ホイットのコンパウンドマニュアルを更新しました。今までは2011年に翻訳したものを配布していましたが、新機能が増えてきたので、2015年の最新のマニュアルを再度翻訳しました。
上記のように内容は初心者向けのものですので、より高いパフォーマンスを求めると、いちいち指示に従ってられないところもあります。
“すべてのHOYT製のモデルにはFUSEの Custom String System が装備されています。交換の際は、必ずFUSEのストリングとケーブルに交換してください。”
例えば、上記のように記載がありますが、多くのトップアーチャーはストリング専業メーカーの製作する弦を使用しています。
日本でも有名なレオ・ワイルドはABB(Americas Best Bowstrings)の弦を使用しています。
ホイットやイーストンの弓や矢の公式プロモにもよく出るプロコーチのJohn Dudleyさんは長年ウィナーズ・チョイスを使用しています。
性能やチューニングに関しては、この基本マニュアルよりもプロショップのスタッフの意見の方を重視することをお勧めしますが、安全管理の面では完全従うべきでしょう。
また、新しく「15インチポンド」という表記が加わっていますが、これは、該当するねじを締める時の標準的なトルクです。数値通りに締めるためにはトルクレンチがないと…厳しいかと思います。
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山口 諒
熱海フィールド代表、サイト管理人。日本スポーツ人類学会員、弓の歴史を研究中。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、ベアボウ競技歴5年。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は準優勝。
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先日Hoytのコンテンダーエリートを入手したので、これからチューニングを行います。
ラリーワイズのチューニングマニュアルでは、ストリングをハンドルの中心に合わせるとあります。一方、2011年版のHoytのマニュアルでは、センターショットの標準位置がバーガーボタンホールから13/16インチとなっております。この位置にレストを合わせ、ストリングを重ねると、ハンドルの中心よりやや左に見えます。
当然ながらチューニングでレストは移動しますが、適切なスタート位置を理解しておくことで、チューニング時の異常に気付ける思いますので、ご教授の程よろしくお願いいたします。
>当然ながらチューニングでレストは移動しますが、適切なスタート位置を理解しておくことで、チューニング時の異常に気付ける思いますので、ご教授の程よろしくお願いいたします。
スタート位置の質問であれば、左右のレスト位置は、上下と違い、矢飛びで簡単に異常に気付けるので、ホイットが推薦する13/16″で始めて見ることには全く問題ないかと思います。
そういう質問が多かったためか、最新のホイットのマニュアルでは「1インチから5/8インチの間」に変更されています。
ありがとうございます。
まずは13/16インチから始めてみます。
そこからチューニングして、レスト位置が「1インチから5/8インチの間」にあれば、通常のチューニング範囲内ということでよろしいですね?
はい。レストがこの範囲から大幅に引ずれているとすると、スパインがあっていないか、カムの傾きに問題があるか、いろいろと考えられます。