新しい素材のランチャーブレード入荷。

昨年にUUKHAとFLEXに行きましたが、どちらも素材屋さんでした。新素材っていい響きですねw
前の記事で紹介したセーカー・ブラスのような実績ある大手ブランドの新商品もいいですが、ガスプロ(GAS PRO)、ウーカ(UUKHA)、アークテック(Arctec)、ルブルネ(LeBrunet)のような全く日本では知られていないメーカーを紹介する方が個人的にはワクワクします。もちろん、これまでだとAGF(スイスのサイトメーカー)の様に、うまく展開できず、取引が終わってしまったところもありますが、ウーカのようにメーカーと一緒に成長できるのは本当に貴重な体験だと思っています。
本日も新しいメーカーさんを紹介させていただきます。
コンパウンドのランチャーに使用するブレードを製造するイギリスのメーカーのランチテック(Launchtec)さんです。二人で運営している小さなメーカーで、商品はすべてイギリス製です(というか二人で手作りしています)。
Launch Tec
http://www.launchtec.co.uk/

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こちらがランチテックの代表製品である高性能エポキシ樹脂製のランチャーブレード。もともとはオーナーが自分用に宇宙工学分野で使用されている特別な樹脂を使って作ったもので、最初の製品は5年以上前に作られており、これまで一度も交換されていないそうです。その後、まわりで好評になってメーカーに転身しました。

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一番の特徴というか、実績は、とにかく長持ちすることです。まず、金属でないのでスチールブレードのように錆びることがありません。素材の特性上、天候に影響を受ける事もありません。
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次に柔軟性があり、復元力があるので、トラブルで引っかけたりしても、壊れることは少ないです。ブレードが摩耗する事もなく、かつ、金属の様にエッジは鋭くないので、シャフトが摩耗する事も防ぎます。
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そして、メーカーのホームページの「Development」のページに動画がアップロードされていますが、スチールのブレードと比べると、静かで振動もすぐに収まります。
本日入荷。本日、コンパウンド店休みですので、詳細のテストは明日以降コンパウンド店のブログにアップされます。ご期待ください。


JPコンパウンドスコープレンズの仕様変更です。

 これまでアサヒオプチカル・東海光学製の球面レンズで提供していましたが、
今月からHOYA製で皆様にご提供いたします。
非球面レンズになり性能が上がりました。

*シャープに見える領域が球面レンズよりもぐんと広がります。
*UVカット
*マルチコート(反射・キズ防止)
*はっ水コート

でも価格据え置き、6,800円はそのままです(^◇^)
29mmで0倍から10倍
35mmで同じく。

あちぇ屋CPで大好評発売中です~ヽ(^o^)丿


JPアーチェリーのオリジナルレンズ 製造メーカー変更のお知らせ

先ほど、連絡があったので、こちらでも。
コンパウンド部門ではオリジナルのレンズの販売をしてきましたが、仕入れるレンズをアサヒオプチカル製から、HOYA(ホーヤ)製のプラスチック非球面レンズに変更するとのことです。また、販売価格に変更はありません。レンズ屋さんの案内では、性能は上がるそうです。
よろしくお願いします。


FIVICSのセーカータブのブラスタイプが届きました。

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先週やっと価格がこちらにも届きまして、今週の入荷となりました。
300%」というステッカーが目につきますが…位置が…このタブはブラス(真ちゅう)を使用しているため、色ではサイズが確認できず、刻印されているサイズを目視する必要があるのですが、そのサイズ表示の真上にステッカーが貼られています。。。改善要求を出さねば…。
300%についてですが、詳細の数字を載せます。
セーカー1 ブラス 148g - セーカー1 アルミ 51g → 290%
セーカー2 ブラス 136g - セーカー1 アルミ 45g → 302%
セーカー3 ブラス 118g - セーカー1 アルミ 49g → 240%

