先日、3Dアーチェリーについての記事を書きましたが、少し情報が不足していたために、質問がありましたので、補足します。
3Dアーチェリーとフィールドアーチェリーとは当然異なる競技ですが、シャフトを選択する時の違いは的があるかという点です。フィールドアーチェリーはご存知のように、的があり、真ん中に行くほど点数が高いのです。
対して、3D競技はハンティングを競技にしたものですので、ターゲットは急所(バイタルエリア)が高得点ですが、ここが急所ですよとは教えてくれません。選手はハンティング同様にターゲットの形状から高得点の急所を予測してシューティングすることは求められます。
そのために、フィールド競技よりも、より矢は太いほうが有利とされていて、3D競技向けシャフト=大口径&軽量という意味でメーカーのカタログでは使用されています。
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山口 諒
熱海フィールド代表、サイト管理人。日本スポーツ人類学会員、弓の歴史を研究中。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、ベアボウ競技歴5年。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は準優勝。
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山口さんが以前アップして下さった3Dの動画、すごく面白かったです。
あの時選手は射つ前に双眼を覗いてましたが、それでうっすら書かれた得点帯を見てたのでしょうか。
またもう一つ質問です。
フィールド競技で実際にフィールド用シャフトを使ってる人を殆ど見ません。
特にリカーブでは。
それにはどう言った理由があるのでしょうか。
>あの時選手は射つ前に双眼を覗いてましたが、それでうっすら書かれた得点帯を見てたのでしょうか。
見えなくはないと思いますが、もっともの違いは事前にある程度の急所の場所を把握することはもちろん可能ですが、エイミング時にはだいたいで狙うしかないということです。
>フィールド競技で実際にフィールド用シャフトを使ってる人を殆ど見ません。特にリカーブでは。
フィールドではある程度の矢速が求められることから、リカーブ選手の場合、ACEを使用する選択をする方もいます。WAの世界フィールド選手権の写真集でも確認できます。
https://worldarchery.smugmug.com/WORD-FIELD-CHAMPIONSHIPS/DUBLIN-2016
一方で、インドアにも同じことが言えますが、その競技に特化してセッティングを変更する(軽い矢や太い矢にする)ことと、常に同じ慣れたセッティングで挑むのとどちらが有利かはまだ決着のつかない問題だと思います。
今年のニーム男子リカーブは 1位 X7 2位 X10 3位 X7 でした。