センター調節機構と捻じれ調整機構の違い

スピギャ_センター調整ちょっと昨日の記事がわかり辛いという連絡がありましたので、本質的なところだけ書き直します。これまでハンドルに搭載されているのはセンター調整機構と呼ばれるもので、ハンドルとリムが接合するときに生じたずれを調整することを目的としています。この機構では、そもそもの問題が生じている場所(写真の赤丸)において、その問題を調整して修正して(写真の黄色のボックス)、弓を正しい状態にします。

スピギャ_捻じれ調整対して、捻じれ調整機能においては、問題が生じているのはリムです(写真の赤のライン)。このラインがまっすぐではなく、例えば根元では水平でも、チップ側に行くと1度角度がついてしまう状態だとすると、捻じれ調整機構においては、問題が生じているリムではなく、その根元を逆の方向に1度傾けることでチップの傾きをなくしますが、問題が起きいてる場所を修正しているのではなく、全く違う場所(写真の黄色のボックス)のバランスを逆におかしくすることで、問題を解決しているのではなく、毒を以て毒を制すことで問題を中和しているのです。

これが問題箇所を修正しているセンター調整機構と、問題とは違うところのバランスを逆に崩すことで全体で問題を中和する捻じれ調整機構の本質的な違いとなります。

また、先日リムの角度を1度傾けると書きましたが、上下リムを逆方向1度ずつ傾けることができるので、最大で2度のねじを修正できることとなります。訂正します。

ハンドルのねじれ上記は2007年のウィンの広告。ハンドルのねじれは0.1mm以下で製造されるという広告です。この機構を利用してハンドルのねじれを修正することも可能ですが、現実的にハンドルのねじれはもうほぼ発生していないので…ハンドルのねじれをとる機構としての使用を考えるなら、これを最上位機種に搭載した理由は謎すぎます。低価格のものであれば、役に立ちそうな気はしますが。

昨日、ポディウムXエリートの受注を開始しましたが、それはその価格の連絡が届いたからなのですが、このプロディジーの価格はまだ届いていません。最終的な評価は価格を見てから決めたいと思います。


レオ・ワイルドのトルクチューニングはブレードの左右のみ

Reo_wilde_Torque_tuning

レオ・ワイルドのYoutubeのチャンネルにトルクチューニングについての動画がアップされました。友人からの質問の答えるという形です。要約すると「ジェシーはレストを的に対して前後に動かすことでトルクチューニングをしているが、自分の場合は、それを試してもグルーピングに違いはなかった。トルクチューニングをする時には、わざとグリップにトルクをかけ、ブレードの左右の位置だけ変えて、ベストな位置を見つけてトルクチューニングを行っている」とのことでした。

Launchtec_blade本日、4か月、約15,000射ほど使った樹脂ブレードの交換を行いました。樹脂ブレードの特徴は、素材が柔らかく矢に対して優しい分、長期間使用していくと、自分自身が削れていってしまうことです。シャフトと比べるとブレードの方がはるかに安いので、欠点とは思っていませんが、60ポンドで15,000射でこの程度削れます。削れていくと矢がレストダウンしやすくなるので、このくらいで交換するのが良いかと思います。