エリートアーチェリーのVictory(ビクトリー)がアクセル間39インチに対し、ハンドルはそのままでリムを短くし、新型のカムを搭載してアクセル間を37インチにしたモデル「Victory37」がリリースされました。
もうすでに出回り始め、お手にされている方も多く居るかと思います。
そんなビクトリー37を改めてご紹介します。
【基本スペック】
・バイナリ―2カムシステム
・アクセル間 37インチ
・重さ 4.2ポンド(約1.905kg)
・ブレースハイト 6.75インチ
・引き尺 26~31インチ(0.5インチ刻み)
・IBOスピード 330fps
・ドローウエイト 40/50/60/65/70
*写真は黒
・ハンドルカラー(ターゲットカラー)
黒、青、赤、緑、オレンジ、ピンク、紫、チタニウム(銀)
*黒以外はアルマイト仕上げの為、追加料金がかかります。コチラを参照ください。
ビクトリー37は新型「V37」カムを採用し、39インチモデルに比べて5fpsの矢速アップを実現しました。
引き尺をつかさどるベースカムは2種類あり、ラージベースとスモールベースとに分かれます。
26.0インチから27.5インチまでがスモースベースカム。
28.0インチから31.0インチまでをラージベースカムがカバーします。
*スモールベースとラージベースとでは採用するストリング類の長さが異なります。
写真はスモールベースカムに#8番モジュール(27.5インチ用)がついています。
引き尺変更は0.5インチづつ、モジュールを交換して変更します。
なので、HOYTのGTXカムや、PSEの代表的なカムのように別途モジュールの購入必要のない調整幅を持つカムとは違い、変更のたびにモジュールを用意しなければならないコストがかかります。
さらにお求めの際、もしご希望の引き尺が27.5インチか28.0インチかで悩む場合は、ちょうどスモールベースとラージベースの境い目になるためさらに慎重な選定が必要です。ご注意ください。
もし27.5インチ⇔28.0で変更する場合は、ベースカムの買い替えとストリング一式を準備することになってしまいます。
ご自身の引き尺がいまいち定まっていない方にはやや、手の出しにくい弓かもしれません。
*この方式はビクトリー37に限らず、エリートボウの代表的なターゲットモデル全てに共通する事案です。
リムは39インチモデルと共通の構造で、長さを約1インチ短くしました。
これにより、39インチモデルのブレースハイト7インチに対して、37インチモデルは6.75インチとなり、1/4インチ低くなっています。
左:ビクトリー37 右:ビクトリー(39)
39インチモデルと37インチモデルのそれぞれの下カムの面をあわせて全長の差を見ますと2インチ(約5センチ)の違いがはっきりと判りますね。
次に、ハンドルは39も37も共通の為、リムポケット(リムボルト位置)を合わせてみてその差を確認してみます。
リムのディフレクション具合が明らかに違いますね。37の方が大きくしなって(曲がって)います。
それぞれのリムの長さの違い(約1インチ)もこうして見るとはっきりします。
弓の重量はカタログ値ではその差約130グラムとありますが、実測は約50グラムしか違いがありませんでした。
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39インチモデルに比べ矢速が5fpsアップし、アクセル間が2インチ短くなったビクトリー37。
明確な棲み分けがあるかと言えば微妙ですが、少しでも取り回しがラクでスピードが増している方が良いとされる方にはおススメの1台です。
Elite Archery ビクトリー37は店舗およびあちぇ屋CPにて販売中です(^o^)丿