フーコーの使い方忘れた…。

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最近英語ばかり読んでいたので…母国語で文書が読めるのって楽しい!!
前の記事でアーチェリーの「歴史」から、最新のアーチェリー用品のレビューの基礎を作るという事を書きましたが、その詳しいやり方を思い出そうとしたら忘れてました…。
どちらの本もお当時お金がなかったので、図書館で読みましたが…いざ、それをベースに仕事しようとすると、図書館で読んだ程度の理解では全く歯が立たず…机の隣においておくことにしました。2冊で約8,000円…仕事に使うたぐいの本は本当に高いです。。。
アプローチとしては、
フーコー的方法で歴史を扱うことは、歴史の目的論をとらないことだ。すなわち進歩(昔と違って今は素晴らしい)、もしくは退歩(昔の方がよかった)を前提としない。「現在」を過去とちょうど同じくらい、私たちにとって不透明なものとして理解するためするに歴史を用いる。どのようにして現在が過去から直実に発展したのかをたどることではなく、要点は現在を診断する方法として歴史を用いるところにある。
*かっこの中の自分が加えたもの、それ以外は本文から。
というやり方です。さすが専門書、説明がまとまってます。

FIVICSの練習用タブフレームが入荷しました。

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本日、FIVICSから入荷があり、Co-Starバックパックなどが補充されています。
新しい商品としては、たぶフレームEPというものが入荷しました。もともと、セーカー1タブは握りこまないように設計されていますが、実用性を考えてのサイズになっています。
こちらの商品をセーカー1タブにつけることによって、ほぼ完全に握りこむことを修正でき、正しいアンカーを身につけることができます。
ただし、これを使用すると著しくタブが使いにくくなるので、基本的には練習用(制限時間がないとき)に使用することをお勧めします。もちろん、試合でも使用できますが、1射にかかる時間は5秒は長くなると思います。1分3射だったら結構アウトな数字です。
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Sサイズ~Lサイズの3種類ですが、Mサイズだけ、Sサイズのセーカータブでも使用できます。取り付けと取り外しはかなり簡単です。この商品を使用して正しい取り掛、アンカーを習得した後は、取り外して試合に臨んだ方が良いと思います。

JPアーチェリー大宮店にラジオの取材です

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JPアーチェリー 大宮店に女性のためのスポーツ情報をお伝えするNACK5のJO-SPOという番組が取材に来られました~。女性スタッフの村田が店長として切り盛りしているプロショップです。
福島和可奈さんというタレントの方がアーチェリー初挑戦してくださいました。
放送は6月3日(月)~6日(木)
朝10時10分~10時20分
NACK5のJO-SPOです!!

何ともベーシックな一冊でした。

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写真の上は本の裏表紙です。
予約していた、世界初の1400点アーチャーで、12個の世界記録を持っていたCLINT FREEMAN氏の著書「Compound Archery my Way(コンパウンド・アーチェリー・マイ・ウェイ)」という本が届き読んでみましたが、全編通していたってベーシックな技術についての解説本でした。。。ちょっと残念。
新しいものとしては、道具についての解説で、最近流行りのスピードボタンについての章がありましたが(自分が知る限りでは技術本でスピードボタンにこれだけのスペースを使った本は世界初)、理論的な解説についてがほとんどで、スピードボタンのチューニングや、ワンポイントアドバイス的なものはありませんでした。
英語ですが、大久保店においておきます。5,000円もしたのに…。
著者は上記動画のオーストラリアチームでカーボンマトリックスを使用している選手です。

ワールドカップ上海 田畑選手が銅メダル獲得!!

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昨日行われたワールドカップ上海で田畑選手がフルセットの試合を制し、銅メダルを獲得しました!!!
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右側が勝者・田畑選手の点数です。おめでとうございます!!


