コツコツコツと…。

新商品としてホイットロゴのアリゾナエリートアームガードが入荷しました。ちょっとだけノーマルバージョンより高いです。

本日は4度目の試合、本当にちょっとずつ進歩しているので…「コツ」を増やしていこうと思います。木曜日に射型を少し変えましたが…まぁ、試合直前に変えるとロクなことがないのは経験上わかっていまして、試合の前半では射型でフォーカスすべきポイントがわからなくなり混乱しました。ただ、後半になり、少しずつ調子を戻し、後半では自己ベスト、目標(275点)まであと1点の274点を記録できました。次の試合までは少し時間があるので、それまでに前半から点数を出していけるように調整していこうと思います。

8月 486点

9月 514点

10月 526点(試合ベスト) 274点(ハーフベスト)

試合ごとに成長を実感できています。

Arizona エリートアームガード


今週は土曜日、2020-2021年カタログ。

今週のベアボウの試合は土曜日にあるので、練習日が少なくなりましたが、前回の試合最後のエンドで4本が黄色に入り、残りの2本3点にというなんとも言えないシューティングをしました。マンティスなどでデータをとることは簡単になりましたが、その解釈はまだ難しいです。

マンティスでデータを取ると、どうしても、エイミングが的の下の方に集まるという傾向があります(青で囲んだ部分)。弓が重いわけでもなく、リカーブだったら、スタビライザーのバランスを変えるのですが、それは出来ないので、もう少し重心をグリップに寄せるべきかなと思っていましたが、黄色も黒も射ってしまういうことは、その振り幅を考えれば、グリップやアンカーのような細かい筋肉の動きに問題があるのではなく、それだけ大きな違いをもたらす大きい筋肉に障害が起きているのではないかと判断しました。

ということで、赤で囲んだ部分に同じようにテンションをかけて、「弓を引く・弓を支える」という最も使う2つの部分のポジションを安定させることで、点数はどうなるかわからないが、4点・3点にはさすがにいかないのではないかという作戦を土曜日に実行して、点数がどうなるのか見てみたいと思っています。

イーストンから今週末にはじめてアバンス(AVANCE)の400-550番台が入荷します。発表されてからほぼ1年です。その下の340番に至っては、未だ一度も入荷していません。コロナの影響だとは思いますが、他にも多くのメーカーが影響を受けていて、2020-2021年のカタログの中身が現実の出荷・生産状況に即していないものが多いので、過去のカタログを調査のために保管していますが、この時期のものは積極的には保管しないこととします。ご理解ください。


【納期・価格】the Brady Ellison Signature Series

【追記】価格は通常モデルより15%高くなります。納期は最初のロッドが11月の初めを予定しています。弊社ではXceedで1台在庫として発注しました。

ホイットがブレディ・エリソン・シグネチャーシリーズとして、新色のオレンジ(アリゾナ・デザート)を発表しました。価格表はまだ届いていませんが、内容から考えるに追加費用は掛かりそうです。

また、Formula-Xi / Xceed / Acros / Xakt で新色が出るので、これらのモデルは2022年モデルとしても継続していくものと思われます。どれかのモデルで1台は在庫しようかと思います。


コツコツと…。

ベアボウをはじめて3ヶ月、3回目の試合。練習で550…が出たので、目標として頑張ったものの、

8月 486点

9月 514点

10月 526点(すべて公式試合での点数)

…ゆったりしたペースで、進歩はしているので、次は16日がんばります。友人の誕生日のようですし。少しはわかってきたきがするのですが…。難しさを楽しみ中です。


久しぶりの業界昔話4 – 日本で拡大するメーカー

記事を書くために久しぶりにフレックスフレッチ(Flex-Fletch)のポームページを見たら、なんと1月にロゴが変わっていました。ベインとボンドくらいしか仕入れていないので全然気が付きませんで…。

さて、前回の記事では日本の定価の不思議について書きました。それによってメーカーでの定価が1100円なのに、転売でもないのに、国内ので定価が1750円になってしまうのです。しかし、それはメーカーには(直接的には)関係のないことです。日本内での構造がどうあろうと、メーカーの卸価格は500円に変わりありません。メーカーにとっての収益に影響はしません。

