競技用完成弦ではBCY-Xが最も矢速が速いのですが、今回はバランスの良い8190弦と比較しました。テスト結果からダイナゲンの特性を簡単に説明すると、ファーストフライトのように伸びる(クリープ)ことはなく、矢速はブレンドされたダイニーマベースの8190よりもほんのわずかに(0.3%)劣りますが、100%ダイニーマならでは柔らかい引きを持ちます。
柔らかい弦の中では抜群の性能を持っていると思います。
今回は2色だけ作ってもらいましたが、今後、取り扱いサイズ・色を増やしたいと思います。また、ファーストフライトは価格面でのメリットがあるので、今後も取り扱いは継続します。
Pro 8190完成弦 99,4gr
平均矢速 198.56fps
Gravity Dynagen完成弦 103.0gr
平均矢速 198.03fps (0.3%)
*GMX Quattro41ポンド 28インチX10 550、シューターシューティングで測定しました。
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Ryo
(株)JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、2021年よりターゲットベアボウに転向。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。次はベアボウでの出場を目指す。
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比較は8190の18本弦とDynagenの14本弦でしょうか?
またネットショップには14本弦のみ取り扱いになっておりますが、低ポンドでも高ポンドでも14本で問題ないという認識でよろしいでしょうか。
弦の腕へのあたりやすさって、硬さで決まるものですか?
つい先日弦を変えたところとたんに腕に当たるようになりました。
>比較は8190の18本弦とDynagenの14本弦でしょうか?
はい、弊社が取扱いしている完成弦でテストしています。
>またネットショップには14本弦のみ取り扱いになっておりますが、低ポンドでも高ポンドでも14本で問題ないという認識でよろしいでしょうか。
メーカー側の発表では14本弦が最も性能を発揮するのは35-45ポンドです。
なので、高ポンドという意味では50ポンド以上では問題が発生すると思います。
低ポンドではどんなに低くてもリムが対応していれば問題はありませんが、
あまりにもポンドが低い(25ポンド以下)とこの弦の特徴である柔らかい引き心地の価値がなくなる(硬い弦でも柔らかく感じられる)ので、
積極的にこの弦を選択する意味がなくなるかもしれません。
>弦の腕へのあたりやすさって、硬さで決まるものですか?
>つい先日弦を変えたところとたんに腕に当たるようになりました。
はい、ただ硬いほうがあたりやすいか、柔らかいほうがあたりやすいかは一概には言えません。
上記のようなことは確かにありますが、この話だけから考えると、経験上一番可能性があるのは、
弦を変えてハイトが変わったのに気付かないで使っている、または、
原糸が変わって同一ハイトでのリムの振る舞いが変わったのに再チューニングをしていない、のどちらかが起きているかもしれません。
ハイトは合わせてますが確かに、再チューニングしてないです…
ティラーとかをいじったほうがいいんですか?
弦が変われば、弓がベストの性能を発揮するチューニングは変わります。
まずは、ブレースハイトを変えてみましょう。より柔らかい弦に変えた場合にはまずはハイトを高く方に、
より硬い弦に変えた場合には、まずハイトを下げる方で試してみてください。
わかりました、ありがとうございます
やってみます
現在、ファーストフライトを愛用して使っているのですが、点数も上がったことで、もう少し競技用の弦を使ってみたいと思い、この記事を読みました。
8190、
現在、ファーストフライトを愛用して使っているのですが、点数も上がったことで、もう少し競技用の弦を使ってみたいと思い、この記事を読みました。
8190、bcy-xと使ってみたのですが、まず、硬い弦がどうしても合わないと思いました。
この記事では、ダイナゲン弦は柔らかいと表現しており、ファーストフライトと変わるところとすれば、クリープという表現をしています。
このなかでの、このクリープという表現は一体どういった感覚なのか。
また、その現象は競技用の弦には見られないことから、競技用には適していないのか。
このことについて、返信をお願いします。
>この記事では、ダイナゲン弦は柔らかいと表現しており、ファーストフライトと変わるところとすれば、クリープという表現をしています。
>このなかでの、このクリープという表現は一体どういった感覚なのか。
メーカーが弦の性質を表現するのにストレッチ(stretch)とクリープ(creep)という2つの表現があります。
ストレッチというのは柔軟性があるという意味で一般的には「弦が柔らかい」といった表現になります。
クリープとは伸びてしまうという意味で、「伸びる・伸ばしてから使って」といった表現になります。
この動画を確認してください。弦に力をかけて弦を引っ張ります。その後、元に戻っている弦はストレッチしただけで、力から解放されれば元に戻ります。その後、元に戻らずに伸びっぱなしになっている弦はクリープした状態になっていて、基本にはいくら時間を置いたところでもう元の状態には戻りません。
>また、その現象は競技用の弦には見られないことから、競技用には適していないのか。
クリープする弦は競技用には適しませんが、ファーストフライトは一定のクリープをした後に安定する傾向にあるので、購入後に100-200射や、一晩張りっぱなしにしてからチューニングを開始するのがよいとされています。
ダイナゲンに限らず、多くのストリングの種類が出てきていますが、GIGAという原糸はどのようなものなのでしょうか?