1:15秒あたりから準決勝の様子が収められています。1週間以内には、ブロンズマッチの試合の様子がアップされるはずです。

ついにコンプリート!!! より精進します。

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本日、家に戻るとそこにはアメリカから届いた小包が二つ…。

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つ、ついに…中身は「Legend of the archery」という、1992年に企画された、これまでのアーチェリーの本をすべてまとめて復刻しようと企画されたシリーズ。図書館で3年間かけて少しずつ雑誌アーチェリーのバックナンバーをほぼすべて読みましたが、これのアメリカ・イギリス版です。
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1. “Archery,” by Longman and Walrond;
2. “A Study of Bows and Arrows,” by Saxton Pope;
3. “The Witchery of Archery,” by Maurice Thompson;
4. “Target Archery: With a History of the Sport in America,” by Robert Elmer;
5. “Archery, the Technical Side,” by Hickman, Nagler and Klopsteg;
6. “Toxophilus,” by Roger Ascham and “Archery, its Theory and Practice,” by Horace Ford;
7. “Turkish Archery,” by Paul Klopsteg and “Modern Methods in Archery,” by Reichart and Keasy;
8. “Book of the Longbow,” by Robert Elmer;
9. “Hunting the Hard Way,” by Howard Hill;
10. “Wild Adventure,” by Howard Hill;
11. “Archery,” by Robert Elmer;
12. “Hunting With the Bow and Arrow,” by Saxton Pope;
13. ” American Archery,” by Robert Elmer;
14. “Fred Bear’s Field Notes,” by Fred Bear;
15. “The Archers Craft,” by Adrian Hodgkin;
16. “The Book of Archery,” by George Hansard,
17. “Sagittarius, ” by Bob Swinehart;
18. “The Complete Book of the Bow and Arrow,” by Howard Gillelan;
19. “Ishi in Two Worlds,” by Kroeber;
20. “A Bibliography of Archery,” by Lake and Wright;
21. “The Grey Goose Wing,” by E.G. Heath;
22. “The Adventurous Bowmen,” by Saxton Pope;
(アメリカ初のアーチェリー雑誌)
23. “Ye Sylvan Archer, Vol. 1”
24. “Ye Sylvan Archer, Vol. 2”
25. “Ye Sylvan Archer, Vol. 3”
26. “Ye Sylvan Archer, Vol. 4”
27. “Ye Sylvan Archer, Vol. 5”
28. “Ye Sylvan Archer, Vol. 6”
29. “Ye Sylvan Archer, Vol. 7”
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全部で29冊もありますが、ここに欧米社会でのアーチェリーの歴史のすべてが記録されています。なかには、すでに持っている本(半分くらいは著作権が消滅しているのでいろいろな出版社で出ています)や、翻訳済みのホレース・フォード氏の本も含まれていますが…-本日、シリーズをコンプリートしました!!
1250部限定のもので、1153コピー目でした。大人買いしちゃいました☆
何年かかるか見当もつきませんが、必ずや全部読んで(1500年代のアーチェリー本は
英語の文法が古過ぎて読める気がしませんが)、勉強し、精進します。
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まずは読み終わらないアーチェリー競技初(1972年)のメダリスト、ジョン・ウィリアムスの著書を読破しなくては…サイドアンカーの位置は今とはだいぶ違う場所(上の写真)でした。35年前の本です。

HMC22 と HMC+ についての分析

前回の公開テスト記事から、いろいろと考えました。でたらめでない弓具テストをすることは簡単ですが、的外れでないテストをすることはなかなか困難です。技術的な全く正しいとしても、その結果が価値のないものでは意味がありません。