逆に言えば、そこにビジネスチャンスがあるとも言えます。総合商社や日本メーカーがなくなったことで、既存のプロショップは、英語を覚えてメーカーとは直接取引するか、それなりのコストを払ってプロショップ間の取引に頼るかしかなくなりましたが、新しく、海外のメーカー側が日本語に対応するという選択肢が誕生します。主に韓国メーカーを中心として、メーカー側が日本語に対応することで、より利益を得るという流れが出来上がっていきます。

先の例で言えば、メーカーは500円で販売店に卸していたものを、プロショップ間取引で700円で流通しているなら、メーカー側で日本語に対応することで、そのオプションを望むプロショップには700円で販売することができるようになります。5万円のハンドルが7万円で売れるようになれば、月に20本も売れたら(40万円収益増)、新しく日本語対応スタッフを雇うのに十分です。メーカーが取引に使用する言語に日本語を追加することで利益を増やせるということです。

母国語で仕事できることに対して、これだけの追加コストを払おうとする国はあまり多くありません。日本以上に市場があるフランス語や、スペイン語、中国語では成り立たと個人的には思っています。日本だからかなと。

ただ、日本語でのサービスに追加費用を払うプロショップは年を追うごとに減っていっています。新しくできるプロショップの多くは独自でメーカーや専業の代理店と直接英語で取引しています。そこで、メーカーは国内において、直接お客様に販売をするという業態に移行していこうとしていたのが、コロナ前くらいまでの流れでした。

続く。


久しぶりの業界昔話3 – 定価の異常

記事の内容をまとめるために、副題つけました。前の2つも内容を見直して、副題つけます。先日、ふと従業員のメモを見たら、会社に対するクレームが…昨日、Windows 11への無料アップグレードが開始されましたが、会社にある一番性能の良いPCでも最小要件を満たしていないので…Wi-fiとPCのSSD化かな…がんばります。

さて、これまでに書いてきましたが、総合商社や国産メーカーが代理店業務から撤退したことで、大手のプロショップが代理店業務をすることとなりました。

プロショップの通常業務はメーカーや(直接お客様に販売していない)専業代理店(Distributor)から仕入れをします。それをコストと利益を載せて、定価としてお客様に販売します。弊社であれば、送料のかからない店頭納品では定価から割引をさせていただきます。通常の小売業、コンビニとか、スーパーとかはこの形になっています。新しいスーパーを作る時に近隣のスーパーから仕入れることはなく、メーカーか卸業者から仕入れるでしょう。

渋谷アーチェリーより 10/06時点

上のFLEXボンドを例にすれば、私達が500円で仕入れて、50%の利益を乗せて、750円で販売します(以降数字はすべて仮)。しかし、前の記事で書いたようにプロショップが代理店業務もするとなると話が変わってます。ルール(マナー)は2つあります。

1.代理店価格はお客様に販売する価格(小売価格)よりは安い。

2.代理店価格は率での契約。例) 定価 x 40% = 卸価格

ここで500円で仕入れたボンドを40%の利益をのせて、700円で卸販売したい場合、逆算すると、1750円を定価とする必要が出てきます。さらに、卸で買ってくれたプロショップに自分たちと同じ値段で販売すれば、100%の利益はとれますという営業(*1)をするために、自社の販売価格もそれにあわせなければなりません。なので販売価格は卸の倍の1400円とします。

しかし、実際の市場で流通している価格は750円ですので、この部分を独自のポイント還元で割戻することで、代理店業務と小売業務の両方を可能とする日本独自のシステムが誕生し、代理店業務も兼務するプロショップでは、定価と実質の価格が大きく乖離することとなります

海外のプロショップの見れば分かる通り、

通常 - 卸価格(500円) 実売価格(750円) メーカー希望価格(*1より 1000円) (*2実際は9.99ドル)

日本 - メーカー卸価格(同) 実売価格(同) メーカー希望価格(同) 

     プロショップ間卸価格(700円) ポイント還元後の実質負担額(750円) 販売価格(1400円) 定価(1750円)

というあまり正常ではな構造となっています。国産メーカー・専業代理店の撤退という歴史がない国では、このようなシステムが生まれる必然性がなく日本独自です(*3)。

*3 厳密に言えば海外にもあります。納品すべき一式の99%が揃って、1つだけメーカーにも代理店にもない時にプロショップ間取引は存在します。ただ、利益率はゼロに近いので、納期のための最終手段としてのみ存在します。

