シュアロックが無段階調整の水準マウントシステムを発表

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シュアロック(Sure-Loc)からバランススタビライザーマウントという新しいスタビライザーマウントシステムが発表されました。

主にはコンパウンドで使用するものですが、これまでサイドロッドのウェイトの重さを調整することで、弓の水準を調整した来ましたが、この新しいシステムでは、センターロッドをサイトと反対側に無段階調整で横にスライドさせていくことで、弓の水準を得るチューニングになります。

SURE-LOC-BALANCE-PRO
ただ、センターロッドが横に移動して行く分、水準だけではなく、射った時のフィーリングも変わってくるので、早く実物が見てみたいです。4月入荷予定です。


KROSSENのアッパーがモデルチェンジしました。

Krossen Damper Stabilizers
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久しぶりにKROSSENに発注をしましたが、メーカーからアッパーがモデルチェンジしたという連絡がありました。

上が新しいアッパーで、下が2013年モデルのアッパーの写真です。今販売しているタイプのアッパーは再入荷しない予定です。

新しいモデルではロッドをより剛性のあるものにし、ロッドと金具の接合部分を改良して振動吸収性能を高めています。価格は現モデルより少し高くなります。

その他の在庫切れモデルも再入荷する予定です。

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新しい商品としては、クイックデタッチが発表されました。ストレート、5度ダウン、10度ダウン、15度ダウンの4種類です。今週発送されるそうなので、1週間程度で入荷する予定です。


ホイットのリカーブステルスショットの装着ガイド完成です。

Recurve_ion

昨日から販売を開始したリカーブステルスショットの装着ガイドが完成したので、アップしました。当店で購入したお客様には印刷したものを同梱で発送しますので、そちらで確認していただければと思います。

過去の紹介記事はこちらです。


チューニングアプリで一緒に仕事した、ジェークがレビューしている動画がこちらです。

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ちなみに、重量は本体がペアで112gで、取り付けのためのねじ・ワッシャー類が31gです。センターロッド1本分の重さです。確実に振動が減り、矢速も向上するとのことですが、Vバーで重めのセッティングの方で装着する場合は、サイドのウェイトを取り外したりして、一度セッティングのほうを見直す必要があるかもしれません。

装着ガイドのPDF版のこちらです。

リカーブステルスショット装着ガイド_JPアーチェリー
https://archery.co.jp/manual/Recurve_Stealth_Shot_Stringstopper_Ion-X.pdf

ハンドルを加工すれば(上側のねじを切る)HPXでも使用できますが、保証対象外となりますので、作業されるときはご注意ください。加工しなくても、下側だけならHPXでも取り付きますが、以前の記事通り、上下のダンパーに順番に当たることで振動を吸収するので、下側だけで使用した時には、あまり良い感覚ではなくなると思います。コンパウンドでは下だけで使用しますが、コンパウンドの場合はリムは上下には振動しないからです(近年のモデルはリムはほぼ水平のため)。リカーブで下だけで使うことはお勧めできません。


FUSE リアオフセットサイドアダプター

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Fuseから新作Vバーとして「リアオフセットサイドアダプター」が入荷しました。

従来からあるFuseのサイドアダプターは、センターブッシングに装着することを前提とした設計で、センタスタビライザーがクイックデタッチ式で取り付けられる仕様になっていました。(サイドスタビは通常のねじ込み式)

ただし角度調節は水平のみの1軸方向だけの稼働箇所でした。ダウン角を付けたいときはアダプター本体を斜めにせねばならずチョッと残念な見た目になるのは否めませんでした。

*参照 カーボンブレードサイドアダプター

一方で今回発売されたサイドアダプターは、従来のサイドアダプターとは使用目的が若干異なります。

昨年から発売されたHoytプロコンプ・エリートをはじめとする2014年モデルでは全てのターゲットモデル(ふりスタイルを除く)に装備された「リアブッシング」に用いる事を前提とした設計になっています。

*以下の写真は取り付けイメージです。

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リアブッシングに付属の5/16インチボルトで取り付けます。

この位置につける目的としては、センタースタビ側にかかる荷重バランスにおけるピッチコントロールを主な目的としています。

左右のローリングに対してのカウンター対策としては展開角度とウエイトの増減、ロッドの長さでチューニングを行います。

もちろん従来のサイドアダプターでも5/16インチのボルトさえ別に用意が出来れば写真のようにリアブッシングに装着しバランスチューニングを行う事は可能です。しかし、左右のみの展開しかできないため、見た目的にもスッキリせず残念な印象が有りました。