となります。セーカー1と2では300%で間違いないですが、セーカー3では250%ほどです。
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プレートにはブラス(鋳肌というらしい)特有な質感が出ています。アルミの様に直線的ではありません。
値段はセーカーのアルミタイプよりも高くなりますが、消耗品であるコードバンとバックスキンはセーカータブのアルミと共通なので、プレート代だけ一度払えば、維持していくコストはアルミと同じです。
各サイズ10個入荷しています。左の販売はまだ始まっていないようです。また、XSサイズの販売もまだ予定にないそうです。


ヒックマン博士とホイット氏の手紙

明日、FIVICSのブラスタブが入荷します。歴史ばかり調べていないで仕事のきちんとしているのでご安心ください。1日3時間ほどまでに制限しています。

1978年にホイット氏はHOYTアーチェリーの経営権を販売しているので、現在のHOYTアーチェリーとは違うものの、そのホイット氏は20世紀を代表するアーチェリー業界のイノベータでした。
そのホイット氏はヒックマン博士の研究した理論をもとに弓の開発をしていたのですが、史料として、その裏付けとなる手紙を見つけました。
本日はこのネタです。
まずは手紙の中身です。書いたのはHOYTアーチェリーのホイット氏(48歳)で、あて先はヒックマン博士(70歳)です。書かれたのは1959年1月29日です。訳はできるだけ英文に忠実にしています。

あなたは我々がここで得た結果について興味を持つだろう。使用した42~45ポンドブラケットの弓は(28″のドローレングスで)、#1816イーストンシャフトで190から200fps、1オンスの矢では170~179fpsの速度を計測した。だがこれはまだ序の口だ。我々はシングルとコンパウンドの異なる種類のコアテーパー、さらには様々な仕様の弓を使って実験している。また、現在の実験結果を見る限り、リムの稼働域が19 1/2~20″がリムの効率性を最も高める長さだと指し示しているようだ…あなたのスパーククロノグラフは、私がいままで一番興味を持っていたことに対して多いに満足できる結果をもたらしてくれた。精確なデータを得るということは、本当にゾクゾクするものであり、また私たちにとってそれぞれの弓のデザインの利点を評価する上で計り知れないほど重要な判断材料となる。この時代にヒックマンスパーククロノグラフを手に入れることができたことを、言葉では言い表せないほど嬉しく思っている。今までに私がしてきた投資の中で、これは最高のものだ。

文通仲間ということは知っていましたが、文面を見る限り、想像以上に情報を共有していたようです。
この手紙の背景について書きます。ヒックマンはアーチェリーの研究に、ピアノ会社が鍵盤の打鍵スピードを計測するために購入したアバディーンクロノグラフ(Aberdeen Chronograph)を使用していた。今でいう矢速を測定する機械です。しかし、ポータブルで直流電源で稼働可能な矢速計がほしくなり、自分で作った。
海軍の主任研究員であるジョン P.クレーベンに宛てた手紙で(…なぜ海軍かは不明…アバディーンクロノグラフを開発したのは陸軍)、

私はこの国においてアーチェリー関連の書物を最も多く所有している。だが不運にも、これらの資料は矢の弾道についてあまり多くの情報を提供してはくれない。1928年に私が計測をおこなうまで、誰もストップウォッチ以外の計測器以外で矢の速度を測ろうともしなかったのだ。そこで私はクロノグラフを使って、重さの異なる矢とデザインの異なる弓のそれぞれの組み合わせがもたらす矢の速度と加速度を計測することにしたのである。

と書いていて、自分で開発した矢速計(スパーククロノグラフ)で多くのデータを採取して、多くの記事を書いた。また、戦時中はこれを改良して、リボンフレームカメラ(ハイスピードカメラ)を開発し、クロノグラフでロケットの飛行中の速度を計測し、撮影する仕事をしていた。

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写真がその矢速計。
その後、ホイット氏はこのアーチェリーのために作られた世界初の矢速計を、1958年にヒックマン博士自身から300ドルで買い取り、自社での実験に利用し、そして、この手紙につながるのです。

