今回の「まだまだあるよ、PSE 2014」は、初心者・初級者の弓を紹介します。
まずは「Fever(フィーバー)」
エントリーモデルの代表格として長年親しまれてきたCAOS(カオス)がモデルチェンジとなり、
あらたに「Fever」となって生まれ変わりました。
*写真はPSEより提供されたもので、商品にはレスト、サイト、ボウクイバーは付属しません。
*写真の色はMossy Oak Break-up Infinityです。
2カムシステムに変更はありませんが、これまでのADカムからVSカムへと代わり、また、リムポケットのデザインが新しくなり、矢速のスピードアップに成功しました。
また、これまでの引き尺調整幅が、16.5インチから28インチだったのに対しFeverは11.5インチから29インチまでとなり、むしろ範囲が広くなりました。嬉しい変更点ですね。
ドローウエイトは、29/40/50/60の用意。老若男女、分け隔てなく楽しめる1台です。
*ちなみにワンカムモデルもあります。
次に、ゴリゴリの競技向けではありませんが、これからコンパウンドを始めようとする方にはピッタリの1台です。
「Elation(イレーション)」
まず、ドローウエイトですが、29ポンドと40ポンドの2種類。
そして引き尺が、「~30インチ」です。
ここで、なぜ「~30インチ」と言う表記なのか説明します。
通常一般的なCPボウは、設計者が考えるFx曲線とその効果を発揮すべくドローストップが働く為に、引き尺が決まっています。
ところが、このイレーションに搭載されるMZカムにはFx曲線やドローストップと言う概念が無く、引き始めから30インチまでドローウエイトが一定なのが特徴なんです。
つまり、15インチ引いても29ポンド*、30インチ引いても29ポンド*と言う事です。
*29ポンドリムの場合(リムボルトでウエイト調整が出来ます)
ご存知の方にとっては、マシューズのジェネシスと同じような構造です、と言えば早いでしょうか。
この構造の弓は射手にとって適正な引き尺とはなんぞや?と言う事を教えてくれます。
案外、ベテランさんでもこの弓を使って引いてみると、実際の使用中の競技弓の設定引き尺と違ったりしたりします。
一般的にコンパウンドを始めるにあたり、まずリカーブを経験しておく方が自分の適正な引き尺を知ることが出来、いきなりコンパウンドを始めるよりかは理解の進捗が早いと思います。
そこで、この弓です。
この弓は初心者にとって日々変わる引き尺に対して柔軟に対応し、やがて適正ドローレングスへと導いてくれます。
そういう意味で、この弓はクラブやチーム・アーチェリー協会に1~2本ぐらいはあるべき弓としてドンドンお勧めしたいと思う1台です。
(参考)この弓に用いるリリーサーですが、サムトリガー、インデックストリガー、トリガーレスでお使いになるのが良いでしょう。トゥルーバックテンションリリーサーではメカニズム的に反応しないのでお使いになれません。ご留意ください。
PSEの2014年モデル紹介。あともうちょっとだけお付き合いくださいネ (^_-)-☆

Yamada

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