
Gas Proの新しい羽に多くの皆様に興味を持っていただきありがとうございます。
時間の都合で昨日書けなかった詳細のレビューです。

一番の特徴は背が低いことです。リカーブ・ソフト(以下、RS)は高さが12mありますが、ターゲット・エフィシェント(以下、TE)は高さが10mしかありません。また、のりしろが実質2mmありますので、数値上では17%低く設計されていますが、実際は、
20%背が低くなっています。
背を低くすることで横風による風の影響を小さくできます。ただ、グルーピングを得るためには、十分な回転数が必要ですので、
羽の長さは0.5インチ(約12mm)長くなり、羽のバランスも変更されました。
RSでは、羽の頂点は羽の真ん中から
4%後方にありますが、
TEでは9%後方にあり、より非対称的で後方に面積を持った設計になっています。
写真で伝わるかと思いますが、オレンジのRSがセダンのようなフォルムであるとすると、TEはスポーツカーに近いフロントノーズを長くした設計になっているのがわかるかと思います。
また、背が低くなっても十分な回転を与えられるように、硬さを今までリカーブ用では90mでの失速をなくすためにソフトで作られていましたが、今度はミディアムと硬めの羽になっています。
最後に後ろ側がシールドカットになっています。これに関しては好みが分かれる部分ですが、個人的にはシールドカットにどれほどの効果があるのか疑問に思っているタイプです。
1.背の低さ
2.羽の硬さ
3.羽のバランス
4.羽の長さ
5.シールドカット
以上が、これまでの商品との違いになります。
以下、コメントの返信
> GASPROの新しい羽根は形だけ見るとエリベインやKプロの羽根に似ている気がします。
>その三者で比較データがあるといいですね。
エリベインではS1というものと似ているかなと思いますが、リカーブ用で設計したのはP2とメーカーの方から直接言われているので、S1は取り扱ったことが無いです。
>S1 The very low profile and the small surface make this vane suitable for high level compound archers
who shoot with a high draw weight.
と言う説明があります。ハイレベルで高いポンドのコンパウンドアーチャー用という説明ですので、設計は全く違うのではないかと思います。
また、日本バイメタルの商品で2.5インチで設計されている商品は現行ラインナップにはないと思いますし、シールドカットの羽も作っていないと思います(以前にそういった商品がありましたらごめんなさい)。