Carter(カーター)からNewリリーサー・Total Control(トータルコントロール)が入荷しました。
(人差し指穴径:2.5cm、全長:9.8cm、厚み1.3cm、重さ:74.5g/3本掛け)
このトータルコントロールはトリガーレス(バックテンション)リリーサーで、発射(リリース)タイミング調整と、クリッカー音のON/OFF、さらにクリッカーが鳴ってから発射(リリース)までの時間(移動量)を無段階で調整でき、また再現性に優れた機構を採用しています。
これまでのトリガーレスリリーサーの難点と言えば、発射タイミングの調整が面倒でした。
いじった後、元に戻そうとしてもムーンがフリーで動くので再現性が乏しいため中々調整や色んな角度を試すのが億劫になりがちでした。
また、クリッカー音が鳴るタイプのリリーサーはこれまで数多く出回っていますが、ムーンに刻まれた“みぞ”が、製品によっては個体差があり、大きく鳴るものや、ひどいものは殆どならないモノも存在しました。さらにクリッカーが鳴ってからリリースまでの時間(移動量)は変更できず、好みのタイミングなら良いですが、好みでない時はいっそ無い方が良かったりしました。
このトータルコントロールは、音の有り無し変更はもちろん、音が鳴ってからリリースまでの時間(移動量)を自由に、また、再現性に優れた調節方法となっています。
注:同じくカーターの「ツームーン」も同じようにクリッカー音の有り無しと、鳴ってから発射までの時間(移動量)の調整は出来ますが、変更手順が面倒で、無段階ではありません。
≪変更方法:クリッカー音なしの場合≫
両サイドに有るイモネジを緩めます。(クリッカー音有り無し共通作業)
そしてまず先に左側の発射タイミングを調整します。
写真左側(レンチを挿し込んでいる方)の穴が発射タイミングの調整ネジ穴です。
時計回りにレンチを回すとタイミングは遅くなります。
下の写真のように左側のムーンが“上”に持ちあがるようになります。
一方、反時計回りに回すとタイミングが早くなります。
下の写真のように左のムーンが“下がった”ようになります。
左の穴で好みの発射タイミングを探ることが出来ます。もし元に戻したい場合でもレンチをどれだけ回したかを覚えていれば容易に再調整が可能です。
次に右ムーンの穴・・・クリッカーです。
音のON/OFF切り替えは、右のムーンが左のムーンと平行(もしくは右側下がり)になっているか、上に有るかです。
ちなみに下の写真は右側下がり(音なし)です。
左ムーンと同じく時計回りで上がり、反時計回りで下がります。
クリッカー音なしで良い場合は、これで調整は完了です。
最後に両サイドのイモネジは忘れずに必ず締めてください。
≪クリッカー音ありの調整≫
上記(音なし)の手順(左ムーン調整⇒右ムーン調整)とは逆の順序で行います。
右ムーンを上げ下げして好みの発射タイミングを調整します。
好みのポジションが決まったら次に左ムーンの上げ下げを行います。
下の写真は右側上がり(音あり)です。
左ムーンを右ムーンよりも低い位置にし、段差を作ります。
この段差は音が鳴ってから実際に発射されるまでの時間(移動量)をつかさどります。
僅かな段差だと音が鳴ってからスグの発射。
大きな段差だと音が鳴ってからさらに移動しての発射となります。
好みの段差を見つけてください。
最後に両サイドのイモネジは忘れずに必ず締めてください。
トータルコントロールはこれまで面倒だったリリースタイミングの調整を簡単かつ再現性に優れた調整機構を搭載したトリガーレスリリーサーとしてとても良くできたリリーサーです。
その名の通り、ユーザーにとって「すべてをコントロールできる」リリーサーと言えるでしょうね。
最後に、、、、付属の2本の六角レンチ(インチ)ですが、サイズが「.050」と「.035」。
「.050」は比較的手に入り易いサイズですが、もう一つの「.035」がもしかするとなかなか見つかりにくいかもしれないサイズなので、決してなくさないようにしてください。
Total Controlはあちぇ屋CPおよび店舗にて販売中です~
Yamada
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