2000年以降に誕生したプロショップの多くはメーカーとの直接取引、専業代理店との取引がメインなので、あと10-20年も経てば、このような変な構造はなくなっていくのではないかと思っています。

続く。


シンナム(Synunm)ボウプレスがモデル名を変更。

2014年から取り扱いしているシンナム(Synunm)ボウプレスですが、モデル数が増えたことに対応するために、商品名の変更を行いました。

スタンダード → FEELS

ワイド → XCEED

ZT カム → MAX ZT (取り寄せのみとなります)

弊社としては、こちらでお知らせして、販売ページの名称はそのまま、スタンダード/ワイドとしておきます。


夢の島アーチェリー場11月から稼働のようです。

オリンピック会場だった夢の島で11月から東京都の試合が行われるようです。また、東京都の試合だけではなく、今後、全日本社会人ターゲットと全日本ターゲット選手権もこの場所で行われます。

基本的には、夢の島アーチェリー場はつま恋リゾートと大きくはかわりません。より良い点としては、全てがより近接していて便利なところです。最寄り駅から車移動、施設内でもバス移動が必要だったとの違い、最寄り駅からは徒歩で10分程度。写真赤で囲んだところがメインのアーチェリー場です。その横には別のアーチェリー場(黄色で囲んだところ)もあり、全日レベルの試合の時には、練習会場として使用されるかと思います。

右下のところの黒で囲んだ場所がホテルとなります。レストランも併設されているので、食事もここで可能です。つま恋と違って施設内に娯楽施設はありませんが、二駅隣にディズニーランドがあるので、そちらでお楽しみください。敗退したらディズニーで遊んで、閉会式にあわせて戻ってくれば怒られないのでは?

最初の全日本主催は来年の全日社会人、家から50分なので…遠征が楽しめなくなりますが、競技的には地元開催なので有利になるのかな?


久しぶりの業界昔話2。

前回では2000年代初めの混乱について書きましたが、ではその前はどうだったのか。アーチェリーすらはじめていなかった時代なので、推測も混じってしまいますが、アーチェリーの初期には、プロショップの人間は全員英語や海外取引に精通していました。そもそも、アメリカでアーチェリーをやっていた方たちが、日本に持ち帰ってきたので、当然でしょう。日本語ベースの情報すらない60年代には、そもそも英語ができなければ、プロショップの運営は不可能です。

そこから70年代に入ってから、三菱商事(写真の広告は1975年)のような商社がアーチェリーの輸入などをするようになり、このあたりから、商社と国産メーカーと取引していれば、それなりにプロショップの運営ができるようになり、70-90年ごろに日本語しかできないプロショップが次々に誕生していったものと考えています。プロショップを開業するハードルが低いことは、アーチェリーの普及には大切なことです。

しかし、アーチェリーブームが終わり、バブルが終わり、日本が人口減少期に入り、総合商社がアーチェリーの輸入から撤退し、国産メーカーもいろいろな事情によって次々に撤退しました。その後、大手プロショップが輸入(代理店)業務を代行するようになりましたが、関係がうまく行っているとはあまり言えません。

この部分をどう捉えるかは、人それぞれですが、1000円でメーカーから仕入れたものを、英語・国際取引に関わる部分をすべて代行して、国内のプロショップへ2000円で販売するという商取引が、ボッタクリ=暴利なのかは、正直私にはわかりません。高すぎるなら、英語と国際商取引の勉強をすればよいだけです。年商1000万円のプロショップなら、それだけで年200万円ほどは節約できるでしょう。その労力を天秤にかけて、お金を払う方を選ぶのなら、まぁ、その価格は適正ということでしょう。

他人が自分に変わって自分のダイエットを管理してくれるライザップの料金が高いと思うかと同じようなものだと思います。自己管理ができる人なら、暴利だと思うだろうし、その仕組でダイエットに成功している人はきっとその価格に納得しているのだと思います。

JPアーチェリーを始めるときには、アーチェリーの実力はそれなり、英語の能力もそれなり、その前はエンジニアをやっていたのでシステムの構築の能力もそれなり、そして、アーチェリーショップでの業務経験もそれなり、どれ一つを尖った能力はありませんでしたが、それらを全部自分でできるということは、海外(英語)からアーチェリー用品を輸入して(ショップ経験)、それをレビュー(アーチェリーの実績)して、ネットで販売する(システム構築)プロショップを自分だけ運営できるということです。当時の試算では、自分の家を倉庫にすれば家賃もかからないので、月の売上がかなり少なくても、持続可能という結果になり、それが後押しとなって、JPアーチェリーを創業しました。

