この記事は2022年1月17日に書かれたものです。最新の情報とは異なる可能性があります。ご注意ください。

業界が変わるか、それはあなた次第!

お客様からコメント欄で情報をいただき、いろいろと再調査しました。その結果、これまでのいくつかの記事に変更が必要となり、この記事にまとめました。この記事で変わった部分を集約して報告し、過去の記事はその時点では間違っていないので、書かれた日とともに変更修正は加えていません。

読んでいない方のためにかんたんに説明すると、渋谷アーチェリーは弊社と価格では競合せず、同じ価格で販売することを4年以上は継続してきました(始まった時期は不明)。そのとき、販売価格と卸価格と実質価格(販売価格から還元ポイントを引いた価格)とがあり、そのバランスがおかしい商品がありました。

それが2022年の価格改定で、渋谷アーチェリーは弊社との価格の連動を解消し、お客様から報告された商品では70%以上という過去に聞いたこともないほどの値上げがされています(この記事の執筆時点)。その過激な値上げによって、価格の歪みが概ね”解消”されたようです。

詳しくは上記の記事で詳細に説明していますが、卸価格は定価からパーセンテージで計算され、例えば、定価の55%といったように決められます。渋谷アーチェリーのオンラインショップでは概ね、定価の80%をベースに販売価格が定められています。そして、今回の値上げでは、(50%を超える)異常なポイント還元率を一律で30%を上限に設定されています。そのために、定価 x 80%(販売価格) x 70%(実質価格) = 56%となり、55%の掛け率で契約しているプロショップでは、渋谷の小売実質価格が卸価格より安いという商品は存在しなくなります。卸価格が小売価格より安いねじれ状態がついに解消しました。個人的には良いことだと思います。

久しぶりに渋谷アーチェリーのオンラインショップの価格みましたが、WINとKAP(仕入先は同じはず)で大幅に割引率が違う(KAPが高い)のと、FIVICSのハンドルとリム・シャフトの取り扱いがないのですね(タブは売っているので仕入れはできるはず)。それでうちに大量に注文があるのが納得です。FIVE-Xシャフトの主要スパインの在庫を1ダースずつから2ダースに変更しようと思います。

さて、これは現在の東京近郊のアーチェリーショップの分布です。北にアサヒさん、西に渋谷アーチェリーさん、東にエンゼルさん、南に弊社、中央にKプロさん、そして、結構離れた場所にクラウンさんがあります。もっとも近い渋谷アーチェリーから有料道路を使わずに1時間20分、電車でも同じくらいです。なので、過去にあった弊社の大宮店と同じくらいの距離感ではないかと思います。

私は身近にプロショップがあるべきだという信念のもとに、プロショップがなかった大宮にプロショップを出店しました。店長だった村田が家業を継ぐために退職したのが閉店の理由ですが、経営的に大成功かといえば、予想ほどではなかったです。自分の分析では、埼玉の方はみんな喜んではくれて、店舗に寄ってくれたものの、同じ価格なら、結局は大手で買ったほうがいいよねという流れに勝てませんでした。もちろん、自分の力不足です。

そして、時は令和。再度、若いアーチャー達が地元に根付く形でのプロショップの展開に挑戦してくれています。同じ価格なら近い店で買う、少し高くても近くの店で買うとなるかが再び彼らの挑戦の成功の鍵ではないかと思います。私は失敗しましたが、彼らが成功することを願っています。そして、それを決めるのはお客様です。

私の大宮の経験で言えば、長くても5年で結果が出ると思います。5年好調な経営ができれば、もう大丈夫です(*)。なので、弊社より独立した米田のKACグループはもう安泰だと思っています。若いプロショップたちがどうなっていくのか、2026年頃に答え合わせの記事を書きたいと思います。

*設立当初人間関係でお金と関係なく協力してくれた友人が、うちでいえば、日本代表で金メダルを獲得した田熊(結婚)、千葉国体代表の内海(結婚)、発送担当の佐藤(大学院卒業後の就職)、海外担当の塩飽(大学院卒業後の就職)、結婚や出産、家を買う・転勤などで離れていき、本当に給料を支払って雇用関係という中でプロショップを経営をしなければならなくなるまでの時間が5年位。今やメ〇〇リやリク〇ートなどの超一流企業に務める優秀な人材に時給1000円で仕事をしていただき本当に感謝しています。


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Ryo

(株)JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、2021年よりターゲットベアボウに転向。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。次はベアボウでの出場を目指す。

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