リカーブでは昨日射ってみましたが、本日は午前中に射場にてコンパウンドで実射テストしてきました。この部分以外に個人的な練習の関係でドローレングスを1/8長くし、弦を新品に取り換えましたが、テストの結果にはほぼ影響はないでしょう。
さて、3時間ほど実射した結果ですが…やはり小さなハーモニックダンパーが2つついているだけですので、リムで発生した振動を吸収するには無理があり、弓の振動を吸収することはありません。
弓全体に対して働きかけないかわりに、このデタッチ自身に対してはきちんと仕事をしてくれ、このパーツの振動をしっかりと取り、このデタッチが新たな振動元となることを防ぐ効果はありました。
一般的には弓にパーツ(結合している部分)を増やすほど、不良振動やゆるみが発生しやすくなりますが、おかしな振動もなく、ねじも全く緩むことなく、センターと一体となって仕事をしてくれました。これまではハンドルにセンターを直に装着していましたが、ネジの数が倍になったにもかかわらず、この部分から発生する振動は減りました。
やはり、両サイドのハーモニックダンパーは発射時の振動をとるものではなく、このパーツ自身に伝わる振動のみを取り除き、ゆるみや異常な振動の原因となることを防ぐものと位置づけられるでしょう。
個人的にかなり気に入ったので、13日の東京の試合はこれで出てみます。仕事として道具屋やっていますが、アーチャーとしてはセッティングに関してはかなり保守的な人間で、自分の弓のセッティングを変えるのは2年ぶりくらいです…。どうなるかな。。。。。
また、ダウン角ダンパーデタッチのもう一つの使い方としては、アッパーに付けることで、アッパーを的の方向に向けることができます。ハンドルにもよりますが、ウィン&ウィンのイノCXTなどでは、ほぼ水平になります。効果としては、飛び出しに悪影響を与えずに、弓のコントロール性を向上させます。リカーブでもぜひお試しください。ダンパーデタッチの本体分…アッパーが約32mm(1+1/4インチ)長くなります。
また、コンパウンド担当の山田がすでに記事にしましたが、AAEにしてやられたダンパースリングが今度こそ届きました。
山口 諒
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