース時のATAは短くても、エイミング時のATAが長くなるようにすることで安定性を稼ぎ、かつ、軽量化できるというものです。

12108033_10153030913612735_8251534676452586834_n12088535_10153031246657735_9114711744764070840_nディファイアントシリーズはカーボンハンドルとアルミハンドルがありますが、現行シリーズとの違いはどちらもフルドローATAを稼げる新しいリムとカムが搭載されていることです。

12072742_10153031158247735_5478166414470197964_n競技用としてはハイパーエッジ(Hyper Edge)が登場します。ポディウムに搭載されたケーブルガイドはなかなか評判もよく、トラブルも少なかったのですが、このモデルでは採用されず、去年のハンティングボウの搭載されているダンパー付のケーブルガードになっています。リムとカムシステムはディファイアント同様のフルドローATAを長くする設計のもので、36インチのこの弓の安定性は38インチ以上になっているようです。グリップの調整システムは同じです。また、新しいDFXカムではデュアルケーブルストップに加え、リムストップも選択できるようになります。このあたりは好みの問題かと思います。ドローレングスは25.5-31.5インチです。

12144672_10153031198892735_6359674504613046849_nまた、Eliteが新しいメーカーのカモパターンを追加したのに続き、ホイットもアンダーアーマーと提携して新しいリッジリーパー(Ridge Reaper)というカラーを追加するようです。

普通は一日にまとめてカタログ含めすべて発表されるのですが、プロディジーRXの臨時追加から始まり、今回の発表でも一部情報しか出ず、カタログも出ませんでした。定期発表(毎年のこの時期)ではなく、臨時発表で何か出るかもしれません。

読者の方にはもうしつこいかもしれませんが、GMXハンドルをお勧めしています。