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振動を人間がどう感じるかについて、考えましたが、今回は取得したデータをそのまま使うのではなく、二乗して使用しました。今回はスタビライザーのロッドについての振動吸収性能を知るためのテストです。スタビライザーに必要なのは発射時の振動吸収であって、わずかに残る振動吸収についての評価は難しいです。これは個人的な考えですが、大きな振動の感じ方は多くの方で共通しますが、弓に残る小さな振動の感じ方の違いは大きいように感じます。
そこで、データを二乗することで、より小さな振動が結果に与える影響を小さくし、大きな振動が結果を与える影響を大きくしました。上のグラフのX軸が加速度だとすると、Y軸が結果に与える影響です。前回は単純に加算しただけなので、比例していますが、今回は小さい振動(加速度)の影響を小さくし、大きい振動の影響を大きく加工しています。
その結果、下記の通りとなりました。
68インチの42ポンドで、HMC+センター28インチだけを装着してシューティングした場合の振動と振動時間を100とすると
1.68インチの42ポンドで、HMC+センター28インチだけ – 振動 100 振動時間 100(117ms)
2.68インチの42ポンドで、HMC22 センター28インチだけ – 振動 79 振動時間 94(110ms)
3.68インチの42ポンドで、通常環境 –          振動 74 振動時間 93(109ms)
4.68インチの42ポンドで、通常環境にセンターだけHMC22(28″) – 振動 76 振動時間 95(111ms)
5.68インチの42ポンドで、すべてのロッドをHMC22 – 振動 69 振動時間 97(114ms)
6.68インチの34ポンドで、通常環境 – 振動 48 振動時間 100(117ms)
7.68インチの34ポンドで、すべてのロッドをHMC22 – 振動 42 振動時間 103(120ms)
という結果になりました。
もっとも振動のおさまりがよかったのは、普段いろいろな道具をテストしているスタッフが使用している私物の弓(通常テスト環境)でした…あらら。まぁ、最近ハンドルをINNO MAXにして、VバーをCX 2 にしたばかりなので、最新の弓具といえば最新の弓具でもあります。
もっとも、振動が少なかったのは、ロッドをすべてHMC22にした場合でした。さすがといいっていいと思いますが、センターだけの場合HMC+との違いは3%だけでしたので、昨日の実射で違いが判らないといった自分のことは許していただきたいです…3%の振動の違いは…分かる人はわかるかもしれませんが…ピックアップでないと計測するのは難しいと思います。
ロッドをすべてHMC22の方が7%振動吸収に優れている点は間違いありませんが、重さでは、HMC+よりも、126g(ウェイト5つ分)も重いことにも注目する必要があるかと思います。これだけの重さがあれば、アッパーと、カウンターかリムセーバーを付けることが可能です。
HMC22の方が7%振動吸収に優れていることは確かですが、セッティングの自由度を考えれば、軽い弓を好まれる方はHMC+を選択し、その分(126g)方のセッティングの自由度を確保することがよいと思われます。また、HMC22の方が振動吸収がよいのは間違いないので、HMC22を使用してもなお、アッパーなどの道具を使用する体力に自信があり、重い弓を好まれる方には、HMC22はよい選択肢だと思います。
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次に振動の特性です。振動の吸収性能はどの程度の振動を吸収するかですが、吸収できない振動は、グラフに出てきます。そのグラフには大きな特徴の違いがあります。
グラフの上がHMC+で、下がHMC22です。HMC+が縦に膨らんでいるのに対して、HMC22は横に伸びているのが分かるかと思います。これはHMC+では柔らかい先端が大きく振動するために、大きな振動を抑えられないものの、その後の小さな振動をうまく吸収し、振動のおさまりがよいのに対して、HMC22では、高い剛性で大きな振動を抑えるものの、剛性が高いために小さな振動をうまく吸収できず、振動が収まらず、余韻が長く続くことを意味しています。どちらが良いか…これは好みの問題だと思います。どちらの方がよりグルーピングするという研究・主張は存在しないと思います。
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(↑グラフ上が5番、下が7番)
今回、HMC22を34ポンドという環境でもテストしました。このテストはあくまでも高い剛性のHMC22の低いポンドでの振る舞いをテストするためのものです。
42ポンドと34ポンド、そして、軽量カーボンとグラスファイバーリムの違いですので、本来発生する振動は大きく違いますが、ロッド剛性が弓のパワーとあっていないために、何度かの揺り戻し(基本的には下のグラフの方が振幅が小さいが時折大きく振れる)が発生し、また、振動が収まらず、パワーにすると7割程度である34ポンドと42ポンドの振動継続時間がほぼ同じになってしまっています。
もちろん、34ポンドでHMC22を使うためのチューニングをすることで、この揺り戻しを無くすことは可能であると考えられますが、ロッドを買って、ウェイトを付けてすぐに使うのであれば、剛性が高すぎると言えます。
34~36ポンドでのHMC22の使用はお勧めできません。
*通常のテスト環境は
ハンドルはWIN&WIN INNO MAX、リムはM42がINNO EX POWER、ブラックマックスエクステンダー、HMC+サイド、V-Zeroダンパー、FIVICSアッパー、CX 2カーボン Vバー。シャフトはX10を使用。今回、M34ではバンブーファイバーリムを使用しました。
ノイズを1とした時、取得データが10になった時点を振動の開始とした。また、後続10データ(サンプリング2000回/秒)の合計値が50を切った時点を振動の終了とした。50の振動はクリッカーが落ちた時の振動とほぼ同じ。
3軸加速度の合成加速度を二乗し、その値を合算した値をハンドルの振動を比較するインデックスとしました。
テストはシューティングマシンではなく、シューターが行いました。それぞれのセッティングで、何射か射ち、そのデータの中で最も振動の合計が少ないもの(振動が大きい射はシューターの問題だと推測されるため)を使用しました。