続く。


久しぶりの業界昔話1。

政治家とか、昔の、20年前の話を掘り起こされたりして大変なんだなと思いますが、このサイトではすべての記事をアーカイブして置こうと思っていましたが、お客様の意見によって、自分が責任を持てる直近10年ほどにしようという方針に変えました。昭和の生まれです。断線したらクリップで止めときゃなんとかなるだろという…マネはしないでください。ど根性昭和の話で言えば、今どきの若い子は小学校で習わないかもしれませんが、漏電している可能性のある部分を触るときは(そもそも触らないでください)、通電して筋肉が収縮する方の逆側で触ってください。通電して収縮する方で触ると、感電した時に離そうとしても離せなくなってしまいます。

@oga_chisatoさんより

検索したらばっちりの説明がありました。接触部を蹴っ飛ばせと習いました(靴底はだいたい絶縁体なので)。こういうことです。まぁ、時代も令和なのでこんなど根性の教育も行われていないと願っています。それだけ日本国が先進国になったということだと思います。

それはともかく、久しぶりに業界の話、自分がアーチェリーショップを始めたきっかりの時代の話を少し書こうかなと思います。最初の頃(2007年頃)、業界の体質に対して批判的な記事を書いた記憶はありますが、最近、後輩のインタビューを受けた時に、成り立ちを話し事を再構成しました。

JPアーチェリーはそろそろ15年目になりますが、ショップの始まりは、たまたまでした。ちなみに、2000年以前のアーチェリーショップの内側に関しては知識がないので、ここでは取り上げません。というか、わかりません。

私は最初に渋谷アーチェリー(2005)で仕事しましたが、当時、業界全体が大混乱に陥っていました。それは、2001年にヤマハがアーチェリーが撤退したからです。この記事を書く前に検索してみましたが、当時の業界の混乱を描いている記事はありませんでした。という事であまり知られていないことなのかなと思います。

ヤマハが撤退したことでなにが起こったのか。一言で言えば、老舗のベテランのアーチェリーショップが仕事をできなくなってしまったのです。ヤマハ(及びその他の日本メーカー)は日本人のためアーチェリーを目指していたので、代理店に対して、アーチェリーの教育は行っていましたが、英語の教育はしていません。自社への依存度を高めるためにも、仕事をすべて日本語で行っていました。つまり、ヤマハがあった時代には、日本語だけできれば、アーチェリーの仕事ができたのです。

しかし、今のアーチェリーを考えれば、日本のメーカーは本当に僅かです。2001年にヤマハがアーチェリー事業から撤退したことで、アーチェリーショップの経営は日本語だけではできなくなりました。2005年頃でもメインのメーカーはホイット・ウィン・サミックでした。どれも、日本語で仕事できる相手ではありません。それによって、大手以外のプロショップはメーカーから仕入れができず、大混乱しました。

ちなみに、私が渋谷アーチェリーから独立したのは、勤務していた部門が山梨に移り、新宿に流通部門自体がなくなってしまったので、退職したわけですが、私が独立したときにも、旧友にしんどいと聞いたことがあります。JPアーチェリーが1000円で販売しているものを、900円で仕入れているプロショップからクレームがあったらしいです。

私達は当時メーカー出してで300円のものを海外メーカーから仕入れて、輸送の手配をして、通関して、1000円で販売しています(原価は500円くらいかな)。それに対して、仕入れ、在庫リスク・通関業務・保税地からの輸送などすべて英語ができる代理店にまかせて、仕入れしたら、仕入原価が900円になり、JPが1000円で販売しているのだから、もっと安いはずだと本気で言っているプロショップがありました(だったお前やってみろよと)。

ヤマハとの取引に慣れすぎて、日本語で仕事ができる事自体に付加価値が乗っかっている(=その分仕入れ価格に加算されている)ことに気づいていないプロショップが多かった時代でした。

なので、JPを立ち上げたときは、英語で仕事ができるだけで、競争優位に立てる時代で、タイミングが良かったのかなと思っています。

続く。

*まだ業界にいる人もいるので一部脚色しています。

*英語ができれば偉いという話ではなく、英語ができないために、その業務を代行させるのに対価を払う意識がない人がいたという話です。