アバロン(AVALON)のシャフトの柔らかいスパインを入荷しました。

お客様の要望により、アバロンのユース向けスパイン1500-2000番台の取り扱いを開始しました。

好評のアバロンテックワンシャフトですが、現状1300番までしかスパインがなく、低ポンド、ショートドローのお客様に対応できていませんでしたので、精度は異なります(+-0.005)が、1500/1800/2000番のアバロン・クラシック(CLASSIC)シャフトを仕入れました。

同様のスパインがあるインスパイアより若干高い手程度なのですが、要望のあったお客様のほとんどが指導者の方でしたので、加工サービス対象から外すかわりに価格を安く設定しました。

AVALON CLASSIC シャフト

テックワンでも2000番があったらよい思うのですが、柔らかいスパインのシャフトを高精度で作るのはなかなか難しいようです。


PSE 2018年 ラインナップが発表されました。

PSEアーチェリーが2018年のラインナップを発表しました。一番大きな違いはこれまで「プロシリーズ(競技用)」「メインライン(エントリー)」と分かれていたラインナップを「VAPOR(ハンティング)」「EVOLVE(3D/フィールド)」「TARGET(ターゲット)」「ADAPT(エントリー)」「FISHING(取り扱いなし)」の5つに分けたことです。

まず、「VAPOR」シリーズですが、ハンティング用の370fpsのフルスロットルなど従来のハイスピードモデルがそろっています。このシリーズで取り扱ってきたものはないので、特に細かくは確認していません。

次に3D/フィールド向けの「Evolve」シリーズですが、2016-2017年のカーボンエアHDのハンドルデザインを変更し、Evolve(エボルブ)カムが搭載されたカーボンエア・ステルスSEが発表されました。ターゲットモデルに搭載されているLAS Wedge Lock Pocketsもつき、ターゲット向けを意識した弓になりました。

今年はPSEのプロシューターであるステファン・ハンセン選手がフィールドのヨーロッパ大会にEVOLVE35で出場したりと、EVOLVEカムのターゲットでの実用性は実践済みです。EVOLVE35もラインナップに残りました。

次にメインのターゲットラインですが、「SUPRA EXT」と「PHENOM」は残りました。「PHENOM SD」は「PHENOM XT-MD」と「PHENOM XT」は「PHENOM XT-DC」と名前が変更されましたが、スペックに変更はないです。

次に2017年のフラッグシップモデルのエクスプレッション(Xpression)はEvolveカムを搭載して、「Perform-X」として生まれ変わります。100g程度重くなりますが、矢速はスタンダードモデルで316fpsから332fpsに、3Dモデルで、320fpsから338fpsに大幅に向上されました。

また、カムが変わったことで、モジュールを交換することで引き心地を変更することができます。ターゲットモデルではLLモジュール、カーボンエア・ステルスSEではHLモジュールが標準搭載されます。

また、2017年はビーストEXTを取扱いしてきましたが、これを新しく発表されたPSE初のターゲット向けゲージハンドルを採用したシュートダウン(Shootdown)に変更しました。エリートを使ってきた自分からすると、スペック的にもエリートの弓っぽいなと思いますが、ライン的にはフラッグシップモデルからシュートスルーを配したデザインという感じになるかと思います。

最後にエントリーラインのフィーバー(Fever)はそのままで変更なしですが、白とライムグリーンの新色が加わりました。

PSE コンパウンドライン 2018

今回のカタログにはリカーブ商品は含まれていないので、リカーブに関しては変更があるか確認中です。

PSE Archery 2018 カタログ


アクセル(AXCEL)より高価ですがユニークな機能を持つカーブプロ(CURVE PRO)サイトピンが入荷しました。

アクセル(AXCEL)よりユニークな機能を持つカーブプロ(CURVE PRO)サイトピンが入荷しました。どれだけニーズがあるか不明なので少数の入荷です。

基本的にはタイタン(Titan)やシュルード(SHREWD)と同じ、多様なオプションを持つサイトピンキットとなっていて、レンズの穴の大きさのみが固定です。赤と緑の違いですが、どっちも入っていて、赤は付属サイトピンが赤2つと緑1つ、緑は付属サイトピンが緑2つと赤1つという違いだけです。