このため、より自由度の高い、そして見た目的にもスマートになる、上記のバランスチューニングを行うための上下左右の2軸方向で調節が出来るVバーが今回発売となりました。

では、逆にこのオフセットサイドアダプターを使ってセンターブッシングにつけるとどうなるか、です。

下の写真をご覧ください。

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*写真は付属の5/16インチボルトを使って取り付けましたが、本来は別にSAボルトを用意して取り付けてください。

ご覧のとおり、バッチリ使えます。写真のプロコンプ・エリートのハンドル幅にもギリギリマッチします。

ただ、1点だけご注意を。

ハンドルのフェイス面から撮影した下の写真をご覧ください。

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黄色の矢印で示した箇所のダウン角度調節ネジのアタマが残念なことにすっぽりと隠れてしまいます。

この点を承知の上でお使いいただけるなら問題は無いと思います。

*SAボルトはご自身でご用意くださいね。

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サイズです。

リアブッシングに取り付けるのであれば基本的にこのVバーのサイズを気にすることはありませんが、もしセンターブッシングにつけるのであれば上の写真のサイズをご参考にしてください。

ただ、上下左右の2軸方向で調整できるのはありがたいので、今後はセンタースタビライザー用クイックデタッチのSAボルトが付属したタイプも発売してもらいたいもんです。(←あくまでも個人的希望です)

それにしても、前々から個人的に思っているのはサイドスタビ側の装着方法はねじ込み式で、クイックデタッチ式にはならないのでしょうかね。。。この点がこの新製品の唯一の残念な部分と言えば部分でしょうね。

FUSE リアオフセットサイドアダプターはあちぇ屋CPおよび店舗で発売中です!


【予告】ビギナーボウにもデザインを

company2アーチェリー業界で働くのも9年目になり、今まで計画だけで終わっていたものができるようになってきました。実績がないとできないこともあるので、継続は力なりというものを実感しています。

現状、国内で流通しているビギナーボウ(リムとハンド合わせて1万円前後のもの)は、フランス製のカラフルなローランのプラスチック樹脂のものと、中国製のウッドのもの(SFのオプティモ+とサミックのポラリス)しかないのが現状です。もちろん、この中でもローランのリムを除けば、性能的にはどれもよいもので、トラブルも非常に少ないので、商品としては十分によいのですが、1万円台でももう少しデザインが良いものがないかずっと探してきました。

探し回って、また、弊社の販売規模との兼ね合いも考えた結果、イタリアの老舗アーチェリーメーカーである、Ragimの取り扱いをすることとしました。メイド・イン・イタリアのビギナーボウです。

matrixずっと、ずっと探してきましたので、初回入荷ロッドを見てがっかりということにならなければ、同一価格帯では世界中で最もきれいなデザインと仕上げをされている弓ではないかと思っています。

1(Rick Rappe著 Vintage Bowより)

厳密には同一の会社ではないのですが、Ragimは、かつてアメリカにあったブローニング(Browning)という会社の弓を製造していたメーカーです。この辺りはもう歴史の小咄ですがブローニングは19世紀に設立された銃器の会社で、20世紀に入ってから、OEMでそのディーラーネットワークを使って、弓の販売もしていました。その製造を担っていたのが、イタリアのRagim社です。

その関係はブローニングが1963年、Gordon Compositeというアメリカのサンディエゴにある会社のアーチェリー部門(工場)を買収し、67年に工場の設備を自社工場に移設するまで続きました。

ちなみに、ブローニングは現在ではアーチェリーから撤退しています。1970年代の後半にリカーブボウの製造を終了して、コンパウンドの製造を開始。2001年からPSEのライセンス生産に切り替え、2008-2009年に完全に生産を終了しています。

Ragim社はあまり日本では知られていないかもしれませんが、かなりの長い歴史がある会社です。歴史がありながら、まったりと拡大せずに生産をしているのがイタリアという国らしいと思うのですが、ご期待ください。


カヤ(KAYA)アーチェリーの2014年カタログが発表されました。

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本日、KAYAの2014年のカタログが発表されました。既存のラインナップに加えて、K3カーボンハンドルの新色と、新しいリム、新しいカーボンスタビライザーACE、ボウスリングが発表されました。

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写真がK3ハンドルの新色マットブラックです。ほかに現行の黒・赤・青・白の4色があります。

