学生さんにもわかる日本身体障害者アーチェリー連盟の現状

日々1000アクセス以上いただいているこちらのサイトの読者層の調査をしたことはありませんが、平日の明るい時間帯にもそれなりにアクセスがあり、10時現在で700アクセス以上あるので、学生さんにも多く読んでいただいているのではないかと推測します。

現在取り上げているパラアーチェリーの問題について、読売新聞には何も調査しないで報じる、いわゆる「コタツ記事」が掲載され、意味不明なことがさらに意味不明になっているのですが、学生にわかるレベルで正しく情報を整理してみたいと思います。

パラアーチェリーの全国大会が相次ぎ中止…日本代表の選出など不透明に

まずは、私が11月18日に書いた「嘘の先へ」という記事ですが、ここで日本身体障害者アーチェリー連盟は、簡単に言えば、当連盟、旧理事等、佐賀県アーチェリー協会という3者を持ち出し、法的措置を視野に入れているとしています。

当連盟とは「日本身体障害者アーチェリー連盟」だとされています。ここが大事なポイントです。次に、旧理事等とは、下記の記事に登場する橋本さんを事を指しています。佐賀県ア協はそのままの意味でしょう。

つまり、過去の経緯からして、11月17日に日本身体障害者アーチェリー連盟が、旧理事を訴える可能性があると公式ホームページで発表していることになります。

しかし、私は日本身体障害者アーチェリー連盟のホームページ担当が嘘の発表を続けてきたことを書いてきたので、これも嘘ではないかと思い、19日時点の登記を取ることにしました。これだけで、社会人の方は意味がわかると思いますが、学生の方に向けて解説します。

日本身体障害者アーチェリー連盟のホームページ担当が誰かわからないので、O氏としておきます。O氏は公式HPで「11月8日には公式書面にて「旧理事等」の名前と所属を文書でのご回答をお願い致しました。」と書いています。つまりは、これまで代表理事(会長)であった橋本氏は解任され、11月8日には旧理事になったということになります。

一方で、日本身体障害者アーチェリー連盟の理事が誰であるかは、言ったもの勝ちであるはずもなく、法的に管理されています。それが登記という制度です。隣の家は住んでいる人のものではなく、法務局で登記されている人の持ち物で、それは誰でもお金を払えば、確認することができます。この制度をハックしたのが、最近話題のネットフリックスの「地面師たち」だったりするわけですが、それはさておき、

連盟のホームページ発表が本当なら、11月8日までに日本身体障害者アーチェリー連盟の理事が解任されて、新しい理事が就任している事になり、法律によって、11月22日までにアーチェリー連盟はそれを登記して、理事が変わったことを申請して、公にする必要があります。

その確認ために331円を支払い、コタツ記事を書く読売新聞とは違い、私は19日時点での連盟の謄本を取得しました。その結果、理事の変更は確認できませんでした。つまり、19日時点で、橋本氏はO氏が主張する旧理事ではなく、現理事です。また、19日に謄本を取得できたということは、理事変更の登記申請はされていません(申請中は謄本が取得できない)。

ただ、法的期限は2週間なので、20-23日までにO氏の主張する新理事の登記申請が行われた可能性はあります。登記申請が行われて、それが登記簿謄本に反映されるまでは1週間程度掛かることがあるので、来週の月曜日に謄本を取れば、100%の答えが出ますが、さて、どうなるでしょうか。

読売新聞は「日本連盟と開催地である佐賀県アーチェリー協会の間でトラブルがあり」という記事を掲載していますが、読売が「日本連盟」だと思い込んでいる人は、本当に日本連盟なのか? その答えが来週には出るということです。

日本連盟ではない人を、日本連盟だと思い込んでたら…地面師たちみたいなお話ですね。

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山口 諒

熱海フィールド代表、サイト管理人。日本スポーツ人類学会員、弓の歴史を研究中。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、ベアボウ競技歴5年。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は準優勝。

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