

アーチェリーはこの50年で競技のフォーマットがまるっと変更されています。「最高のアーチャー」をいかにして競い合わせて、選び出すか。現在のルールに対して、個人的には不安なところもありましたが、男子個人決勝が終わり、個人的には納得の結果です。良い方向に向かっていると思います。



弓の飛び出しの違い

対照的な射形・弓のバランス(スタビライザーのセッティング)による、最終セット満点からのシュートオフ。瞬時の採点。ユーチューブを始まりとした、写真メディアから動画メディアへの移行に対するWAの対応。すべてがいい方向に向かっていると思います。2028ロスが楽しみです。

銀メダルNAM Suhyeon選手、写真右下は23日の公式練習の写真ですが、チェストガードの弦ワックスの跡が大きく広がっているので、オリンピック期間中も弦が結構な圧であたっていたことがわかるわけですが、指導としては、弦が強く当たる・弦がチェストガードをこすることは良くないと教わり、自分は男性なので、その知識を個人の経験則によってアップデートする機会もなく、20年以上経ちますが、間違っていたのかもしれないと考えさせられたのが一番の今回のオリンピックの思い出です。弓との接触点が1つ増えることのメリットが、弦の返りへの悪影響(ばらつき)よりも大きいケースが存在するのかもしれないですね。
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山口 諒
熱海フィールド代表、サイト管理人。日本スポーツ人類学会員、弓の歴史を研究中。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、ベアボウ競技歴5年。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は準優勝。

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