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リムは新しくウッドコアのデルフィナスと、フォームコアのアマゾンが登場します。新しいリムはまだテストしていないので何とも言えませんが、これまでのモデルで他メーカーと比べて、悪い点もありませんが、ずば抜けて優れている点も見つけられない、今どきの平均的な競技用リムというのが感想です。新しいリムでは新しい素材が使用されているようなので期待しています。1月のテルフォードで実射してみる予定です。

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スタビライザーでは5層構造のカーボンスタビライザーACE(…聞いたことあるような)が登場します。5層構成のロッドはあまり聞いたことがないので、ちょっと性能・特性は想像ができないです。テストし次第報告します。

入荷はすべて2月を予定しています。

KAYAアーチェリー 2014
https://archery.co.jp/catalog/2014KAYACatalog.pdf


HMC+とHMC22のウェイト、しばらくの間変更します。

HMC+スタビライザーとHMC22スタビライザーに付属するウェイトを特に定めていませんでしたが、販売当初からW&Wフラット型のウェイトを入れて付けて販売していました。それを期間限定でW&Wドーム型ウェイトに変更します。

フラット型ウェイトの入荷が順調ではなく、このままではロッドの在庫があっても販売ができなくなるためです。

フラット型ウェイトは発注をかけています。入荷日は未定です。フラットウェイトが十分な数、入荷するまでの措置です。

また、あわせてフラット型ウェイトの単体での販売も一時停止します。ご理解ください。

 


プレシジョン・バランス(Precision Balance)のダンパーウェイト

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この記事は昨日の記事の続きです

昨日入荷したプレシジョン・バランスのスタビライザーは、何といっても、このPBT(Precision Balance Technology)という内蔵型ダンパーウェイトが特徴的ですが、その説明の前にまずロッドのほうについて解説します。

スタビライザーのロッド部分は軽いカーボンロッドを使用しています。27インチで135gとアメリカ製のスタビライザーの中では最も軽いグループです。軽いことで有名なACEスタビライザーで27インチはありませんが、29インチのACEが134gですので、同等の軽さを実現しています。

また、レブン社のもう一つのブランド・ドインカーは、大口径のロッドを得意としていますが、このロッドは直径が0.64インチ(1.63cm)と、風の影響を受けにくい細身のロッドとしてデザインされています。細さという点では、今年の6月にアークテック(Arctec)が発売した直径16mmのクロスチューブカーボンと同等のレベルで、市販されている競技用のロッドの中では最も細い部類のサイズです。

*今年の世界選手権でリカーブ部門において最も使用選手の多かったHMC+の直径は20.5mmです。

「軽い剛性のあるカーボンロッド + 独自の振動吸収構造・振動吸収機能」というのが、ここ近年のトレンドのようですが、まさにそのトレンドの設計になっています。わざわざこのスタビライザーを購入して、先端のダンパーを外してシューティングする人はいないと思いますが、その場合は、剛性のあるACEスタビライザーのような感覚です。

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さて、先端のダンパーについてですが、説明書には、

「この特許申請中のPrecision Balance(ステンレススチール)内蔵型ダンパーウェイトシステムはショット後に発生する不必要な潜在的振動を取り除くのに非常に有効です。それぞれのウェイトに対して内蔵型ダンパーは中に滑り込ませて装着します。このデザインによってウェイトをロッドから独立させることができます。そのためこのウェイトは指で押すことで簡単に動かすことができます。なのでウェイトが自由に動かせなくなるまでネジを締めないでください。ダンパーが正しく機能しなくなってしまいます。

と書かれています。

通常の状態で力いっぱい締め付ければ、間にダンパーが入っているといっても、ウェイトは押しつぶされたダンパーによって動かなくなりますので、そうならないように、このロッドではウェイトを通す側のねじの長さを調整できるようになっています。ねじの長さによって取り付く向きが変わってしまうので、ねじの長さを調整できるようになっているカーボンブレードと同じです。

しっかりとエンドキャップを締め付けても、ダンパーが押しつぶされず、ウェイトが余裕をもって、手で触ると少し矢印の方向にぐらつく程度の余裕があるようにしてください。この状態でエンドキャップ(写真の黒いキャップ)を最後まで締めこんで固定しても、ウェイトは手で触ると動きます。Aボムダンパーなどの先に取り付けられたウェイトくらいの動きがベストのようですが、自分に最適にテンションはチューニングしてみてください。