HMC22 / HMC + のデータ収録完了

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加速度センサでのデータ収集終了。これからデータを加工して、レビューを書きます。

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加工していないデータは上記の通り。
上から、
– ハンドルとリム(M42)にHMC+ センターのみ
– ハンドルとリム(M42)にHMC22 センターのみ
– ハンドルとリム(M42)に通常テスト環境
– ハンドルとリム(M42)に通常テスト環境で、センターのみ HMC 22
– ハンドルとリム(M42)にすべてのロッドをHMC22
– ハンドルとリム(M34)に通常テスト環境
– ハンドルとリム(M34)にすべてのロッドをHMC22
です。
*通常のテスト環境は
ハンドルはWIN&WIN INNO MAX、リムはM42がINNO EX POWER、ブラックマックスエクステンダー、HMC+サイド、V-Zeroダンパー、FIVICSアッパー、CX 2カーボン Vバー。シャフトはX10を使用。
今回、M34ではバンブーファイバーリムを使用しました。

HMC 22 のエクステンダーだけについてのレビュー

HMC22のレビューですが、2回に分けます。まずは、前半です。届いたロッドをテストしましたが…HMC+が十分にいいロッドで困りました。
現在、テスト用の弓は「INNO MAX + INNO EX POWER 42ポンド+ HMC PLUSのセンター・サイド + CX2 Vバー + ブラックマックス(終売品)エクステンダー」というものですが、このセッティングで十分に振動吸収がなされており、HMC22の良さを理解することが困難です…。
ということで、これまでメーカーの人との話を振り返れば、HMC 22の一番の目的はコンパウンドでも使用できる高い剛性を持つロッド、ライバルはこれまでのイーストンやFIVICSではなく、ドインカーのプラチナムシリーズやB-stingerを想定した設定になっています。
と考えれば、42ポンドの弓では振動吸収能力の違いを感じ取るのが困難かもしれません(ロッドの重さが違うので、シューティング感が違うことは容易にわかります)。
低いポンドでは、HMC+がおすすめなのは明白ですが、低いポンドだけではなく、30ポンド台後半まではHMC+の方がよいと思います。(セットとしての)HMC22が選択肢に入ってくるのは、明らかに40ポンド以上です。
その話はもう少し煮詰めて、コンパウンドでもテストしてから、今度書きます。
ここからはエクステンダーの話です。セットとして…つまり、センター・サイド・エクステンダーでHMC22の良さが分かるのは40ポンド以上ですが、エクステンダーだけであれば、一般的なポンドでもお勧めできます。

