この記事は2015年1月4日に書かれたものです。最新の情報とは異なる可能性があります。ご注意ください。

KAYAの2015年モデル発表されました。

zenith_riserKAYAが2015年モデルを発表しました。同時に、ブランドラインにNomad(ノマド)を追加することにし他とのことです。カタログの順番にも出ているように、KAYAでは最近トラディショナルタイプの弓(韓国弓)の販売が順調です。韓国の弓は短く射程を稼げることが特徴で、日本の環境ではこのタイプの弓を生かした競技・レジャーは難しいと思いますが、アメリカなどの広大な土地がどこにでもある国で順調に売れているようです。

2015年の競技用ハンドルはZENITHという軽量のアルミハンドルです。25インチで1,150g、アルミをダイキャストして大まかな形を形成して、最終的にCNCで削るという方法で製造されます。まだ、実物は届いていませんが、ダイキャストとは鋳造製法の一つで、鍛造(SF Forged+など)に比べると、柔らかい感覚のハンドルに仕上がります。最近、柔らかいハンドルを製造するメーカーが少なくなりましたが、ホイットのネクサス、古くはヤマハのイオラのような感覚のハンドルに仕上がってくるものと予想します。

K1_k2リムではエントリー~ミドルクラスのリムを2種類発表しました。どちらもウッドコアのリムです。リムの構造はグラス/カーボン/コア(ウッド)という非常にクラシックなものです。クラシックタイプのリムではSFのリムが非常によくできているので、この状況が2015年も続くのであれば扱う予定はないです。

soul_cnt_up2014年にはカーボンを3層に重ねたACEスタビライザーを開発しましたが、2015年は2010年に販売を開始したSOULスタビライザーの素材をアップグレードして設計を見直したSOUL CNT UPスタビライザーを発表しました。
soul_cntスタビライザーに使用されているチューブの厚みを33%薄くしたかわりに、スタビライザーの太さは8%太くなりました。メインに使用されているカーボン素材がより高性能なものに変更されているので、この設計変化によってスタビライザーの性能がどのように変化したのかは入荷してみないことには何とも言えないです。こちらはテスト後、取り扱いする予定です。

また、メーカーでは既存のSOULスタビライザーの販売も継続するそうですが、弊社では取り扱いを終了し上位モデルのSOUL CNTのみ扱う予定です。入荷は2月を予定しています。

KAYA(Nomad) アーチェリー 2015 カタログ


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Ryo

(株)JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、2021年よりターゲットベアボウに転向。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。次はベアボウでの出場を目指す。

6 thoughts on “KAYAの2015年モデル発表されました。

  1. “ダイキャストとは鍛造製法の一つで”とありますが高圧鋳造の間違いでは??
    強度とか、かける圧力の桁が全く違います。

  2. >“ダイキャストとは鍛造製法の一つで”とありますが高圧鋳造の間違いでは??
    >強度とか、かける圧力の桁が全く違います。

    あけましておめでとうございます。新年最初のコメントですね!

    圧力をかけて鋳造していることは間違いないです。
    金属をゆっくりと注ぎ込んで形成する重力鋳造は金属の自重によって素材を入れていくので、
    時間がかかり大量生産で使われることはあまりない方法です。

    (鋳造方法の解説には下記のようなサイトが参考になるかと思います)
    http://www.metal-casting.jp/process/method/

    ただ、メーカーの方では具体的な製造は公開されていません。
    かける圧力の桁については回答できません。ご理解ください。

  3. 匿名さんが指摘されているのは、
    「鍛造製法の一つ」ではなく「鋳造製法の一つ」の誤記ではないかということだと思います

  4. >「鍛造製法の一つ」ではなく「鋳造製法の一つ」の誤記ではないかということだと思います

    理解しました!!「鋳」と「鍛」ですね。
    よく見ると間違っていますね…すみません。訂正します。

  5. ネクサスが柔らかいハンドルとされる理由とは何なのでしょうか?
    確かネクサスもGMX同様6061のアルミだったはずですが、GMXは柔らかいハンドルとはされてないので。
    これもまた造り方の違いでしょうか?

  6. ランカスターさんから拝借。

    素材・加工方法ではなく、ウィンドウ上部をかなり細く設計したことはが原因だと思いますが、正直、なぜそんなことをしたのかわかりません。

    振り返れば、当時はホイットが迷走していた時期(G3リムの特定時期出荷分がすべて折れるとか)で、テクミチョフさんが得意げにホイットが時間をかけて調査した結果プランジャーホールはグリップ後方にあるのが一番グルーピングすると日本で営業してまわっていました。

    その後、GMXで位置を昔に戻し、今では(HPXが出た時)プランジャーホールをグリップより前に出してもグルーピングは変わらないとしているので…なかったことにしたい時期の設計なのかもしれないですね。

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