矢のディンプル効果がついにターゲットの世界に

dimple

↑下記論文より引用

アーチェリーとディンプル効果についてご存知でしょうか。ディンプル効果とは、物体の表面にディンプル(くぼみ)を設けることで、より遅い速度で空気を乱れさせる(乱気流を発生させる)効果のことを指しています。

ディンプル効果が、結果として、どのようなメリットをもたらすかは、運動の状態によって違います。例えば、回転するゴルフボールでは飛距離が伸びるそうです。

アーチェリー業界ではどうかというと、2009年にディンプル効果により、横からの力から受ける力を低減することができるというレポートが発表されました。ポイントは、この実験が矢のような低速で動くものにも働くことを証明したことです。

Side Force Suppression by Dimples on Ogive-Cylinder Body(英語 – PDF)
http://www.texasarchery.org/Documents/Dimples/Side%20Force%20Suppression%20by%20Dimples%20on%20Ogive-Cylinder%20Body.pdf

横からの力ということで、さっそく2011年にはFUSEがスタビライザーにディンプルをスタビライザーに設けることで、横からの力(横風)から受ける影響を低減するカーボンブレードESスタビライザーを発表し、ある程度の支持を得ました。

NAP-Crossfire

アーチェリーにおけるディンプル効果がはっきりと実証される前に、アメリカのNAPアーチェリーが、おそらく経験則によって、矢のポイントにディンプルを設けることで、矢飛びをよくするというポイントを開発しました。

詳しくは時間ある時に読んでみようと思いますが、NAPは矢におけるディンプル設計の特許を持っていると主張しています(*)。

*原文 : The one-piece cartridge is packed with features starting with patented dimpling, similar to that on a golf ball, which prevents air from “Sticking” to the cartridge that in turn provides increased flight control.

コンパウンドから発射される、特にポイントの重いブロードヘッドにおいては、矢のポイントが左右に触れながら飛んでいくパラドックス運動を大きく考慮する必要はなく、矢はほぼまっすぐ飛び出します。

対して、ターゲット競技ではそれほど簡単な話ではないので、なかなかディンプル効果を利用した商品は登場しませんでしたが、いつに、ターゲット用のディンプルポイントが登場しました。

dimplespointイタリアメーカーのポイントです。メーカーの説明書がイタリア語で残念ながら読めません…。申し訳ございません。素材はイーストンの純正ポイントと同じステンレスですが、価格は約3倍です。

メーカー商品説明書
http://www.texasarchery.org/Documents/Dimples/Punta%20al%20vivo.pdf

少し前から販売されていて(確か2011年)、ちょっと不具合があり、一度マーケットから消えましたが、マイナーチェンジして再登場するそうです。よりパラドックスの大きいリカーブでの実績はほぼないですが、パラドックスの影響をほぼ受けないコンパウンド競技では使用アーチャーが国内記録を塗り替えるなどの実績を残しているそうです。

mike5コンパウンド用のみとしての取り扱いで現在検討中です。

超軽量ハンドル 580gのFB5.3ハンドルが入荷

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2013年世界ターゲット選手権の観戦記”その1″しか書いていないことに今気が付きました。帰国後、すぐに2014年のラインナップの発表が多くのメーカーからあり、その更新作業の中で忘れていたようで申し訳ないです。

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SONY DSCというのをこのハンドルの入荷で思い出しました。世界選手権でフランジィーリさんと話した時に、新しいファイバーボウのハンドルFB5.3を娘のカーラがこの試合で使用しているから、あとで見せてあげるよ言われ、予選終了後に何枚か写真を撮って感触を確かめさせてもらいました。上の写真は実際にカーラ選手が試合で使用した弓のものです。

そのことの記事を書いたつもりだったのですが…見つけられず。

軽量ハンドルという言葉を1,000g前後のハンドルで使ってしまっているので、このハンドルは超軽量といっていいと思います。基本設計はFB6.3ハンドルと同じです。FB6.3ハンドルが25インチハンドルであるのに対して、FB5.3ハンドルは23インチハンドル。25インチハンドルが630gで、新しく入荷した23インチハンドルは580gしかありません。

高剛性の高性能フルカーボンハンドルでありながら、重さはオプティモのようなウッドハンドルや、ローランのような樹脂ハンドルよりも軽いです。

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グリップは丸みがあるスタンダートなサイズのミドルウッドグリップです。