ここまでは8,000円ほどのシュルードなどとほぼ変わりありませんので、これだけであれば、フレックスサイトピンで十分だと思いますが、カーブプロの一番の特徴は120度ほどのファイバーに入る光をコントロールするフードがついていて、これを太陽の方向に回すことでファイバーを暗くでき、その反対側に回すことでファイバーの明るさを最大化できることです。

シュルードでもフードの長さなどを変わることで同様のことは可能ですが、このサイトピンでは回転させるだけですので、5秒もあれば可能です。ファイバーの明るさのコントロールをシューティング中(シューティングラインに立ってから)という限られた時間でできるのは、現状このサイトピンだけです。

この機能にどれだけの重要性を感じるのかが、このサイトピンの評価になるかと思います。個人的にはアウトドア、インドアで明るさは違いますが、試合会場に着いて、試射の間に調整できる時間があるので、時間があれば調整可能なシュルードで十分ではないでしょうか。フィールドのようにどの明るさが必要かターゲットの前に立ってからでないと判断できない場合には、この機能が高い価値を持つ可能性があるかと思います。

AXCEL CURVE RX プロ サイトピン


ROLAN CAMBIUM

今回はRolan(ローラン)から発売されているコンパウンド入門用弓「Cambium(カンビウム)」のご紹介です。


ローランのコンポジット(繊維強化プラスチック)ハンドルを採用した、コンパウンド入門用弓としてこの春登場しました。

独特のリム形状でアクセル間(カム軸からカム軸まで)が35.6インチ
重さは実測値で約1.5kg
ブレースハイトは7.25インチ
ドローウエイトは約24ポンド
ドローレングスは31インチまでとなっております。

取り扱いは右ハンドルのみです。左ハンドルについては店舗までお問い合わせください。
色は在庫している黒/グレー以外に、黒/緑、緑、オレンジ(右のみ)があります。

ドローウエイトが約24ポンド、と言うのは実は個体差がややあるようで、およそ24ポンドぐらい、と思っておいた方がよさそうです。
ポンドはリムボルトを緩めることで落とすことができます。

リムボルトは緩めると約10回転で抜け落ちるので、安全を期して4回転ぐらいまでがよいでしょう。
フルで締めこんで24ポンド、4回転緩めて約18ポンドになります。

ドローレングスはカタログ上では「31インチまで」となっていますが、実際はトゥルードローレングス(ノッキングポイント~ピボットポイント)での実測値で30インチまでとなっています。
ちなみにDループを装着しなくても、トゥルードローレングス30インチ以内でタブやグラブを用いて撃つことはできます。

樹脂レストが付属(装着済)しますので、取り急ぎCPレストの準備は不要です。
のちのちこのレストを外せば通常のCPレストが装着できます。


サイト取り付けネジ穴もありますのでサイト装着もOKですね。

グリップはローランのコンポジットハンドルと共通で、丸みの帯びたRCのグリップに似た形状です。
センターロッド取り付け穴も当然ありますのでご心配なく。

この弓は「ノーレットオフ」タイプの弓で、引き始めからフルドローまで一定のポンドで引くことになります。ポンドの変化がありません。
つまり、CP特有のフルドロー時の「ガクッ」と軽くなる感覚が全く無いのです。
かと言ってRCのように引き始めから徐々に重くなっていくのでもありません。
設定が24ポンドだとしますと、引き始めからずーっと24ポンドのままなのです。
そしてこのカムにはドローストップがありません。
腕の長さが違う人が引いたとしても同じように撃てるわけです。
ただし前述のとおり、カムの構造上トゥルードローレングス30インチで止まってしまいますのでご注意を。

このタイプと同じ方式の弓で既に広く知られているのが「ジェネシス」です。
これと同じである、と説明すればお分かりいただける方も多いかと思います。
*ちなみにジェネシスはワンカムシステム、カンビウムは2カムシステムです。

