この記事は2021年8月21日に書かれたものです。1年以上前の記事は内容が書かれた当時とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

ビデオカメラによるセルフコーチングのやり方。

自分がアーチェリーを始めた頃は、テープ式のビデオカメラで撮影して、それを見るのが精一杯でした。当時もビデオを分析して、その結果を選手にフィードバックするシステムはありましたが、プロ選手・チームでないと導入できない価格でした。現在でもプロ用のシステムは100万円位するそうです。

ただ、手間は少しかかりますが、無料のソフトを組み合わせることで、ほぼ同じような解析をすることは現在では可能です。特にコーチ・指導者がいないアーチャーにとっては、必要な作業だと思います。

自分のシューティングフォームを動画で撮ったことある方は多いと思いますが、それを見るだけでは、どれだけわかることがあるでしょうか?それを分析して、練習に生かしましょう。目的もなく2時間練習しても体力だけは付きますが、目的を持った1時間の練習のほうが価値があります。そして、その目的はコーチがいない人にとっては自分で見つける必要があります。

まずは自分の射型の動画を撮ります。スタンスが変わると意味がないので、1回分(1矢取り分)です。今回は9射撮りました。また、スマホカメラなら設定できないかもしれないですが、シャッタースピードは今回1/5000で設定しています。

シャッターは上から下に降りていくので、1/5000でも弦はきれいに撮れませんが、左右はきれいに捉えることが可能です。その分暗くなります。弦の位置から推測するに、写真上部は矢が飛び出したあと、中央部は矢が15インチ程度飛び出し所、下部は矢がもう飛んでいったあとだと思われます。

その動画をkinoveaにインポートして、コマ送り(60コマ/秒で撮影)で確認し、発射する瞬間の写真をイメージの保存機能で出力します。9射しているの9枚写真を得ることができます。

ここからは自分の設定が必要で、9枚の写真を写真の分割ソフト(無料でたくさんあります)で、分割してください。上は6×6で36分割しています。5枚目に発射する瞬間のポイントの引き込み量、6枚目に引手の高さ、8枚目にアンカーの位置が写っています。ここの作業(どう分割するか)は写真の解像度と画角次第なので、いろいろと試してみてください。また、どの写真を選ぶかは流石に自分で決めるしかありません。今、自分は上下にバラけがちなので、アンカーと引き込み量の安定さと、肘の高さのどれかが悪さしているのではないかと考えて、それを調べるためにこの3枚を選んでいます。左右にグーピングがバラけるなら、前からではなく、下のように後ろから撮ったほうが良いです。

そして、今度は画像結合ソフト(こちらも無料であります)を使って、5/6/8枚目の写真を結合してください。

9射のそれぞれのアンカー位置です。個人的に確認した限りでは、大きな違いはなく、上下のグルーピングの問題はアンカーではないようです。

引き込みに関しては見るだけではなく、Kinoveaで違いを測定しました。その結果、引き込みの違いは4.5mmであることがわかりました。横から見れば4.5mmは大きな違いですが、矢を上から見ているので、この違いをドローチェックで解決するのは無理だと思います。この部分は今後の課題として、感覚を磨いていくしかないでしょう。

結論として、引き手のひじの高さに問題があるようです。一番低い3番と高い9番では大きく違います。また、安定もしているように見えません。ただのバラバラです。この差をなくすことで、より高い点数が出ると思われますので、来週からはここを目標としてトレーニングしていきます。

上下にまったくグルーピングしないので、今回の分析を行いました。このフィードバックを持って、肘の高さを揃えていくのは練習しかありません。それが練習です。疑われるべきところは今回、引き込み・アンカー・肘の高さの3点でした。そこの特定に練習時間を無駄使わなくてもいいのではないでしょうか。

問題点の特定まではビデオカメラがやってくれる時代です。そこは時短してみてはいかがでしょうか。


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Ryo

(株)JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、2021年よりターゲットベアボウに転向。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。次はベアボウでの出場を目指す。

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