ヒックマンに関するもう一つの話。現在では一般的にリムに使用されているグラスファイバーですが、これがアーチェリーで使われるきっかりになったのは…日本です!!(と韓国)
というのは話の盛りすぎですが、関連はあります。
リムは本来、木で作られていましたが、この木に違う木をはり合わせて、反発力を高めようとする弓が19世紀登場します。(トルコ弓などでははるか以前から採用されています、あくまでもアーチェリーの世界の話)
違う素材をコアにはり合わせて反発力を向上させる作業をバッキングと言いますが、1930年代にヒックマン博士は、その素材に繊維を使うことを提案します。その素材とは「シルク」でした。今風でいうと、シルクファイバーリムです。
しかし、第二次世界大戦によって、シルクの輸出国だった日本から素材が手に入らなくなり、また、米軍もパラシュートを作るために、シルクを買い占めていたので、だんだんとシルクが入手できなくなります。そこでヒックマンはバッキングに新しく開発されたフォルティザン(Fortisan)繊維を使うことを提案します。これは商標で、現在ではポリノジックレーヨンと呼ばれている繊維だそうです。
アーチェリー業界は、シルクファイバーリムから、レイヨンファイバーリムに進化します。この繊維はシルクの2~3倍の強さがあり、ヒックマン博士は1946年3月のAmerican Bowman-Reviewに、レイヨンファイバーのリムへの利用に関する記事を書きます。
が、歴史は繰り返すといいますが、その後朝鮮戦争が勃発(1950年)し、高性能レイヨンは又もや軍によってパラシュート製造用に買い占められ手に入らなくなります。その後、レイヨンのかわりとして、当時登場したのがグラスファイバーです。
ヒックマン博士はテストしたものの、具体的に記事にする前に、フレッド・ベアが1951年にグラスファイバーのリムへの応用に成功します。しかし、当時ではすでに知られている構造だったので、アメリカでは特許には出来ませんでした(1953年にカナダで特許の取得に成功)。
こうして、日本がきっかりでシルク繊維がレーヨン繊維となり、韓国がきっかりで、レーヨン繊維がグラスファイバー繊維となり、今に続くのです。


Carbon Express Nano X-Tremeの詳細

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この1週間は既存品の在庫確保で結構大変でした…。あまりブログを更新できず申し訳ございません。新商品も余りありませんでした。
来週には、コンパウンド向けの長いサイズのHMC22スタビライザーと、FIVCSのセーカータブのブラスが入荷します。。
写真は少し前のワールドカップ上海でのフランジィーリ。Facebookでつながっているのですが、このときはまだNano X-Tremeは受け取っておらず、Nano Proで戦っています。2週間前にX-Tremeを入手して現在テストしているそうです。
商品の出荷は7月を予定しているそうですが、海外のテストシューターへの配布はもう始まっています。
販売店向けとしては、詳細の価格とデータシートが配布されました。
価格は高いです。今回のシャフト最大の利点は耐久性で、メーカー営業の説明ですは、通常に使用している限り3年は同じ性能が維持されそうです。その分価格はX10よりも高くなります。少し販売するのが難しい商品となりそうです。…テストするにしても評価結果が出るのに3年かかるようでは困りますので、何かいい方法を考えないといけないかなと思います。
また、イーストンの矢は1ダース中1~2本は”はずれ”のシャフトが入っていますが、Nano X-Tremeでは、出荷時に厳密なテストを行うことで、その”はずれ”がないそうです(弊社でテストしたわけではありません…メーカーの営業がそう言っています)。
Nano proの上位モデルとして開発されたNano X-tremeですが、
Nano X-Treme 650番 6.2gpi 外径0.187インチ
Nano X-Treme 550番 7.1gpi 外径0.194インチ
Nano Pro 650番 6.4gpi 外径0.186インチ
Nano Pro 550番 7.1gpi 外径0.193インチ
X10 650番 6.8gpi 外径0.187インチ(最も細い部分)
X10 550番 7.5gpi 外径0.187インチ(最も細い部分)
X10はたる型シャフトで、ノック側はみな0.187インチで、中央部のふくらみ等でスパインを調整しています。それに対して、X-Tremeはストレートシャフトですので、スパインごとに太さが違います。
データだけから判断すると、600番境に、X-Tremeのほうが細く、かつ、軽いシャフトになります。
900番 5.19gpi(12%軽い)
800番 ///
750番 5.85gpi(9%軽い)
700番 6.0gpi(12%軽い)
これはお客様にとっては完全新しい選択肢となります。X10は「細く・重い」シャフトとです。ACEは「太く・軽い」シャフトですが、ここにNano X-Tremeという「細く・軽い」という新しい選択肢ができます。重さがあるということで、弓の効率性を向上させ、矢の失速を防ぐことができますが、低ポンドでは逆に失速してしまう危険性があります。
そのために、イーストンでは新作のX10の900/1000番はACEよりも軽く作っています(X10の発売当時830番までしかラインナップはありませんでした)。Nano X-Tremeはそれよりも細く・軽いシャフトですので、低ポンドのアーチェリーにはかなり優れた選択肢になると思われます。
では、逆に高ポンドではどうかというと、X10とほぼ同じ重さですので(厳密には1~2%軽い)、単純にシャフトの性能勝負になりそうです。
カーボンエクスプレスはイーストン以外で唯一世界中で結果を残しているメーカーで、地元アメリカ以外では、カナダ・イタリア・オーストラリアでも、国内大会で優勝しています。世界選手権とオリンピックでも、コンパウンドでも、リカーブでも金メダルを獲得しています。
イーストンに唯一対抗できるメーカーなのは間違いないですが、いろいろあって、まだ本気で販売したことはないです。現在、メーカー営業と売り方の相談をしているところです。
進展があり次第また報告させていただきます。