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この弓は入門用としてこれからコンパウンドを始める方にとって自身の最適な引き尺がまだわからない段階において、ドローストップのついたカムを搭載した一般的なCP弓と違い、自由な弓き尺で引けるので、初心者にとって最も大事な「射形の構築」に大きく寄与します。
その後、自身の最適なドローレングスが何インチなのかが見えてくれば、通常のカム(ドローストップあり)を搭載したCPボウに乗り換えればよいでしょう。

カンビウムは協会やクラブ・チームで1台あれば皆で使いまわしが出来る融通の利く1台ですね。

一方で、「じゃあこの弓は中~上級者には関係ないか」と言えば案外そうでもなさそうです。
この弓はドローストップが無いために好きなだけ引ける訳ですが、時に中堅からベテランさんでもご自身の弓の引き尺が現時点において本当にあっているのかどうか迷う時があると思います。
そんな時、この弓を使ってドローイングをし、自身がイメージする射形を取ってみるのです。
*可能ならドローレングスアローを使用すると分かりやすく数値を知ることができます。
するとどうでしょう。
意外と引けていなかったり、あるいはもっと引いているかもしれない事実に気づくかもしれません。
そうやって現時点におけるご自身の最適な引き尺の再確認をする良い機会にもなると思います。

また、トリガーレスリリーサーを使用するベテランさんはこの弓を使って撃ってみることをおすすめします。
通常のCPボウはフルドロー時「ウォール」と呼ばれる引きどまりに当たることで、このウォールを強く意識したリリースを行っていると思います。
ところがカンビウムはウォールがないので、正しい指先の荷重移動とかかり具合、またきちんと肘から肩甲骨に繋がる一連の回旋運動が出来ていないとずっと引き続けるだけでいつまでたっても発射できないのです。
ただし、指先をこねるような動きですと簡単に撃てます。
がしかし、技法としてはアリですが能動的に指を動かすことになるので再現性や一定性にはやや欠ける為、「場面に応じて使う技術」として留めておく方が良いでしょう。
肘から背中にかけての伸び合いでトリガーレスリリーサーを撃てるようになるヒントを得るにはこの方式の弓(カンビウムやジェネシス)はうってつけの“教材”になるでしょうね。

ローランのカンビウムは店舗およびオンラインショップで販売中ですヽ(^o^)丿


イーストン(EASTON) 2018年 インドアシャフトについて

(PH Archery Shop フェイスブックページより)

現在、国民体育大会アーチェリー競技が行われりておりますが、イーストン(EASTON)の2018年のインドア(大口径)シャフトについてお知らせします。

2007年から定期的に記事を書いてきましたが、一度ストップしてしまうと、なかなか習慣を取り戻せないもので…10月からまた習慣づけて書いていきたいと思います。少しブランクがあるので、しばらくはうまく記事を構成できないかもしれませんが、頑張ります。

さて、2018年のイーストンの大口径インドア向けのシャフトですが、新しくX2318スパインが登場します。300番スパイン相当で、13.7GPIの大口径アルミシャフトです。18径(シャフトの肉厚)のシャフトは初めて取り扱いしますが、X23(外径)はWAのルールで決まっていますので、スパインを硬くするためには肉厚にするしかなかったのでしょう。

使用できるポイントはイーストンからはワンピースの200grが発売されます。また、多くのプロアーチャーが合わせて使用しているコンペティション(Competition)のピンポイントでは200gr/220gr/250gr(取り寄せ)/275gr(取り寄せ)が発売されます。いずれも10月の後半の入荷予定です。

また、スーパードライブも選択可能ですが、インドア用に最適というわけではないので、自分の必要に合う方のみという感じでしょうか。在庫は潤沢にあります。

まだ正式なお知らせが来ていないので、確定はできませんが、2014年に発表されたトライアンフは廃盤になるものと思われます。代理店などで取扱い終了や在庫処分セールなどが行われているためで、弊社でも大幅に値下げし、特価品に追加しました。新規の仕入れができなくなることも考えられるので、必要な方はお早めにお願いします。

【特価品】トライアンフシャフト

X2318の登場に伴い、ハードターゲット(硬い的)で練習している方には、この肉厚のシャフトが推薦されるものと思われます。