解決しました。この記事は1月25日版について言及したもので、訂正された3月1日版についての記事ではありません。この問題は解決済みです。
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昨日、イーストンから新しいチャートが正しいというコメントがあり、速報で記事としました。一日経ち、それに対して考えてみたいと思います。まずはイーストンのチャートの変化を見ていきましょう。16年間の変化です。
現在であればX10プロツアーで見ていくのが正解だと思いますが、2001年当時にはなかったシャフトなので、ずっと存在するACCで見ていきます。選択は競技用では一般的だと思われる325fpsで58ポンドで28インチの場合のイーストンの推薦です。
2001 440 (ACC 3-39)
2016 440
2017(旧) 470 (ACC 3-28/3-39)
弊社掲載 415 (ACC 3-39/3-49)
2017(新) 320 (ACC 3-60/3-71)
2001から2016年は同じです。2017年のカタログでは柔らかくなりましたが、統合的に判断し、弊社ではこれは編集ミスと判断し、415と少し硬めに変更されたと判断したものを掲載しています。そして、1月25日版では、これは320と少しではなく、ものすごく硬いものに変更されました。29インチになるともはやX10プロツアーで選択できるスパインすら存在しないくらいです。あまりにもおかしいので、使用を停止するよう呼びかけましたが、イーストンからはそれで正しいという回答でした。
その理由としては「近年のCPの傾向に合わせて再計算され、エネルギー蓄積力の高いモデルに合わせて」というコメントが出ています。
正直、私には理解できないです。2001-2016年の15年の変化でも推薦スパインが変わらなかったのに、2016-2017年だけで440から320へ変わるほど何かが変わった理由が理解できないのです。
しかし、理解できないというだけでは、事態は前進しません。どうすべきかという話になります。この問題で多くの専門家に連絡を取った時に、一番多かった返事は「チャートは目安に過ぎない」というものでした。まぁ、その通りだと思います。
現時点ではベガスシュートで事態が前進し、イーストンからさらなる説明があると思われます。その時点までは、やはり新しいチャートは使用すべきではないというのが私の意見です。イーストンからのコメントを受け私の方から再度質問を提出しました。
それはハンティングとの兼ね合いです。イーストンからは2017年版は最新のエネルギーが高いコンパウンドボウに合わせ再計算されたという回答でしたが、当然ですが、ターゲットモデルだけではなく、ハンティングモデルもエネルギーが高まっています。さらに言えば、ハンティングモデルのほうが安定性よりも、殺傷能力を上げるためによりエネルギー重視になっています。ですので、これまで業界ではハンティング用モデルの場合、チャートよりも1番手硬いものを選択するというノウハウがありました。ターゲットで440なら、ハンティングは390を選択しますし、ハンティング用のカタログでもそのようなチャートになっています。イーストン(2016年まで)、CX、ビクトリーともにです。ゴールドチップでは区別はしていません。
2017年のハンティングカタログ(これは訂正されておらず1バージョンしかない)では、これまで通り、390推薦となっており、ターゲットで推薦される320番手は、73-78ポンドで初めて推薦されます。
つまり、イーストンの現在のカタログ(ターゲット・ハンティング双方)に問題がないとすれば、ターゲットモデル58ポンドと、ハンティングモデルの76ポンドが同じエネルギーを持つという見解です。
これは…私の理解力ではおかしいとしか言えません。
また、現在自分がセッティングを進めているプライムでは、チャートより1つ柔らかいものをお勧めしていますが、それでも370となり、エリート時代にぴったりスパインがあった450よりも2番手も硬いシャフトが正解になります。プライムのアドバイスが作られた2016年のカタログに従えば、1番手どころか、2017年のチャートでは5番手ほど柔らかくする必要があります。
安定性重視で低速のターゲットボウが320推薦で、エネルギー重視で矢速の速いハンティングボウが390番推薦という、ターゲットの方は硬いシャフトを使うべきという概念はアーチェリー業界に存在しないものでした。イーストンからの最新モデルによって再計算したという見解は受け入れるしかないですが、ハンティングボウのほうが柔らかいスパインをという概念は業界に存在しないものです。これの説明があり次第、新チャートへの移行を弊社では進めていくこととします。
Ryo
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ハンティングのことは分かりませんが、
>正直、私には理解できないです。2001-2016年の15年の変化でも推薦スパインが変わらなかったのに、2016-2017年だけで440から320へ変わるほど何かが変わった理由が理解できないのです。
この点に関しては、2016→2017で何かあったと言うよりは、2001〜2016で一度も見直して無かった分をまとめて見直したと言う理由では説明できないでしょうか?
基準とする弓を公開していないため断言はできませんが、
2001年モデルの弓を基準→2006年モデルの弓を基準→2011年モデルの弓を基準→2016年モデルの弓を基準、のように段階的にチャートを変化させるべきところを急に2001年→2017年モデルとしたのではないでしょうか?
(正しいかは別として、少なくとも自分にはそう言っているように聞こえます。)
リカーブと違い、コンパウンドではモデルの違いはチャート中で選択されるのではなく、ボウレイティングという部分ですでに考慮されるので、チャート中を修正する必要はないのです。
例えば、プライムのONE STX 2016 が 318fps で、2017年モデルが 322fpsと進化したのであれば、それはチャートを修正するのではなく、ボウレイティングで見る欄を1つ右に、Bow Rating 301-320fpsから、Bow Rating 320-340fpsにすることで、その変化は考慮されます。
チャート自体を修正することの理由に、テクミチョフ氏は「エネルギー蓄積力」、恐らくストレージドエナジー(storaged energy)などといった表現が使用されたと推測しますが、それはモデル間のエネルギー(矢速)の違いを表現したものではなく、それをどのように矢に与えるか、つまりは、初速では同じ矢速を提供するとしても、それが95%レットオフ状態から一気に矢に伝わった結果なのか、65%レットオフから少しずつ上がっていってピークになったのかによって、矢の振る舞いが違い、それは矢速差(ボウレイティング)では考慮されないので、チャート自体を修正したというのが、イーストンの言い分ですが、それはターゲットでも、ハンティングでも同じなので、なぜターゲットだけ変えたのかというのが現在残っている疑問となります。