シューティング時にこの独立した構造によって、大きな振動も小さな振動もとるということのようです。

テストした感じですが、びっくりするほどまっすぐ弓が飛び出します。ロッドの剛性といったことではなく、普通のスタビライザーでダンパーを使用すると先端のウェイトが全方向に動いて振動をとるとともに、その動きが飛び出しを邪魔しますが、このスタビライザーでは、ウェイトの中をロッドの軸が貫通しているので、ウェイトが上下・左右方向に動くことはなく、前後(バック面~フェイス面)のみに動いて振動を吸収するので、飛び出しの邪魔をしません。

ただし、そのことによって、さらに飛躍的に振動吸収能力が増している感はないです。

現在、HMC+などの高剛性のスタビライザーをすでに使用していて、センターにダンパーを取り付けているのであれば、「ダンパーを取り付けた状態での振動吸収能力」と「センターにダンパーを取り付けずにアッパーを取り付けた時の飛び出し」という感覚の平均値に近いです。

今回はスタビライザーと5オンスウェイトが入荷しています。次回の荷物(入荷日はまだ未定)で、サイドとダンパーウェイトが入荷する予定です。

サイズによって値段が違います。また、なかなかに高いスタビライザーです。コストパフォーマンスを考えると、やはり1万円を切るHMC+スタビライザーに敵うものはなかなか登場しないですね。

以上、リカーブの話です。

前回、プレシジョン・バランスについて触れたのは、コンパウンドのスタビライザーについて書いているときでしたので、次の記事でコンパウンドの面からも少し書いてみたいと思います。


プレシジョン・バランス(Precision Balance)のスタビライザーが入荷

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プレシジョン・バランス(Precision Balance)のスタビライザーが入荷しました。

今年の1月にビー・スティンガーと代理店契約した時に少し触れた、ドインカーを擁するレブン社の新しいブランドである、プレシジョン・バランス(Precision Balance)のスタビライザーが入荷しました。

3月ごろに生産を開始するといっていたのですが、入荷は11月、もう2014年の時期になってしまいました。

 

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テストしてみましたが、面白いスタビライザーです。軽量カーボンロッドと、ウェイト部分に上の写真のように、独自の構造を備えています。

FIVICSのウェイトダンパーと違うのは、固定されたウェイトの間に振動吸収素材を挟みこんでいるのではなく、写真のねじの長さをあらかじめ調整し、少し遊びを作り、その間でウェイトが自由に動くことで振動を吸収するという構造です。

ウェイトダンパーではロッドとウェイトは接続されていますが、こちらはロッドのねじは青のダンパーと接続されていて、そのダンパーがさらにウェイトとつながっている構造です。

 

 

10時過ぎてしまいました。明日、子供の予防接種で朝早いので、続きは明日ということでお許しを。


Pro Comp Elite FXが入荷!

Hoytの2014年モデル、プロコンプエリートFXが入荷しました。(GTXカム)

2013年発売のプロコンプエリートをコンパクトに、そして軽く、よりハイスピードになったモデルです。重さ2.08kg、アクセル間が35-1/4インチ、ブレースハイトは7インチ。GTXカムかスパイラル-Xカムかの選択です。

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(パールホワイト)

 

手にした時、プロコンプエリート(37-7/8インチ)に比べて明らかに軽く感じます。

 

今年のからいくつかのモデルに採用されている「ショックロッド」

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上に3本、下に3本で計6本。

より静かに、そして余分な振動を取り除く効果に期待が持ています。

 

リアブッシング

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5/16インチのリアブッシングは下向き重心のスタビセッティングの自由度を向上させてくれます。

またハンドルフレームは各所に溝が切ってあり、軽量化が図られています。

 

 

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剛性アップの為に変更されたエアショックダンパーの接続部分。

接合部の形状を変た事で、折損を防ぎます。

 

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プロコンプエリート(37-7/8インチ)との比較。

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上下のリムとハンドルの接合部を結んだ線で見比べると、左のプロコンプエリート(37-7/8in)がストレートハンドルに対し、FXは約1.5インチ引っ込んでおり、リフレックスが強めの設計になっています。

ハンドルの上下間における中心位置はシェルの底。これはプロコンプエリートと同じ設計です。アッパー側により重心が来るようになっています。

 

軽くなった全体重量、ハイスピードになったハンドル。

プロコンプエリートの大きさ、重さが導入のハードルになっていた方にとっては嬉しい追加投入となるでしょう。

あちぇ屋CP店、店舗にて販売中です。