簡単に適正価格のプロショップを見分ける方法を。

この時期、一式の見積もりが依頼が多く届きます。ありがとうございます。それと同じくらい、他社で見積もりを取ったお客様から、本当にそれが適正価格なのか、20万円以上の見積もりが出されたが、本当にアーチェリー用品の価格はそんなに高いのかというという問い合わせが届きます。

これは難しい問題です。なぜなら、それぞれのアーチェリーショップにはその店主の考えがあり、私の意見・見解を押し付けて、それは高すぎると言ってしまっても、一歩間違えれば、弊社の営業活動になってしまいかねません。また、私の意見が正しいとも限らないうえ、はじめてお話しする方に私の意見が正しい伝わるとも限らないので、見積もりの弓具の部分に関して、私の方で意見することはほぼありません。

ただ、一点そのプロショップが良心的かを見分ける方法はあります。それは、見積もりにのっている「ボウスタンド」と「クイーバー」の価格です。前にも書いたように最初に購入するハンドル・リム・スタビライザー・サイトなどの商品に関して、何が適切かという意見は多くあります。高いものを薦めてくるからと言って、そのプロショップが良心的ではないとは全く言えません。納得いかないのであれば、店主とよく話をすることです。

しかし、そうではない商品もあります。それが「ボウスタンド」と「クイーバー」です。弊社でも高価格のクイーバーやボウスタンドを販売していますし、それぞれにはその価格に見合う性能があると考えていますが、この2つの商品に限って言えば、初心者が最初のセットを購入するときに高いものを見積もりに入れてくる理由は全くないと考えています。

この2つの商品に限っては、初心者に高い商品を薦める適正な理由が存在するとは全く考えていませんし、そのような主張を聞いたこともないです(*)。

*デザインなどのこだわりであなたが高いものを自分で選択するのは自由です。また、ターゲット競技のリカーブ選手を想定した記事です。たとえば、あなたが最初からベアボウでフィールド競技をすると決めてお店に行ったとすると高くなる理由は存在します。

そのプロショップで取り扱いしていないメーカーだから高くなったという可能性が残ります。たとえば、弊社のテックワンシャフトは他社には卸していませんので、他のプロショップでV1グレードのシャフトで見積もりを取ったら高くなってしまうのは、仕方ないことです。

しかし、この点も低価格の「ボウスタンド」と「クイーバー」ではクリアしています。上の写真左はFIVICSのクイーバーです。FIVICSは日本中の多くのプロショップで仕入れ可能なメーカーだと考えています。

写真右は弊社ではアバロンのものに変更しましたが、以前は同じ価格でウィン(KAP)のものを取扱いしていて、このメーカーも日本中のほぼすべてのプロショップで仕入れ可能な商品になっていることは間違いないです。

1.高価格の商品を最初に薦める理由が存在しない
2.低価格の商品は多くのプロショップで仕入れ可能である

以上、2つの理由から、「ボウスタンド」と「クイーバー」の見積もりがやたらと高い(*)プロショップは、私として良心的と考えることはできません。学校指定などがなく、違う店にできるのであればした方がよいでしょう。悩んでいる方の参考になれば幸いです。

*弊社の場合、2つ合わせて3,680円(税込・送料込み)です。