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リムポケットはファイバーボウ(Fiberbow)独自のシステムで、基本的には下リムのボルトだけを偏芯させてセンター調整をします。上のボルトもボルトを交換することで偏芯させての調整は可能ですが、別売りです。

fiber_fb5.3

ハンドルは軽ければいいというものではありません。競技スタイルに応じ適切なハンドルの重さが存在します。この600gを切る超軽量ハンドルは、例えば、ベアアーチャーにとっては軽すぎてほぼ使用されていませんが、車いすで競技されているアーチャーの間ではかなりの人気を得ています。

高性能なハンドルです。ただ、とても軽いが軽すぎるになってしまうアーチャーにはおすすめできません。軽さを追求するアーチャーにとっては最適な選択肢だと思いますが、すべてのアーチャーに勧められるものではありません。とにかく軽いハンドルを買って、あとはスタビライザーなどで調整すればいいというものでもありません。重心はその作戦で調節可能ですが、モーメントの調整はかなり困難です。

また、出版日の古いアーチェリー技術ガイドなどで「軽いハンドルがお勧め」などと書かれていたとしても、著者の人が想定しているのはたいてい1,000g程度のハンドルのことであり、このような超軽量ハンドルをことを指しているケースはあまりないと思われます。ご注意ください。

センス&フィール ワックスが入荷しました。

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以前にFLEXの香りつきサービングをテストしましたが、香りの持続性で問題がありました。いろいろと相談した結果…香りづけするものがあればいいのではないかということで、香りつきの弦ワックスという形になりました。

SONY DSC香りの種類は8種類です。

・サン(太陽)

・ビタミン

・エナジー

・オーシャン

・トロピカル

・ホワイト

・フォレスト

・ベリー

です。具体的な香りは…説明する自信がないのでイメージでお願いします。どの香りもケミカルな香りです。

明日より各店舗で全種類展示しますので、実際に試してから購入することをお勧めします。

そもそもの性能は、大手弦メーカーのフレックス(FLEX)社が使用している通常の弦ワックスで、UVカット効果(弦の紫外線による劣化を防ぐ)が付加されています。

17g…シールタイトより少し少ないですが、弦ワックスを使い切る人はめったにいないので…問題ないと思います。

一点注意していただきたいのは、カラーワックスということです。キャップの色がワックスの色です。白または同等の薄い色の原糸・サービングには、無色ワックスであるホワイトとトロピックをお勧めします。それ以外のワックスを使用すると弦にはわずかにワックスの色が付きます。

通販でも販売しますが、ぜひ、店舗でお試しください。

インドア的、リカーブ用/コンパウンド用取扱い開始

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どっちにも使える両用タイプのほうが便利でいいと思いますが、両用タイプのメーカーの在庫がなくなったために、リカーブ用の取り扱いを始めました。

上の写真の左がリカーブ用でXが印刷されていません。右がコンパウンド用で10点がありません(リカーブのXが10点です)。

両用タイプの次回入荷は未定ですが、もう作らないということではないそうです。

【重要】「ふりがな」情報の追加について

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本日より、JPアーチェリーのあちぇ屋・あちぇ屋コンパウンドで、商品を注文するときにお客様のお名前の「ふりがな」の入力が必須となります。会員登録されているお客様は注文時に情報の更新が必要です。ご協力ください。

注文時に入力する情報はできるだけシンプルがよいと思っていますが、電話対応時に、近年の名前の多様化で漢字だけで読みを判断することが難しくなったことへの対応です。ご理解ください。

2014年に向けて動きます!!

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みんなが揃うタイミングで、少し早目の忘年会をしました。まだ1か月ありますので、気を抜かずまだまだ頑張ります!! 通販は12月27日までの営業です。

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今回はがっつりしたメインディッシュとワインがおいしい日仏バルさんにお世話になりました。オープンしてまだ3週間ほどのお店で、ホームページもまだないですが、味とサービスは素晴らしいです。お酒のチョイスもなかなかで、国産のマール(味はグラッパに近いですが)も飲めます。これからもお世話になります。なぜか、土下座しているサンタの人形がありました…。


神楽坂にバル新店-日仏ワインと創作ビストロ料理を提供
http://ichigaya.keizai.biz/headline/1780/

忘年会前は全社ミーティングでした。今年の反省点と、来年の営業方針を話し合いました。

2012年は店舗の強化、2013年はオペレーションの強化を目標に頑張ってきましたが、2014年は通販の強化と情報の連携・再統合を目標に頑張ります。2012-2013年度はいくつかの店舗が閉店になる一方で、大手のネット通販の新規参入が進みました。大手代理店でネット通販をしていないのは、エンゼルさんだけです(*)。

