地面とサングラス。一瞬なんの写真かわからなかったのですが…
雨の中の試合だってので、レンズが濡れたんですかね。最終エンドの最終射の前にサングラスをとって、勝利してベスト16入りです。おめでとうございます!
アーチェリー 2回戦 1:19 あたりです。
ベスト8の試合は本日16:43頃の予定です。
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山口 諒
熱海フィールド代表、サイト管理人。日本スポーツ人類学会員、弓の歴史を研究中。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、ベアボウ競技歴5年。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は準優勝。
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オリンピックの男子個人キム・ウージン選手とエリソン選手の決勝は見ていて手に汗握る戦いでした。
山口さんの意見を聞きたいなと思ったのですが、男子のメダリストが全員エクシードハンドルです。東京オリンピック後に出たXDやGMX3ではありませんでした。
ウージン選手もエリソン選手もこの3年間の道具の変遷を見ていくと、XD→GMX3→エクシードとなっています。ウージン選手に至ってはリムはすでに廃盤のヴェロスに戻っています。エリソン選手はエクシードとXiがあった東京の際はXiを使って、(今回は廃盤のXiは契約?HOYTとの関係上?廃盤は使えないから仕方なくエクシードを使ったのか?)、東京で選ばなかったエクシードを使っています。
他の国の選手はXDやGMX3、AXIAを使っているので悪い商品ではないのだと思いますが、ピボットの位置が下がったという設計が彼らの感覚にあわなかったのか、結局東京から道具の進化がなかったように見えてしまいます。
HOYT的にも自社商品がメダルを取ったのは良いのですが、廃盤の旧モデルリムや、以前からあったハンドルが金メダルをとり、東京後に出した商品がほとんどメダルに絡まないのをどう考えるのでしょうか。女子でもエクシードハンドルの方が人気のように感じます。
いまだにINNOEXシリーズのリムを使っている選手もいますから、最新=選手にとって最適ではないのでしょうが、ハンドルやリムについての山口さんの見解が聞きたいです。
>いまだにINNOEXシリーズのリムを使っている選手もいますから、最新=選手にとって最適ではないのでしょうが、ハンドルやリムについての山口さんの見解が聞きたいです。
INNOEXシリーズを使っている選手がどのように運用しているのか理解ができませんが、ハンドルはトップ選手の練習量でも2-3年は使用できますし、販売時期に購入してストックすることも可能ですので、10年前のハンドルでも自分にあったものを使用できますが、リムは消耗品で1-2年で変えることが多いです(ホイットは契約選手に年2本リムを送っています)し、買ってストックするにしても、ハンドルと違って劣化していきますので、せいぜい4-5年前のモデルを使うのが限界かと思います。なので、ハンドル=好きなものを使っている、(ホイットのように2年に1度新商品発表の場合)リム=仕方なく、現行か一個前のモデルを使うと言った感じです。
>HOYT的にも自社商品がメダルを取ったのは良いのですが、廃盤の旧モデルリムや、以前からあったハンドルが金メダルをとり、東京後に出した商品がほとんどメダルに絡まないのをどう考えるのでしょうか。女子でもエクシードハンドルの方が人気のように感じます。
ホイット社はそこまで考えていないと思います。エリソン選手にリムボルトを改造されていたときにも、特に修正することもなく広告に使用していましたし、廃盤の旧モデルでもメダルをとれば、ユーザーは現行モデルを購入するしかないわけですので、売上に悪い影響は、メダルを取れないほうがはるかに大きいでしょう。
>他の国の選手はXDやGMX3、AXIAを使っているので悪い商品ではないのだと思いますが、ピボットの位置が下がったという設計が彼らの感覚にあわなかったのか、結局東京から道具の進化がなかったように見えてしまいます。
ハンドルはGMXあたりですでに現在の環境下では完成されていると個人的には考えています。近年の改良はよりチューニングしやすいようにといった細部の物が多いです。ただ、前に記事に書いたように、「日本人のために開発」という宣伝文句が、私は178cmですが、日本人の体格が欧米人に近似してきたがために無価値になってしまったように、ユーザー側がハンドルに求めるものが今後変わっていけば、理想のハンドルというものが変化していく可能性はあるのかなと思います。
>ウージン選手に至ってはリムはすでに廃盤のヴェロスに戻っています。
リムに関しては以前にも書きましたが、ホイットリムの発売前のテストはエリソンはじめアメリカ選手が行っていますので、彼らの意見を取り入れた最新モデルを自分たちが使わないことはないと思いますが、ある意味韓国選手は出たものを与えられるだけなので、フィーリングが合わない可能性は低くないのではないでしょうか。あとはリムは個体差がハンドルと比べて遥かに大きいので、手元のVelosが物凄い当たりだったのかもしれませんが、決勝戦まで行くと、エリソン選手は7点も射っているので…720点に出るだけ近づけるための弓のセッティングに関してはある程度自信がありますが、オリンピックの決勝で10点を射つためのセッティングはちょっと違うところに正解があるのかもと考えることもあります。