お疲れ様でした。思い出深いお店でした。

本日、ブログで2010年にオープンした東京のプロショップのアーチェリーホームタマさんが閉店するという知らせが届きました。
思い出せば、こちらのお店にはオープン当初挨拶に伺ったことがありました。とある代理店の社長さんが、当初のプランでは家賃がかかりすぎるとダメだしして、広さが半分になったと事前に聞いていましたが、それでも十分に広い店でとても使いやすそうなレイアウトだった記憶があります。
このお店は自分にとってはとても思い出深いお店でした。これまで多くの同業者さんを訪問し、いろいろな方とお話ししましたが、どこも先輩のお店であり、自分がアドバイスというか、自分が、同業者さんに対して意見を述べるようなことはありませんでした。
店舗運営について、同業者さんに自分の個人的な意見を伝えたのは、アーチェリーホームタマさんが初めてだったと思います。
1時間ほどお邪魔しましたが、会話の中で、弊社の大宮店を念頭に置いて、地域のお店を目指しているのでしたら、全国誌に広告を出すよりも、地元での営業に力を、広告費よりも、地元の試合の協賛などにお金を使ったほうが良いですよというアドバイスをしたところ、後日、ブログで下記のようなことを書かれていました。
当店がオープンして間もない時にある同業者の方にご訪問いただいたのですが、その方は痛烈に雑誌広告を批判していました。「雑誌なんて見ている人間なんてほとんどいない」「広告費がもったいない」「意味がない」
といった感じでした。

(原文のママ)
「うちではそうしているんですよ~」程度の言葉遣いで会話したと記憶していますが…このように相手に聞こえていたのには驚きました。コミュニケーションの難しさを実感した日でしたね。。。。
閉店セールをするそうですので、興味ある方は一度訪問してみてください。また、購入した商品がある方、閉店後のメンテナンスは、オリジナル商品でない限り、弊社でもお受けいたします。
結構困るのは、いつの間にか営業しなくなって…でも、雑誌アーチェリーさんには連絡先が乗っていたりする場合です。メーカーに閉店したのでこちらで受けるといって閉店していなかった場合は、私たちの信用問題になります。
逆に正式に閉店のお知らせが出て代理店・メーカーでもそれを確認できる場合には、閉店した購入店以外でも、購入店と同じレベルのサービスを受けられることがほとんどですので、ご安心ください。

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そう、確か、こちらのお店を訪問したときに、こやつらはまだお腹の中にいました。アーチェリーホームタマさんの店長さんとの会話中に病院から電話がかかってきた記憶があります。そして、1週間後にこやつらが生まれたんです。時間が経つのは本当に早いです。