*海外向けの英語のネットショップは運営されています

そのアーチェリー業界の大きな流れの中で、2014年はどう営業していこうか迷いました。店舗で企画やセールをしたりすることで店舗に集客をして、店舗が苦戦をする流れを食い止めるために頑張ろうかとも思いましたが、ネット価格を気にしすぎて赤字になったヤマダ電機の決算や、通販業界で激しく競争するヤフー・楽天・アマゾンがともに成長していることが報じられています、

経営者の判断として、ネット通販を強化する大手各社の流れに逆らうよりも、むしろ、その風に乗って、同じ方向で互いに頑張ることで、競い合うことでより良いサービス・より豊富な情報がお客様に提供され、お客様から”ネット通販”という販売方法が、さら支持を得ることで、通販市場自体が拡大することで、全員が勝者になることも十分可能だと思います。

なので、2014年は大手が作り出した”風”に乗って、通販部分を集中的に強化し、より豊富な情報、豊富な商品を提供できるようします。

というのが大まかな流れになると思います。話し合われた具体策は、個別に提供できる時点でお知らせします。2014年もよろしくお願いします。

ホイット クアトロリムのフォーミュラタイプ販売開始しました。

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大手代理店が価格を決めて販売を開始したので、本日より弊社でも販売を開始しました。お待たせしました。

今の日本のアーチェリー用品の価格は異常な状態です。今回も大手さんの通販サイトでは、クアトロリムがF7リムよりも実質安い価格で販売されています(フォーミュラーシリーズのみ)。

新製品の上位モデルを安売りしなければいけない内部事情があるのでしょうから何とも言えませんが、小さいところは大手に振り回されるしか…とは言いたくないので、弊社ではホイットの正規の位置づけ通り、クアトロリムを上位のモデルとして、F7リムよりも高い価格で販売させていただきます。まぁ、大手さんのほうが信頼があるので、弊社の値付けのほうが真っ当とは信じていただけない方もいるかもしれませんが…グランプリシリーズではクアトロのほうがしっかりと高く設定されていることを見れば、少しは納得していただけるかもしれません。

それと、去年から出るとかでないとか言っていたXSサイズのリムが2ペア入荷しました。フォーミュラークアトロ・フォームコアのXS38/XS40です。

上位モデルで23インチハンドルを製造することをやめたホイットが、ショートドローアーチャーが必要とする64インチの弓を組み上げるために特別に製造しているサイズのリムです。

入荷していない分でXS42も発注をしていますが、XSサイズリムは発注したらどの程度で届くか知りたくて発注しただけなので、在庫品が売れたら今後は基本的に取り寄せで注文を受けます。

おおよそ取り寄せの注文を受けてから、4-6週間での納品となります。

HOYT Formula クアトロリム
http://archery.cart.fc2.com/ca86/939/p-r-s/

 

ホイットのカスタムペイントレッド入荷

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ホイットのリカーブハンドルの新色を見落としていたと以前の記事で書きましたが、あの後、さっそく注文をいただき、本日入荷しました。

すぐにお客様のもとに旅立ちますが、検品時に写真に収めました。こんな感じの赤です。1万円台のエクセルなどに採用されてるパウダーコートペイントとは全く質感が違うことがわかるかと思います。GMXの赤の入荷はもう少し時間かかります。

ついでに会社のホームページもリニューアル

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昨日、SFアーチェリーのホームページの更新のためにエディタを起動したついでに、JPアーチェリーのページも更新しました。

見ている人はあまりいないと思いますが(店舗契約するときの不動産屋さんくらいでしょうか)…。。。。

方向性としては、これまで各店舗、それぞれ単独で店長色を出していく、バラバラに独自にやっていく方向から、連携を密にとって、会社としての方向性を打ち出していく方向への転換を進めているところで、それに合わせたリニューアルです。

よろしくお願いします。

株式会社JPアーチェリー
https://archery.co.jp/

SFアーチェリーの日本語ページ更新しました。

Sf_top_2013

あっという間の一日でした…半日使って、SFアーチェリーの日本語ページを更新しました。来年の4月(予)に2014年に新商品が入荷し、テストしたのち、テスト結果含め2014年モデルの紹介を行います。これからもSFアーチェリーをよろしくお願いします。

SFアーチェリー | 日本
http://sf-archery.jp/