この記事は2016年10月26日に書かれたものです。最新の情報とは異なる可能性があります。ご注意ください。

MATHEWS Halon X Comp

2017年Mathewsの新作ターゲットボウ「Halon X Comp」が入荷しました。
今回の入荷は既にご注文頂いていた分の入荷です。
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Halon X Compは全色塗装仕上げになっています。全6色*。

*黒/赤/青/黄色/白/ストーン(グレー)

白のハンドルには白色のリム、ストーンにはストーン色のリム。
その他のハンドルカラーは黒色のリムが装着されます。

アクセル間は37インチ。
昨年登場したHalon X の35インチから2インチ伸びました。

ハンドルは新たに設計しなおされ、リフレックスカーブがなくなり、ストレートに近いハンドルとなっています。

Halon X CompとHalon X を並べてみました。
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ハンドルのカーブとリムの立ち上がり角度が違うのが一目瞭然ですね。

ブレースハイトはともに7インチ。アクセル間の違いと若干の重さの違い。
*カタログ値でHalon X Compが4.96ポンド、Halon X が4.94ポンドですのでグラムに換算すると約10グラムの違いです。

カタログ重量4.96ポンドは換算すると約2.249kgですが、入荷した1台を実測しましたら、5.27ポンド。換算すると2.39kgあります。
ところが実際手に持つとそんな重さを感じさせない重量バランスで、「ほんとにそんなにあるの?」という印象を受けました。

これはハンドルの設計でピボットポイントが下気味にあり、弓のセンターがバーガーホールに設定されているためで、一般的なハンドルはピボットポイントに弓のセンターを持ってきているため上部を持つことになります。

Halon X Compは全体のやや下方気味のグリップ位置になるため、手元重量が軽く感じる、と言う事になります。

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レットオフは75%の一択。85%も選べたHalon X とは一線を画する設計思想、と言う事でしょう。

引き味は、引き始め4~5センチは柔らかく、そこから一気にピークへと向かいます。
バレー(フルドロー)に落ちる直前に“もうひと山”抵抗を感じ、ストンと落ちます。

バレーは極めて狭く、そのため75%のレットオフですが、体感的には60%台の体感です。
当然実測~計算しましたが、ちゃんと75%です。

これはヘタをして気を抜くと、グイっと持っていかれますね。

つまり、ぎりぎりまでピークポンドを維持することが、330fpsの矢速を叩き出す原動力となっています。
引き戻しする場合は、ややツラい部類に入るでしょう。

ウォール感は上下のモジュールにあるストップで、メリハリのある感触です。

引き尺変更する場合は、別売りのモジュールを交換するだけで完了です。ボウプレスは必要としません。
このモジュールは26.0インチから32.0インチまで。0.5インチ刻みでモジュールが販売されます。

お求めの際、引き尺選定の目安としてこの弓は(ほとんどのマシューズの弓は)、トゥルードローレングス*+1-1/4インチ(1.25インチ)でお考え下さい。

*フルドローのノッキングポイントからピボットポイント(バーガーホールの中心)までの距離

例)表示:27.5インチの弓の場合、その弓のトゥルードローレングスは、26-1/4インチ(26.25インチ)になります。

ホイットをはじめ、他社の弓からの買い替えの際は注意が必要です。事前にご確認を。

グリップは「フラットバックグリップ」を採用。一般的な平らで角ばったグリップです。
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ハーモニックダンパーは上が「ライト」、下は「ノーマル」です。
ダンパーラバーは「3/8サイズ」が採用されています。

ケーブルガードは「リバースローラーガード」
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フルドローにつれ、ケーブルテンションが和らぐ方向に働く仕組みになっています。

デッドエンド(バックストップ)が標準装備。
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ケーブルガードバー、デッドエンドバー、グリップの側面装飾にはクロスカーボン模様で統一されています。

リアブッシング(5/16インチ)はデッドエンドの下に1箇所のみ。上側にはありません。
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ストリング/ケーブルにはなぜか452Xが採用されました。BCY-Xや8190Xではなく、452Xです。
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全体的に高級感漂う仕上がり・・・・と言いたいところですが、アルマイト仕上げの方が好みの私からすると、矢を番える時、誤ってポイント先を当てたり、工具をぶつけたりすると塗装被膜が欠けてしまう怖さがありますね。

取り回しには注意が必要そうです。

2カムシステムやリムといった「動力源」は、ハンティングボウで培った、いかにもマシューズらしスパルタンな印象を受けます。

安定感抜群のワンカム「コンクエスト4」、対して、攻めに攻めた2カムの「Halon X Comp」

ともに純ターゲットモデルとして、ユーザーにとっては嬉しい選択肢かと思います。

2017 Mathews New Target Bow 「Halon X Comp」 ご注文をお待ちしておりますヽ(^o^)丿

 


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Yamada

山田ヒロ - JPアーチェリープロショップ店長。主にコンパウンドを担当。元日本記録(コンパウンド70mW)保持者。 連絡先 cp_jp@archery-shop.jp
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