伸びず、雨にも強いと聞いていますが、素材等はダイニーマではないのでしょうか?
また、世界の選手は、ダイナゲンなどの新しいものをどんどん取り入れるのか、それともオーソドックスなものを好むのか、どちらでしょうか?フィーリングとチューニングの相性で選んでいることは分かりますが、単純に長く残っている商品は、世界中から支持されていると考えて良いのでしょうか?
>ダイナゲンに限らず、多くのストリングの種類が出てきていますが、GIGAという原糸はどのようなものなのでしょうか?
Gigaストリングはもうかなり前に製造が終わっていて、弊社でも取扱いしていないので詳しくは分かりません。
メーカーのホームページも発見できませんでした。メーカーがわかるようでしたら教えていただければ調べられるかもしれません。
>また、世界の選手は、ダイナゲンなどの新しいものをどんどん取り入れるのか、それともオーソドックスなものを好むのか、どちらでしょうか?
オーソドックスが何を指すかわかりませんが…トップ選手に支持を受けて、世界中で売れている弦はその個性を損なわずにどんどんと進化していきます。
好評だった8125はもう生産されておらず、現在は入手できません(少し在庫が残っていますが)。現在では8125Gになりました。
ですので、原糸名を指定してこだわることは困難です。
ホイットが好きな人はいても、特定のホイットのハンドル(たとえばアクシス)に何年もこだわるのが困難なのと同じです。
自分の感じているイメージですが、リカーブでは競技用の弦は大きく3種類の分類があり、「柔らかいピュアダイニーマ弦(ファーストフライト+/ダイナゲン)」「中くらいのブレンド弦(8125G/8190U)」「硬いブレンド弦(BCY-X)」と、その3つの大まかなカテゴリーのこだわりがあり、それを軸に自分に合うものを手に入れるイメージでしょうか。
>フィーリングとチューニングの相性で選んでいることは分かりますが、単純に長く残っている商品は、世界中から支持されていると考えて良いのでしょうか?
競技用弓具は日々進化しています。なので、原糸も日々それに合わせて進化しています。
長く残っている原糸は基本的に競技用の原糸ではありません。60年近い歴史を持つダクロンが売れているのは練習用(指に優しいから)としてです。
日本では流行っていませんが、クラシック(古い)な弓を使う場合は、その弓が販売されていた当時の原糸と合わせて使うのが常識で、時代の合わない弦を弓と組み合わせると壊れます。
わかりやすく説明をしていただき、ありがとうございました。
GIGAが製造中止になっているのは知りませんでした。
わざわざ調べていただいたようで、ご足労をおかけしました。
FLEX社のfuryという弦はどのような弦ですか?
どういう質問でしょうか?
FLEXは完成弦のメーカーです。発注された弦を作ることが仕事です。
私たちプロショップはスペック(どういう弦にしたいか)を決めてからFLEXに発注しますので、
質問に対してそのまま返信すると、販売するプロショップが意図したような弦かと思います。
FLEX側からfuryはこのようなイメージで売っていきたいと言った指示はないです。
なるほど、誤解してました
友人が使っていると聞いたもので、気になりました
>友人が使っていると聞いたもので、気になりました
であれば、その弦を納品したプロショップに問合せするのが最も良いかと思います。
先日購入しましたが、長さが合っていない感じです
68のION-Xです。リムボルトは締め切った状態から2.5回転緩めてあります。
166cmを購入したところ
ブレースハイトが、60回捻ってようやく7.5インチです…
ストランドが少ないとはいえここまで長さが合わないということはあるのでしょうか?
>先日購入しましたが、長さが合っていない感じです
長さとはそのままの意味で、弓をはった時(テンションがかかった状態)の長さですので、メジャーなどで測定していただければあっているかはわかります。
メジャーをお持ちでない場合は別途ご相談ください。
>68のION-Xです。リムボルトは締め切った状態から2.5回転緩めてあります。
>ストランドが少ないとはいえここまで長さが合わないということはあるのでしょうか?
ハンドルはどんなものであっても基本的に長さは変わりません。
メーカーはドローフォースカーブでリムを設計しており、それぞれのリムは異なるカーブを持ちます。
それが必要となる弦の長さの違いになります。なので、166cmでよいかどうかはハンドルの種類・状態にはよらず、
リムの種類によって決まります。
弦自体の長さは大丈夫です
自分の弓がもっと短い弦でないと合わないということです
メーカー推奨の166cmを選んだのですが、、
弓に合った正しい弦の長さはどうすればわかりますか?
>弓に合った正しい弦の長さはどうすればわかりますか?
リムは何を使用していますか?
クアトロ(ミディアム)です
>クアトロ(ミディアム)です
リム・弦の状態などを確認したいと思いますので、直接連絡ください。
ダイナゲンの白/169はいつ入荷いたしますか?
2月の予定です。