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以前、WIN&WINが販売していたエキスパートというハンドルです。構造的にはとても興味深いハンドルでした。今年、HOYTが同じようなコンセプトのハンドルを作っているので、時代を先取りしすぎていたといっていいかもしれません。
*カーボンとアルミの接合部が剥離するというトラブルも抱えていました。
昔のアメリカの資料を読むと、”愛機”という概念があり、それを使って、ターゲット、フィールド、ベア、ハンティング…すべてのことを1本の弓でこなしていました。
そのため、良いハンドルに求められていたのはオールマイティな性能でした。一昔前までのハンドルはスタビライザーなしでもうてるように設計され、あらゆるセッティングで一定の性能が出るようになっています。
しかし、現在では、というよりも、本当に近年ですが、より特化された設計が増えています。ベア用のハンドル(スピギャなど)、ハンティング用のハンドル(WINのRCX-17やHOYTのバッファロー)など、設計を特化することで性能を高めたハンドルが増えています。
2013年にホイットが出したプロコンプエリートはとてもスタビライザーなしでうてるようなモデルではありません。このハンドルは重いセンターと合わせて使用する前提で開発されています。しかし、そもそもユーザーがセンタースタビライザーなしで、このターゲット競技用として販売されている弓を射つことがあるのかと考えれば、そのようなことはまずないと思われるので、スタビライザーなしでもうてる配慮を”しない”事で、ハンドルの性能を引き上げています。実際、今行われているワールドカップでのこの弓のシェアはかなりのものになっています。
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エキスパートハンドル。ほとんどのアーチャーはエクステンダーを使用していますので、エクステンダーを込みで、エクステンダーありきで、ハンドル(弓)というものを考えた時、このデザインはその一つの答えとしてありだと思います。ちなみに、設計としては大変挑戦的ですが、個人的には保守的な設計が好きなので、テスト以外で使用はしませんでした。
記憶が正しければ、この出っ張っている部分は3~3.5インチのエクステンダーに相当します。逆テック構造で、上下からエクステンダー部分をサポートし、振動吸収と左右方向のブレを減少させ、飛び出しがよくなります。まぁ、写真通り、かなり前重心になるのでその面でも飛び出しは抜群でした。
奇抜なデザインだったためか、2年ちょっとで販売が終了してしまいましたが、記憶に残るハンドルの一つです。
このハンドルの設計に限らず、ハンドルからエクステンダーまでは1つの固体(以前な書いたソリッドなフィーリングで)として使用したいというお客様の要望は常にあります。たくさんのアーチェリー用品に出会える立場だからか、終売品にもかかわらず、当店のスタッフでX10スタビライザー(旧モデル)とブラックマックスを使用している人間が一人ずついます…。。
今でも問い合わせが来ることもあります。どちらも、5~6年前には生産が終了しているモデルであるにもかかわらずです。
これらのモデルに続く商品として、HMC22のエクステンダーは期待できるのではないかと思っています。全部HMC22でそろえるのは高ポンドでないと、メリットを実感しづらくても、エクステンダーだけHMC22にすることで、ソリッドなフィーリングを得ることは可能です。
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左はHMC+、右がHMC22です。カタログ値では7%の違いですが、ブッシングを比べるとかなり太いです。
重さですが、
・HMC + 5インチ 68g
・HMC 22 5インチ 86g
*ブラックマックス 5.5インチ 70g
でした。公式にHMC+と比べて、どの程度多くカーボンを使用しているかは公表されていませんが(形から計算すると17%増です)、カーボンの使用量はかなり増えていると思われます。また、重さはロッドのカーボン使用量の増加に伴うものです。
これは、生産が終了した(まだ在庫はあります)HMCとの比較でもわかります。
・5インチエクステンダー(ブッシング + 5インチロッド + ブッシング)
-HMC 100g
-HMC 22 86g
・28インチセンター(ブッシング + 28インチロッド + ブッシング)
-HMC 160g
-HMC 22 177g
ロッドよりもブッシングの重さが大きいエクステンダーではHMCの方が重いですが、ロッドの方がブッシングよりも重くなるセンターではHMC22の方が重いです。発売当時は革新的なスタビライザーだったHMCも、今では、ブッシングばかりが重いロッドになってしまっています…技術の進化恐るべし…。。。
HMC 22をエクステンダーに使うことで、(たぶん2005年あたりから)主流になりつつあるソリッドな感覚を体験することができ、かつ、重さもHMC+比で15gほど、HMCからの乗り換えであれば、逆に軽くなります。
ポンドが低いお客様でトータルでスタビライザーの剛性高くしすぎると、逆に振動が増してしまうことがあります。クラブ等に所属されているのであれば、高性能の剛性の高いスタビライザーを16~20ポンドのウッド・樹脂ハンドルにつけて射って見る事で、どういった現象か知ることができます。ただ、エクステンダーだけ剛性を高くすれば、振動は相対的な柔らかいセンターロッド・サイドロッドに逃げていきますので、さらにその先により柔らかいタンパーがあれば、振動が逆に増えてしまう状態になる可能性はかなり低いです。軽いポンドのお客様には、まず、エクステンダーのみで試してみることをお勧めします。
…本日はここまで、明日、コンパウンドなどでもテストし、センター・サイドについての後半部分書きたいと思います。